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第十三章 神王の御名手
387.めちゃくちゃ疲れた(フィルザス視点)
しおりを挟む☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆(フィルザス視点)
疲れた。
(つーかーれーたー!!)
まさか、エディとセリカの御名手の儀式を……前やった子達から時間をほとんど置かずにするだなんて思ってもみなかった。
だからって、神としての力を使わないわけにもいかず……実際には儀式をした。けど、今までとは違って……エディは神王だ。儀式に必要な神力は他の子達とは桁違い。
その後に、カティア達と巨大なピッツァ作りをしたんだもん。疲れまくって仕様がない。
「フィー。大丈夫か?」
サイノスが僕のところ来ると心配そうに見てきた。
「とりあえずはね~? エディのためだから、ちょっとは無理しないと」
「ちょっとじゃないだろう。祝いのためだとは言え、ここまで手伝って」
「ミーアだけだと大変だしね?」
そ・れ・に。
僕だってピッツァ食べたいんだもん!!
顔に出ていたのか、サイノスには軽く苦笑いされちゃったけど。
「つか、凄いな……? これ全部ピッツァか?」
「凄いでしょー?」
卓全部使って、ピッツァだなんて圧巻だもの?
「ふゅぅ、ふゅふゅぅ!!」
手伝いに戻ろうとしたら、クラウがこっちに飛んできた。
成長したことで、丸っこいのが伸びた身体になったけど愛らしい雰囲気は変わらない。聖獣に好かれやすいサイノスを見つけると、ぴょんと抱きついて胸に顔を擦り付けていた。
「よしよし」
サイノスも嫌がっていないから、クラウのことは撫でてやっていたよ?
ただ、クラウはひとしきり堪能してから僕の方にも飛んできた。
『もうすぐだよ?』
主人のカティアにはまだ念話が出来ないようだけど、僕は神なのでそれは例外だ。
『何が?』
『カティアの封印』
『は?』
『おじいちゃんに聞いたの』
『おじいちゃん? じい様??』
『うん。だから、僕が大きくなれた』
とだけ、僕に言ったら……クラウはカティアのとこに行くのに飛んで行ってしまった。サイノスも手伝うとマントを脱いでから行ってしまったが。
(…………聞いてないんだけど!?)
クラウが元はじい様の世界にあった神獣の卵だったとは言え。
孫の僕より、あの子が先に色々知ってるだなんて!!
「…………ずるい」
だけど、安心も出来た。
僕に直接連絡せずともことが上手く運んでいるのなら。
エディとセリカのこともだけど……皆うまくいくんだ。
(…………僕の、こともだけど)
姉様からも音沙汰はないが……僕の伴侶となる『妹』も目覚めるんだから。
そう考えていると、すぐにカティア達に呼ばれたので……僕は『よっこいしょ』と言ってから、再び作業に加わることにしたよ?
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