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第十章 冬来たりて
301.雪遊び-②(エディオス視点)
しおりを挟む☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆(エディオス視点)
わざわざ、雪の玉を使ってぶつけ合う?
と言うか、戦闘訓練か?
普通なら、雪じゃなく石だが……まあ、滅多にしない訓練なのと。カティアには、『危険ですしやめましょう!?』とか言われそうだ。
とにかく、今からだが。
くじで決めたチームに別れてでの対抗戦と言うことになった。ゼルが一緒で強気になれそうだったが、セリカがいるのは色々と複雑だ。令嬢として育った期間が短いとは言え、軍人でもなんでもねぇ。おそらく、鍛えていないはず。だから、出来るだけ守ってやらなくちゃいけない。
クラウは……大丈夫だろ。神獣はともかく、飛べるから自分で避けられる。
「雪玉が当てられた人は、フィールドから出て観戦していてください!」
提案者であるカティアは、俺らの陣地にも聞こえるように大声で注意すべきことを伝えてきた。どことなく嬉しそうなのは、念願である雪遊びが出来るせいだろうなあ??
「ゼル。カティアが向こう側だからって、容赦はねーぞ?」
「……善処する」
「……エディお兄様? ゼルお兄様は気にされるわよ?」
「先に言っとかねーと、こいつ加減するだろ? アナはともかく、カティアにはな」
ほとんど、骨抜き状態のこいつには忠告すべきだ。セリカはあんま知らねーが、ゼルのカティアへの溺愛っぷりは異常だからなあ?
「ふゅゆ!」
そして、クラウは何故かセリカの頭に乗っかっていた。外見は女とかに好かれやすい見た目だからか、遠慮なく触れるんだろう。俺だって、セリカに触りてぇよ!?
「じゃ、行きまーす!」
カティアが合図を出すと、すぐにサイノスが雪玉を俺に向かって投げてきたので、雪ダルマに逃げてやり過ごした。
セリカは当たるかと思ったが、意外にも避けられたらしい。やっぱ、市井で育った時期が長いのもあるのか、俺の予想とは違って……少し鍛えていたかもしれない。昔とは違うお転婆気質はあんま見たくないような……。
「俺もやるぜ!!」
セリカのこともだが、この雪合戦と言う遊びには絶対に勝つ!!
俺はまずアナ目掛けて雪玉を投げたが……その雪玉が別の雪玉に当たって破壊された。
「成功だー!」
当てた奴はカティア。
距離から考えて、俺らの陣地に届かないから妨害の方向に切り替えたのか。やっぱ、見た目のガキじゃなくて、成人した人間の策略の仕方だ。
その間にも、サイノス、フィー、アナがどんどん俺らに投げていくが。
「ふゅゆぅう!!」
と思っていたら、何故かクラウが。
主人であるカティアの頭上から、雪玉を落としてあいつを脱落させたのだった。
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