【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版

櫛田こころ

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第九章 想う相手に向けて

286.シャケ茶漬け-②

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 出来上がったシャケのお茶漬けを見ても、予想してたのと違ったのか……マリウスさん達は目を丸くしていた。


「麦のリゾット……?」
「とは、似てるようで違いますね? 料理長」


 うん、この世界だと麦のリゾットがあることは知っているけど、お茶漬けはやっぱりないようです。


「お茶漬けにはウルス米が主流です。このお茶に全部混ぜて食べてみてください」
「混ぜる……?」
「カティアちゃん、味付けほとんどないようだけど?」
「塩焼きにしたマリナの塩気がありますから、大丈夫だとは思うんですが」


 ただ、お出汁もなく、薬味以外は味付けが物足りないかもしれない。しかしながら、緑茶の風味と香ばしさ……あと、塩鮭の塩気が結構強いはず。

 さ、さ、と勧めればお二人はスプーンでよくかき混ぜてから……まずはお茶の部分を飲んだ。


「「!!?」」


 飲んだ途端に、目を丸くされた。


「……茶の味に塩気が。なのに、マリナとどちらも相殺していない!?」
「魚の味もあるのに、お茶がまろやかに包み込んでいますね!!」
「ウルス米とかも食べてください!」
「ええ!」
「うん!」


 次に、ご飯と薬味に塩鮭。スプーンですくって口に入れると……今度は肩をぴこんと跳ねさせた。


「余計な味が入りませんね?! マリナと茶だけで十分。あと口に刻んだ野菜の爽やかさが……面白い!!」
「これは夜食とかにもいいですね?」
「お茶漬けはおやつよりも、夜食が多いんです。他にも色々味付けや具材が変えられます」
「! 是非、また教えてください!」
「はい」


 とりあえず、お茶漬け大成功!!

 試食の間に、エディオスさん達が食堂に来てくださったようなので、ささっと作りますとも!!


「お待たせ致しましたー!!」


 今日は、エディオスさんとセヴィルさんにアナさん。サイノスさんはいらっしゃいませんでした。


「おー! 今日はなんだ??」


 エディオスさんはおやつタイムなので、何を食べれるか嬉しくてうずうずしている感じです。


「これです!!」


 給仕のお兄さん達に運んでいただいたお茶漬けを言えば……セヴィルさんはともかく、エディオスさんとアナさんは目が点になっちゃった……。


「な……なんだ、これ?」
「まあ? 麦とは違うようですが……これは何のスープでしょう??」
「カティア、これは?」


 セヴィルさんの質問に、僕は答えることにした。


「お茶漬けです!!」
「茶!? これ茶なのか!?」
「エディんとこに献上されてた、ミーアんとこのお茶だよ。僕が持ってきたんだー」
「フィーかよ!? まあ、いいけど」


 いいんだ。やっぱり、フィーさんは神様だからいいんだ……。

 とりあえず、説明はします!!


「ピンクのはマリナを塩焼きにしてほぐしたものです!! 緑の刻んだのは薬味と言う添え物ですが。それに熱々のお茶、下はウルス米なんです。味付けはマリナの塩味だけですよ!」
「……美味い、のか?」
「小腹空いた時に食べるには。……僕のいたところだとよく食べていました!!」


 説明を終えてから、フィーさん以外の皆さんはスプーンでひと口召し上がられると……ちょっと冷めていたからか、エディオスさんとはかっこんでしまうくらい気に入っていただけた!!
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