49 / 167
第五章~過去との決別~
無自覚
しおりを挟む
田口の疑問をスルーして弁当を食べようとしたが
「昨日何があったかは聞かねぇけど、お前らもうちょっと自重しろよ」
と水樹に言われる。
やっぱり学校では手作り弁当はやりすぎなのか。
「わかったよ。弁当は我慢する、な?楓」
「しょうがないか~。じゃあデートの時作るね」
これでよし。
改めて食べようとすると、今度は中居が
「そういう事じゃねぇんだよ」
と、少しイライラした様子で言ってくる。
その表情はマジで怖いから止めて欲しい。
「お前らいつもどこでもイチャイチャしやがって」
「そんなにイチャついてた?」
「ね~、そんなにイチャついてないです~」
と俺と楓が言うと全員が溜息を吐いた。
すると水樹が
「友也、自覚無いのか?」
自覚といっても皆の前でイチャついた記憶が無い。
そう考えていると
「お前らいつも腕組んでるじゃねぇか。今もだけどな」
と中居に言われて確認すると、楓が俺の腕に絡まっていた。
全然気づかなかった。
あれ? もしかして今までもこんな感じだったのか?
「やっと気づいたかよ。付き合い出してからずっとそうだったんだぞ」
そう言われ思い返すと心当たりがある。
付き合った日にずっと腕を組まれていた。
最初は緊張や恥ずかしさがあったが、段々とそれが無くなっていったので止めたと思ってたけど……。
俺が慣れて腕を組んでる状態が普通になっていたらしい。
俺が反省しないとと思ってると楓が耳打ちしてきた。
え? それを俺が言うの?
俺は楓に言われた事を恐る恐る言う。
「中居、羨ましいなら及川にやって貰えよ」
と言うと、水樹が
「ぶふっ! 友也、言う様になったな。そうだぞ中居、やって貰え」
と言うと、中居と及川以外が笑う。
すると中居が
「佐藤、あんま調子乗んなよ」
と睨まれたが、そこに及川が
「中居がしたいなら、私大丈夫だから!」
と覚悟を決めた様に言う。
その一言で再び笑うと
「する訳ねぇだろ! あんなバカップルみたいにはなりたくねぇ!」
バカップルは言い過ぎじゃないか?
それに及川が
「だ、だよね……」
と言ってしょんぼりしてしまった。
及川の奴、実はやりたかったのか?
こうして怒涛の昼休みが終わり、午後の授業も何事も無く終了した。
いつもなら部活の時間まで楓と教室で話すのだが、今は告白の時に使った理科室にいる。
LINEで楓に話があるからと言ってここで待ち合わせする事になったのだ。
しばらくして楓が教室に入って来る。
そして開口一番に
「念のために聞くけど、別れ話……とかじゃないよね?」
「そんな訳ないだろ?」
やっぱり警戒してたのか。
ここは冗談を交えて
「昨日の続きがしたくなっちゃってさ」
と言うと、楓は俯きながら速足でこちらに迫って来る。
冗談とはいえ言い過ぎた。
「ごめん、冗だ……んっ」
俺に抱き付きキスをしてきた。
それも昨日した唇と唇ではなく、大人のキスだ。
なんだこれ、凄い。脳が痺れるようだ。
ぷはっと楓が唇を離し
「私も……したかった」
と言って強く抱きしめられる。
どうしよう、冗談でしたとか言える雰囲気じゃない。
俺は頭をフル回転させて考える。
「い、今はこの位にしとこう。な?」
「イヤになっちゃった?」
「そうじゃなくて、ここ理科室だし」
「私なら大丈夫だよ?」
「ぶ、部活もあるだろ?」
「遅れても大丈夫だよ」
どうしよう! 完全にスイッチ入っちゃってる!
考えろ! どうにかして楓の意識を元に戻さないと。
「昨日の続きっていうのは、もう叶っちゃったよ」
「どういう事?」
「その、楓と大人のキスしたかったって事です」
どうだ? かなり無理はあるが嘘も吐いてない。
楓はそっと俺から離れ
「勢いでしちゃったけど、しちゃたんだ……大人のキス」
「う、うん。凄い嬉しかった」
「ううん、ごめんなさい。勢いでする様な物じゃないのに私何も考えられなくて」
「謝る事なんかないよ。それにこれから幾らでもする機会はあるだろ?」
あれ? この言い方だと次から大人のキスがデフォになるんじゃ?
