Red Crow

紅姫

文字の大きさ
75 / 119

女帝と戦争と死にたがり34

しおりを挟む


Side ユウィリエ


6日目


子供に動きがあったのは、次の日の朝。
それもかなり日が昇ってからだった。

「ウクッ…」

と息を呑み、身体をくの字に曲げ、ベッドの中で苦しむ子供。

「おい、起きろ」

体を揺すって声をかける。

子供の瞼が震え、ゆっくりと目が開いた。


「大丈夫か?」

「ぁ…ぁ…」

子供はベッドの上で私から距離をとるように端までズルズルと体を引きずった。そして

「ご、ごえんあさい…」

そう言った。



「ごえんあさい、ごえんあさい。あんなまえしてごえんあさい」



泣きながら震えながら言う子供。
言葉が少しおかしい。だが、意味はわかる。
何かに恐怖するように、私にただ謝り続けている。

「落ち着け。私はお前に危害を加えるつもりはない」

「え…だっえ…」

「私の方こそ悪かったな。子供だと思わなかったもんだから足払いまでやっちまった。怪我はないか?」


困惑した様子で私を見ながら、子供はコクリと頷いた。
良かったと微笑みかけると、子供はやっと安心したように小さく笑った。

「おいいさん…だあえ?」

「私はユウィリエ」

「ユイイエ?」

「ユウでいいよ」

「ユウ?」

「そう、それでいい」

頷くと、子供はパッと笑った。

「ユウ!ユウ!」

何度も私の名前を呼ぶその様子は、まさに子供だ。ベッドの上でピョンピョンと飛び跳ね、纏っていた布が動く。

「君の名前は?」

と問いかけると、

「ミリ」

と呟いた。

「ミリって言うのか。ミリはどうしてここに?」

「…」

ミリは困ったように眉を下げる。

「ミリ…は、うっとここにいう」

うっとここにいう?
意味が合うように頭の中で言葉を変換する。

「ずっとここにいるって言いたいの?」

ミリは頷いた。

私は部屋を見渡した。
どこまでも無機質で冷たい部屋。
ずっと、ここに?

「お父さんとお母さんは?」

「いあくあった」

いなくなった、と言いたいのだろう。

両親がいなくなって、ずっとここにいる。
どうして?
MOTHERは平和をかかげる国だ。なのに何故、ミリのような子供がいる?

「私がここへ来た時、叫びながら突進してきてたね。それに目が覚めたらごめんなさいって。ココにやってくる人はミリに何をしていたの?なんて言ってた?」

ミリは目を伏せて、震える。
恐ろしいことを思い出すように。

「ユウ」

ミリは助けを求めるように私に両手を伸ばす。
私はベッドに乗り、ミリを膝に載せ、背中を撫でる。
子供のあやし方なんて分からないが、震えが少しはおさまったのだから、間違ってはいないと思いたい。

「ミリの…おとーあんとおあーあんは、このういの、えあいいとにさああったんあって」

“ミリのお父さんとお母さんは、この国の偉い人に逆らった”

「あから、ミリのおとーあんとおあーあんはおおさえた」

“だから、ミリのお父さんとお母さんは殺された”



なるほど…。と私は頭の中でミリの話を整理する。

多分だが、ミリの両親は女帝に逆らった。
それを周りで聞いていた奴が何やら工作をしたのだろう。今の女帝が、こんな真似をするとは思えない…多分、女帝は何も知らないだろう。
MOTHERにおいて、こんな噂を聞いたことがある。

『来るものは拒まない。しかし、出るものは許さない』

ミリの両親はこの国を出ようとして…捕まった。
そして、暴行を受けたのだ。誰がやったのかはわからないが…多分、下っ端の兵。
ミリが産まれていたのか、それとも妊娠中に捕まったのかは分からないが、少なくともミリが物心つく前にはこの部屋にいたのだ。
こんな部屋…。日も当たらず、狭く、冷たいこの部屋で、食事もろくに与えられず、暴行を受けて…ミリはうまく成長できなかったのだろう。
その影響は、ミリの話し方や身長などにあらわれている。


