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第十六章 異界のバカンスのために
469.親友との再会
しおりを挟む「ファルミア!……さん!!」
大声で呼びそうになったが、呼び捨てはいけないと言い直した!!
だって、事情通ならともかく……大半の人は、僕がファルミアと前世での親友と言う間柄だと言うのは知らない。
んでもって、この国じゃなくても……王妃様に敬称抜きで、タメ語で話すわけにはいかない!! エディオスさんとかフィーさんならともかく!!
僕も、セヴィルさんの婚約者の事実はまだ公表してなくても……神王家の縁戚だって嘘は、効力があると思えないもん!!
「あら、カティ? いつも通りでいいわよ?」
って、ファルミアは何言ってんの!?
僕より先に転生しているのに、彗の記憶が戻ったからって……ツッコミ親友健在ジャマイカ!?
いや……逆に僕がツッコミ?
こっちの世界にトリップだと思って、転生してから一年近く経つけど……彗から受けてたツッコミ力が関与したからかも!!
『……ファルミア! 僕らには表面上の身分差が!!』
コソコソと告げると、何故かファルミアは『うふふ』と笑い出した。
『あら? 私達が記憶戻しても……ほとんど同じ関係だったじゃない? タメ語に変わっても、あなただって表面上は神王家の縁戚なんだから大丈夫よ?』
『そ……そう、かなあ?』
『逆に没落してても、神王との縁戚の方が上よ上』
『……うーん』
無理矢理な気もするけど……ファルミアがいいって言うのなら、良いのかな?
とりあえず……なんでこっちに来たか聞こう!
「私は、カティの手伝いに来たのよ」
後ろには……気づいていなかったが、久しぶりに四凶の皆さんも居た!
と言うことは……これで戦力が増える!!
けども。
「……ファルミア、体調は?」
この人、忘れちゃいけないが……今妊婦さんだ。
この前の水鏡でも大丈夫だとは言ってたけど……やっぱり心配になっちゃう。
蒼の世界とは違って、こっちじゃ妊娠期間が二年くらいあるんだから。
「ふふ。つわりも第一段階落ち着いているわ。薬師にも問題ないって言われているし……リース以外、役割のない私なら、ここを手伝えるってこと」
「……それで四凶さん達も?」
「ええ。問題ないわ。だから……ピッツァ回し、復習させてちょうだい?」
「うん」
そこまで言われちゃ、希望を無碍にすることは出来ない。
何かあれば、四凶さん達が全力で止めるはずだから……僕は、ファルミアに生地の持ち場へ案内してあげた。
「……あら、そちらは?」
とここで、ファルミアとラディンさんことレストラーゼさんが初対面なのを思い出したけど。
レストラーゼさんは、ぱっぱと、顔だけ元のおじいちゃんに戻してから……すぐにラディンさん姿に戻す芸当を見せてくれました!?
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