チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい

616號

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第1章

第十二話 エスタ攻防戦終結

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 ギルドへ向かう途中、街並みを見ながらジョギング程度の速度で走る。大規模な襲撃を受けた割には、建物ほとんど無事のようだ。

 俺が空を飛んでいるモンスターを倒した時に、落下して家屋をぺしゃんこにしてしまったところもああるが、不可抗力ということで許してほしい。あれで死人が出ていないことを祈るばかりだ。

 街の人たちは安堵の表情で、お互いの生き残りを喜んでいる。

 ——ふと考える。

 ガルジアを倒したのは俺だ。ギルドに記録石を出して討伐報酬受け取る時に絶対ばれるよな。英雄みたいに扱われるのは絶対にいやだなぁ。どうしよう……。

『記録石のデータを改竄したいな』と、願ってしまう。

 それでも今回の戦闘を経験して得たものは大きい。もっと強い炎が欲しいと念じた結果、召喚できてしまったアズアフィアという青い炎。

 この青い炎は自らの意思で行動していた。召喚時にMPを100消費するものの、俺の場合”強さ”のポイント分のMPが一分間で回復できるので問題ない。

 その炎の威力は絶大で、なんでも飲み込んでしまった。ラスボスまで一飲みだったのは驚きだった。

 検証しながら戦闘をして分かったことは、”強さ”の影響で運動能力がかなり強化されている。それに”守り”と”魔法耐性”のおかげで、弓矢や魔法攻撃が当たっても、擦り傷程度で済んでしまうほどの防御力。極めつけは時間が経てば、怪我は自動で元通りになるという化け物じみた回復力だ。

 全てが終わった今、レベルを確認すると82になってた。ガルジアとその手下の魔導士、ドラゴン五体、その他モンスター多数倒したけれど、上がりすぎのような気がする。

◇ ◇ ◇
Lv82 HP820/MP820
強さ:160 守り:160 器用さ:200 賢さ:160 魔法耐性:120 魔法威力:300 ボーナス:720
◇ ◇ ◇

 全ステータスに対して120ずつ振り分ける。

◇ ◇ ◇
Lv82 HP820/MP820
強さ:280 守り:280 器用さ:320 賢さ:280 魔法耐性:240、魔法威力:420 ボーナス:0

 テータスを調整しながらギルドに行くとルーミエたちが入り口付近で待っていた。

 ——こちらに気づき三人が走ってくる。

「イエーイ。おかえりー!!」

 ユウキとハイタッチをかわす。続いてノイリ、そして最後にルーミエとタッチをしようとしたら、するりと懐に入られて抱きしめられた。

「無事でよかったわ」

 抱きつかれてドキッとするが、その表情を見て本当に心配してくれていたのだと感じた。

「あぁ、何とか終わらせることができたよ……」

 安心したせいか、お腹がぐぅ~と大きな音でなった。みんなで顔を見合わせて笑う。

 そういえば今朝から何も食べてなかったな……。ユウキが別れ際の約束を実現させようと提案してくれた。

「約束どおり、美味しい料理を出してくれるお店で打ち上げしたいんだけど、この状況だと開いてないんだよね。屋台なら開いているから、そこで料理やお酒を買い込んで、私たちの宿でもいいかな?ワンフロアあるし結構広いんだよ」

 女性だけの部屋に上がるなんて、とも思ったが別にやましい気持ちがあるわけではないし、せっかくのお誘いだから乗っかることにした。

「あ、宿にお風呂ある?昨日も入っていなくて気持ち悪くて——」

「水瓶しかありませんが、アキトさんなら火魔法でお湯をためて入るのもありですね」と、ノイリがアドバイスをくれた。

「水生成と火魔法の組み合わせか、よしっ、やってみよう」

「おぉ、アキトがいれば暖かいお風呂に入れる!?」

 ユウキが目をキラキラさせていたが、ルーミエがそれを制止する。

「アキトは今日はお疲れだから、無理はさせないわ」

 ルーミエが俺に対して優しい。さっきの抱きしめ方といい、俺に気があるのかな?なんてちょっと勘違いしてしまいそうだ。

「まず私たちの宿に案内するわ。私たちは買い出しに出るので、アキトはお風呂に入るなどして待っていてね」

 ルーミエの取り仕切りにより計画が決定。俺は彼女たちの泊まっている部屋に入り、風呂に案内される。水瓶に水が溜めてあり、あとは木製の椅子と桶がおいてあるだけで、冬はとても寒むいだろうな。

 ノイリが言っていたことを参考にして、水生成と火魔法を組み合わせてお湯を作る。イメージとしては頭の中で水を温めたものを出す感じだが、桶一杯にいい湯加減のお湯ができた。

 そうだ、アイテムボックスに大きさの制限はないから湯舟を買おう!!

 とりあえず置いてある石鹸で頭も含め全身を洗う。多少髪がごわつくが多くは望まない。さっぱりして上がるとルーミエたちが帰ってきた。
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