【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版

櫛田こころ

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第十一章 異界の年の瀬

330.出来ない彼が料理を(フィルザス視点)

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 ☆      ☆      ☆      ☆      ☆      ☆(フィルザス視点)









 いーいこと思いついちゃったー!!


「…………俺が、料理を??」


 僕も少し前に作ったけど、せっかくだからセヴィルに料理させたらいいんじゃなぁい??

 と思って、カティアの部屋に行かせる前に呼び止めた。


「そーそー。こう言う機会じゃないとないんだし、やってみよーよ??」
「……作れるのか??」
「やってみよ、やってみよ?」
「ふゅふゅぅ!!」
「……………………」


 出来る出来ないだと、出来ない方だけど!!

 何もさせないで、看病だけでもつまんないじゃない??(あ、本音が)

 だーかーらー、いつもカティアが僕らのために作ってくれているんだから、多少のお返しはしようじゃない??

 そう言えば、セヴィルも渋々頷いてくれた。


「お昼はあれだけだったし、しっかり食べたいと思うんだよね?」
「……卵か??」
「カティアの食べる量よりも、食材を考えると……」
「意外と、肉が多い」
「だよね?」


 カティアが来て数ヶ月。

 セヴィルにとって数百年ぶりなのに、恋する相手だからよく見ているんだね??


(けど……お肉、お肉)


 ガッツリ、ステーキ……と言うのは良くないだろうし。

 あと、お腹に負担をかけ過ぎるのもよくないと、兄様達が人間について言ってた気がする。


「…………柔らかい鶏肉を使ったものなら、どうだ??」
「おお!」


 料理したことないだろうに、セヴィルの気配り冴えてる!!

 たしかに、鶏肉を使って柔らかく煮たとかの料理……シチューならいいかもしれない。

 じゃあ、と厨房でマリウス達に材料を使うことをお願いして、セヴィルも料理をすることを言えば。


「……閣下も、ですか??」
「……ああ」


 ちょっとマリウス引いていたけど……多分、大丈夫だと……思う。

 とりあえず……シチュー作りだ!!

 お肉は僕、セヴィルには野菜を切るところを頼んだら。


 ショリ……ショリ。


 野営に出たりするのは、昔あったとは聞いてはいたけど。

 クラウを頭に乗せながら皮剥きするのは、ちょっと不気味だったけど……ちゃんと出来ていた。

 だから、僕は他の作業をパパッとしたよ!!


「お肉、野菜、シチューの素」


 スープの部分はマリウス達にお願いするから、僕とセヴィルは下ごしらえまで。

 炒めるとかはセヴィルがまだクラウを頭に乗せながら……料理をしていく様子はやっぱり、ちょっと不気味に見える……。


「閣下が料理を……」
「カティアのためだから……」
「……カティアさんは凄い方です」
「ほんとね?」


 カティアが御名手みなてだとは言えないけど……本当に凄い子だよ。

 今まで、何の興味を持たないセヴィルがこれだけ何かやろうとしているんだもん??
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