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第十二章 異界の年明け
362.扱えること
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でも、クラウは全然気にせずに……伸ばした手をファルミアさんに向けてさらに伸ばしていく。
ヨシヨシ……と、ぽかんとしているファルミアさんの頭を撫でた途端、ちょっとだけその箇所が白っぽく光った。
「ふーゅぅ!」
僕の頭の上にクラウが乗っているから、どんな風になっているか見えないけど。声を上げた後、ファルミアさんの方で光っていたのが消えていった。
「…………あら?」
ファルミアさんの方も、何か変化があったようだ。クラウの手が元に戻っていくにつれて……お腹とかを軽くさすったのだ。
「ファルミアさん?」
「ちょっと辛かったのに……消えたわ」
「え?」
「ふゅふゅぅ!」
と言うことは、今のって。
「ふーん? 姿が成長しただけでなく……魔術も扱えるようになった?」
「ふーゅ?」
フィーさんが僕らのところに来て、クラウの頭をぽんぽん撫でても……クラウは多分首を傾げているだけだ。大きくなったばかりだから……よくわかっていないのかも。その割に……魔術を簡単に使えるのはすごいけどね?
「けど……ありがとう。お陰ですっごい楽だわ」
本当に回復されたのか、ファルミアさんは軽快な足取りだった。クラウをヨシヨシすると、クラウは喜んだ鳴き声を上げたよ?
「でも、ミーア? 無理しちゃダメだよ?」
「ふゅ」
「……そうね。これから二年も付き合っていくもの」
一年近くでも辛いだろうに……それが二年も。
ご長寿アンドゆっくりの不老を背負う、この世界の人間さんの体の作りは……蒼の世界と全然違う。僕も、フィーさんと出会った後の出来事で、そうなっているらしいけどね!?
「ファルミア様。お野菜が結構しんなりしてきたのですが」
僕らのやり取りを見つつも、調理に向き合っていたセリカさん……すごぉい!!
ファルミアさんが確認しにいくと、別鍋でミンチにしたひき肉を炒め。どんどん、ミートソースを作っていく。冷ます工程は魔術で。
「はい。私お手製のパイシートを」
カット、カット。
小ぶりの長方形に切ったら……フィーさんがスライスしたモッツァレラチーズのようなチーズを載せ、次にミートソース。その上に、少し切り込みを入れたパイシート。
「僕が、フォークで端を繋げていきましょうか?」
「お願いするわ、カティ」
なので、分担してミートパイを焼く手前まで作っていき。出来上がったら、窮奇さんが窯へ入れてくださった。ちょっとシュールに見えたけど。
そのあとは片付け。背の低い僕に出来ることは限られていたが……出来ることをしている間に……ミートパイの焼けるいい匂いが!!
「ふーゅぅ!」
「いい匂いだね~」
「ふゅふゅぅ!!」
大きくなっても、クラウはクラウのままみたい。
ちょっとだけ、ほっと出来た。
ヨシヨシ……と、ぽかんとしているファルミアさんの頭を撫でた途端、ちょっとだけその箇所が白っぽく光った。
「ふーゅぅ!」
僕の頭の上にクラウが乗っているから、どんな風になっているか見えないけど。声を上げた後、ファルミアさんの方で光っていたのが消えていった。
「…………あら?」
ファルミアさんの方も、何か変化があったようだ。クラウの手が元に戻っていくにつれて……お腹とかを軽くさすったのだ。
「ファルミアさん?」
「ちょっと辛かったのに……消えたわ」
「え?」
「ふゅふゅぅ!」
と言うことは、今のって。
「ふーん? 姿が成長しただけでなく……魔術も扱えるようになった?」
「ふーゅ?」
フィーさんが僕らのところに来て、クラウの頭をぽんぽん撫でても……クラウは多分首を傾げているだけだ。大きくなったばかりだから……よくわかっていないのかも。その割に……魔術を簡単に使えるのはすごいけどね?
「けど……ありがとう。お陰ですっごい楽だわ」
本当に回復されたのか、ファルミアさんは軽快な足取りだった。クラウをヨシヨシすると、クラウは喜んだ鳴き声を上げたよ?
「でも、ミーア? 無理しちゃダメだよ?」
「ふゅ」
「……そうね。これから二年も付き合っていくもの」
一年近くでも辛いだろうに……それが二年も。
ご長寿アンドゆっくりの不老を背負う、この世界の人間さんの体の作りは……蒼の世界と全然違う。僕も、フィーさんと出会った後の出来事で、そうなっているらしいけどね!?
「ファルミア様。お野菜が結構しんなりしてきたのですが」
僕らのやり取りを見つつも、調理に向き合っていたセリカさん……すごぉい!!
ファルミアさんが確認しにいくと、別鍋でミンチにしたひき肉を炒め。どんどん、ミートソースを作っていく。冷ます工程は魔術で。
「はい。私お手製のパイシートを」
カット、カット。
小ぶりの長方形に切ったら……フィーさんがスライスしたモッツァレラチーズのようなチーズを載せ、次にミートソース。その上に、少し切り込みを入れたパイシート。
「僕が、フォークで端を繋げていきましょうか?」
「お願いするわ、カティ」
なので、分担してミートパイを焼く手前まで作っていき。出来上がったら、窮奇さんが窯へ入れてくださった。ちょっとシュールに見えたけど。
そのあとは片付け。背の低い僕に出来ることは限られていたが……出来ることをしている間に……ミートパイの焼けるいい匂いが!!
「ふーゅぅ!」
「いい匂いだね~」
「ふゅふゅぅ!!」
大きくなっても、クラウはクラウのままみたい。
ちょっとだけ、ほっと出来た。
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