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第十五章 異界の夏に向けて
441.愛しい少女(セヴィル視点)
しおりを挟む☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆(セヴィル視点)
カティアが……俺のために。
俺のために、『女』として……色々意欲的に、取り組んでくれている。
ドレスの着方などは、だいぶ慣れたらしいが……化粧をした彼女の顔立ちは、俺の心臓が止まるかと思うくらい……愛らしく、美しかった。
部屋に入ったら、即口付けを贈ってしまうくらいだ。
もっと触れ合いたいが……耐性のないカティアには、口付けだけでも異常に羞恥を覚えてしまう。
記憶の封印が解け、今のように身体が成長しても……まだ完全に『女』ではない。
俺にも色々我慢は強いられているが……エディオスらではないが、早く……触れられる箇所に触れたい。
もっともっと……カティアに近づきたい。
カティアがこちらに転生するまでは……女とは縁のない生活をしてきたと言うのに、随分と欲が深まってしまったようだ。
我ながら……いささか呆れてしまうくらいに。
(それほどにまで……愛らしいのだ)
俺の暴走がなんとか止まり……今は、カティアの部屋で茶を飲んでいるところだ。
カティアからまだ顔の赤味は引いていないが、手慣れた茶の淹れ方には、毎回感心してしまう。
女官の生活をしていないのに、カティアの茶は美味いし淹れ方も卓越している。
前世では、少しばかり店で働いていたらしいが。
「……どうぞ」
カティアが、香りが優しい茶を淹れてくれて……茶菓子には俺が彼女の作る菓子で一等好きなココルルのクッキーを出された。
「……ああ。ありがとう」
その気遣いが嬉しく、つい表情に出てしまったが。
カティアには気に召したのか……嬉しそうに顔を赤らめてくれた。
それが煽ってくるものを感じるが……先ほど暴走したばかりだろうと、己を諌めた。
そこからは、カティアからアナらにどのように化粧などを教わったかを身振り手振り交えながら教えてもらったものだ。
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