【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版

櫛田こころ

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第十七章 異界のバカンス旅行

543.解放感すごい……

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 ◆◇◆










 全く……全く、セヴィルさんって人は!


(素敵過ぎるんだからぁ!!)


 ディープキスが終わってからは、僕はぐったりしながら運ばれていくことしか出来なかった。いや、無理があるんだって。

 超絶美形の彼氏様から、あっつーいディープキスをしてもらえたんですよ?! 恋愛経験値はお互いゼロに等しいのに……これは人間の本能と言うものなのだろうか? 恐るべし、恋愛本能!!

 けど疲れて何も出来ないので……くてっとセヴィルさんの胸板にもたれかかっていると、前から『あら』と声が聞こえてきた。


「あら、ゼルったら? カティに必要以上の何かをしたの?」
「し……してないよ!?」
「けど、カティぐったりじゃない?」


 ファルミアに言わせたら、『いちゃいちゃに入らないじゃない?』とか言いそうだけど。妊婦さんになってるから、恋愛経験はファルミアの方が上だしなあ……。言い返せないのが悔しいけど、とりあえずセヴィルさんに下ろしてもらおうとしたら。


「た……立てない?」


 脚がガクガクブルブル震えてて、全然しっかりと立てないんですけど!? セヴィルさんにしがみついていないと全然無理なくらいに!!


「……やっぱり、なんかシてきたの?」
「ちょ……ちょっとキスしただけ!」
「……ゼルぅ? カティに加減したの?」
「…………少し、は」
「……してないようね?」


 どうやら、誇張表現ではなく。キスで腰砕けになるのは本当だと理解しましたよ……とほほ。

 仕方ないので、セヴィルさんにもう一回縦抱っこで運んでもらいました。


「……お昼ご飯、何?」
「うふふ。浜辺ってことで、魚介パエリアよ!」
「わーい!」


 体はガクガクだけど、お腹は空いているからすっごく嬉しい!

 席に着く前に、後ろからアナさんとサイノスさんも来たんだけど……なんで、アナさんは髪色くらいに真っ赤っかなんだろう?

 もしかしたら、お二人も僕らの後ろでいちゃいちゃしてたのかな!? 恐るべし、海の解放感マジック!!
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