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第十四章 異界の春へ
430.狭間との別れ
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ああ、恥ずかしい……と思っても。
クロノ……さんのお話はまだ続きがあるようなので、しっかりするのにほっぺを軽く叩いた。
『この記憶を受け入れても……君の今の身体に、どれだけ負荷がかかるかはわからない』
そう言うと、一瞬目を伏せたクロノさんの美しさが倍増するように見えた。それに感心している場合じゃないけど。
「……違うんですか?」
『うん。蒼の世界とかの絵物語にあるような、条件が揃えば……ってパターンが、今回当てはまるとは限らない。それの関係で、身体自身が呼応するかは未知数』
「……そうですか」
何かしら条件が揃ったら、『大きくなった!』とかはラノベなんかの知識であったけど……僕の場合はそれだけじゃないらしい。
今の大きさは? とクロノさんに聞くと、にっこり微笑んでくれた。
『クラウの……あの神獣のお陰だね。フィーも言っていたけど、じい様が君に用意していたクラウが成長期に入った。この後も成長するし……念話の繋がりも出来るようになれば、また変わると思う』
「ねんわ?」
『君にわかりやすく言うなら……テレパシー、かな?』
「……おお」
ただでさえ、黑の世界はファンタジー満載なのに……そんなチート能力まで得られるとは。
クラウと話が出来るようになれば……嬉しいな。
色んなことを知りたいし、共有したい。
『……こんなとこかな? じゃ、僕はこれで』
と、クロノさんが軽く手を振っただけで……意識が少しずつ遠のき。
気がついたら、僕はベッドの上で寝かされていた。
(あ、デジャヴ)
と思っていると、涙ぼろぼろのクラウから頭突き込みの腹パンをいただいてしまった!?
「ふーゅゆゆゆゆ!!」
痛いけど、ぎゅーっと抱きつかれたことで。どれくらい、僕が心配をかけたのかわかり……抱っこしてヨシヨシしてあげると、余計に泣かせちゃったが。
「……カティア」
それは、すぐベッド脇にいたセヴィルさんも同じで……見たことないくらい、綺麗な涙を流していた。
「おかえり、カティア」
フィーさんは、ひとり苦笑いだったけれど。
僕が言えるのはひとつだ。
「ただいま帰りました」
これに限る。
クロノ……さんのお話はまだ続きがあるようなので、しっかりするのにほっぺを軽く叩いた。
『この記憶を受け入れても……君の今の身体に、どれだけ負荷がかかるかはわからない』
そう言うと、一瞬目を伏せたクロノさんの美しさが倍増するように見えた。それに感心している場合じゃないけど。
「……違うんですか?」
『うん。蒼の世界とかの絵物語にあるような、条件が揃えば……ってパターンが、今回当てはまるとは限らない。それの関係で、身体自身が呼応するかは未知数』
「……そうですか」
何かしら条件が揃ったら、『大きくなった!』とかはラノベなんかの知識であったけど……僕の場合はそれだけじゃないらしい。
今の大きさは? とクロノさんに聞くと、にっこり微笑んでくれた。
『クラウの……あの神獣のお陰だね。フィーも言っていたけど、じい様が君に用意していたクラウが成長期に入った。この後も成長するし……念話の繋がりも出来るようになれば、また変わると思う』
「ねんわ?」
『君にわかりやすく言うなら……テレパシー、かな?』
「……おお」
ただでさえ、黑の世界はファンタジー満載なのに……そんなチート能力まで得られるとは。
クラウと話が出来るようになれば……嬉しいな。
色んなことを知りたいし、共有したい。
『……こんなとこかな? じゃ、僕はこれで』
と、クロノさんが軽く手を振っただけで……意識が少しずつ遠のき。
気がついたら、僕はベッドの上で寝かされていた。
(あ、デジャヴ)
と思っていると、涙ぼろぼろのクラウから頭突き込みの腹パンをいただいてしまった!?
「ふーゅゆゆゆゆ!!」
痛いけど、ぎゅーっと抱きつかれたことで。どれくらい、僕が心配をかけたのかわかり……抱っこしてヨシヨシしてあげると、余計に泣かせちゃったが。
「……カティア」
それは、すぐベッド脇にいたセヴィルさんも同じで……見たことないくらい、綺麗な涙を流していた。
「おかえり、カティア」
フィーさんは、ひとり苦笑いだったけれど。
僕が言えるのはひとつだ。
「ただいま帰りました」
これに限る。
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