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第十七章 異界のバカンス旅行
547.小腹が空いたので
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貝集めがひと段落つくと、ちょっと小腹が空いたなあと感じた。
きゅるりとお腹が鳴るのが聞こえた気がして、触ってみるときゅるるるとさらに音が響いていく。これは正しく、空腹の証拠だ。
「……お腹空きました」
「そこそこ動き回ったからな。何か作るしかないか?」
「うーん。作るしかないですねぇ」
「ふゅぅ(おやつー!)」
「ファルミアに聞こうか」
材料が何かあるかわからないし、四凶さん達が管理しているかもしれないもんね。パラソルに戻ると、ファルミアはユティリウスさんとのんびりお昼寝しているところだった。
「……寝てるか」
「つい先程な。腹の子の生育が順調だからか、時間があればよく寝ている」
「そうか。……カティアが軽く腹が空いたようでな。食材が何か貸してもらえないか?」
「ああ。ファルから聞いてはいる。カティアが落ち着いたら、好きに使わせてやれと」
「……さすが、ファルミア」
前世今世ともに僕の大親友である。僕が結構食いしん坊なのは、よくご存知でいらっしゃる。
窮奇さんからこちらだと保管用に使う箱を開けてもらい、中身を見せてくれた。
小麦粉。
砂糖。
塩。
パンもある。
果物類だいたい。
野菜類もだいたい。
魚介類もたっぷり。
肉もきちんとある。
材料は結構揃っているから、ピッツァは作れるけど……今からだと時間がかかるし、手軽にすぐに食べれるものがいい。
とくれば。
「……何か思いついたか?」
「夏なので、手軽なおつまみに近いものを」
「……つまみか」
「もしくは前菜に近いですね」
「……手伝おうか?」
「! セヴィルさん、お料理出来ます?」
「……野営訓練には参加したことはあるが」
「じゃあ、マトゥラーを刻むのはお願いしていいです?」
「わかった」
こ、婚約者との料理をする機会だなんて、滅多にない。
急に嬉しくなって、僕はブルスケッタを作るけど……豪華にしようと意気込むことにした。ちなみにクラウは四凶さん達に預けさせてもらうことにしました。
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