Red Crow

紅姫

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それは運命で、決定事項で…④

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部屋の主がいない部屋で、突っ立ってるのもアレなので近くにあった椅子に座る。

キョロキョロと部屋を無遠慮に見回した。

机の上には大きなモニター。前に3台のキーボードが横並びに置かれている。
その横には分厚いファイルが何冊も積み上がっている。
その他にも壁を埋め尽くすが如く並んだモニター。
映し出された映像は時折ノイズを出しながら、切り替わっていく。


ココに…ミールの情報がほぼ集まっているのだろう。


見てみたい。
任務とか関係なしに単純に興味があった。

まだ…ルナティアは帰ってこないだろうし…。
少しくらいなら…大丈夫だろうか。

俺は並んだ3台のキーボードのうちの一つに指をかけた。


エンターキーを叩けば、暗かったモニターに光が浮かび上がる。

『パスワードを入力してください』

…やはり、パスワードは必要か…。

ならば…と俺は自分のノートパソコンを取り出す。
使い慣れたもののほうがうまく行く気がしたからだ。
俺はノートパソコンのキーを叩く。

ハッキングのやり方は分かる。
今までだって、暇なときに適当な国のパソコンをハッキングして遊んでいた。

簡単なものなら10分くらいでハッキングできる自信がある。
ルナティアは…こう言っては何だが、難しいプログラムを組むタイプには見えない。彼が帰ってくるまでにハッキングを終わらせられるだろう。



「……」

その考えが間違っていたことにすぐに気づいた。
何だ…このプログラムは…。
人が作り上げるプログラムの中には、必ず穴があるものだ。そこを付けばハッキングは簡単に行えるはずなのに…その穴を見つけることができない。

最早それは…美しい、とすら言えるほどに完璧なプログラムだった。

このプログラムを、ルナティアは一人で組み上げたのだろうか。ならば、それは…。

「天才だな…」

俺はボソリと呟いた。



「お褒めいただき光栄だよ」



ハッとして振り返れば、ルナティアが俺を見ていた。
見られた。ハッキングの現場を…これはまずい。
そう思うが、口からは「あ…」だの「いや…」だの意味のない言葉だけが出る。


「何をそんなに怖がってるの?僕、別に怒ってないよ」

「え?」

「情報部志望だったんでしょ?なら、国のパソコン内のデータ見たくなるのは当然さ。ハッキングしてでも見たいものだろ」

ルナティアはそう言った後

「と、言っても簡単にハッキングされるようなプログラムは組んでないけどね」

と言った。


「待たせて悪かったね。早速だけど、ちょっと手伝ってくれる?データ打ち込まなきゃないんだ」

「あ、はい」

「机は…ココ使って」

と自身の机の隣、物であふれかえったそれの上を乱雑に片付ける。

「コレ、USBね。中のファイルにこのファイルの中身打ち込んで」

「わかりました」

机に載せられる大量のファイル。手のひらに置かれた黒いUSB。なんの目印なのか、猫のキーホルダーが付けられていた。

「分からないことがあったら言って」

そう言えば、ルナティアは椅子に腰掛け、パソコンの電源を入れた。






すごいな…。

ファイルの中身を打ち込みながら、俺はチラリとルナティアを見ていた。
キーボードを叩くスピードが尋常じゃなく速い。
俺に渡してきた倍の量のファイルをさばいているはずなのに、どんどん山は小さくなっていく。
何より驚くのは、3台のキーボードをほぼ同時に扱っている事だろう。
あの国の情報部にだってこんな事できる人いないだろう。

