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第五章 新たな一員
152.仕上げと魔法の需要
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「プランを詰めるのは後にして、軽くお茶にしてから作業再開させましょうか」
それはそれって感じになって、デート企画については忘れたかのように話さなくなりました。
多分だけど、アナさんやユティリウスさんがいないからだと思う。ここで予定を詰めたって、セリカさんはどう賛同していいか考えあぐねるだろうし、僕もどう答えていいかわからない。
クラウがボウルを入念に舐め終わるまでの間にティータイムと片付けは終わったので、今度は仕上げ作業だ。
「今回は生地を乾燥させたものだから、少しパイに近いわ。だからクリームを注入するんじゃなくて、少し割った隙間に入れてくの」
カスタードの方は緩いので適量塗りつけるそうで、生クリームは絞り袋からデコレーションするように差し入れるようだ。
「絞り袋の方は私が引き受けるわ。二人はカスタードをそれぞれなくなるまで入れてってちょうだいな」
「「はい」」
僕はチョコカスタード。セリカさんは普通のカスタードを塗っていくことになりました。
生地は先に包丁で切り込みは入れてあるので、潰さないように持ちながらクリームをスプーンで塗っていく。
市販のエクレアよりはだいぶ固いけど、クリームは出来るだけたっぷりがいい。もちろん、生地が余らないようにだけど。
「えーと、こっちはカラナ入りだから……二個か三個でいいわね」
ファルミアさんは先にセヴィルさん用のを入れられるようだ。
ぱっと見唐辛子エキス入りかどうかは分からず、よく見ないと薄っすらピンク色ってくらいで普通のと区別しにくい。
それを絞り袋に入れて、少し大きめに口を開けてある生地の間にこれでもかとたっぷり絞り入れました。
出来上がったらそれをクラウが食べないように結界を張ってからお皿ごと中に入れられた。
「これで最後っと」
「私もだわ」
ほぼ同時にセリカさんも終わったようで、塗り終えてからバッドに乗せました。
ファルミアさんはとっくに終わられて、先に絞り袋を洗われてました。
「お疲れ様。それも弱めの冷却入りの結界を張ってから片付けにしましょう? セリカも魔法の練習で少し挑戦してみなさいな?」
「あ、そ、そうですね」
けれど、結界を張るのはなんとかなっても冷却魔法を同時にかけるまでは出来ませんでした。
「やっぱり、市井にいた頃は魔法をそこまで必要としてなかったせいね……」
「回数をこなせばコツはいくらでも掴めるわよ」
「が、頑張ります」
「シュレインに行った時は少し疑問に思ったんですが、普通の人はあんまり魔法を使わないんですか?」
保存の魔法については屋台のおじさんから少し聞いていたが、ミービスさんは普通に火を起こす魔法は使えていたから。
「そうね。けれど、考えてもみて? 使えれば便利かもしれないけど、特に必要がなければ使うものも使わないことはあるでしょう?」
「そう、ですね?」
「それと同じようなものよ。冒険者達は違うけど、それ以外だと職業によっては魔法を覚えたり覚えなかったりが普通なのよ。貴族は嗜みと自己防衛のために市民以上には覚えるけれど、セリカはその間の位置にいたから使える範囲が限られてたのね」
要は適材適所と言うのと同じみたい。
「でも、カティも今は調理範囲程度でもゼルの御名手なんだから最低限の攻撃魔法と防御魔法は覚えるべきよ? 斬切だけじゃ万が一の対処の時に自己防衛出来る保証は出来ないわ」
「い、いきなり、物騒ですね……」
「城にいても完全に安全とは言えないもの。エディ達が極力あぶり出して改革はしてても、まだ潜んでる馬鹿な輩はいるでしょうから……あなたが人質になる可能性も捨てきれないのよ。もちろん、セリカもね」
僕とセリカさんは同時に大きく唾を飲み込んだ。
僕は実感が湧かなくてもセリカさんにはトラウマなことだ。一度とは言え狙われて命の危機に晒されたことは拭いようがない。もちろん守ってくれる皆さんがいたって、万が一の時はファルミアさんが言うように手段がないままだと対処が出来ない。
「まあ、怖い話はここまでにして。識札はさっき飛ばしておいたから、もうじき皆来てると思うわ」
そして、僕達以上にきっとファルミアさんは色んなことがあっただろう。ユティリウスさんの奥さんになるまで、暗部の出身から認めてもらうまで。
僕もだけど、セリカさんもそれは聞かないでおいた。
◆◇◆
「やっほー、エクレアだ!」
場所は食堂に変わり、エクレアのワゴンを持っていくとユティリウスさんが飛び上がらんくらいにテンションMAXになられた。
