【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版

櫛田こころ

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第九章 想う相手に向けて

269.作るものを決めよう

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 どんなアクセサリーにしようにも、僕は料理はともかく……手芸はあんまりやって来なかった。

 編み物とかも、針がきゅぃきゅぃって音が鳴るんだもの。だから、彫金だなんて……初めてだから、何していいのかちんぷんかん!!


「フィーさん! ご指導のほどよろしくお願いします!!」
「んふふ!! いいよー!!」


 だから、提案してくれたこの美少年神様に教えを請うしかありませんとも!!

 とりあえず、フィーさんが魔術で色々道具を机の上に出してくれました。

 僕なんかでも、蒼の世界で見た事があるようなのもいくつかあった。


「布? が多いですね??」
「一番時間がかかるのは『研磨』だからね??」
「けんま……磨くんですよね??」
「魔術が扱えればちょっと楽だけど、君はまだまだだからね? だからこういう布とかで、地道に磨いていくんだよ」
「この布達で??」
「そうそう」


 たしかに、短時間で出来ないかつ、手の込んだプレゼントが出来るかもしれない。道具をフィーさんが出してくださったんだから、僕でも出来るかも。

 とりあえず、採集してきた神力の結晶を机の空いてるスペースに並べた。


「何作りましょう?」
「耳飾り、ペンダント系、ブローチ。……と言うか、あの子あんまり着飾らないからなあ?」
「えっと……お出かけの時もそうですね?」
「せっかくのカティアとの逢引でも? まあ、ユティ達が居た時は色々付けさせたけどね?」
「…………あんまり、普段使いで迷惑にならないような」
「君からの贈り物を無碍にしないでしょ?」
「あう……」


 た、たしかに……告白はされましたけど!?

 僕は保留にしちゃいましたけど!!?

 でも、嫌な気分にはならないから、こんな事してるのかな??


「んー…………せっかくだから、耳飾りしちゃえば??」
「ほえ??」
「この結晶の色もあの子の目と似てるし……両方じゃなくって、片方だけにすれば。ワンポイントって言うんだっけ? レイ兄様とかもたまにしてるから、セヴィルにも似合うと思うよ??」
「なるほど……」


 両方じゃなくて、敢えて片耳。

 すごく……すごくカッコいいかもしれない!!

 僕はすぐにそれに賛成をした。

 だから、結晶の大きさを重過ぎず軽過ぎないものをひとつ選んで、フィーさんに教わりながら布で綺麗に磨くことになった。


「ふゅゆぅ?」


 ちなみに、クラウは別口でフィーさんが持ってきた自分の体よりもずっと大きい結晶を食べるのに、部屋の隅でガジガジしていた。

 そして、一時間後くらいには全部食べ終えちゃってたんだよぉおおおお!?
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