人は見た目で判断できないものだ。
間違いなくルナティアは天才だ。

「どうしたの?何かわからないところある?」

見つめすぎてきたのか、ルナティアがこちらを見ていった。
違うと首を振る。
ただ、視線は自然とキーボードを叩く手に向かってしまう。

「あぁ…長年やり続けてればこれ位出来るようになるよ」

そんなわけ無いだろ、と口から出かかる。

「なんなら、後でコツでも教えてあげるよ。どうせこれからも一緒に仕事してくんだし」

『これからも一緒に仕事してくんだし』
その言葉が胸を突き刺した。


「どうしたの?」

またルナティアが聞いてくる。

「なんでもありませんよ」

俺は果たして上手く笑って言えただろうか。


俺がこの国を裏切るのは、決定事項。
一緒に仕事なんて…していけないのだ。




その日は、ルナティアと話しながら仕事をし、仕事が片付いた時点で終了。
自室に戻って休むことになった。

俺は、今日のことを報告するため、キーボードを叩く。

ミールの情報を盗むのはかなり難しいかも知れない、という旨を伝える。
返信は来ないので、それだけ終えると俺はパソコンの電源を切った。















それからの日々はほぼルナティアの仕事の手伝いをして過ごした。

ちょうどミール国に来て一週間が過ぎた日。
いつものようにルナティアの部屋へ向かうと、先客がいた。

「お、来た来た!」

ゾムだった。
ゾムは俺を見ると待ってましたというように手を打った。

「どうしたの?」

「ファルを誘いに来たんだよ!」

俺は首を傾げた。

「前に言ったろ?後で対戦しようって。今日、皆で特訓するからお前も誘おうと思ってさ」

そう言えばそんな事言われた気がする。

「行ってきていいよ、たまには息抜きも必要だし」

ルナティアはピラピラと手を振る。
ゾムは許可を得たとばかりに俺の手を握り、部屋を出る。引きずられるようにして俺は後を続いた。


特訓とやらは中庭でやっているらしい。
ゾムと共にやってくれば、ノア、ルーク、キース。後、脇の方でベンチに腰掛けるアリスの姿があった。

「連れてきたぞ!」

ゾムは皆に言った。
何やら話していた三人はこちらを見て微笑む。

「全員揃ったし、やりますか!」

元気よく、ゾムは宣言した。


ルークとノアは別途でやるらしいので、俺はキース、ゾムと特訓とやらをやることになるらしい。

「ファルさんは、どんな武器を使うんですか?」

剣を握りながらキースが言った。
ゾムの手には銃が握られている。ルークはと言えば、自分の愛用武器が入っているであろう袋を背中に下げていた。まだ使わないから仕舞っているのだろうか。

「どんな武器でも使えるよ」

「え?そうなんですか?…なら、一番扱いやすい武器は?」

一応、諜報員としてどんな武器でも扱えるように鍛えられている。
その中でも一番、得意だったのは

「細剣かな…」

銃は嫌いだったから、剣の方が好きだった。
でも両手剣や片手直剣は重くて扱いづらい。短刀やナイフは距離感が難しい。
ある程度の長さがあって、軽い細剣は扱いやすかった。

「細剣…あぁレイピアですか」

これどうぞ、と何本か剣の入った箱から一本を取り出し渡してくる。
と、いうか…そもそも…。

「なんでキースとノアまで居るんだ?」

「え?」

来た時から意外に思っていた。
ゾムとルークはこの国の戦闘員(国が襲われたときの備えとして居るとユウィリエから聞いた)だから特訓をするのは分かる。ルークはアリスの警護も兼務しているらしいから、今ここにアリスが居るのも納得がいく。
だが、総統補佐と書記長補佐の二人がなんで特訓なんて…。