ここは、『MOTHERの闇』と言える場所なのだろう。



「ミリは…うっと、ひおりあった…。うっと…うっとひおりえ…」

ミリは泣く。

「あいあえたかった…」

両親が死んでからはずっと一人でここにいたのだ。
そして、このくらいの歳の子は、両親からの愛に飢えている。

「ミリ」

私は優しく言う。

「ミリは両親に愛されてたよ」

そう、私でもわかる。
両親は確かにミリを愛していた。

『ミリ』
とある地方の言葉に『ミリミリ』というものがある。
その意味は『私の最愛』

名前を聞いただけでわかる。ミリの両親がどれだけミリを愛していたのか。


「きっと、ミリの両親は君を残してしまったことを悔いてる。だから…だから、ミリは幸せにならなきゃいけない」


私は続ける。

「ミリ、私と一緒に行こう」

「え…?」

「まだ説明してなかったけど、私はこの国の人じゃない。どちらかといえば敵だ。
ちょっと、この国の女帝に用があってね。こうして乗り込んできたんだ。
私ならミリを助けてあげられる。
こんなところ出よう」

「…」

ミリはまた泣きながら

「うん…!うん…!」

と何度も頷いた。









キイッと音のなる扉をあけて、通路へ出る。敵影はない。

「さぁ、おいで」

扉を開け放ち、ミリを呼ぶ。

多分初めて、扉から出たであろうミリはキョロキョロと通路を見る。

「一番上まで行くから、かなりの距離になるよ。…本当にいいの?」

と私が聞くと、ミリはコクコクと頷いた。


扉を出る前に、ミリに一度ミリを連れてハービニーまで戻ると告げたのだが、それは嫌だと首をふられた。
多分、ハービニーに行くのはいいが、私と離れるのが嫌なのだろう。
女帝との用事を済ませてから戻ってくるのも現実的ではない為、結局このまま連れて行くことになった。


「途中走ったりもする。疲れたら言ってね」

ミリが頷くのを見て、彼女の手を取り歩き始めた。











一層上に登るための階段はすぐに見つかった。こんな僻地には監視役もいないようす。

「登るよ」

ミリの手を引いて登り始めた。

結構急な階段。
ミリは短い足で一段一段、ゆっくりと登る。
ミリにとっては、この階段すらも体力的に辛いだろう。

「大丈夫?」

「あいおうう」

一生懸命なミリ。私もあえて手は出さない。
自分でやることを覚えるのは大事なことだと思うから。

10分ほどかかって登った階段の先にあった扉を開ける。


そこには…

「…!」

日も当たらずに暗いその場所には、多くの人がいた。
だが、陽気な様子などなく、皆、一様に暗い色のローブを着て、ボソボソと何かを話しながら歩いている。
中には、地面に座りこんで物乞いをしている奴や大声で何やら叫び、走り回っているやつもいる。

何より驚くのは…

「ここに居るのは男だけ…」

ということだ。


MOTHERにおいて、男の価値が低いのはよく知られたことだ。
兵も女しかいない。
だが、女しかいないわけではない。
それでは、国民が増えることはないし、繁栄もしない。
よく考えれば、MOTHERの男がどういう境遇にいるのかなんて聞いたこともなかったが…。