と考えていると
「うん! 次は友也君からお願いね♪」
「わかった」
次は俺からするのか、今から緊張するな。
じゃなくて、とりあえず楓は元に戻ったからここからが本番だな。
大人のキスをした後にする話じゃないと思うけど、それはしょうがない。
「他にも話があるんだけど」
「な~に?」
「今度の土曜にデートしてもいいかな?」
「いいよ! どこ行こっか?」
「いや、楓とじゃないんだ」
「え?」
楓の向日葵の様な笑顔が段々と冷えていく。
俺は慌てて
「じ、実は昨日柚希から相談? があったんだけど……」
俺は必死に昨日楓から聞いた話を話した。
話し終えて楓の反応を待つ。
少しの沈黙の後に
「確認していい? 友也君はどんな女の子が来ても本気にならないよね?」
「当たり前だ! 俺が好きなのは楓だけだよ」
「その子は本当に諦めるって言ったの?」
「柚希からはそう聞いてる」
顎に手を当てて何かを考える楓
俺はまるで審判の結果を待つ咎人の様だ。
考えが纏まったのか、俺の目をジッと見つめて口を開く。
「わかった、友也君を信じるよ」
「ありがとう!」
「でも条件が二つあります」
「何でしょう?」
「一つは、万が一その子が諦められなかったら私に一任する事」
「わ、わかった」
「もう一つは……」
「もう一つは?」
何かを言いかけて飲み込むという動作を何度か繰り返した後
「友也君の部屋に……行きたいな……」
耳まで真っ赤にさせて俯く。
こんなの男だったら断れないよね。
「昨日何があったかは聞かねぇけど、お前らもうちょっと自重しろよ」
と水樹に言われる。
やっぱり学校では手作り弁当はやりすぎなのか。
「わかったよ。弁当は我慢する、な?楓」
「しょうがないか~。じゃあデートの時作るね」
これでよし。
改めて食べようとすると、今度は中居が
「そういう事じゃねぇんだよ」
と、少しイライラした様子で言ってくる。
その表情はマジで怖いから止めて欲しい。
「お前らいつもどこでもイチャイチャしやがって」
「そんなにイチャついてた?」
「ね~、そんなにイチャついてないです~」
と俺と楓が言うと全員が溜息を吐いた。
すると水樹が
「友也、自覚無いのか?」
自覚といっても皆の前でイチャついた記憶が無い。
そう考えていると
「お前らいつも腕組んでるじゃねぇか。今もだけどな」
と中居に言われて確認すると、楓が俺の腕に絡まっていた。
全然気づかなかった。
あれ? もしかして今までもこんな感じだったのか?
「やっと気づいたかよ。付き合い出してからずっとそうだったんだぞ」
そう言われ思い返すと心当たりがある。
付き合った日にずっと腕を組まれていた。
最初は緊張や恥ずかしさがあったが、段々とそれが無くなっていったので止めたと思ってたけど……。
俺が慣れて腕を組んでる状態が普通になっていたらしい。
俺が反省しないとと思ってると楓が耳打ちしてきた。
え? それを俺が言うの?
俺は楓に言われた事を恐る恐る言う。
「中居、羨ましいなら及川にやって貰えよ」
と言うと、水樹が
「ぶふっ! 友也、言う様になったな。そうだぞ中居、やって貰え」
と言うと、中居と及川以外が笑う。
すると中居が
「佐藤、あんま調子乗んなよ」
と睨まれたが、そこに及川が
「中居がしたいなら、私大丈夫だから!」
と覚悟を決めた様に言う。
その一言で再び笑うと
「する訳ねぇだろ! あんなバカップルみたいにはなりたくねぇ!」
バカップルは言い過ぎじゃないか?
それに及川が
「だ、だよね……」
と言ってしょんぼりしてしまった。
及川の奴、実はやりたかったのか?
こうして怒涛の昼休みが終わり、午後の授業も何事も無く終了した。
いつもなら部活の時間まで楓と教室で話すのだが、今は告白の時に使った理科室にいる。
LINEで楓に話があるからと言ってここで待ち合わせする事になったのだ。
しばらくして楓が教室に入って来る。
そして開口一番に
「念のために聞くけど、別れ話……とかじゃないよね?」
「そんな訳ないだろ?」
やっぱり警戒してたのか。
ここは冗談を交えて
「昨日の続きがしたくなっちゃってさ」
と言うと、楓は俯きながら速足でこちらに迫って来る。
冗談とはいえ言い過ぎた。
「ごめん、冗だ……んっ」
俺に抱き付きキスをしてきた。
それも昨日した唇と唇ではなく、大人のキスだ。
なんだこれ、凄い。脳が痺れるようだ。
ぷはっと楓が唇を離し
「私も……したかった」
と言って強く抱きしめられる。
どうしよう、冗談でしたとか言える雰囲気じゃない。
俺は頭をフル回転させて考える。
「い、今はこの位にしとこう。な?」
「イヤになっちゃった?」
「そうじゃなくて、ここ理科室だし」
「私なら大丈夫だよ?」
「ぶ、部活もあるだろ?」
「遅れても大丈夫だよ」
どうしよう! 完全にスイッチ入っちゃってる!
