魔道師カナとひろしの同棲生活

tsuusan

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LOVEISの愛とアイリ

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アイリと愛は、大道さんと会社で打ち合わせをしていた。

今後どのように活動していくか話し合う。

「まだLOVEISの曲はないから、まずはライブハウスで、愛とアイリの曲を二人で歌って行こう。パート決めを二人でしてくれないか?」

愛は、天真爛漫で活発。

アイリは優しくて頑張り者。

タイプの違う二人が生み出すものを大道さんは見たかった。

「わかりました。愛さん私の曲しってる?」

「振り付けとかも二人で変えて見ようか?」

アイリは愛にいろいろ質問をする。

「もちろん知ってます。全部歌えるし、振り付けも大丈夫です。」

アイリを大好きな愛は自信たっぷりに答える。

アイリは愛に提案した。

「ねぇ愛さん。私たち仲良いユニットにしたいな。」

「だから、友達みたく話そう?アイリって呼んで。かしこまらなくて良いよ。」

その言葉を聞いた瞬間。

自分のしてきた事を思いだす。

愛は、嬉しくて涙目になりながら返事をする。

「うん…わかったよ。」

それから愛とアイリは仲良くあれこれ考えながら打ち合わせをする。

大道さんは、笑顔で退室する。

楽しいアイリとの時を過ごす愛。




「失礼しまーす。」


結咲が入ってくる。

愛は、なんてタイミングでくるのよ!と思いながらも結咲に挨拶をする。

「お疲れ様。どうしたの?」

ガン無視する結咲。

「あぁ!初めましてアイリさん。可愛い~。結咲です。よろしくお願いします。」

結咲はアイリの横にびったり座る。

「ずっとアイリさんに憧れてました。もしよかったらぁ、結咲と仲良くしてくれますか?ふふ。」

アイリは笑顔で答える。

「うん、いいよ。仲良くしよ。お互い頑張ろうね。愛との番組見てるよ。」

結咲は喜ぶふりをする。

「嬉しいですぅ、結咲あのコーナーちょっとツラいけど頑張ってて良かった。ふふ。」

愛は結咲に言う。

「ごめんね、結咲ちゃん。今打ち合わせ中なの。」

(だから早くどっかいって。)

無視する結咲。

結咲はアイリに質問する。

「なんの打ち合わせですか?」

「結咲、勉強のためいろいろ知りたいです。」

アイリは笑顔で答える。

「今度ね、愛とユニット組むことになったの。」

結咲を邪魔に感じる愛。

「はいはいはい。もうこれぐらいで良いでしょ!」

結咲の首根っこつかんで出そうとする愛。

結咲はイヤイヤする。

「イヤーこわーい。アイリさん助けてぇ~。」


アイリは、なにしてるの?と愛を止める。

「愛、どうしたの?乱暴はだめだよ。」

結咲の存在がなんか腹立つ愛。

アイリに言われたら言う事を聞くしかない。

その日の打ち合わせは、結咲に邪魔され全然すすまなかった。


数日後

会社の小会議室を借りて打ち合わせする、アイリと愛。

また結咲が邪魔をしにくる。

「アイリさん、差し入れです。」

手作り風のサンドイッチなどアイリに渡す結咲。

アイリは笑顔でお礼をする。

「ありがとう。愛も一緒に食べよ?」

アイリが愛に言った時、結咲が愛に弁当箱を渡す。

「愛さんにはこれどうぞ。ふふ。」

愛は弁当箱のふたを開ける。

(な、なんだこれ?)

からしまみれんこん。

わさびもりもりごはん。

タバスコに沈むチキン。

激辛ものばかりだった。

「こんなの、食えるかぁー!」

愛は結咲に怒る。

結咲はアイリにしがみ付きながら泣くふりをする。

「愛さん、辛いもの好きって言ってたから、結咲、一生懸命作ったのに…えーん。」

アイリは結咲をよしよししながら愛に言う。

「愛、食べてあげたら?せっかく作ってくれたんだし。」

アイリはほんわかで優しい。

(辛い物好きなんて言ってないわ!)

愛はしぶしぶ食べてみる。

「うわ、辛っ!ムリムリ水ぅ~。」

ペットボトルを渡す結咲。

「はい。どうぞ。」

からしエキス入りの水。

愛は飲む。

「ぶぅーー。」

辛くて、吹き出した愛は、結咲の顔面にぶっかけてやった。

「きゃーきたなぁいぃー。」

結咲は逃げだした。

打ち合わせが進まなくて困るアイリ。

少し考え、愛に提案した。

「会社じゃちょっと進まないね。」

「今度、愛の家行っても良い?」

それを聞いた愛は、黒マントが家にいることを思いだす。

「家汚いよ。ぼろアパートだし。アイリの家のほうが良いんじゃない?」

アイリは申し訳なさそうに言う。

「愛のほうが忙しいから、私が行ったほうが帰る手間なくて良いでしょ?私から行くよ。」

アイリに言われたら言い返せない愛。

その日の夜。

カナ様に新商品のおせんべいとお茶を買って帰る愛。

土下座をして、カナ様にお願いする。

「カナ様、おみやげを買ってまいりました。これをお持ちになり、魔界へ一度、里帰りされてはいかがですか?魔王様も心配しております。」

カナ様は、すべてお見通し。

(誰が魔界から来たよ?我は闇からだ!アイリがくるから言っておるのはわかっておる。)

