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それは運命で、決定事項で…⑤
しおりを挟むゾム達の正体を知ってから数日が過ぎた日。俺は医務室前に来ていた。
この城の専属医であるマオに呼び出されたからだ。
扉を叩き、名を名乗れば、部屋から「どうぞ~」と間延びした声が聞こえた。
中に入れば、優しげな笑みを浮かべて「いらっしゃい」と言うマオの姿があった。
マオの前にある椅子に座るように言われ腰掛けた。
「遅くなっちゃったけど、健康診断をしようと思ってね」
マオの言葉に、あぁなるほど、と納得する。
医者らしい呼び出し内容である。
「専属医として仲間の健康状態はしっかり把握しとかないとね」
フフと笑いながら書類を準備するマオ。
『仲間』
またその言葉に心が悲鳴を上げる。
俺は敵。
この国にやってきたスパイ。
誰にもバレてはいけない。
仲間のフリをして…あの国から命令があれば…総統を殺し、国を崩壊させる。
それが俺の使命。
それが決定事項。
それが…俺の運命の一つ。
「ファル?」
「!何?」
名前を呼ばれて、驚く。
思考の海に溺れていた。
「大丈夫?何か悩みとかあるのかい?」
そんなものは無い、と首を振る。
「…。なら良いけど…。何かあったら誰かに相談してね。この国の人達は皆、優しくて良い人ばかりだから絶対に君の力になってくれるよ」
そのうち、二人は少なくとも人殺しだったんだがな…。と思いながらもここ数日ともに過ごして良い人達な事はわかっているので口にしない。
その、優しくて良い人達を裏切ろうとしている俺の力になってくれる訳がない。俺の悩みは口に出せない。出してはいけないのだ。
「自分も…皆に救われたんだ」
「え?」
「自分が今、この国にいれるのは皆のおかげ。皆が自分を受け入れてくれたからなんだ」
紙にペンを走らせながら懐かしむように彼は言う。
彼にも何らかの過去があるようだ。
「はい、いいよ。仕事に戻っても」
ペンを置き、マオは言う。
いやいや…。
「いいよって…まだ何もしてないじゃないか」
「大丈夫だよ、ちゃんと診たから」
「何も診られてないんだよなぁ」
マオは怪訝そうに首を傾げ、あ…と呟く。
「そっか、ごめんごめん。皆知ってるから、教えられたかと思ってた」
今度はこちらが首を傾げる。
何だ何だ?今度は何だ?
戦場荒しとアサシン知名度ナンバー2とカラー武器保有者に、研究所から逃げ出した天才に、訳あり書記長補佐を抱えるこの国にまだ秘密があるってのか?
こんなこと言っては何だが、あの時の衝撃を知っている俺は、そう簡単に驚かないぞ。
「自分、『Fairy』なんだ」
Fairy?
妖精?
言葉の意味がうまく理解できない。しかし、スパイとして教育を受けていた時、座学でそんな名前を聞いた気もする。
そう…確か…。
一目見ただけで、相手の病気を知ることができる特殊な目を持ち、昔は森に住んでいたと言われる…。
「絶滅したと言われる、医者の一族?」
「そう、その生き残り」
……。
口をぽかんと開ける俺の反応は、当たり前のものじゃなかろうか。
絶滅してねぇじゃないか!と絶滅したと豪語した教官を怒鳴りつけたい。
あの自信は何だったんだ!