考えろ! どうにかして楓の意識を元に戻さないと。
「昨日の続きっていうのは、もう叶っちゃったよ」
「どういう事?」
「その、楓と大人のキスしたかったって事です」
どうだ? かなり無理はあるが嘘も吐いてない。
楓はそっと俺から離れ
「勢いでしちゃったけど、しちゃたんだ……大人のキス」
「う、うん。凄い嬉しかった」
「ううん、ごめんなさい。勢いでする様な物じゃないのに私何も考えられなくて」
「謝る事なんかないよ。それにこれから幾らでもする機会はあるだろ?」
あれ? この言い方だと次から大人のキスがデフォになるんじゃ?
と考えていると
「うん! 次は友也君からお願いね♪」
「わかった」
次は俺からするのか、今から緊張するな。
じゃなくて、とりあえず楓は元に戻ったからここからが本番だな。
大人のキスをした後にする話じゃないと思うけど、それはしょうがない。
「他にも話があるんだけど」
「な~に?」
「今度の土曜にデートしてもいいかな?」
「いいよ! どこ行こっか?」
「いや、楓とじゃないんだ」
「え?」
楓の向日葵の様な笑顔が段々と冷えていく。
俺は慌てて
「じ、実は昨日柚希から相談? があったんだけど……」
俺は必死に昨日楓から聞いた話を話した。
話し終えて楓の反応を待つ。
少しの沈黙の後に
「確認していい? 友也君はどんな女の子が来ても本気にならないよね?」
「当たり前だ! 俺が好きなのは楓だけだよ」
「その子は本当に諦めるって言ったの?」
「柚希からはそう聞いてる」
顎に手を当てて何かを考える楓
俺はまるで審判の結果を待つ咎人の様だ。
考えが纏まったのか、俺の目をジッと見つめて口を開く。
「わかった、友也君を信じるよ」
「ありがとう!」
「でも条件が二つあります」
「何でしょう?」
「一つは、万が一その子が諦められなかったら私に一任する事」
「わ、わかった」
「もう一つは……」
「もう一つは?」
何かを言いかけて飲み込むという動作を何度か繰り返した後
「友也君の部屋に……行きたいな……」
耳まで真っ赤にさせて俯く。
こんなの男だったら断れないよね。
0
あなたにおすすめの小説
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
ツンデレ王子とヤンデレ執事 (旧 安息を求めた婚約破棄(連載版))
あみにあ
恋愛
公爵家の長女として生まれたシャーロット。
学ぶことが好きで、気が付けば皆の手本となる令嬢へ成長した。
だけど突然妹であるシンシアに嫌われ、そしてなぜか自分を嫌っている第一王子マーティンとの婚約が決まってしまった。
窮屈で居心地の悪い世界で、これが自分のあるべき姿だと言い聞かせるレールにそった人生を歩んでいく。
そんなときある夜会で騎士と出会った。
その騎士との出会いに、新たな想いが芽生え始めるが、彼女に選択できる自由はない。
そして思い悩んだ末、シャーロットが導きだした答えとは……。
表紙イラスト:San+様(Twitterアカウント@San_plus_)
※以前、短編にて投稿しておりました「安息を求めた婚約破棄」の連載版となります。短編を読んでいない方にもわかるようになっておりますので、ご安心下さい。
結末は短編と違いがございますので、最後まで楽しんで頂ければ幸いです。
※毎日更新、全3部構成 全81話。(2020年3月7日21時完結)
★おまけ投稿中★
※小説家になろう様でも掲載しております。
あの日、幼稚園児を助けたけど、歳の差があり過ぎてその子が俺の運命の人になるなんて気付くはずがない。
NOV
恋愛
俺の名前は鎌田亮二、18歳の普通の高校3年生だ。
中学1年の夏休みに俺は小さい頃から片思いをしている幼馴染や友人達と遊園地に遊びに来ていた。
しかし俺の目の前で大きなぬいぐるみを持った女の子が泣いていたので俺は迷子だと思いその子に声をかける。そして流れで俺は女の子の手を引きながら案内所まで連れて行く事になった。
助けた女の子の名前は『カナちゃん』といって、とても可愛らしい女の子だ。
無事に両親にカナちゃんを引き合わす事ができた俺は安心して友人達の所へ戻ろうとしたが、別れ間際にカナちゃんが俺の太ももに抱き着いてきた。そしてカナちゃんは大切なぬいぐるみを俺にくれたんだ。
だから俺もお返しに小学生の頃からリュックにつけている小さなペンギンのぬいぐるみを外してカナちゃんに手渡した。
この時、お互いの名前を忘れないようにぬいぐるみの呼び名を『カナちゃん』『りょうくん』と呼ぶ約束をして別れるのだった。
この時の俺はカナちゃんとはたまたま出会い、そしてたまたま助けただけで、もう二度とカナちゃんと会う事は無いだろうと思っていたんだ。だから当然、カナちゃんの事を運命の人だなんて思うはずもない。それにカナちゃんの初恋の相手が俺でずっと想ってくれていたなんて考えたことも無かった……
7歳差の恋、共に大人へと成長していく二人に奇跡は起こるのか?
