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第十一章 異界の年の瀬
337.じれったい(クラウ視点)
しおりを挟む☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆(クラウ視点)
カティア達がずっとずっと黙っている。
僕はせっかく、気を利かせて寝たふりをしているのに。
最高神様がせっかく、ふたりだけになるようにしてくれたのに……これじゃあ、どうしたらいいんだろう?
僕はまだ、ヒトの言葉を口に出来ないから居ても大丈夫なだけで。
けど……いなかったとしても、このふたりはきっと素直にはならない。
本当に……どうしたものか。
(カティアにもだけど、セヴィルにだって幸せになって欲しいよ)
セヴィルは少し知っているけど、カティアは知らない。
カティアは一度死んでいる。その身体を、最高神様のお兄様が再構築して今の身体の素を造られた。
だけど、まだ記憶とかを封印しなきゃ……カティアの魂が耐えられるないから、いろんな神様の手で、今の身体を維持している。
それが少しずつ整ってきたので、セヴィルへの『今の』想いが育ってきたのに……お互いが全然口を開こうとしない。
カティアの身体の不調はほとんど落ち着いているんだし、今日はゆっくり話せるのなら全部言っていいはず。
なのに……僕が寝たフリをしてても全然言おうとしない。
ここは……僕が助けなくちゃ!!
「ふゅふゅぅう!!(もー、ふたりとも!!)」
僕が飛び起きると、カティア達は僕に振り返り、驚いた顔をしていた。
「く、クラウ!?」
「どうした?!」
「ふゅぅ!!(僕はいいから!!)」
まずは、セヴィルの腕にしがみついてぐいぐいとベッドまで引っ張る。
次に、カティアに近づけたその腕に、カティアの腕を引っ張って手を重ねさせた。これで大丈夫!!
「クラウ!?」
「こ、これは……!?」
もうここまで僕が頑張ったんだから……ふたりにも一歩進んでほしい。
だって、ふたりは気づいていないけど、薄く開いた扉の向こうにはエディオスと最高神様が覗き見しちゃっているんだから……。
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