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第十一章 異界の年の瀬
339.喜ばれるも
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どうやら……フィーさんもだけど、エディオスさんも僕らの成り行きを覗き見されていたようだ。
「「…………ごめんなさい」」
土下座からの、謝罪を綺麗におふたりは披露してくださった。レイアークさんが、多分フィーさんに教えたんだろうなあ……。
「……謝るなら、最初から堂々と入って来い」
「いやいやいや?」
「あの空気で入れるか?」
「…………」
たしかに、僕が逆の立場だったら無理だと思う。
覗き見はいけないけど……好奇心が勝っちゃうと、やりそうだよね?
ちなみに、僕は今遅い朝ご飯兼お昼ごはんを食べています。状況が状況だけど、僕は空腹に勝てませんでした。
「……ひとまず、吹聴はするな」
「そりゃ、まあ?」
「親父達にも言えねぇよ。御名手同士のこともだが……カティアの体が戻らなきゃ、最低は無理だ」
「僕としては戻るとか思ったけどー」
そう。
フィーさんの説明によると。
名前の封印とかは未だに解けていない。
最初にした御名手の儀式で、僕の魂につけられた名前とかはなんとかはなったが。体については……ひょっとしたら、僕がセヴィルさんを好きだと自覚したら戻るかと思ったのに……全然その兆しがなかった。
髪の金色もだけど、目も相変わらず不思議な虹色のままだ。
「んじゃ、とりあえずアレだ? カティアは名実ともにゼルの婚約者になったわけだ!」
「ぴ!?」
まだ恋人と名乗っていいのかわかんないのに、なんでいきなりアナさん達みたいになるんですか!?
「それは……まあ」
セヴィルさんも何故拒否しないんですか!?
「お祝いしたいけど……まだ、マリウス達にバラすわけには行かないから。とりあえず、僕らだけの秘密だね??」
けど、アナさん達には言うようです。それは……たしかに、重大なことなので隠す方が難しいから。
そしてそれは……その日のうちに、と言うことになったので。アナさん達には僕の部屋に来ていただくことになりました。
「まあまあまあ!!」
「おめっとさん、カティア、ゼル」
「おめでとう、カティアちゃん!」
「…………ありがとうございます」
嬉しいことなんだけど、恥ずかしいことこの上ないです!!
風邪の方は、ほとんど大丈夫なので……今僕はフィーさんに淹れていただいたホットレモネードで喉を潤しています。
「ですが、残念ですわ!」
僕へのおめでとうの言葉がひと通り終わったところで、アナさんがそんなことを言い出した。
「「「「「残念??」」」」」
「御名手のこともですが、ゼルお兄様の婚約者になれましたのに……国を上げて祝福出来ないことですわ!!」
「「「「ああ……」」」」
「そ、そんな大袈裟にしないでください!!」
「なりませんわ、カティアさん!!」
アナさん達としては、やっぱり僕がセヴィルさんの婚約者になったことをいち早く国中にお披露目したいようです。
けど……くどいが、僕まだ小学生サイズなので出来ませぇん!!
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