【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版

櫛田こころ

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第十八章 バカンスも終わって

586.デジャヴからの大緊張

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 ◆◇◆









「カティア、出かけよう」


 デジャヴを感じたけど、セヴィルさんは色々限界だったらしい。

 僕が御名手みなてだと発表して、ギルハーツさんたちにたくさんたくさん問い詰められて……記憶を改竄されているが、僕と御名手なのと婚約済みだったことを納得するまで説明させられたんだとか。グラウディアさんからも、『カティアちゃんがやっぱり御名手だったのね!?』と盛大に問い詰められたのだって……大変だったんだろうなあ。

 そのゴタゴタが無事(?)に終わって、僕との時間を過ごしたいとエディオスさんから休暇をもぎ取ってきたそうな。お疲れ様です!


「どこに行くんですか?」
「俺の領地にある別荘だ」
「別荘! ……別荘を個人で?」
「俺にも治める領地はあるからな。ここ以外に居住地がある」
「ほえー」
「最低クラウは連れて行く。今すぐ行こう」
「今!?」
「服とかは気にするな。母上が大昔に、俺の御名手にと勝手に用意したものが山ほど部屋にある」
「……僕専用でないのでは?」
「今は大丈夫だ。カティアのものにしていい」


 と言うことで、日帰りかと思ったら……お泊まりとなり!? いきなりもいきなりだけど、彼氏とお泊まりデートと言うはじめての経験をすることになってしまったのであーるぅ!?

 だから、出かける前にアナさんとセリカさんに留守することを告げに言ったんだけど……。


「ご武運を!」
「頑張って!!」


 絶対……絶対、致すことを予想しているからの発言だろうけど!? 僕も予想していないわけじゃないが、とうとう……とうとうその機会が来たんじゃないんじゃないかと思うと!!

 僕も緊張感が高まらないわけがない!!


(セッ……が、ないとか、無くないとか!? 僕はとにかく初めてなんだああああ)


 フェルディスに乗り、さっとその別荘に移動して行くと……クラウ以外は完全に二人きりになった。

 クラウは移動に疲れたのか、くうくうと寝てしまい……僕は、クラウをセヴィルさんに教えていただいたベッドの一室に寝かせて上げたら。

 セヴィルさんが、別の部屋でお茶でも飲もうとお誘いされた。流石に、いきなり致さないよね!? それか、僕が意識し過ぎているのですか!!?


「飲まないか? カティア」
「……いただきます」


 滞在日数は、二泊三日。

 健全なお付き合いをずっと続けてきたけど……キス以上の何かを意識し過ぎて、気疲れするのが既に始まってしまっていた。

 僕はとにかく、好きになった人も接触経験もセヴィルさんが全部初めてなんですぅうう!!
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