「ノア君は強くなりたいそうです。色々と事情があって。だから、僕やルーク君、ゾムさん、ユウさんで剣の扱い方とかを教えてるんです」

「ヘー」

事情とやらは気になるが…確かに見るからにノアの剣さばきは未熟だ。教えられている、という段階なのだろう。

「お前は?」

「僕は…」

「おい、何話してんだ!速くやろう!」

ゾムの声がした。銃を片手にピョンピョン跳ねている。
危ないな…。

「ゾムさん、待ちくたびれたようですね」

キースはクスクス笑う。

「ファル!速く出ろ!」

「ご指名みたいですよ」

どうやら、最初の対戦相手は俺らしい。
俺は細剣の握り具合を確かめながら、ゾムの前に立った。
この国の戦闘員がどれだけの強さか、知るチャンスだ。

「よし!行くぞ!!」

ゾムが銃を構えるのを見て、俺も足に力を入れた。











目を覚ましたとき、飛び込んできたのは青空と流れる雲だった。

「あ、起きた?」

アリスが手にしていた本に栞を挟んで、声をかけてきた。

「何が…」

起きたんだ?
俺は困惑していた。

「覚えてない?」

「ゾムと戦ってて…」

俺は記憶を蘇らせる。
ゾムと戦って、すぐに俺はその実力差を感じた。
狙いの正確さ、リロードの速さ、何より身体能力の高さ。
あの国には、こんな動きのできる奴居なかった。

圧倒されながらも、細剣でゾムを狙うが、かわされる。
舌打ちの一つくらいしたかもしれない。

だが、弾丸は尽きるもの。
カチカチ、と弾丸の無くなった音のする銃。
俺はその隙をついて、ゾムに近づいた。

そして…ゾムは…
その手にしていた銃を投げ捨て、パーカーの内側から短刀を出したのだ。
俺とゾムの距離は短刀でも十分な近さで、まずいと思った俺は急ブレーキをかけた。

その時…俺は何かに躓いた。バランスを取ろうとしたが失敗して。
そして後ろに倒れて…頭を打って…そこで記憶が途切れた。


「…情けなっ」

自分のことながら、そんな言葉が口から出た。
こんなのただの自滅じゃないか。

「ただ不運だっただけだよ、ちょうど君の足元にゾムが捨てた銃が転がってたってだけさ」

アリスがフォローしてくれる。
そうか、俺が躓いたのは銃だったのか。

「起き上がれる?」

俺はうなずき、起き上がる。
どうやら、アリスが座っていたベンチに寝かせてもらっていたようだ。

「一緒に見よう。凄くいい戦いだよ」

何を言っているのか理解できずに居ると、アリスはすっと人差し指で何かを指す。
そちらを見れば、ゾムとキースが戦っていた。

竜騰虎闘
そう評することができる戦いぶりだ。
ゾムが銃を発砲すれば、キースはそれを避け間合いを詰め、剣を振るう。それを避けつつゾムは銃を構える。

まるで舞を見ているかのように美しい戦いぶりである。

両者互角。
あの優しそうなキースがこんな戦いができるとは思わなかった。


「意外か?」

不意に声をかけられて、そちらを見るとルークが立っていた。側にはノアもいた。

「特訓はお終い?」

「無理しても意味ないからな」

俺の問に答えたあと、ルークはまた先程の質問を口にした。

「意外か?キースがあんなふうに戦えるのが」

どうやら顔に出ていたらしい。
ポーカーフェイスの練習もしてきたのだがな…。

「そりゃあ…ね。キースは性格も穏やかだし、優しいし…剣を握ってるのもおかしな感じなのに、あんなに強いなんて…」

ルークからなんの反応もないを不思議に思い、そちらを見れば、ルークは口元に手をやり、少し震えている。

「なんで笑ってるんだ?」

それは…笑うのをこらえている様だ。
俺はそんなにおかしなことを言っただろうか。

「いや、やっぱり最初はそう思うよな、と思ってな」

意味がわからない。

「俺もこの国に来て初めてキースに会った時、優しそうな人だなぁって思ったんだ」

実際そうじゃないか、と内心で思う。

「キースはああ見えて、戦闘狂だったんだよ」

「え?」

会話に入ってきたノアの言葉に、驚く。
戦闘狂だって?

