Red Crow

紅姫

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隔絶の都とゼロの騎士⑧

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「ベルトラン先生?」

「あぁ」

「うーん…」

アリスと共に校庭に向かいながら、聞きたかったことを聞く。

「人を悪く言うのは好きじゃないけど…あんまり良い話は聞かないね」

「ほう」

「僕が話をした印象的にも…なんて言うかな、こう…思わず警戒しちゃうような感じっていうの。そう言うのがあるね」

「生徒たちからの評判は?」

「多分…最悪だと思うよ」

アリスは顔をしかめながら話す。

「講義のあとに生徒と話すことがあるんだけど、その時、たまたまベルトラン先生が側を通ってさ。生徒たち、挨拶もしないんだ。先生に会ったら挨拶すべきだよって言ったら…『キモい』とか『嫌い』とか、色々言われてたね。
多分…ベルトラン先生とまともに話すのは先生たちと美術部の生徒、しかも限られた生徒に限るだろうね」

その中にチカは入っている。と考えていいだろう。
私は頭の中で情報を整理するが、私はなぜあそこまでベルトランを警戒したのか、全くわからない。

「ベルトラン先生の事が気になるの?」

「あぁ」

「ユウが気にするなんて…あの人も何か訳ありなのかな」

「あの人『も』?」

他にも何かありそうな奴がいるってのか?

「先生ではないけど…ほら、シリルの補佐のマノラって子だよ。あの子にも色々噂があってね。まぁ、シリルとキム関係の噂だけどね」

「…」

少し黙って先を促すも話し出す様子のないアリス。つまり、かなり下世話な噂ってことか。
『たすけて』と言ったマノラの姿が脳裏に浮かぶ。
その噂と関係あると考えるべきか否か。

考えながら歩いていれば、玄関についてしまう。
外から聞こえる喧騒に私は考えるのを一時的にやめた。











ジャレッド達の姿を見つけ近づく。
どうやら今、マルティーナが舞台で戦っているようでマルティーナの姿は見えなかった。
人混みを分けてアリスと共に歩いていると、どよめきが起きた。

「マルティーナ先輩!!」

テディーの声が響く。
舞台を見れば、マルティーナが腕から血を流し倒れていた。血の量は少ないのに、マルティーナは痙攣するかのように身体を震わせ、起き上がらない。
おかしい、ということがすぐに分かった。

「ちょっと、道を開けてくれ!」

人を押しのけ、強引に舞台に向かう。
舞台にはテディーやジャレッド達が上がってマルティーナの側にいる。
そして、その向こうに対戦相手だったであろう男が。

「アイツは…」

「キム…!」

私の後ろをついてきていたアリスが、対戦相手の名を呼んだ。
キムの手には血と緑の液体で濡れた短刀が握られていた。そして、足元には茶色の小瓶。

あれは!

私は舞台に飛び上がった。


「マルティーナ先輩!マルティーナ先輩!」

「やめろ、テディー」

マルティーナの肩をゆすり叫ぶテディー。私はその肩に手を置き動きを止める。

私はマルティーナの傷口に顔を近づける。
この匂い…。

「おい!誰か、水とタオルと包帯持ってこい!!」

「は、はい」

と、舞台下にいたモニカとクララが走り出す。

「ユウィリエさん…マルティーナ先輩が…」

「大丈夫、致死毒ではない」

私の言葉にホッとした表情を一瞬見せ、テディーはキムを睨みつける。

「お前!!」

テディーは声を荒げ、キムの前に立つ。

「何だよ」

と鼻で嘲笑うキム。
その目は虚ろで…どこを見ているのか定かではなかった。

「何があった」

私は側にいたジャレッドに小声で聞く。

「キムが、さっきのシリルの負けの仕返しに来たんだ。ユウィリエさんが居なかったから、代わりにマルティーナがその挑戦を受けた。どう見てもマルティーナが勝つ展開だったんだが…」

