魔道師カナとひろしの同棲生活

tsuusan

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カナ様のおちゃめなイタズラ

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バラエティ番組ロケの仕事に来た愛。

共演者にかずくんがいた。

(あの人が、かずくんだよな。それにしてもなんでこの人を尾行しないといけないんだか。めんどくさいなぁ。もう!)

そう思いながら、ロケの仕事をする愛。

ロケは、夜に終わった。


大道さんは、愛を家まで送るつもりでいる。

愛は、大道さんに言う。

「今日は、お母さんが来てまして、これから一緒にご飯食べる約束してるんですぅ~。はは…。」


大道さんは、じゃあそこまで送ってあげるよと言うが、ここから近いとかなんとか言って、大道さんを言いくるめた。

大道さんは、諦め愛にきつく言う。

「くれぐれも気をつけるように。」

それとゴスロリ服はなんとかならんのか?と思いながら大道さんは帰った。

(ふぅ~。なんとか丸め込めた。よし!)



かずくんを探す愛。

(どこへ行った?かずくん。あ、いたいた。)

かずくんは、1人で歩いていた。

(かずくんも1人?まぁちょうど良いか。)

そう思いながら、かずくんを尾行するゴスロリ服の愛。



ドゴォ~。



バキッー。



ズズズズズズズズ。



(近くでなんか聞いたことある音がするな?)

そう思いながら愛は尾行を続ける。

明るい街並みを、かずくんは避けて歩く。

愛は、遠く後ろを歩き、かずくんを追う。

(どこに行くんだろ…ん?)

かずくんは、路地裏にあるバーに入っていく。

愛は、まだ未成年だし騒がれる事を警戒する。

(さすがに店に入ることはできんぞ、待つしかないか…。)

愛は店の外で待つ事にした。



ドゴォ~ン。


バキぃー


ズズッ、ズズズ。


さっきから変な音が聞こえるなと思いながら待っている愛。

その時、1人の中年男性が愛に近づいてくる。


(あ、まずい、顔見られないように…。)

愛は、顔をそらす。男性は、愛ではなく店にきた客だった。店に入っていく男性。

(ふぅ。危なかった。それにしてもちょっと太りすぎな人だったなぁ~。)

そう思いながら、かずくんが出てくるのを待つ愛。


しばらくして、かずくんと中年男性が店から出てきた。

衝撃を受ける愛。

(げぇ?腕組んで歩いてる…。かずくんは…そっち?)

愛は二人をさらに尾行した。

かずくんと太った中年男性は、愛し合っている。
そんな二人が向かうさきは…。

(そうだよねー。)


二人はラブホテルへ消えていった…。


カナ様が現れる。


「終了。」


愛はいきなり現れたカナ様に驚く。

「うわぁー!びっくりした、おまえいたのかよ。」


カナ様はニコニコ顔で言う。


「帰るぞ。」



愛は文句たらたら言いながらカナ様と、ぼろアパートへ帰った。




数日後


いつも通り、ぼろアパートでくつろぐ愛にカナ様はおっしゃる。



「ゆくぞ、愛。」



はぁ?今度はどこに行くの?と思う愛をせっせとゴスロリ服を着せ、無理やりタクシーに押し込み駅前に着き、魔道こぶしを握りしめながら、新幹線に乗せ、ある駅に着いた。

(学校近くの駅?なんでこんなところ?)

愛は、そう考えながら立ちつくしていた。

その時、性格の悪い、悪口三人衆が歩いてきた。
愛を見つけた三人衆は走って愛に近づき声をかけた。

「愛さんですよね?」

「本物だぁ~。可愛い。」

「サインしてサイン。キャー。」


愛は、そうですぅどうもと言いサインをテキトーに書いたりした。

三人衆はるかが、愛に質問する。

「こんなところでなにしてるんですか?仕事?」

その時、カナ様がおっしゃる。


「ロケ」


三人衆は驚く。
誰この人怖~いとか騒ぎ始めたので愛はとっさに思いついたことを言った。

「あ、あぁ~、あのね、この人スタッフさんなの。」

えぇ?こんな黒マントの人がスタッフなの?ずいぶん変わったスタッフさんだなと思いながらも、愛が言うから納得した三人衆。

それからなんやかんやと愛に質問してきたりする。

テキトーに答える愛。

そんな時、駅に向かって歩いてくる男がいた。

三人衆ひなたが男を見つけ声をあげる。

「よしつき~。おーい。」

そう言って手を振る。


ひなたの彼氏、よしつきはひなたの声に気づいた。

「お~、ん?」

(あれ?愛?愛だ。本物だ!)

よしつきは、駆け足になり愛に近づく。

「愛さんですよね?本物だぁ~。」

ひなたはよしつきにすごいよねー本物だよ!と言いながら他の三人衆と騒ぎだす。


スタッフカナ様は、愛に道しるべを授ける。


「撮影のほうへ」

スタッフカナ様は、すたすた歩いて行く。

よしつきは驚いたが、スタッフの人と、ひなたに説明を受けて納得。

愛はそれじゃどうもと、そそくさカナ様のあとを追う。

それから駅で少し話す4人。

電車で、ハッピーバーガーへ向かうところで、愛に出会った三人衆。

ひなたは、よしつきを誘ったが、よしつきは、学校に忘れものをしたと言い、ひなたにあとで街で会う約束をして去って行った。

スタッフカナ様はそのまま歩き路地裏にある、建物の隙間へ向かう。

スタッフカナ様は言う。


「ここでまて。」

愛は、スタッフカナ様に言う。

「はぁ?なんでこんなところで?」

スタッフカナ様は無言で、どこかへ行く。

愛は、思う。

(なにを考えてるんだ、あいつは。こんなところで人を待たせて、よくわからんやつだ。)


そして少しの時間待たされた愛に、後ろから男が声をかけてきた。

「愛さん。」

愛は、驚いた。

「は、はい?」

愛が振り向くとそこには、後を付けてきた、よしつきがいた。

よしつきは、愛に近づきながら言う。

「俺、ずっと愛さんのファンでした。付き合って下さい。」

愛は少し怖くなり、あとずさりしながら言う。

「いや、それは~む…り…え?」

よしつきは勢いよく愛を抱きしめた。

「ち、ちょっと…まっ…」

そのまま愛は押し倒されてしまう。

(ちょ、なにする、やめ…あぁ…。)

盛ったおさるは、愛の胸を揉みまくる。

愛は、やめろと言いながら盛ったおさるに抵抗する。

盛ったおさるは、愛の胸ポッチいじりをする。

(あぁ…びんかんすぎ…あぁ…あん)

「や…やめ…あぁ…だめ…あん…。」

感じてる声を聞き、どんどん盛るおさるさん。

手が下半身に近づく。

(あぁ…ま…まず…)

「そ…こは…だ…」

愛は、身体を起こそうとするが、盛ったおさるは押さえ付け、胸を揉みまくる。

(あ…もぅ…)





「ロケ終了」



ごきぃ~。


パタ。

カナ様は、盛ったおさるに魔道げんこつをプレゼントした。

失神したおさるを蹴飛ばし、愛の手を掴み立たせるカナ様。

愛は、乱れたゴスロリ服を直しながらカナ様に言う。

「怖かったぁ~。はぁ。」

「おまえずっと見てただろ?こんな趣味まであるのか?服も破けてるし、もぉ~。」


カナ様はニコニコ顔。


「帰るぞ、愛。」


呆れかえる愛はカナ様と、ぼろアパートへ帰った。


ぼろアパートへ帰ってきた2人。

少しして、カナ様が道しるべを授ける


「みやげ寿司を買ってこい。」


キレる愛、さっき襲われたばかりなのに、今度は寿司を買ってこいと言う。

「なんですか?ほんといい加減にして下さい。さっき酷い目にあったお祝いですか?なに考えてんだか、ほんっとに!行きません。」


カナ様は言う。


「魚三の高級寿司だ。」


魚三とは、超高級寿司で、凄く有名なお寿司やさんだった。

愛は行かないと言っているだろ!とだだをこねる。

カナ様の必殺技がでる。


「お母さん、消えてないかなぁ~?」


はっ?とする愛。

こいつは、ほんとに性格の悪い下道女だなと思い、しぶしぶ魚三へ行く。


(あ~もうしんどい…。)


とぼとぼ歩く愛は魚三に着いた。

(あ~この店?きたことあるかも。)

愛は、店に入る。

一見さんお断りの有名人が来る店だった。

大将が入ってきた愛に言う。

「へい、いらしゃ…あ、すいやせん、うちは…ん?」

大将は、今人気の愛に気づく。

大将は愛の大ファンだった。

「おー愛ちゃんじゃない、いつも見てるよ。愛ちゃんなら大歓迎だ!ささっどうぞ。」

愛は、大将に言う。

「あーすいません。食べて行くわけじゃなくて、その…お持ち帰りでいただきたいのですがぁ…。」

大将は言う。

「わかりやした。待っててください。」


大将は、重箱に寿司を詰めていく。風呂敷に重箱を包んで、愛に渡した。

「ぜひ、うちの寿司、食べて下さい。」


愛は、お礼を言ってお会計をし、店をでる。

大将は、愛に言う。

「今度は、食べていってくださいよ!ありやした。」


自分が食べる訳じゃないのに、なんでわざわざぶつぶつ文句を言いながら帰った。


ぼろアパートへ帰ってきた愛。

「買って来ましたよ。はい、どうぞ。」


カナ様に、みやげ寿司を渡した。

カナ様は、魔道冷蔵庫に入れる。

愛は、突っ込む。

「食べないのかよ!」

なんで買いに行かされたのか、わからない愛は、さっさと寝た。




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