「んな馬鹿な…」

「知らない?『狂犬』って」

狂犬
最近は姿を見せない、戦場荒し。

「それがキースだよ」

人は驚きすぎると声が出ないものだ。

「因みに言うと、ゾムもあんな感じだが、アサシン『銀狼』なんだぞ」

……。
何だそれは…。
ここは平和の国のはずだろ?なんたって、戦闘狂に、アサシン知名度ナンバー2が居るんだよ。


「なんの話ですか?」

いつの間にやら戻ってきていたらしいキースが聞いてくる。

「お前が戦闘狂の狂犬だったって話をしてたのさ」

ルークが言えば、キースは納得したように頷いた。

「それで、そんなに驚いた風なんですね」

そこまで顔に出したつもりはないのだが…筒抜けのようだ。

「まぁ、リュウさん以外のこの国の幹部の人たちは皆知ってる事ですし、知っといてもらったほうが何かといいかもしれませんしね」

何かといい、とはどういう意味だろうか。
これから問題でも起こすつもりなのか…こいつ等は。


「ルーク!ノアの相手終わったなら、今度は俺の相手しろ!」


遠くでゾムが飛び跳ねながら言っている。
ルークはやれやれと言うように首を振りながら、背に背負っていた袋からそれを取り出した。


目を奪われる。
ルークが握ったのは青い剣。それも形が同じものが2本。
双剣、と呼ぶものだが、青い剣など初めて見た。

「これは見逃せません」

隣でアリスが呟く。
チラリと顔をうかがえば、その目はキラキラとルークを…厳密に言えばルークの持つ剣を見ていた。

「あの剣に興味があるのか?」

「そりゃあ、僕の研究対象だからね」

研究対象?

「そういえば…言ってなかったね。僕は元々研究所に居たんだ」

研究所
ある意味独立の国家のような扱いを受ける、選ばれた者しか入れない場所。
アリスがそこに居ただって?

「僕は研究所で『カラー武器』について研究してたんだ」

頭の中を整理する。

ルークが手に持つ青い剣。
その青い剣が研究対象だとアリスは言った。
アリスは元々研究所に居て、研究していた。
研究所では、カラー武器について研究していた。


つまり……。

「ルークが手に持ってるのが…カラー武器?」

「そうだよ」

「………」



俺が今いる国は、あの平和で美しい国と名高いミール国のはずだ。
なのになんだ?この面子は。
戦場荒しの狂犬に、知名度ナンバー2のアサシン銀狼に、挙句にカラー武器の保有者がいるだと?
下手な戦時国よりも力を持ってるぞ。

頭の中に浮かんだのは、あの子供っぽい雰囲気を持っていたリュウイ総統。
彼がこの面子を集めたのだろうか。

が、そこでさっきキースが言った言葉を思い出す。

『リュウさん以外のこの国の幹部の人たちは皆知ってることですし』

「なあ、キース」

「はい?」

「お前やゾムが、ヤバイ奴だってことリュウイ総統は知らないのか?」

「知りませんよ」

…。

「でも、忠誠は誓っていると」

「はい」

…。

「何が、お前達をこの国に居させるんだ」

素朴な疑問だった。
平和な国など、コイツ等にとっては退屈でしかないのではないだろうか。

「…そりゃあ、リュウさんの考え方や思いに共感したっていうのもありますけど…」

「けど?」

「やっぱり、一番は安心できるからじゃないですかね」

「あん…しん?」

「はい。近くに確実に自分よりも強くて頼りになる人物がいて、その人に着いていけば間違いないと思える。そんな安心感のある国に居たいと思うのは当たり前じゃないですか」

それは…確かにそうかもしれない。
そう思った。














その日の夜。俺はどうしたものかと考えていた。
今日得た情報を伝えたとして、果たして本気にしてもらえるのだろうか。

……。


俺はパソコンの電源を落として、ベッドに寝っ転がる。

そして、今日話した内容を思い出し、

「……はぁ?」

と言いながら起き上がった。
俺はどうやら色々と知りすぎて考えることを放棄していたらしい。

思いたしたのはキースの言葉。

彼は確かにこう言っていた。
『確実に自分よりも強くて頼りになる人物がいて、その人に着いていけば間違いないと思える。そんな安心感のある国に居たいと思うのは当たり前じゃないですか』

自分よりも強くて頼りになる人物がいる。

狂犬のキースより?
いや…キースの言い方なら、銀狼のゾムよりも、カラー武器持ちのルークよりも強い、そんな存在がいるってのか?この国に?

「……」

俺は考えることを放棄した。
ベッドに横たわり、目を閉じると眠気はすぐに俺を夢の中へと誘った。
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