そこで短刀に毒塗ってマルティーナを傷つけたって訳か。
私はテディー達の方を向く。さて…どうする。


「何てことするんだ!!マルティーナ先輩をこんな風にして!」

キムは嘲笑う。

「そんなに怒るなよ、戦えもしない兵士が。それよりも、お前だよ!!!護衛!!!」

私を指差し、キムは怒鳴る。

「オレと戦えよ、護衛。切り刻んでやる」

「悪いが、私が戦う必要性を感じないね」

私はナイフを一本取り出して、テディーに差し出す。

「使いな」

「…」

テディーは無言でナイフを受け取る。

「アリス、ジャレッド。手伝え。できるだけ動かさずにマルティーナを舞台から降ろすんだ」

「う、うん」

マルティーナの身体を支え舞台から降りる。
丁度そのタイミングで戻ってきたモニカ達から物を受け取り、簡単にだが応急処置を行う。

「ねぇ、ユウ…」

「ん?」

呆然としたように声をかけてくるアリスに目線も向けずに返事をする。
行儀は悪いが多分…いや、間違いなくアリスだって私を見ていないのだからそれはおあいこと言うことにしてほしい。

アリスが、いやこの場にいる殆どが見ているのは今、舞台で起こっている出来事だろう。

「あの子…何者…?」



カキンッと音が響いた。
ドサッと地面に何かが落ちる音が背中越しに聞こえた。
「ヒッ」とした声と共に。



「さあな。ただ、私が知ってたのは」


軽く振り返り私も舞台を見る。そこには予想通りの光景が広がっていた。

尻餅をつくキム。
その手には刃の折れた刀の柄。折れた刃はキムの近くに落ちている。
キムの前に立つのは、私の渡したナイフを真っ直ぐにキムに向けるテディー。
その目は静かに、でも燃えるような輝きを放っている。