と、関係ない方向に思考をやろうと、無意識に頭が働く。
「ファル?」
呼びかけられてハッとする。いかんいかん、気をしっかり持たねば。
「つまり、Fairyだから、見ただけで俺の健康状態が分かると」
「そういう事」
ならば、座って少しして、もういいと言ったマオにも頷ける。
それにしても…Fairyの生き残りか…。
あの国は知らなくても、マオの存在を知っていた国は少なからずあるのではなかろうか。
「この国に来る前はどこに?」
「森にいたよ」
「…今までどこかの国とか人に狙われたことは?」
「何度もある。この国に来てからはないけど」
フフフとマオは笑う。
「…なんで笑えるんだ…?」
「え?」
「怖くないのか?これからも狙われるかもしれないとか…最悪殺されるんじゃないかとか」
「ないよ」
「なんで!?なんで、そう言い切れる?」
さも当たり前のように「ないよ」と答えた彼に語気を荒らげる。
「…最初はね、自分も怖かったよ。自分に被害が出るならいい、自分がこの国にいる事で他の皆に迷惑がかかるんじゃないかって思って。
だから、会うたびに何度も勧誘してくれるユーエの誘いを断り続けてた。
でも、この国の皆は自分を受け入れてくれた。
迷惑じゃないって言ってくれたんだ。
だから…自分はここに居る。それに、ここに居るのが1番安全だと思うんだ」
「キースとかゾムが居るからか?」
「あ、聞いたんだね。うーん、それもあるけど…やっぱり一番はユーエが居るからだよ」
「ユウィリエが居るから?」
「うん」
ニコリと笑う彼。
その笑みには、不安などは伺えない。
「そうか…」
心に浮かんだ思いを隠すように、それ以上考えないように、それだけ呟き俺は立ち上がった。
これ以上、ここに居ては…。
「ねぇ…最後に一つ聞いていい?」
俺の背中にマオが言う。
立ち止まることで答えれば、マオが口を開く気配がした。
「まだ来て少しだけどさ…この国は居づらい?」
「そんな事ないよ」
俺はそれだけ答えて、部屋を出た。
扉が閉じる寸前、マオが何かを呟く声がした気がしたが…俺には聞き取れなかった。
マオの部屋を出て、廊下を歩く。
段々と足を出すスピードは速くなる。
最終的には、俺は走るようにして廊下を進み、自室に入った。
ハァハァと荒く息をする。
「気をしっかりもて…俺…」
言い聞かせるように呟く。
俺はこの国にスパイとしてきたのだ。
いずれは、この国を裏切る。
それはもう決定事項なのだ。
だから…。
『怖くない』と即答した彼を
自分の不安を受け入れてくれる仲間のいる彼を
安心したように笑う彼を
『羨ましい』なんて思っては
『俺もそうなりたい』なんて思っては
絶対にいけないのだ。
その日はもう働ける気がしなくて…俺はルナティアに連絡し、そのまま自室で過ごした。
ベッドに寝転び、動けずにいた。
夢を見た。
昔の夢だ。
自分の体験の夢を見ると現実と夢の区別がつかない、という話を聞いたことがあるが、俺は即座にそれが夢だと気づいた。
何故なら、夢の中の俺はまだ子供で、俺は幼い自分をまるで第三者のように見ていたからだ。
幼い俺は、モフモフとしたジャンパーを着て、首に紫色のマフラーをしていた。
場所はあの国の…今は無き公園。俺は小さい頃、よくココで遊んでいた。
…季節は多分冬。
雪は降っていないが、公園にいる誰もが厚着をしていた。
『✕✕✕』
懐かしき声が、懐かしき俺の本当の名を呼んだ。
幼い俺は口をパクパクとさせる。何かを喋っているはずなのに、俺の耳には聞こえない。
多分、俺は「母さん」と言ったと思う。
声のした方へ幼い俺は立ち上がって駆け出し、俺もそれに続く。
前には、まだ疲れを感じさせない…優しい笑みを浮かべた母さんがいた。
『帰ろう、✕✕✕』
差し伸べられた手を俺は握った。
公園を出るため歩く幼い俺と母さん。
そして、ふと足を止める。
公園にいた誰もが立ち止まり、空を見上げていた。
雪が降り始めたのだ。
幼い俺は楽しげに両手を広げて、降ってくる雪を全身に浴びようとする。
周りも手で雪を受け止めて微笑む人や、隣の人と笑いながら話す人で溢れている。
『✕✕✕』
母さんが俺と目線を合わせるようにしゃがみ、口を開く。
『✕✕✕、その名前はね、昔の意味で、✕✕✕✕って意味がある言葉なの。✕✕✕✕を見れば誰もが✕✕✕、✕✕✕✕✕✕空を✕✕✕✕の。だから、貴方も…皆を✕✕にできる存在になって…』
所々聞こえづらい。
いったい、この時母さんは俺になんと言ったのだろうか。
母さんと幼い俺は、歩き出す。
しかし、俺の足は動かない。
動かそうとしても動いてくれないのだ。
待って…待ってくれ…!
