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第三章~初めての恋愛~
会話の主導権
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夜自室でくつろいでいると、スマホの通知音がなった。
今までの俺ではありえない出来事だった。
画面をみると
『新島楓さんからグループに招待されました』
というメッセージと招待を受けるか受けないかの選択がある。
グループっていうのは複数人で会話をやり取りするんだったよな。
学校だけじゃなくプライベートもグループでいなきゃならないなんてリア充は大変だな。
しかし、画面をよく見てみると、招待されてるのは俺と水樹と及川だった。
何故この四人何だろうと不思議に思ったが、俺が悩んでいる内に皆が招待を受けた事が表示された。
やばい出遅れた。怖気づいてると思われるかもしれない。
慌てて招待を受けるを押す。
すると早速メッセージが飛んできた。
「佐藤君おそ~い」
「こんばんは」
「オッス友也、よろしくな」
次々とメッセージが飛んでくるのでどうしたらいいか分からない。
一人一人に挨拶した方がいいのか? しかしチャット形式ならそれは必要ないだろう。
なので気になった事を聞いてみた。
「この集まりは何なの?」
とメッセージを打ち込むと、新島が答える。
「中居って5月5日が誕生日だから誕生日プレゼントを今度の休みに買いに行こうというメンバーだよ」
中居は端午の節句に生まれたのか。まさに男って感じに育ってるね。
「それなら田口や水瀬も呼べばいいんじゃないか?」
俺がそう言ったら、今度は新島ではなく及川が口を挟んだ。
「それは駄目!」
「なんで?」
「えっと……」
というやり取りをしていたら今度は水樹が
「実は及川は中居の事が好きなんだよ。それをその二人には知られたくないらしい」
ビックリして言葉が出ないとはこの事か。及川が中居を好きだったとは……。
「ちょっと水樹、勝手に言わないで!」
「グループに入ってるんだから説明しない訳にはいかないだろ」
「それはそうだけど」
「それに友也を誘ったのは楓だからな」
俺が衝撃を受けている間にもやり取りが進んでいく。
「俺なんかに話しちゃって良かったの?」
という疑問を新島が説明する
「佐藤君は人の秘密を言いふらしたりしないと思ったから。迷惑だった?」
文章からでも猫を被ってるのが分かる。
こんな所でも猫を被ってるなんてな。学校の奴等には素顔は徹底的にみせないようだ。
「いや、迷惑じゃないよ。安心して及川、誰にも言わないから」
「絶対だからね!」
もしかしたら新島から柚希に連絡が行くかもしれないけど、俺が言う訳じゃないからセーフだな。
そしてもう一つの疑問も聞いてみた。
「田口は何となく分かるけど、何で水瀬までダメなんだ?」
「南は恋バナになると見境がなくなっちゃうから。だから今回は仕方なく外した感じかな」
水瀬にそんな一面があったのか。
まぁ、水瀬に限らずグループの連中の事は余り知らないしな。新島を除いて。
「でも、俺達だけプレゼント渡したら二人にハブられたって気づかれるんじゃないか?」
「そこは大丈夫。プレゼントを買うのは南だけだから」
「そうそう、自分じゃ何を買えばいいかわからないから俺達に助けて欲しいんだとさ」
「なるほどね」
でも俺は力になれそうにない。今まで誰かの誕プレなんか買った事ないからな。
きっとこれは新島が仕掛けた課題みたいな物なのだろう。
でなければ、最近グループに入ったばかりの俺がこんな事に誘われる筈がない。
「それで、男子二人に聞きたいんだけどどんな物貰ったら嬉しい?」
と新島が俺には回答しづらい質問をしてきた。
「俺は女の子からのプレゼントなら何でも喜ぶけどね」
水樹がチャラ男みたいに答える。
すると女性陣からは相変わらずだな~とか言って笑っている。
ここで俺はどう答えるべきなのだろうか?
「俺は誕プレ貰った事ないから、水樹とは逆の意味で何でも喜ぶよ」
と正直に返した。
すると今度は笑いではなく慰めの言葉が飛び交った。
「とりあえずいろんな店回って、和樹が気に入りそうな物探すって事でいいんじゃない?」
と水樹が提案すると、新島がそれに乗っかって
「そうだね~、実物見ないと分からない事もあるしね」
と無難な回答をする。
「とりあえず俺が和樹にそれとなく探り入れてみるわ」
「お願いね~」
というやり取りの後
「及川もちゃんと考えとけよ、自分の事なんだからな」
「わ、分かってるって!」
と少し会話に入れてなかった及川に発破をかける。
「それじゃ今日は此処までにしとくか」
「そうだね~」
「うん」
「わかった」
とみんなの返事が出そろった所で
「何か分かったり、今日みたいに話し合いする時はこっちに連絡ってことで」
と水樹が最後の締めの言葉を言ってそれぞれそれに返事を送って解散となった。
グループトークが終わりずっと緊張していたのが段々と薄れていく。
そして今日のやり取りを思い返す。
及川が中居の事が好きだった事には驚いた。
だけど、それ以上に驚いたのは水樹の手腕だ。
いつの間にやら会話の主導権を握っていた。
新島が作ったグループなのに。
新島の事だからわざと身を引いて観察している可能性もあるけど。
そしていろんな店を周ってプレゼントを探すという意見もすんなり通した。
これが会話の主導権を握るという事なのだろう。
柚希や新島が水樹を観察しろ! という意味を肌で感じた。
