【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版

櫛田こころ

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第十一章 異界の年の瀬

332.心の本音

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 ◆◇◆












 そのあとは、少し寝つけなかったけど……しばらくしていたら、寝てたようで……今度はクラウとフィーさんが椅子に座っていた。

 フィーさんは寝ていなかったけれど、クラウとなぜか手遊びをしていた。


「せっせっせ~、のよいよいよい」
「ふゅぅ!」


 フィーさんの蒼の世界知識……どこまであるんだろうか??

 レイアークさんは、前に神域で会った切りだけど来る様子もないし……来たら来たらで、セヴィルさんはともかくエディオスさん達が大騒ぎしそうだ。


「……おはよう、ございます」
「あ、おはよう。カティア? もう真昼だけど」
「ふゅふゅぅうう!!」


 ふたりが僕に気付けば、クラウはすぐに飛んできたので、フィーさんが後からこちらに来た。


「え……もう、そんな時間??」
「大丈夫大丈夫。今日治るって言ったけど、しばらくゆっくりしなよ?」
「けど……」
「いいのいいの。君は特に仕事しているわけじゃないんだから、ゆっくりしてていいの」
「……はい」


 たしかに、僕は居候の身だ。

 式典の時は、ちょっとだけ手伝えたけど……本職じゃない。時々、上層の厨房でお借りして作るのも……ある意味趣味の範囲だ。全然仕事じゃない。

 だから……少し、寂しくなった。熱はないはずなのに……頭がぼーっとしてきちゃう。

 すると、フィーさんから軽くデコピンをお見舞いされてしまった。


「いいんだって。セヴィルの御名手みなてだってことはまだ言えないんだし、普通の貴族令嬢のように過ごしてていいんだから」
「……ですが」
「んー? じゃ、治ったら本格的にそのマナーとかコロネに教えてもらう??」
「へ?」
「ダンスとか、礼儀作法の本格化。考えれば、御名手の報告しちゃったらそれ求められるからね??」
「ふ、フィーさん??」


 なんで、そっちの方向にいくのだろうか??

 僕、昨夜セヴィルさんのことがきちんと好きだって気づいたの。誰にも言っていないのに??

 もう一度彼を呼べば、フィーさんはいたずらっ子のような笑顔になられた。


「聞いたよー??」
「な、何を??」
「寝言でも……セヴィルに告白したのを」
「ぴ!?」
「ふゅふゅぅ!!」


 あの寝起きの後に、僕なにやってんのぉおお!!?

 久しぶりに、ツッコミ親友のように真似して声を上げた後……ぼすん、って掛け布団の上に倒れた。


「いやぁ~~? 寝言って、心の本音が出ちゃうんだよね?? やっと記憶抜きでも自覚出来たんだ~~??」


 フィーさんは終始楽しそうだった。

 これからどう公表しようかどうかとか言い出したけれど……顔を見てきちんと言えていない僕なんだから、そんなことは出来ない!!

 とにかく、セヴィルさんときちんと話し合いたいと言ったんだけど……セヴィルさんは今ご飯以降から戻ってないとかで、今この部屋には来ていない。

 なんということだ!!?
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