俺が手を伸ばしても、掴むのは空気だけだった。
段々と周りが暗い闇に覆われていく。
まるで、俺を絡めとるように闇は俺の体に巻き付く。
怖い…誰か…。誰か…
助けを求めるように両手を伸ばした。
俺の両手が別々の何かに触れた。
「っ!」
そして…目が覚めた。
「起きたか」
「大丈夫か?ファル」
俺を覗き込むユウィリエとリュウイ総統の姿が目に映った。
俺の右手をリュウイ総統が、左手をユウィリエがそれぞれ握っている。
「すごいうなされてたぞ」
心配そうなリュウイ総統。
「大丈夫です…。何で、ココに?」
「夕飯の時間になっても君が来ないからリュウが心配がって、見に行くと言ってきかなかったから、二人で来たんだよ」
ユウィリエが説明してくれる。
そうか…もうそんな時間なのか。
そしてまた、心配してくれたのか。
「ごめんなさい、今行きます」
手を離して、俺は立ち上がる。
心が冷えていく。
いずれ、裏切ることになる俺には、この国の暖かさが…心を痛める材料にしかならなかった。
また数日が経った。
ルナティアと共に仕事をしていると、インカムに連絡が入ったのか、ルナティアの動きが止まった。
「うん、うん、あ~、そういえば…うん、わかった。今行く」
通信を切るとルナティアは立ち上がる。
「ちょっとユウの所行ってくる」
ヒラヒラと手を振ってルナティアは部屋を出ていった。
そのことに気がついたのは、それから数分後だった。
一段落ついたので伸びをしたら、視界に入ってきた光。それはルナティアのパソコンの光だった。
急な呼び出しだったためか、電源を切らずに彼は出ていったのだ。
つまり…今なら見れるのだ。
ルナティアのパソコンの中身を…。
俺は数分悩み…マウスに手をかけた。
デスクトップに一つ、気になる名無しのファイルがあった。
ほか全てに何らかの名前がついているのに、それだけ名前がない。
俺はカーソルを合わせて、クリックした。
すると、部屋にあったモニターというモニターに突如電源が入り、あるマークを映し出す。
月と黒い猫のマーク。
このマークは…。
知っている。
少しでもパソコンに興味がある人物なら…誰もが知っているだろう。
憧れ、そして恐れる存在。
「黒猫…」
「あ~、バレちゃった」
間延びした声に振り返る。
ルナティアが立っていた。
今目の前に立つその人物は…天才ハッカーの黒猫なのだ。
「ご、ごめんなさい。勝手に…」
「構わないよ、リュウ以外は皆知ってるし」
本当になんとも思ってない様子で彼は言った。
「君は仲間だし…1番僕に近いところにいる。だから、いつかは話そうと思ってたんだけどタイミングが掴めなくてね」
ルナティアはフフフと笑う。
「自分で知ってくれて助かった」
「…」
俺はうつむいた。
今自分が浮かべる表情は決して見せられないものだ。
複雑な気分だ。
自身の秘密を知ってくれて助かったと笑う彼に、
自分も貴方のことを知れて嬉しい、という気持ちと
こんなこと知ってしまったら、報告しなくてはならないじゃないか、という気持ちが湧き上がってくる。
そこで、ふと俺は思う。
俺は…スパイだ。
なのに何故…彼の秘密をしれて嬉しいと思っているんだ?
何故、報告するのを躊躇っているんだ?