「身寄りのなく金もない、MOTHERの男はココに追いやられるわけか…」

私とミリは、廃れたその地に足を踏み入れた。





「階段はどこだ?」

こんな所、はっきり言って元々ミリがいた場所よりも酷い。そんな場所にミリを置いていたくはない。

周りを見ながら歩く私達を、好奇の目で見ている男たち。

ジロジロ見られるのは流石に気分が悪い。

「ユウ…」

ミリが私を呼ぶ。
その声に周りの男が反応するのを私は見逃さなかった。
数人の男が私とミリの行く手に立つ。

怯えたように私の手を握るミリに

「大丈夫だよ、ミリ。私から離れないで」

優しく声をかける。


ミリの声は、幼いが確かに女のものだ。
このあたりの奴らは…そういうのに飢えているのだろう。
だからこの反応なのだ。

全く…こんな子供にまで欲情するなんて…。
哀れな奴らだ…。


「悪いが、退いてくれ」

「嫌だと…言ったら?」

「それなりにやらせてもらう」

そう言うと、前に立つ男や周りにいた男たちが一斉に笑う。
汚い笑い方だ。

「そんな華奢な身体で何ができる?おとなしく、子供をおいていけ」

「断る」

「なあに、子供をおいてったって寂しくはないさ。アンタの方も可愛がってやるよ」

「結構だ」

男たちは皆、何かを持ってジリジリと私との距離を詰める。
鉄パイプに、角材、スコップ…。

「物騒だねぇ」

その言葉が合図だったかのように、一斉に彼らは動いた。





「まったく…骨がないねぇ」

地に付し、うめき声を上げる男たちに言う。

殺す価値もないので、拳を一撃ずつ腹に決めただけだが、効果は抜群のようだ。

「ユウ…つおい」

「まあね」

と笑う。このくらいなら、ミリの手を引きながらでも出来る。

パチパチ

と音がしたのは後ろからだった。
ずっと隠れていたのに出てきたのか…。
振り返り、拍手を続けるその人物を睨む。

「そんなに睨むな。オレは、子供に興味はない」

と男は言う。
真っ黒のローブの裾から覗く長めの前髪と瞳は、嘘を言っているように見えなかった。

「お前と話がしたい」

「ここではできない話か?」

「できれば…場所を変えたい」

「…分かった。ただし、安全じゃないと判断したら、お前を殺して逃げる」

「構わない、こっちだ」

男の後ろを一定の距離を保って歩く。
ミリは、はあはあと荒く息をつく。
…休憩が必要、だな。
男が案内する場所が少しでも休める場所であることを願いながら、私は歩いた。









男が連れてきたのは、木片やビニール材で作られた空間だった。
…多分、こいつの家。
小さなちゃぶ台が中央に鎮座し、壁近くにクシャクシャの寝袋が転がっていた。
そして、何やら布が巻かれた長い棒が唯一部屋にある小さな椅子の上に横たえて置かれていた。

「ここにはあまり、人が寄り付かない」

ちゃぶ台近くに腰掛け、男は言った。
私も腰を下ろし、ミリに、おいでと膝を叩く。

「兄妹か?」

「違う。こんなに歳が離れた兄妹なんてそう居ない」

「…いくつだ?」

「こっちのは私も知らん」

ウトウトするミリを見て言う。

「お前の歳は?」

「今頃、これ位の歳の子供がいてもおかしくない年齢とは言っておこう」

「…」

男は黙った。
攻守交代と言うことだろう。

「あんたの名前は?」

「マノリト。姓は忘れた」

「せめてもの礼儀として、フードくらいとったらどうだ」

「お前が信用に足ると思ったら、な」

マノリトは笑う。
私は黙り、マノリトを見つめた。

「お前は信用に足る人間か?」

「自信はないね」

マノリトはまた笑い、フードを脱いだ。

黒い長めの前髪と同色の瞳。
対象的な白い肌は、少し汚れている。
こんな場所にいる割に、頬がこけたりはしていない。
かなりの年上を想像していたが…意外と若い。
それに……。

