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第十一章 異界の年の瀬
332.心の本音
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そのあとは、少し寝つけなかったけど……しばらくしていたら、寝てたようで……今度はクラウとフィーさんが椅子に座っていた。
フィーさんは寝ていなかったけれど、クラウとなぜか手遊びをしていた。
「せっせっせ~、のよいよいよい」
「ふゅぅ!」
フィーさんの蒼の世界知識……どこまであるんだろうか??
レイアークさんは、前に神域で会った切りだけど来る様子もないし……来たら来たらで、セヴィルさんはともかくエディオスさん達が大騒ぎしそうだ。
「……おはよう、ございます」
「あ、おはよう。カティア? もう真昼だけど」
「ふゅふゅぅうう!!」
ふたりが僕に気付けば、クラウはすぐに飛んできたので、フィーさんが後からこちらに来た。
「え……もう、そんな時間??」
「大丈夫大丈夫。今日治るって言ったけど、しばらくゆっくりしなよ?」
「けど……」
「いいのいいの。君は特に仕事しているわけじゃないんだから、ゆっくりしてていいの」
「……はい」
たしかに、僕は居候の身だ。
式典の時は、ちょっとだけ手伝えたけど……本職じゃない。時々、上層の厨房でお借りして作るのも……ある意味趣味の範囲だ。全然仕事じゃない。
だから……少し、寂しくなった。熱はないはずなのに……頭がぼーっとしてきちゃう。
すると、フィーさんから軽くデコピンをお見舞いされてしまった。
「いいんだって。セヴィルの御名手だってことはまだ言えないんだし、普通の貴族令嬢のように過ごしてていいんだから」
「……ですが」
「んー? じゃ、治ったら本格的にそのマナーとかコロネに教えてもらう??」
「へ?」
「ダンスとか、礼儀作法の本格化。考えれば、御名手の報告しちゃったらそれ求められるからね??」
「ふ、フィーさん??」
なんで、そっちの方向にいくのだろうか??
僕、昨夜セヴィルさんのことがきちんと好きだって気づいたの。誰にも言っていないのに??
もう一度彼を呼べば、フィーさんはいたずらっ子のような笑顔になられた。
「聞いたよー??」
「な、何を??」
「寝言でも……セヴィルに告白したのを」
「ぴ!?」
「ふゅふゅぅ!!」
あの寝起きの後に、僕なにやってんのぉおお!!?
久しぶりに、ツッコミ親友のように真似して声を上げた後……ぼすん、って掛け布団の上に倒れた。
「いやぁ~~? 寝言って、心の本音が出ちゃうんだよね?? やっと記憶抜きでも自覚出来たんだ~~??」
フィーさんは終始楽しそうだった。
これからどう公表しようかどうかとか言い出したけれど……顔を見てきちんと言えていない僕なんだから、そんなことは出来ない!!
とにかく、セヴィルさんときちんと話し合いたいと言ったんだけど……セヴィルさんは今ご飯以降から戻ってないとかで、今この部屋には来ていない。
なんということだ!!?
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