俺は彼らの敵で…いずれ裏切る存在なのに…。
これじゃ…まるで……。
「どうしたの?」
そう問いかけてくるルナティアに俺は何も言えなかった。
その日の夜。
今日は仕事が多かったのと、黒猫の衝撃でスピードが落ちたこともあって、仕事が終わるのが遅くなった。
やっと終わったと部屋に戻ろうと思っていると
「あ、部屋に行くならさ次いでにユウにこれ届けてくれない?」
書類を一枚渡される。
「こんな遅くに行って大丈夫ですかね」
書記長なんて大役についている彼。
休んでいるのを叩き起こすような真似はしたくない。
「大丈夫大丈夫、ちょうど帰ってくる頃だよ」
なんの話かサッパリわからない。
が、大丈夫と言うなら行くか…。上司の命令な訳だし。
俺は書類片手に部屋を出た。
トントンッ
と扉を叩くがユウィリエの声は聞こえなかった。
やっぱり寝てるんじゃないか?
そう思った俺は明日の朝にでも書類を渡そうと、扉を離れようとした。
トサッ…
書記長室からその音がしたのはちょうどその時。
何かが落ちたような音。
俺は最悪のケースを頭に思い浮かべた。
ユウィリエが部屋の中で倒れたのではないか…?
というものだ。
ドアノブに手をかければかんたんに開くそれに、予想が現実になるのでは、という恐怖を感じた。
扉を開けたその場にはユウィリエは居なかった。
が、寝室からかすかに光が漏れている。
「ユウィリエ!」
俺は寝室の扉を開いた。
そこには…。
「!」
驚いたように目を見開くユウィリエが立っていた。
そして俺も驚いた。
ユウィリエはいつもとは違う格好をしていた。
全身を包むのは黒い服。
月明かりで所々光っているのは、何か液体のようなもので濡れているからか。
そして、顔を覆うように巻かれた長い長い赤いマフラー。
『自分よりも強くて頼りになる人物がいる』
『この国で最も信頼していいのは、頼りになるのは間違いなく彼です』
キースの言葉が頭に蘇った。
その言葉をそのままの意味だと捉えるなら、その存在はユウィリエ以外ありえないと気づけたはずなのに。
その姿を見て、頭の中にある情報と繋がって、
「赤烏…」
結論が口からぽろりと漏れた。
ユウィリエは大きな瞳を細めた。
「どうしたの?急に」
服を脱ぎながら、なんてこと無いようにユウィリエは聞いてきた。
「ルナティアに…書類を頼まれて…」
「そう、そこに置いといてくれる?」
なんてこと無い日常会話。
だが、俺は戸惑いを隠せない。
目の前にいる人は、この世界で知らぬ人など居ないと断言できるほど有名なアサシンなのだ。
「驚いてるね」
着替えを終えたユウィリエは、いつも通りの笑みを浮かべて言う。
「まぁ無理もないけど。あ、安心してよ。正体知られたから殺すとかそんな事はしないから。
君もこの国の幹部の一員なんだ。知っといてくれたほうがいい」
別に殺されるなどとは思ってなかった。
が、よく考えればそれはおかしな話だ。普通なら恐怖し逃げ出しているであろう場面なはずだ。
何故そうしなかったのか、と問われれば簡単に答えられる。
ユウィリエを怖いと思わなかったのだ。
あの国で教育を受けていた時。
人を殺すことを教える教官は、とても強い殺気を放っていた。
人を殺す人は皆そうだと思っていた。
自分もいずれこんな雰囲気を出すようになるのかと思っていたほどだ。
だが、ユウィリエからもキースからも、ゾムからも。誰からもそんな雰囲気は感じなかった。
だから恐れることができなかったのだ。
「もしもさ、殺したい人とかいたら言いなよ。殺してきてあげる」
冗談めかして言う彼。
その言葉に頭の中でパッとある人の顔が浮かんだ。
「そんなの居ないよ」
早口に言う。
ユウィリエは「そう」とつまらなそうに呟き
「書類は確認しておく。今日はもう休みな」
遅い時間だからな、とユウィリエはひらひらと手を振った。
重い足を引きずるようにして俺は書記長室を出た。
そして…それから数日後。
ついにその日は来たのである。
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