「そうしよう」

愛は素直なカナ様を疑うがとりあえず安心した。



そしてアイリがくる日の朝

愛は、カナ様に朝のご挨拶をする。

「おはようございます。カナ様。魔王様によろしくお伝え下さいませ。お気をつけて、さようならー。」

カナ様はお茶とせんべいを持つ。

「うむ」

ぼろアパート近くのコンビニでアイリと待ち合わせをしていた愛は迎えに行く。

コンビニで適当に飲み物など買って、愛とアイリはぼろアパートへ向かう。

ぼろくてごめんねと、アイリに謝りながらアパートのドアを開ける愛。

カナ様が、お茶をすすっていた。

(なにしてんだぁー!こいつ。)

アイリは愛に質問する。

「こちらの方は?」

愛は思い付きで答える。

「あ?あぁ!この人ねぇ、私の家出したお姉さんなの。」

アイリは不思議そうにする。

「お姉さん?」

愛は焦る。

「そうなの、駅で寝ていた所を偶然見つけて、私が今保護してるの。」

アイリはカナ様にあいさつする。

「初めまして、加藤アイリです。」

カナ様はうなずく。

「うむ」

愛はフォローに入る。

「あ、ごめんね。お姉さん浮浪してこんな感じになっちゃったみたい。でも大丈夫。噛みつかないから。あは。入って。」

アイリを部屋に入れ、いろいろ話し合う愛とアイリ。

カナ様はあっち向いてお茶とせんべいを食べる。



ライブでのパート分けや振り付けなど、ある程度決まり、アイリは帰る。

アイリを見送り部屋に戻った愛。

(この!アイリにウソついちゃったじゃねえか。あーあ、せっかくアイリと二人で居れると思ったのに。)

愛はカナ様のせんべいを食べてやった。

カナ様は食べやがったこいつと愛を睨む。

(おまえは、きもひろしであって愛は我が作った可愛い女の子であり、ウソのかたまりだろおまえ。アイリと二人きりならワンチャンちちくり合えるとでも考えてたのか?こいつ。)

愛は、お茶も飲んでやった。

(あぁ!我のお茶…)




そして数日後

相田プロ提供の番組に愛とアイリが出演する。

MCが進めていく。

「はい。今回は、新しく活動することになったお二人です。」

愛はカメラにピースしながら言う。

「LOVEISの愛でーす。」

アイリはカメラにお辞儀しながら言う。

「LOVEISのアイリです。よろしくお願いします。」

MCが二人に質問していく。

ユニットになっての感想やこれからの活動などを聞かれる。

二人はお互いユニットを組めて嬉しいと答え、近くライブが行われる事を伝える。

愛がカメラに向かって手を振る。

「みなさんぜひ来てくださいね!」

MCがアイリにつぎのコーナーふりをお願いした。

「はい。みなさんこれから応援よろしくお願いします。」

「続いてのコーナーは?」


場面が切り替わる。


愛がタイトルコールする。

「はげしくまわさないで…」

「さんかくもくばロデオたいけつぅ~。」


いえーい!

わらわら。


愛は笑顔でカメラを見る。

「はい。改めまして、LOVEISの愛で~す。よろしくぅ。」


アイリちゃんはー?

いないのー?

愛は他のアイドルたちに言う。

「アイリちゃんは、私やあなたたちみたいな汚れた仕事はいたしません。」

なにそれー?

ひどぉいー!

汚れてないもん。

結咲は思う。

(愛、あなたが一番汚れてるわよ。ふふ。)


同じ穴のむじなの結咲。

愛はルール説明をする。

「はいはいはい。ルール言うよー。」

「さんかくもくばのまたぐ所は丸くなってるので痛くないです。」

「ただ、バイブレーションします。」

「手綱を片手で掴んで、激しく動くもくばから落ちないようにしてください。」

「長く乗ってた人が優勝です。」

もくばロデオに乗るアイドルたち。

「あ!すっごいバイブあぁん…あー!」

「激しい激しいーあー!」

「きゃーいやーあぁん!」

すぐ落ちてしまう。

愛がもくばに乗る。

(あぁ…すごっ…もう…い…い…うわ!)

愛もすぐ落ちてしまった。

結咲がもくばに乗る。

(私がいちば…あ…んよぉ…うふふん…。)

結咲は必死にしがみ付き優勝した。

愛がコーナーを進める。

「優勝は結咲ちゃんでーす。」

「今回もぉ…。」

「愛ちゃんでお願いします。」

何か聞く前に言う結咲。

愛は今回負けた人がやる事を発表する。

「私がされるのはこちら!」


柱に縛られくすぐりぼうフェザー付き。


愛は柱に縛られた。

(いくわよ。愛。ふふ。)

結咲はくすぐりぼうフェザー付きで、愛の身体をくすぐっていく。

「あはははは!ちょっとやめ…あはぁー。」

「あぁ…ほんとに…あぁ…あん」

(あぁ…くすぐったいのに…きも…ちぃ…)



「しゅうりょー。」


愛はクセになりそうだった。

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