「今回はカティの要望があって作ったのよ? 帰ってからしばらくは禁止」
「えー……」
きっぱりと奥さんが言うと、ユティリウスさんは風船が萎む勢いと同じように椅子からずり落ちていった。
「向こうじゃあんまり作られないんですか?」
「食べさせ過ぎも良くないと思ってるのよ。今はこうだけど、婚約時代ほぼ毎日作ってたら少し太ってしまったの。だから、それ以降は最低ひと月に一回程度にまで抑えたのよ」
「ユティリウスさんがぽっちゃり?」
まったく想像がつかないや。
「今はここまで痩せたから今日くらいいいでしょミーア!」
「とりあえずは一種類ずつよ? ゼルの分だけは、ちょっと特別製にしてあるからリースは食べない方がよくってよ」
「特別?」
「カラナ入りだからよ。セリカに加減は聞いて通常以上にはさせてあるけれど」
唐辛子入りクリームと知った瞬間、大半の人は青ざめてセヴィルさんだけは少し目が輝いたように見えた。
「これがそうです」
僕がセヴィルさん用のエクレアを差し出せば、外見は他とそう変わりないので、彼は少し眉を寄せた。
「カラナは中に入れてあるのか?」
「あ、味見は出来てないですけど……だいぶカラナを混ぜ込んだクリームを挟んであります」
「……そうか」
本当に作り手三人じゃ限界がわからなかったので、罰ゲーム並みに入れたが大丈夫だろうか。
とりあえずは他全員に三種類乗せたお皿を置いてから食べることになった。
エクレアのサイズは僕が知ってる市販のよりはだいぶ小ぶりで細身だから、三個食べてもお腹いっぱいにはならないと思う。
「これ素手でいいのか?」
「そうね。パイ以上に崩れやすいから、紙のナフキンに挟んでちょうだいな。あと注意点は、隙間からクリームがこぼれやすいところね」
「もう食べていーい?」
我慢ならないフィーさんは既にスタンバっていました。
「ええいいわよ。四凶達は服にこぼしたら自分達でなんとかなさいね?」
『……御意』
キツイ言葉に四凶さん達はユティリウスさん以上に萎んでしまった。
過去に太った以上のことがあったんだろうね……。
サクッ、サク。
僕がクラウに食べさせてあげると、そんな小気味の好い音が聞こえてきた。
クリームたっぷり入れたからすぐ溢れてきたが、クラウはおかまいなしにかぷかぷと咥え込んでは食べてを繰り返して口に入れていく。
「ふゅふゅぅ!」
調理場であれだけ甘いクリームやチョコを食べても、今食べてるのはとっても美味しいらしい。
今あげたのはカスタードと生クリームのダブルクリーム。
僕もチョコカスタードは最後にしてそれを食べようと自分のに手を伸ばした。
それはそれって感じになって、デート企画については忘れたかのように話さなくなりました。
多分だけど、アナさんやユティリウスさんがいないからだと思う。ここで予定を詰めたって、セリカさんはどう賛同していいか考えあぐねるだろうし、僕もどう答えていいかわからない。
クラウがボウルを入念に舐め終わるまでの間にティータイムと片付けは終わったので、今度は仕上げ作業だ。
「今回は生地を乾燥させたものだから、少しパイに近いわ。だからクリームを注入するんじゃなくて、少し割った隙間に入れてくの」
カスタードの方は緩いので適量塗りつけるそうで、生クリームは絞り袋からデコレーションするように差し入れるようだ。
「絞り袋の方は私が引き受けるわ。二人はカスタードをそれぞれなくなるまで入れてってちょうだいな」
「「はい」」
僕はチョコカスタード。セリカさんは普通のカスタードを塗っていくことになりました。
生地は先に包丁で切り込みは入れてあるので、潰さないように持ちながらクリームをスプーンで塗っていく。
市販のエクレアよりはだいぶ固いけど、クリームは出来るだけたっぷりがいい。もちろん、生地が余らないようにだけど。
「えーと、こっちはカラナ入りだから……二個か三個でいいわね」
ファルミアさんは先にセヴィルさん用のを入れられるようだ。
ぱっと見唐辛子エキス入りかどうかは分からず、よく見ないと薄っすらピンク色ってくらいで普通のと区別しにくい。
それを絞り袋に入れて、少し大きめに口を開けてある生地の間にこれでもかとたっぷり絞り入れました。
出来上がったらそれをクラウが食べないように結界を張ってからお皿ごと中に入れられた。
「これで最後っと」
「私もだわ」
ほぼ同時にセリカさんも終わったようで、塗り終えてからバッドに乗せました。
ファルミアさんはとっくに終わられて、先に絞り袋を洗われてました。
「お疲れ様。それも弱めの冷却入りの結界を張ってから片付けにしましょう? セリカも魔法の練習で少し挑戦してみなさいな?」
「あ、そ、そうですね」
けれど、結界を張るのはなんとかなっても冷却魔法を同時にかけるまでは出来ませんでした。
