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第十二章 異界の年明け
384.知らされる
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僕が自室でセヴィルさんとお茶会を開くってタイミングに。
いきなり……扉が大きく開いて、何事だとセヴィルさんと振り返れば。
「ぜー……ぜー…………」
全力疾走でもしたのか、黒髪黒服のフィーさんが入り口前で大きく肩で息をしていた。
「……フィーさん?」
「ふゅ?」
「フィルザス神……?」
僕らが揃って声をかけたら……フィーさんは上半身を起こして、親指を立てた。
「やったよ!! とうとうやったよ!!」
「なにをですか?」
「ふゅ?」
「エディとセリカだよ!!」
その言葉に、僕は座ろうとしていた椅子から降りて……ダッシュでフィーさんの近くまで走った。
「も、もしかして、もしかしなくとも!?」
「うん……うん! 御名手の儀式完了ぉ!!」
「それは本当か!?」
流石に、内容も内容なのでセヴィルさんも席から立ち上がった。
僕はフィーさんとハイタッチすると、お互いに『えへへ』と笑い合った。
「良かったですね! 本当に!!」
「いやぁ……場所が場所だったし、あそこでするとは思わなかったけどぉ」
「……執務のお部屋でですか?」
「うん。こっそり覗いてたけど……セリカが告白してから、ちょっとだけエディがハメ外した」
「え!?」
「大丈夫。額に口付けしただけ」
「……それでも」
セリカさん……ちゃんと伝えたんだ。エディオスさんが好きってこと。
パウンドケーキのお陰かはわからないけど……うまくいったんだ。御名手の儀式もしたんなら、これはもう確実だ。
「……神王の御名手が見つかったとなれば。忙しくなるな」
「そだねー?」
セヴィルさんもこちらに来ると、ちょっと疲れたようなため息を吐いた。
「忙しい、ですか?」
「世界各国に……識札以上の通達を送らねばならない。加えて、婚約時間をどれくらい設けるかなどもな」
「エディのことだから、ひと月も待てないんじゃない?」
「……その可能性は高い」
とりあえず、色々計画がおじゃんになったこともあったけど……無事に結ばれてよかった。
僕に出来ることと言えば。
「お祝いですね!!」
得意のピッツァなどの料理でおもてなしをするだけでも。
けど、最近立て続けにピッツァばっかりだった。お祝いが重なるくらいあったから。
でも、僕の得意と言えばピッツァ。
となればひとつ……。
イタリアでは、お祝いなどに用意されると言うあのピッツァを再現してみよう!!
「あ、カティア。なんか面白そうなこと考えてる?」
「はい! 盛大にお祝いするのに、大きなピッツァを考えています!!」
「んー? 四角パンの?」
「いえいえ。食堂の長いテーブルを使ったものです」
修行時代も手伝った程度だけど……何とかなるはず!!
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