「自信はないと言ったんだがね」

「あると言ってくるやつのほうが信用できないね、オレは」

マノリトは眠ってしまったミリに一瞬視線をやり、私に戻した。

「何故ここに来た?お前、この国のやつじゃないだろ?」

「ご明察。私はこの国の者ではない。何故…か。簡単に言えば…MOTHERを潰しに来た」

「笑ったほうがいいか?」

「あいにく、本気でね」

「…」

マノリトは考え込むように黙った。

「信じよう」

マノリトは小さく呟いた。

「だが、子連れで来るなんて…どうかしてると思うぞ」

「この子とはさっき、ここの下の層で出会った」

「ここより下の層で?…なるほど、選ばれちまったのか」

「知ってるのか?」

「ああ、話してやるよ。少し長くなるぞ」

マノリトは少し動いて座り直し、私を見た。


「MOTHERの上層部…幹部って呼ばれる奴らは、この国が平和だと思っているようだが、そんなことは無いんだよ。ここを見れば分かるようにな。

幹部達は、あまり城下の奴らと関わろうとしない。そりゃ金持ちとかとは交流するけど…一般人と関わるのなんて、戦争に出てる兵士くらいさ。

もっぱら、城下の奴らを見るのは幹部たちの下につく軍さ。
だが、コイツ等に問題があった」

マノリトはここで、私を見ながら片眉を上げてみせる。

「MOTHERの軍の事なんて私は知らんよ」

「想像くらいできるだろ」

「…MOTHERの住民は大概が戦争をしている国の出身だと聞く。そういう国で兵士だった奴がそのままMOTHERの軍に入っていたって不思議はないな」

「そういう奴は気性が荒いのも分かるだろ?」

私は頷きながら、先を促す。

「幹部の前では良い子を演じる。でも、下の奴らに凶暴になる。

元々MOTHERに来るような奴らだ。何かしか辛い目にあって来てるだろうに…ココには自分より下の奴がいるという気持ちが芽生えちまうんだろうな。

アイツ等はいろんな制度をつくって、オレたちを支配しようとしたよ。
ここもその一つ。
アイツ等は…男に恨みを持ってるし、男を子供を作るための道具くらいにしか思ってない。
できれば優秀な子供をつくりたいんだろうな。男で上の層にいれるのは金持ちと剣術が優れたやつくらいさ。

でも、それだけじゃ足りなかった。
アイツ等の暴力は女にも向いたよ。

城下の奴らは耐えられなかった。
そこで、考えられたのがソイツみたいな子供をアイツ等に与えることだ。
簡単に言えば『生贄』だよ。
哀れな子だ」


マノリトは口を閉じた。

「一つ聞いていいか?」

「どうぞ」

「何故、お前はここにいる?」

「言ったろ。金持ちと剣術が優れたやつくらいしか上にいれないって」

「…あんまり私をなめないでほしいな」

私はマノリトを睨む。

「お前が金持ちか否かは知らんが、少なくとも剣術はかなりの腕だろ」

「そう思う理由は?」

「最初に会ったとき、お前の気配の消し方はなかなかのものだった。それに、ローブの上からでもわかる。お前の筋肉のつき方は剣士のそれだ。
あと、それ」

私は布の巻かれた棒を見る。

「あれ剣だろ?しかもなかなかの業物。こんな暮らしなのに売らないのは…剣士の意地かと思ってね」

「大体あってるよ」

「大体?」

マノリトは笑う。

「?」

首をかしげてみせると、マノリトは遠くを見ながら話し出す。

「オレはMOTHERが嫌いだ。ここに来たのはオレが子供の頃だ。
父親はとある国の剣士だった。でも、国王について行けなくなって…国を出た。
いろんな国を見て回ってる時母親が病気になってな、最終的に留まることになったのはココだ。

旅をしながらオレは父親から剣術を習った。
MOTHERに来てからは、オレの父親は女兵士に剣術を教える為に上層部に出入りしてた。
それくらい…強かったんだ」

フッと小さく笑うマノリト。

「でも、それが気にくわないやつもいた。
親父は…女兵士に暴行したなんて冤罪きせられて、殺された!
親父がそんなことするわけないのに!

