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第九章 想う相手に向けて
281.先生らしい仕事-①
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火。
水。
風。
草。
土。
闇。
光。
全部の属性を思いつく限りの防御魔法に、攻撃魔法をカイツ先生の結界内で繰り出していく。
結界が技を出すたびにぼろぼろになっていくのは気にしなーい!!(すみません!!)
けど、最初にフィーさんが教えてくれたイメージ展開? とかで出来ちゃうものは出来ちゃうんだもん!!
「…………俺、教える意味あるのか??」
そして、全部終わったあとに、カイツ先生は四つん這い姿勢で非常に落ち込んでいました!?
「そ、そそそ、そんな事ないですよ先生!!?」
「そうは言うけどさ!? 俺教えようとしてた事全部出来ちゃっているんだよ!!? 他何教えれば良いの!!?」
「え……っと、例えば、魔力のコントロール??」
「……今ので、出来てないのかい?」
「た、多分……」
フィーさんにも教わらなかったし、セヴィルさん達からも特に何も言われなかった。魔法云々を教わる前に言えば良かったけど、力量を見せるのが重要だったからか、それが先になったんだよね?
僕が曖昧に答えると、カイツ先生はやる気が出たのかシャキンって立ち上がった。
そして、ぼろぼろになっていた結界をチャチャッと修復しちゃいました。
「多分じゃなくても、カティアちゃんは魔力コントロールが出来ていると思う。けど、精度を上げるのは良いことだ」
と言って、僕に芝生の上に座るように促してきた。クラウは抱っこして良いか聞くと、横に出来れば座らせてくれと言われました。
「聞き分けがいい君の守護獣なら、大丈夫だと思う。今からやることは手とかを使うからね?」
「わかりました」
いい子にしてるんだよ? とクラウに言うと、わかっているのかコクコクと頭を縦に振った。そして、僕の横に座らせるとぬいぐるみのように大人しく座ってくれた。
「じゃあ、カティアちゃん。魔力は体のどこに宿っているかは習ったことがないかな?」
「ない……です」
「実は、人間の腹部。お腹のあたりなんだよ」
「へー!」
てっきり心臓とかだと思ってたら、違ったみたいです。
「市井でも大抵の人間には魔力があるし、属性ももちろんある。カティアちゃんの場合は珍しいけど、陛下方の縁戚だから万が一の事もある。……俺が言えたことじゃないけどね?」
「それはもういいですから」
あの時は、カイツ先生も切羽詰まっていたし……色々自分に余裕がなかった。だから、あんな事件を起こしてしまったんだもの。その一因には僕も関係していたから。
今は、ご実家の方も問題が解決したらしいし、気にしてはいけない。
「……そうだね。とりあえず、宿る魔力のコントロールは精度を上げていけば、魔術などを行使する時に役立っていく。荒削りな魔術は時に自分に返ってくることが多い」
「はい! 僕のはどうでしたか?」
「……まあ、今思い返せば……ちょっと荒っぽい感じだったかな?」
「ですよね!?」
魔法チートっぽいけど、完全じゃなくて逆にホッと出来た!!
「じゃ、コントロールの修練。わかりやすく言うと修行方法だけど……両手をお腹の上に置いて?」
「はい」
お腹に置いても、服の上からは特に何も感じない……と思ったら、だんだんとポカポカして来た!!
「今感じたでしょ? それが君の魔力の一部さ」
「これをどうするんですか?」
「えっと……なんて言ったらいいかな? 渦を頭の中で描くイメージをして……荒く感じたら落ち着かせるとか」
「むぅ」
となると、今僕の中で魔力とやらは荒れに荒れ狂っているイメージが浮かぶので。
正直に言うと、カイツ先生は断りを入れてから僕のお腹を触り……一緒に調整しようとやっと先生らしいお仕事が出来ました。
水。
風。
草。
土。
闇。
光。
全部の属性を思いつく限りの防御魔法に、攻撃魔法をカイツ先生の結界内で繰り出していく。
結界が技を出すたびにぼろぼろになっていくのは気にしなーい!!(すみません!!)
けど、最初にフィーさんが教えてくれたイメージ展開? とかで出来ちゃうものは出来ちゃうんだもん!!
「…………俺、教える意味あるのか??」
そして、全部終わったあとに、カイツ先生は四つん這い姿勢で非常に落ち込んでいました!?
「そ、そそそ、そんな事ないですよ先生!!?」
「そうは言うけどさ!? 俺教えようとしてた事全部出来ちゃっているんだよ!!? 他何教えれば良いの!!?」
「え……っと、例えば、魔力のコントロール??」
「……今ので、出来てないのかい?」
「た、多分……」
フィーさんにも教わらなかったし、セヴィルさん達からも特に何も言われなかった。魔法云々を教わる前に言えば良かったけど、力量を見せるのが重要だったからか、それが先になったんだよね?
僕が曖昧に答えると、カイツ先生はやる気が出たのかシャキンって立ち上がった。
そして、ぼろぼろになっていた結界をチャチャッと修復しちゃいました。
「多分じゃなくても、カティアちゃんは魔力コントロールが出来ていると思う。けど、精度を上げるのは良いことだ」
と言って、僕に芝生の上に座るように促してきた。クラウは抱っこして良いか聞くと、横に出来れば座らせてくれと言われました。
「聞き分けがいい君の守護獣なら、大丈夫だと思う。今からやることは手とかを使うからね?」
「わかりました」
いい子にしてるんだよ? とクラウに言うと、わかっているのかコクコクと頭を縦に振った。そして、僕の横に座らせるとぬいぐるみのように大人しく座ってくれた。
「じゃあ、カティアちゃん。魔力は体のどこに宿っているかは習ったことがないかな?」
「ない……です」
「実は、人間の腹部。お腹のあたりなんだよ」
「へー!」
てっきり心臓とかだと思ってたら、違ったみたいです。
「市井でも大抵の人間には魔力があるし、属性ももちろんある。カティアちゃんの場合は珍しいけど、陛下方の縁戚だから万が一の事もある。……俺が言えたことじゃないけどね?」
「それはもういいですから」
あの時は、カイツ先生も切羽詰まっていたし……色々自分に余裕がなかった。だから、あんな事件を起こしてしまったんだもの。その一因には僕も関係していたから。
今は、ご実家の方も問題が解決したらしいし、気にしてはいけない。
「……そうだね。とりあえず、宿る魔力のコントロールは精度を上げていけば、魔術などを行使する時に役立っていく。荒削りな魔術は時に自分に返ってくることが多い」
「はい! 僕のはどうでしたか?」
「……まあ、今思い返せば……ちょっと荒っぽい感じだったかな?」
「ですよね!?」
魔法チートっぽいけど、完全じゃなくて逆にホッと出来た!!
「じゃ、コントロールの修練。わかりやすく言うと修行方法だけど……両手をお腹の上に置いて?」
「はい」
お腹に置いても、服の上からは特に何も感じない……と思ったら、だんだんとポカポカして来た!!
「今感じたでしょ? それが君の魔力の一部さ」
「これをどうするんですか?」
「えっと……なんて言ったらいいかな? 渦を頭の中で描くイメージをして……荒く感じたら落ち着かせるとか」
「むぅ」
となると、今僕の中で魔力とやらは荒れに荒れ狂っているイメージが浮かぶので。
正直に言うと、カイツ先生は断りを入れてから僕のお腹を触り……一緒に調整しようとやっと先生らしいお仕事が出来ました。
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