【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版

櫛田こころ

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第十三章 神王の御名手

393.純白のドレス-②

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変換アイゼン


 ファルミアさんが呪文を唱えたことで。

 今の僕には大き過ぎる純白のドレスを……魔術の作用で、どんどん小さくなっていく。出来上がったのは、子供ドレスサイズのものになったのだ。


「さあ、カティアさん! お召替えを!!」


 アナさんは僕を着飾らせる気満々だ。セリカさんと言えば、今お着替えするのにフィッティングルームらしいところに行かれているらしい。


「……着なきゃですか」
「カティが気になったんでしょう? ゼルの横に並ぶにはぴったりよ」


 セヴィルさんの隣に……。

 さっきもちょっとだけ考えちゃったけど……これを着て、セヴィルさんの隣に立てば見劣りしないだろうか?

 もちろん、今の僕は子供だから完全には無理でも。

 御名手みなてって、婚約者の関係にきちんとなれた今なら。

 僕は、少しでも自信が持てるかもしれない。


「……着ます」


 ティアラとかは装着の仕方がわからないからあとだけど、ドレスに着替えるのは何度か経験しているので大丈夫。

 ファルミアさんからドレスを受け取り、交代のようにクラウを預けてからフィッティングルームに向かう。仮設とは言え、立派なそれに……多分セリカさんが着替えているのとは別の部屋に入り。

 中には、着ていたものを置いておける籠もあったので、チュニックとかを脱いで入れておいた。

 そのあとに、よっこいしょとドレスを手に取ったら?


「……あれ??」


 きちんとサイズ変更したはずなのに……きつい?

 腕もだけど、襟のところも頭が通らない……どうして??


「……あれれ??」


 ドレスを一度脱ぎ、腕を見たら。

 子供サイズはサイズだけど……少しだけ腕が太くなった??

 真っ白だけど……伸びてる??

 フィッティングルームの中にある姿見くらいの壁に設置された鏡を見ると。


「ふにゃああああああああ!!?」


 顔も、髪も、体のあちこちが。

 小学校低学年サイズから、一気に高学年サイズにまで成長した僕が写っていたのでした!!?


「カティ!? どうしたの!!?」
「カティアさん!!?」
「カティアちゃん!!」
「ふゅふゅぅ!?」


 一大事だと、フィッティングルームのカーテンを開けてくれたファルミアさん達の目にも。

 僕が成長した姿を見られ、お互いに顔をポカーンとさせるしか出来ませんでした……。


「「どういうこと??」」
「カティア……さんですわよね??」
「ふーゅぅ!」


 ポカーンとされている皆さんを他所に、クラウだけは嬉しかったのか僕に抱きついてきた。大きくなったせいか、少し抱っこするのが楽だった。
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