それからは…何もかもが変わったよ。
母さんの病気は進行し続けて、泣きながら死んでいって…。
父親が強かったからって、一時期はオレに言い寄ってくる女もいたけど…。父親を陥れた女にオレが興味を持つわけもない。

最終的に、オレは地下に送られた。
持ってこれたのは…親父の形見の剣だけさ」

なるほど…あれは形見か。

「あの時さ…オレは最後まで、父親を庇ったけど…誰もオレの味方をしてくれなかったんだ」

「そんなのおかしいだろ」

「そうさ…おかしい。それがこの国さ」

諦めの色をひそませて、彼は言う。

「もしも、もっと前にお前と出会ってたら…おかしいと言ってくれる人が一人でもいたなら…何か変わったかもな…もう遅いけど」

辛そうに顔を歪ませる。

「コレが平和な国って言うなら…オレは何が平和なのかわからない…」

私は思わず、口を開いていた。

「まだ、遅くない」

「遅いさ」

「遅くない」

「遅いんだよ!!」

声を張り上げるマノリトに私は静かに言う。

「何かを変えるのに遅いなんてない。お前だってわかってるはずだ」

「遅いって言ってるだろ!もう何も変わらない!!」

「ならなんで!?」

私も声を張る。

「ならなんで、私をここへ呼んで、そんな話した?」

「それは…」

「お前は変えたいと願ったんだろ?私を見て変えれるかもと思ったんだろ?だから、声をかけたんだ」

「…」

「変えようじゃないか」

マノリトは目を見開く。

「言ったろ?私はMOTHERを潰しに来たんだ。女帝にも用があるしね。
MOTHERが潰れれば…今までこの国にあった定義なんてなんの意味もなくなる。

一緒に来い」

「…」

「このまま、父親の無念も晴らせずにココにいるのは…誰も喜ばない選択だろ?お前も、お前の父親も」

「…勝てるのか?」

「勝つさ」

私が微笑むと、マノリトは大きく頷いた。


「足は引っ張らない」

「期待しておくよ」


どちらともなく立ち上がる。
私はミリを抱えて、マノリトは形見の剣を持って。

私達は、その場を離れた。







「そうだ、もう一つ言っておくことがあった」

と歩きながら私はマノリトに言う。

「なんだ?」

「MOTHERが平和な国かなんて私には分からない。でも、世界には平和な国は存在する」

「え?」

「MOTHERを出たら、その国を目指せ」


マノリトは困惑した顔をするが、私はそれ以上何も言わない。

登るべき階段のある場所は、もうすぐそこだ。
しおりを挟む
感想 11

あなたにおすすめの小説

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

万物争覇のコンバート 〜回帰後の人生をシステムでやり直す〜

黒城白爵
ファンタジー
 異次元から現れたモンスターが地球に侵攻してくるようになって早数十年。  魔力に目覚めた人類である覚醒者とモンスターの戦いによって、人類の生息圏は年々減少していた。  そんな中、瀕死の重体を負い、今にもモンスターに殺されようとしていた外神クロヤは、これまでの人生を悔いていた。  自らが持つ異能の真価を知るのが遅かったこと、異能を積極的に使おうとしなかったこと……そして、一部の高位覚醒者達の横暴を野放しにしてしまったことを。  後悔を胸に秘めたまま、モンスターの攻撃によってクロヤは死んだ。  そのはずだったが、目を覚ますとクロヤは自分が覚醒者となった日に戻ってきていた。  自らの異能が構築した新たな力〈システム〉と共に……。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

アリエッタ幼女、スラムからの華麗なる転身

にゃんすき
ファンタジー
冒頭からいきなり主人公のアリエッタが大きな男に攫われて、前世の記憶を思い出し、逃げる所から物語が始まります。  姉妹で力を合わせて幸せを掴み取るストーリーになる、予定です。

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

処理中です...