NOVがおおくりする『タイムリープ&純愛作品第三弾(三部作完結編)』今ここに感動のラブストーリーが始まる。
※この作品だけを読まれても普通に面白いです。
関連小説【初恋の先生と結婚する為に幼稚園児からやり直すことになった俺】
【幼馴染の彼に好きって伝える為、幼稚園児からやり直す私】
社畜OLが学園系乙女ゲームの世界に転生したらモブでした。
星名柚花
恋愛
野々原悠理は高校進学に伴って一人暮らしを始めた。
引越し先のアパートで出会ったのは、見覚えのある男子高校生。
見覚えがあるといっても、それは液晶画面越しの話。
つまり彼は二次元の世界の住人であるはずだった。
ここが前世で遊んでいた学園系乙女ゲームの世界だと知り、愕然とする悠理。
しかし、ヒロインが転入してくるまであと一年ある。
その間、悠理はヒロインの代理を務めようと奮闘するけれど、乙女ゲームの世界はなかなかモブに厳しいようで…?
果たして悠理は無事攻略キャラたちと仲良くなれるのか!?
※たまにシリアスですが、基本は明るいラブコメです。
転生モブは分岐点に立つ〜悪役令嬢かヒロインか、それが問題だ!〜
みおな
恋愛
転生したら、乙女ゲームのモブ令嬢でした。って、どれだけラノベの世界なの?
だけど、ありがたいことに悪役令嬢でもヒロインでもなく、完全なモブ!!
これは離れたところから、乙女ゲームの展開を楽しもうと思っていたのに、どうして私が巻き込まれるの?
私ってモブですよね?
さて、選択です。悪役令嬢ルート?ヒロインルート?
身代わりの公爵家の花嫁は翌日から溺愛される。~初日を挽回し、溺愛させてくれ!~
湯川仁美
恋愛
姉の身代わりに公爵夫人になった。
「貴様と寝食を共にする気はない!俺に呼ばれるまでは、俺の前に姿を見せるな。声を聞かせるな」
夫と初対面の日、家族から男癖の悪い醜悪女と流され。
公爵である夫とから啖呵を切られたが。
翌日には誤解だと気づいた公爵は花嫁に好意を持ち、挽回活動を開始。
地獄の番人こと閻魔大王(善悪を判断する審判)と異名をもつ公爵は、影でプレゼントを贈り。話しかけるが、謝れない。
「愛しの妻。大切な妻。可愛い妻」とは言えない。
一度、言った言葉を撤回するのは難しい。
そして妻は普通の令嬢とは違い、媚びず、ビクビク怯えもせず普通に接してくれる。
徐々に距離を詰めていきましょう。
全力で真摯に接し、謝罪を行い、ラブラブに到着するコメディ。
第二章から口説きまくり。
第四章で完結です。
第五章に番外編を追加しました。
まずはお嫁さんからお願いします。
桜庭かなめ
恋愛
高校3年生の長瀬和真のクラスには、有栖川優奈という女子生徒がいる。優奈は成績優秀で容姿端麗、温厚な性格と誰にでも敬語で話すことから、学年や性別を問わず人気を集めている。和真は優奈とはこの2年間で挨拶や、バイト先のドーナッツ屋で接客する程度の関わりだった。
4月の終わり頃。バイト中に店舗の入口前の掃除をしているとき、和真は老齢の男性のスマホを見つける。その男性は優奈の祖父であり、日本有数の企業グループである有栖川グループの会長・有栖川総一郎だった。
総一郎は自分のスマホを見つけてくれた和真をとても気に入り、孫娘の優奈とクラスメイトであること、優奈も和真も18歳であることから優奈との結婚を申し出る。
いきなりの結婚打診に和真は困惑する。ただ、有栖川家の説得や、優奈が和真の印象が良く「結婚していい」「いつかは両親や祖父母のような好き合える夫婦になりたい」と思っていることを知り、和真は結婚を受け入れる。
デート、学校生活、新居での2人での新婚生活などを経て、和真と優奈の距離が近づいていく。交際なしで結婚した高校生の男女が、好き合える夫婦になるまでの温かくて甘いラブコメディ!
※特別編6が完結しました!(2025.11.25)
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、感想をお待ちしております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる