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さらわれた聖女ひろしの覚醒

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ひろし、カタオカ、ゴリラの三人は、アイリの待つ町へ向かう。

道中は、死者たちに襲われるがカタオカ、ゴリラがばんばんやっつけて行く。

もう少しの所で町に着く道で、三人は町から煙がでているのを見つける。

「町が大変な事に…アイリぃー。」

ひろしは叫び、走りだす。

「アイリ様、どうかご無事で。」

「うほぉー。」

カタオカ、ゴリラも走った。


三人は町に着いた。
町は破壊され、大道老師が倒れていた。

「老師!しっかりして下さい。」

ひろしが大道老師に声をかける。

大道老師は、力付きそうな声でひろしに思いをたくす。

「すまぬ…アイリ様は…魔道三人衆に連れて行かれてしま…った…よい…か、若者よ…深い…森へ…ガク…。」

大道老師は力付きた。

「老師ー!」

ひろしは怒りが沸いてくる。

「魔道三人衆…許さない。」

アイリが連れさられた事を知った、カタオカ、ゴリラも怒りがこみ上げる。

「深い森へいくぞ!」

「うほぉ。」

三人は、深い森へ行く。


深い森は、入る者を迷わせる。
三人は迷いながら奥深く入っていく。


「キャー」

森の中に響く悲鳴。

ひろしはビビりまくる。

「な…なんか聞こえた…なにか聞こえたって。」

カタオカ、ゴリラは構える。

「化け物よ。来るならこい。」

シャキーン。

「うほぉさぁこい。」

ガギン


その時、こん棒を持ったこの世を恨む顔をした女が襲ってくる。

「キャー!」


ひろしは逃げる。

カタオカ、ゴリラは応戦する。

「化け物め、これでもくらえ。」

シュ


「うほぉ~うほ。」


ゴォーン


こん棒女に攻撃はきかなかった。

カタオカは気づく。

「は!こいつは、キドー。」

キドーは、森の番人だった。

入る者すべてに襲いかかる。

三人は、バラバラに逃げる。

ゴリラを追いかけるキドー。

「キャー」

「うほぉい!」

キドーを掴むゴリラ。

キドーは動けない。

「今のうちに逃げろよーうほぉい!」

ひろしは迷いながら逃げる。

(な…なんだあの化け物。)

走っていた、ひろしの前は、いきどまり。

でかい門があった。

ひろしは押したり引いたりするが動かない。

「あけよこの!あけー。」

ピクリともしない。

門を見るとメダルが入りそうな穴がある。

(ここに入れると開くのか?)

その時、

「キャー」


キドーが、ワープ術を使い、ひろしの後ろに来た。

(?うわっ。)

ギリギリでこん棒をかわしたひろし。

「うぎゃあぁー。」

ひろしは逃げる。

追うキドー。

キドーに追いつかれた、ひろし。

キドー。のこん棒がひろしを目掛け振りかぶる。

「うわぁー!」

ガキーン

間一髪、カタオカが手刀でこん棒を止めた。

「なにをぐずぐずしている。早く。」

ひろしはキドーがぶら下げている物に気づく。

(あれはメダル!)

ひろしはキドーのメダルをとり、一目散に走る。

キドーはカタオカをこん棒でふっ飛ばした。

「ぐわぁぁ。」

ズズー


ひろしを追いかけるキドー。

走るひろしの前にでかい門が見えた。ひろしはメダルを入れる。

キドーが、ワープする。

ひろしの後ろでこん棒を振りかぶる。

「うほぉい!」

間一髪ゴリラが羽交い締めにした。

「なにをするかは知らないが早くしろ。うほぉ。」

ひろしは門を開けた。

目の前には、岩の上に赤く光る薬ビンがあった。

「この薬ビンだけかよ!」

逃げ道は、なかった。

ゴリラを振りほどき、こん棒でゴリラを殴るキドー。

「うほぉわー。」

ゴリラは倒れた。

キドーはひろしを見る。

「キャー」

ひろしはパニックの中、赤く光る薬ビンにかけた。

「もう、どうにでもなれー!」


ぐぴぐぴ


その瞬間

ひろしの体に炎がまとう。

キドーは、ひろし目掛けこん棒を振り下ろす。

「キャー」


ひろしは無意識に構え

キドーに向かい拳をつき出す。

「紅蓮!」

キドーに向かって炎が飛ぶ。

「ギャアー」

キドーは消えた。

ひろしはあ然としている。

「今のは術?」

カタオカとゴリラがひろしの所にくる。

「すごいじゃないか。キドーを倒した。」

「うっほほ~い。」

ひろしは心の中に話しかける声を聞く。

(さぁ、魔の道へおゆきなさい。私が案内します。)

優しく響く声をひろしは疑わず、声が教えてくれる方へ向かった。

カタオカとゴリラは、ひろしの後を追いかけた。

魔の道

その先に、魔道師カナエルが住む屋敷がある。

魔の道は三人の行く手を阻む。

「ひどい道だ、気をつけろ。」

「あぁ。」

「うっほ。」


死者たちをやっつけながら三人は進む。

「もう少しか?」

「わからんがたぶんな。」

「うほぉうほぉ。」


三人の前にそれは現れた。

「誰だ?おまえら。」

ひろしは闇のオーラをまとう三人を見つけた。

「魔道三人衆、闇の引っ掻きハルカ!」

「魔道三人衆、闇の食べ盛りエミコ!」

「魔道三人衆、闇のドSヒナタ!」

ひろしは自己紹介してくれたので誰かわかった。

「魔道三人衆!アイリはどこだ!」

魔道三人衆、闇のドSヒナタが答える。

「ふっ、あの聖女はカナエル様のところだ。」

「今頃カナエル様に可愛いがってもらっているわ、このようにな。」

闇のドSヒナタは、手足を縛り首に鎖をつながれたドMよしつきをブンブン振り回す。

ひろしは、笑いそうになる。

「ぷっ…そっ…くく…それに大道老師をよくも!」

魔道三人衆闇の引っ掻きハルカが答える。

「大道老師?あぁ、あのアイリといた老いぼれか。」

「イケメンじゃないから引っ掻いてやったわ。」

魔道三人衆、闇の食べ盛りエミコが口をあける。

「腹が減った。」

「おまえらを喰ってやる。」

魔道三人衆は、ひろしたちに攻撃をしかけてきた。

「くらえ!魔道引っ掻き!」

カタオカめがけて攻撃してくる。

カタオカは、手刀で応戦する。

「手刀乱れ音符!」

ずばばばばあーん。

闇の引っ掻きハルカはバラバラになった。

闇の食べ盛りエミコは、ゴリラに飛びかかる。

「魔道早食い。」

高速でゴリラを噛む。

「うほぉーうっほ。ふん。」

ゴリラの体は鋼になる。

闇の食べ盛りエミコは、歯がなくなった。

「これではなにも食えな…がく。」

ショックで力付きた。

闇のドSヒナタは、ひろしに襲いかかる!

「くたばれー!魔道ドMよしつきアタック!」

ドMよしつきを振り回しひろしに当てようとする。

ひろしは構える。

「燃え尽きろ!紅蓮!」

赤き炎がドM、ドSを焼きつくす。

「アチチチぃー!」

「あーもっとー。」

パタ

パタ

くたばったドSとドM。

ひろしたちは魔道三人衆を倒した。

「…よわ。」

「やったな!」

「うほ。」

ひろしは、魔道師カナエルの屋敷へ向かう。

カナエルの屋敷は、広く不気味な空気が漂う。

「さぁ、我のもとへ来てみよ。」

カナエルの声が屋敷に響きわたる。

「アイリはどこだ!」

カナエルは答えない。

「くそ、待ってろよ。アイリ。」

屋敷の中を探すひろしたち。

だが、どこにもいない。

ゴリラが反応した。

「うっほ、ここ匂ううほ。」

カタオカが、隠し扉を見つけた。

「お手柄だ、ゴリラ。」

隠し扉の中へ入る、ひろしたち。

アイリが柱に鎖で繋がれていた。

「アイリぃ!」

アイリがひろしに気づいた。

「来ちゃだめぇー!」

アイリに近づこうとした時、上からナイフが落ちてきた。

かわすひろしたち。

「キサマらここで終わりだ。」

上からナイフを持った男が現れた。

「俺は闇のサバイバー、ユーマ。」

「聖女アイリを繋ぐ、鎖のカギは俺が持っている。」

ひろしたちは構える。

「それなら、お前を倒せばいいだけ。」

「この手刀にナイフはきかん。」

「うほるだけだ。」

闇のサバイバー、ユーマは笑う。

「くくく、斬り刻んでくれよう。」

闇のサバイバー、ユーマの攻撃。

「魔道ナイフ千本投げ!」

10ぽんのナイフがひろしたちを襲う。

「あぶねー。」

「手刀で、防御。」

「うほ。鋼の体。」

ひろしたちは無傷だった。

「今度はこっちのばんだ。紅蓮。」

「手刀、つき!」

「鋼げんこつ!うほ。」

闇のサバイバー、ユーマは、ナイフ一本だけしかなかった。

「ぐはぁ。熱いぃー。」

「うおわぁーおえ。」

「いたあー。」

タコられた、闇のサバイバー、ユーマ。

「多勢に無勢。がく。」

くたばった。

ユーマからカギを取りアイリを助ける。

「大丈夫かアイリ。」

アイリはひろしに抱きつく。

「来てくれると信じてました。」

ひろしはアイリをきつく抱きしめる。

「アイリ。」

カタオカとゴリラがチャチャを入れる。

「見てらんないよー。」

「うっほー。」


その時

「喜ぶとは愚か」

「我がきさまらを消してくれよう。」


魔道師カナエルの声。

ひろしたちは魔道師カナエルと決戦の場所。

最後の部屋へ向かう。

    
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