「やっぱり、市井にいた頃は魔法をそこまで必要としてなかったせいね……」
「回数をこなせばコツはいくらでも掴めるわよ」
「が、頑張ります」
「シュレインに行った時は少し疑問に思ったんですが、普通の人はあんまり魔法を使わないんですか?」
保存の魔法については屋台のおじさんから少し聞いていたが、ミービスさんは普通に火を起こす魔法は使えていたから。
「そうね。けれど、考えてもみて? 使えれば便利かもしれないけど、特に必要がなければ使うものも使わないことはあるでしょう?」
「そう、ですね?」
「それと同じようなものよ。冒険者達は違うけど、それ以外だと職業によっては魔法を覚えたり覚えなかったりが普通なのよ。貴族は嗜みと自己防衛のために市民以上には覚えるけれど、セリカはその間の位置にいたから使える範囲が限られてたのね」
要は適材適所と言うのと同じみたい。
「でも、カティも今は調理範囲程度でもゼルの御名手なんだから最低限の攻撃魔法と防御魔法は覚えるべきよ? 斬切だけじゃ万が一の対処の時に自己防衛出来る保証は出来ないわ」
「い、いきなり、物騒ですね……」
「城にいても完全に安全とは言えないもの。エディ達が極力あぶり出して改革はしてても、まだ潜んでる馬鹿な輩はいるでしょうから……あなたが人質になる可能性も捨てきれないのよ。もちろん、セリカもね」
僕とセリカさんは同時に大きく唾を飲み込んだ。
僕は実感が湧かなくてもセリカさんにはトラウマなことだ。一度とは言え狙われて命の危機に晒されたことは拭いようがない。もちろん守ってくれる皆さんがいたって、万が一の時はファルミアさんが言うように手段がないままだと対処が出来ない。
「まあ、怖い話はここまでにして。識札はさっき飛ばしておいたから、もうじき皆来てると思うわ」
そして、僕達以上にきっとファルミアさんは色んなことがあっただろう。ユティリウスさんの奥さんになるまで、暗部の出身から認めてもらうまで。
僕もだけど、セリカさんもそれは聞かないでおいた。
◆◇◆
「やっほー、エクレアだ!」
場所は食堂に変わり、エクレアのワゴンを持っていくとユティリウスさんが飛び上がらんくらいにテンションMAXになられた。
「今回はカティの要望があって作ったのよ? 帰ってからしばらくは禁止」
「えー……」
きっぱりと奥さんが言うと、ユティリウスさんは風船が萎む勢いと同じように椅子からずり落ちていった。
「向こうじゃあんまり作られないんですか?」
「食べさせ過ぎも良くないと思ってるのよ。今はこうだけど、婚約時代ほぼ毎日作ってたら少し太ってしまったの。だから、それ以降は最低ひと月に一回程度にまで抑えたのよ」
「ユティリウスさんがぽっちゃり?」
まったく想像がつかないや。
「今はここまで痩せたから今日くらいいいでしょミーア!」
「とりあえずは一種類ずつよ? ゼルの分だけは、ちょっと特別製にしてあるからリースは食べない方がよくってよ」
「特別?」
「カラナ入りだからよ。セリカに加減は聞いて通常以上にはさせてあるけれど」
唐辛子入りクリームと知った瞬間、大半の人は青ざめてセヴィルさんだけは少し目が輝いたように見えた。
「これがそうです」
僕がセヴィルさん用のエクレアを差し出せば、外見は他とそう変わりないので、彼は少し眉を寄せた。
「カラナは中に入れてあるのか?」
「あ、味見は出来てないですけど……だいぶカラナを混ぜ込んだクリームを挟んであります」
「……そうか」
本当に作り手三人じゃ限界がわからなかったので、罰ゲーム並みに入れたが大丈夫だろうか。
とりあえずは他全員に三種類乗せたお皿を置いてから食べることになった。
エクレアのサイズは僕が知ってる市販のよりはだいぶ小ぶりで細身だから、三個食べてもお腹いっぱいにはならないと思う。
「これ素手でいいのか?」
「そうね。パイ以上に崩れやすいから、紙のナフキンに挟んでちょうだいな。あと注意点は、隙間からクリームがこぼれやすいところね」
「もう食べていーい?」
我慢ならないフィーさんは既にスタンバっていました。
「ええいいわよ。四凶達は服にこぼしたら自分達でなんとかなさいね?」
『……御意』
キツイ言葉に四凶さん達はユティリウスさん以上に萎んでしまった。
過去に太った以上のことがあったんだろうね……。
サクッ、サク。
僕がクラウに食べさせてあげると、そんな小気味の好い音が聞こえてきた。
クリームたっぷり入れたからすぐ溢れてきたが、クラウはおかまいなしにかぷかぷと咥え込んでは食べてを繰り返して口に入れていく。
「ふゅふゅぅ!」
調理場であれだけ甘いクリームやチョコを食べても、今食べてるのはとっても美味しいらしい。
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