確かに、水樹の会話スキルを盗めれば結構な近道になるだろう。
色々考えている内に既に夜中の1時だった。
早く寝なければと思った瞬間、ある事に気づいた。
着ていく服がマネキン買いした服しか無い。
今までの俺ではありえない出来事だった。
画面をみると
『新島楓さんからグループに招待されました』
というメッセージと招待を受けるか受けないかの選択がある。
グループっていうのは複数人で会話をやり取りするんだったよな。
学校だけじゃなくプライベートもグループでいなきゃならないなんてリア充は大変だな。
しかし、画面をよく見てみると、招待されてるのは俺と水樹と及川だった。
何故この四人何だろうと不思議に思ったが、俺が悩んでいる内に皆が招待を受けた事が表示された。
やばい出遅れた。怖気づいてると思われるかもしれない。
慌てて招待を受けるを押す。
すると早速メッセージが飛んできた。
「佐藤君おそ~い」
「こんばんは」
「オッス友也、よろしくな」
次々とメッセージが飛んでくるのでどうしたらいいか分からない。
一人一人に挨拶した方がいいのか? しかしチャット形式ならそれは必要ないだろう。
なので気になった事を聞いてみた。
「この集まりは何なの?」
とメッセージを打ち込むと、新島が答える。
「中居って5月5日が誕生日だから誕生日プレゼントを今度の休みに買いに行こうというメンバーだよ」
中居は端午の節句に生まれたのか。まさに男って感じに育ってるね。
「それなら田口や水瀬も呼べばいいんじゃないか?」
俺がそう言ったら、今度は新島ではなく及川が口を挟んだ。
「それは駄目!」
「なんで?」
「えっと……」
というやり取りをしていたら今度は水樹が
「実は及川は中居の事が好きなんだよ。それをその二人には知られたくないらしい」
ビックリして言葉が出ないとはこの事か。及川が中居を好きだったとは……。
「ちょっと水樹、勝手に言わないで!」
「グループに入ってるんだから説明しない訳にはいかないだろ」
「それはそうだけど」
「それに友也を誘ったのは楓だからな」
俺が衝撃を受けている間にもやり取りが進んでいく。
「俺なんかに話しちゃって良かったの?」
という疑問を新島が説明する
「佐藤君は人の秘密を言いふらしたりしないと思ったから。迷惑だった?」
文章からでも猫を被ってるのが分かる。
こんな所でも猫を被ってるなんてな。学校の奴等には素顔は徹底的にみせないようだ。
「いや、迷惑じゃないよ。安心して及川、誰にも言わないから」
「絶対だからね!」
もしかしたら新島から柚希に連絡が行くかもしれないけど、俺が言う訳じゃないからセーフだな。
そしてもう一つの疑問も聞いてみた。
「田口は何となく分かるけど、何で水瀬までダメなんだ?」
「南は恋バナになると見境がなくなっちゃうから。だから今回は仕方なく外した感じかな」
水瀬にそんな一面があったのか。
まぁ、水瀬に限らずグループの連中の事は余り知らないしな。新島を除いて。
「でも、俺達だけプレゼント渡したら二人にハブられたって気づかれるんじゃないか?」
「そこは大丈夫。プレゼントを買うのは南だけだから」
「そうそう、自分じゃ何を買えばいいかわからないから俺達に助けて欲しいんだとさ」
「なるほどね」
でも俺は力になれそうにない。今まで誰かの誕プレなんか買った事ないからな。
きっとこれは新島が仕掛けた課題みたいな物なのだろう。
でなければ、最近グループに入ったばかりの俺がこんな事に誘われる筈がない。
「それで、男子二人に聞きたいんだけどどんな物貰ったら嬉しい?」
と新島が俺には回答しづらい質問をしてきた。
「俺は女の子からのプレゼントなら何でも喜ぶけどね」
水樹がチャラ男みたいに答える。
すると女性陣からは相変わらずだな~とか言って笑っている。
ここで俺はどう答えるべきなのだろうか?
「俺は誕プレ貰った事ないから、水樹とは逆の意味で何でも喜ぶよ」
と正直に返した。
すると今度は笑いではなく慰めの言葉が飛び交った。
「とりあえずいろんな店回って、和樹が気に入りそうな物探すって事でいいんじゃない?」
と水樹が提案すると、新島がそれに乗っかって
「そうだね~、実物見ないと分からない事もあるしね」
と無難な回答をする。
「とりあえず俺が和樹にそれとなく探り入れてみるわ」
「お願いね~」
というやり取りの後
「及川もちゃんと考えとけよ、自分の事なんだからな」
「わ、分かってるって!」
と少し会話に入れてなかった及川に発破をかける。
「それじゃ今日は此処までにしとくか」
「そうだね~」
「うん」
「わかった」
とみんなの返事が出そろった所で
「何か分かったり、今日みたいに話し合いする時はこっちに連絡ってことで」
と水樹が最後の締めの言葉を言ってそれぞれそれに返事を送って解散となった。
グループトークが終わりずっと緊張していたのが段々と薄れていく。
そして今日のやり取りを思い返す。
及川が中居の事が好きだった事には驚いた。
だけど、それ以上に驚いたのは水樹の手腕だ。
いつの間にやら会話の主導権を握っていた。
新島が作ったグループなのに。
新島の事だからわざと身を引いて観察している可能性もあるけど。
そしていろんな店を周ってプレゼントを探すという意見もすんなり通した。
これが会話の主導権を握るという事なのだろう。
柚希や新島が水樹を観察しろ! という意味を肌で感じた。
確かに、水樹の会話スキルを盗めれば結構な近道になるだろう。
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