王宮まかない料理番は偉大 見習いですが、とっておきのレシピで心もお腹も満たします

櫛田こころ

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冒険者のまかない②

第3話『たっぷりソースなお好み焼き』②

「料理に関しては、手間をかけることが大事ですし!!」


 ソースん後にマヨネーズを線のように振りかけたイツキはんの表情は、ほんま遊びが楽しい子供のようやったわ……。

 その上に、さらに木の削ったもんに見える……『カツオブシ』をふんわり載せたんやけど!!?


「な、なんなん!?」

「木屑みたいなのが、動いている!? これは魔法か!?」


 ほんま、副隊長が言うようにひとりでに動いたんや!?

 何も魔法はかけている素振りはイツキはんにもなかった。と言うか、異邦人のイツキはんはほとんど魔法が扱えないらしい。生活魔法と簡単な治癒魔法しか扱えんのに??


「いいえ? 鰹節は対象物に触れるとそんな感じに動くんです。生きているわけでもありませんし、魔法でもありません」


 と言いながら、イツキはんはなんも不思議がらんとフライ返しで食べやすいように切り分けてくれた。丸いから、ケーキみたいにするかと思いきや格子のようにちっちゃく四角に切り分けていく。


「イツキはん? この上で食うん??」


 そう、皿には載せんと鉄板に乗ったまんまなんや。

 熱々やろうし、どう見ても火傷確定やけど??


「ふふふ。レクサスさん、この鉄板料理は出来るだけ熱々がいいんです!!」

「お、おん?」


 あかん、なんか切り替えするトラップとか触ったからかもしれんわ。

 副隊長も目が点になっとるし!?


「フォークで食べやすいように格子状に切り分けましたし。是非ここからフォークで刺して食べてください!!」


 と言うことは、これ異世界やと人気の料理ちゅーわけか。イツキはんもこんなけ興奮しとるし。自分は副隊長と顔を合わせてから、イツキはんに渡されたフォークで『オコノミヤキ』を刺してみる。


(!? 柔らか!?)


 しっかり焼いたはずなんに、めちゃくちゃ柔らかいんや!? けど、崩れることなく持ち上げれば湯気が凄い!!

 こりゃ、めちゃくちゃ熱いだろうと息を吹きかけてから……口に入れてみた。


「「ほふ!!?」」


 副隊長と同時に、口の中でほふほふ言ってまう!?

 熱いのは当然やけど、香ばしくてマヨネーズのまろやかさとイツキはん手製の茶色のソースのコクが堪らん!!?

 生地は柔らかいけど、キャベツとネギの甘味がありソースと抜群に合うんや!!?

 そこに、しっかり焼いたオーク肉のスライスの脂の甘味と香ばしさが加わると!!? しかも、ふよふよ動いとったカツオブシも香ばしくてソース達を引き立てとる!!


「めちゃくちゃ美味い!!」

「ああ!!」

「ふふ、お粗末さまです」

「ん? なんなん? その挨拶」

「異世界流の感謝の挨拶です」

「ほーん??」


 ただし、オコノミヤキっちゅーのはこれで終わりではないらしい。

 イツキはんがさらに具材を用意していたんや!!?
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