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第十七章 異界のバカンス旅行
514.祖父からの簡単説明(フィルザス視点)
しおりを挟む☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆(フィルザス視点)
「…………じい様」
何故その姿か。
何故、そんなにも明るい態度でいられるのか。
カティアのこともあったけれど、僕は僕でこの状況にいると言うことは理由があるはず。このじい様に聞き出さなきゃ、あの子のところへも向かうことが出来ない。
「……三万年ぶりか?」
「……そっちの姿はね」
僕が生まれて、黑にひとりぼっちで管理出来るようになるまで。じい様は年老いた姿とこっちを使い分けていた。どっちもじい様だってわかっているから混乱はしないけど……なんで今更その姿に?
クラウの卵渡してきた時は、普通のじい様の方だったのに。
「仕上げが出来た。お前の方も、ディーシアの方も」
「は?」
いきなりの話題に、わけがわかんなくなりそうだったけど……何度か頭の中で反芻してみた。僕とシアの仕上げが整った? それに、あの場で僕をここに呼んだということは……カティアも関係してるって事?
全くにもって、意味不明過ぎて理解が追いつかない!!?
「ははは。文字通りだ。黑と白が重なり合う時期が出来た」
「……本当に?」
「ああ。んで、カティアの身体も適合が整った」
「えぇえ?」
と言うことは、空間からじい様とか兄様達の力を送って……カティアの身体を成長させたってこと?
だから、いきなりいなくなったのは理解出来たけど……突拍子も無さ過ぎだよ!! もっと穏便に、事を運んで欲しいよ! 僕も含めて!!
喚きたいけど、意味がないから頭を抱えていたが、じい様はまた笑うだけだった。
「こっちの事情も解決しそうだったんだ。時間軸の関係で許せ」
と言って、なぜか僕の方に手を差し出してきたんだ。
「? なに?」
「会いにいこうぜ。シアに」
「……今?」
「黑じゃ、瞬きの時間程度さ」
「……はーい」
カティアの安全は、戻っているならセヴィルが居るし大丈夫だろう。クラウも向かっているから。
などと、安直に考えていたけど……僕は、セヴィルがどれだけカティアにぞっこんなのかを、きちんとわかっていなかった。
帰ってから、それは酷く後悔することとなったけれど。
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