やはり君はそんな目ができるんだな。

フッと笑いながら、私は口を開く。


「彼がかなり実力のあるナイフ使いって事だけさ」














✻✻✻✻✻

所変わって、学校内の医務室。
マルティーナを運び込んだ私達は、用意してもらった椅子に腰掛けてマルティーナが目覚めるのを待っていた。

テディーは先程までとは一転し、心配そうにマルティーナの手を握りしめている。

ジャレッドやその他一同(無論、私以外)は、テディーに聞きたいことがあるような…ないような…そんな複雑な雰囲気を出しながら、どこかソワソワとしていた。


「ユウィリエさん…」

テディーはそんな雰囲気を感じているのかいないのか…困ったような表情を浮かべて私に情けない声で話しかけてくる。

「医務室の先生も言ってたろ。処置はしたんだ。いずれ目を覚ますさ」

「でも…」

「大丈夫だ。目は覚ます」

そう…目は覚ます、いずれ。





「ん……ん、」






1時間ほど経った時だろうか。マルティーナが声を上げた。

「マルティーナ先輩!」

「て、テディー…?それに…皆も…」

マルティーナは軽く首を動かして私達を見回す。そして、起き上がろうとして…失敗した。

「?」

「やっぱりまだ痺れが取れないか」

「ユウィリエさん…?」

私はマルティーナに近づく。

「覚えているか?さっき起こったこと」

「さっき…」

マルティーナは軽く目を細めて口を閉じる。
そして、あ…と声をもらした。

「毒の…塗った短刀で…」

「…多分、塗られた毒は効果こそ弱いが、効き目が長いものだ」

「…?」

首を傾げるマルティーナ。
少し言いづらいが言わねばなるまい。

「…マルティーナ、君は武術大会に出られない。その麻痺が…武術大会の日までに無くなるとは私には思えない」

「…そん、な」

「…」

口を手で覆うマルティーナに私は何も言えなくなってしまう。

「マルティーナ先輩!」

テディーが声を張り上げた。

「テディー?」

「先輩、元気出してください!先輩なら兵士団に入ってからでも騎士を目指せますよ、先輩は本当に強いんですから!」

グッと腕に力を入れながらテディーは更に続ける。

「それに…先輩の意志は僕が引き継ぎます!僕来年、武術大会に出ます!」

「…来年なのか?」

私は思わず言ってしまった。
話の流れ的に『今年の武術大会で優勝します!』って言う場面のような気がしたのだが…。

「今年はジャレッド先輩やレオ先輩、ユーゴ先輩が出場しますし、先輩の敵であるキムは出場しません。今年は…皆さんにお譲りします」

「…言ってくれる」

ジャレッドが口元に苦笑を浮かべて言った。
その様子にマルティーナが微笑む。
これなら…大丈夫そうだ…。と私は安心する。


「それにしてもよぉ、テディー」

レオが椅子の背もたれに身体を預けた、かなりだらけた格好で話し出す。

「お前、あんなに強いのになんで今まで剣を持てないなんて嘘ついてたんだ?」

「そうだよ!すっかり聞くの忘れてた!」

ユーゴがレオの言葉に何度も頷く。

「あのですねぇ…先輩方。先輩方のように今年で卒業する方なら実力をフルに活かしてもいいかもしれませんが、僕はあと5年は学校に居なければないんですよ。変に目立って、目をつけられるなんて…面倒じゃないですか」

「でも、今日でその目論見も崩れたと」

「そうなんですよ…僕これからどうすればいいんでしょう…」

一気に弱々しくなるテディーに思わず笑った。


「はいはい、そろそろ面会はお終いね」

とやって来た学校医に促され、マルティーナに挨拶し、私達は医務室を出た。









まだ学校が終わるには早いようで、未だに外にいる生徒のほうが多かった。
アリスもまだ帰らないだろうし…どうしようか…。

「なぁ、ユウ」

とレオが私の肩に手を回す。

「何?」

「お前、まだ帰らないんだろ?」

「そりゃあなぁ」

アリスはこの学校の先生としてきているのだから学校が終わるまでいるだろうし、一応護衛として同行した私もアリスと同じ時間に帰るのが道理というものだろう。

「ならさ!俺と勝負しようぜ!」

勝負かぁ…。まぁ…。

「いいけど」

暇潰しくらいにはなるだろうか、と軽くOKを出すとレオが目を見開いた。

「本当か!今、いいって言ったな!確かに聞いたからな!!」

「いいと言ってるだろ」

「じゃあ速く外に行こう!!」

グイグイとレオに引っ張られながら、私は庭へと向かう。その後ろをアリスやユーゴ、ジャレッド達が着いてきた。ちらりと後ろを見た際、ユーゴとジャレッドの目にはどこかレオを羨ましがるような色が見て取れた。




庭へ出て、レオは舞台に上がる。私にも早く来いというように手招きする。
私は近くにいたクララに声をかける。

「クララ、すまんが武器を貸してくれるか?」

「え?構いませんが…」

クララが腰に下げていた細剣を受け取り軽く振る。
少々軽すぎる気もするが…まぁ、大丈夫だろう。
細剣を持ち、私は舞台に上がった。

「なんだよ…自分の武器を使わない気か?」

「…私は一応戦うことが仕事の一部の人間だぞ。素人相手にハンデくらいやるさ」

「言ったな…」

とレオは自身の剣を抜いた。
黒々とした刃の片手直剣。クララの細剣よりは上等なもののようだ。

「悪いけど、俺は本気で行くからな」

「構わんよ」

剣を構えたレオにかかってこいと手で合図する。
スッと目を細めたレオが私に向かって走り出した。



「うりゃっ!!」

振るわれた剣を軽くステップを踏んで避け、レオとの距離を取る。
その距離を迂闊に埋めようとしないところは、流石優勝候補と思うべきだろうか。
私は思わず口元に笑みを浮かべてしまう。少しでも戦いに精通した者と戦うことはどんな格下相手でも楽しいものだ。

「こっちからも行くぞ…」

軽く踏み出し、距離を詰める。
普段使っているナイフとはリーチも重さも違うため違和感はあるがすぐに慣れるだろう。

「っ!」

あえて避けれる程度のスピードで思いっきり顔を狙う。予想通り既のところで避けてくれて一安心である。

「プロって言う割に…スピードはそこまでなんだな」

フッと笑うレオ。果たしてこれは本心か強がりか。
あえてそうしたのだが…それは伝えなくてもいいだろう。

「油断はしないほうがいいぞぉ?」

軽い調子で言いながら私は細剣を引く……





フリをしながらレオの直剣を叩き落とした。





「!!」

カチャンと高い音を立てて剣が舞台に落ちる。
それを拾わせる暇など与えない。
即座に足で落ちた剣を舞台外へと蹴りだす。
同時進行でレオの首手前に細剣を突きつけた。


「勝負ありだな」


「う…」


悔しそうな顔をしながらレオは両手をあげた。
降参、ということだろう。細剣を下ろす。

「クッソー」

と頭を掻きながらレオは舞台下の剣を取りに行く。
その姿を見ながら私は空を見る。まだ、時間は早い。


「ジャレッド、上がってこい」

「え?」

「相手してやる、来い」


ジャレッドが目を輝かせながら舞台に上がってくる。

「ジャレッド先輩!頑張って!!!」

とチカが大声を出す。
それに片手を上げて答えるジャレッド。

「随分と余裕そうじゃないか」

「そんなわけ無いでしょう。レオとの戦いを見てそんなことは思えません。胸を借りるつもりで挑ませてもらいます」

金色の直剣がキラリと輝いた。

「いいだろう、存分に貸してやる」

細剣を軽く構えると、ジャレッドが踏み出した。




キーン

と鋭い音を立てながら直剣と細剣が交わる。




「クッ…」

苦しげな声を出しながらも直剣にかける力が強くなった。
単純な力勝負なら自分のほうが有利だとでも思ったのだろうが、思い違いである。
実際、力はかけられているがジャレッドは私を押すことができてなかった。

「うっ…」

片手直剣を両手で持ってまで私を押し倒そうと頑張る姿は健気だが、力の入れ方がなってない。
無駄に力んで剣自体に力を込めきれていないのだ。
お手本とばかりに私は細剣を持つ手に力を加え、軽く(と言っても私にとっての軽くだが)ジャレッドを押した。

「ふぇ?」

なっさけない声を出しながら、ジャレッドは後ろへたたらを踏む。
そのまま、ストンと舞台に尻を落とした。

「大丈夫か?」

と声をかけるが、ジャレッドは無言で立ち上がりこちらへ向かってくる。
乱雑とも言える剣舞…これはヤケを起こしてるなと察する。

それにしても酷いものだなぁ。
とジャレッドの剣舞を避けながら思う。

『剣舞というものは美しく有るべきだ』
そう私に師匠は教えた。
『剣で舞う』と書くそれは、戦いの場であっても思わず手を止め見つめてしまうようなものであるべきだと。
その考えのもと育てられた私にとって、今のジャレッドの剣舞はまさに見るに耐えないものだった。


まぁ、彼はまだ剣士として未熟。手本を見せてやろうじゃないか。


私は、軽くステップを踏み、彼の持つ剣に自分の持つ細剣を当て滑らせるように弾いた。
キンッと音を立てる。まるで楽器のように美しい音だ。
さて…舞おうじゃないか。






ピンッと音を立てて私の持つ細剣がジャレッドの剣を弾き飛ばした。
周りでハッと息を呑むような音が聞こえる。

「終了だな」

「あ…」

私の言葉にジャレッドは、今やっと自分が剣を持っていないことに気がついたようだ。

ジャレッドの剣を拾い上げ、彼に手渡し、私は舞台を降りた。
ちょうどその時、校舎から鐘の音が聞こえてきた。
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