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第七章~ヒメゴト~
閑話~桐谷姉妹の初恋~
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公園から家に着くまで色々な事を考えた。
私はどうして友也さんにあんな事をしてしまったんだろう。
跨って胸をはだけさせて……これじゃ引かれてもおかしくない。
でも友也さんはそんな私の話を真剣に聞いてくれた。
そしてキチンと答えを出してくれた。
やっぱり友也さんは今まで知り合った男達とは違う。
もっと友也さんの事を知りたい。
もっと友也さんの近くに居たい。
だから私は柚希ちゃんの計画に乗る事にした。
「ただいま~」
家に着き、とりあえずお風呂に入って気持ちを落ち着かせたかった。
初めて振られたショックはかなり精神的にきていた。
「あ、沙月、おかえりなさい」
お風呂上がりのお姉ちゃんとすれ違う。
相変わらず家族相手にもオドオドしていて腹が立つ
お姉ちゃんを無視してお風呂に行こうとすると、珍しくお姉ちゃんに呼び止められた。
正直今はソッとしておいて欲しい。
「沙月、何かあったの?」
「別に」
「別にって、だったらどうして泣いてるの?」
えっ? 泣いてる?
頬に触れてみると、確かに涙が流れていた。
まさか私が振られた程度で泣くなんて思ってもみなかった。
「もしかして友也くんと何かあった?」
どうしてこういう時だけ鋭いのだろう。
そんな所にも腹が立つ。
「友也さんに告白してフラれちゃった……はは、今までの罰が当たったのかな」
私がそう言うとお姉ちゃんは驚いた表情をした後、私を抱きしめた。
「ちょ、お姉ちゃんどうしたの? 離してよ」
私が少しの抵抗を見せると、抱き締める力を強めて
「沙月にも本気で好きな人が出来たんだね」
そう言ってお姉ちゃんも泣き始めた。
「どうしてお姉ちゃんが泣くのよ」
「ずっと心配してたから」
「どういう意味?」
「沙月が男の子と遊びだして、その男の子も変わっていって、本当の恋をしてないんじゃないかって」
「何それ……」
本当の恋って何? そんなのお姉ちゃんには関係ないじゃん!
ってちょっと前の私なら言ってたんだろうなぁ。
今はお姉ちゃんの言葉の重みが分かる気がする。
「そういえばお姉ちゃんが小言言ってくる様になったのもその時期からだったね」
私の帰りが遅かったり、男の子と遊びに行くと言ったら誰と行くの? とかうるさかった。
それが切っ掛けでお姉ちゃんの事段々と嫌いになっていったんだっけ。
今までずっと私の事を心配して言ってくれてたんだね。
そう思った瞬間に今度は自分でも分かる程の涙を流していた。
それからしばらく泣いて、落ち着いた私はお姉ちゃんを自分の部屋に連れ込んだ。
「お姉ちゃんに話しておきたい話があるの」
「私に?」
「私がどうしてフラれたか。そして今の友也さんの現状について」
「どうしてフラれたかなんて言わなくてもいいよ!」
「ダメ! ちゃんと聞いて」
「うぅ、わかった」
私は今の友也さんの現状を説明した。
そして柚希ちゃんの計画の事も話した。
その計画に私も乗っかる事を決意した事も。
全てを話し終えてお姉ちゃんに尋ねる。
「今の現状だと確実にフラれるけどお姉ちゃんはそれでも友也さんの事を好きでい続けられる?」
さすがにショックだったのかお姉ちゃんはしばらく返事が出来ないでいた。
「お姉ちゃんの初恋は友也さんだろうけど、諦める?」
そう問いかけると
「あのね、私は友也さんの事が好き。でもそれが本当の恋なのか分からないの」
「はぁ? あれだけ大好きオーラ出してるのに?」
「そんなオーラ出してないよぉ! じゃなくて、恋ってした事がないから分からないんだ」
そんな事で悩んでるなんてやっぱりお姉ちゃんはお姉ちゃんだ。
「あのねお姉ちゃん、恋って何? って聞かれて答えられるものじゃないんだよ」
「そうなの?」
「もし答えられるならこの世で恋に悩む人は居なくなるよ」
「そう……なのかな」
「そうなの! 私が聞きたいのは一つだけ」
一呼吸置いて、お姉ちゃんを真っすぐ見据えて
「友也さんのことは好き?」
お姉ちゃんは胸に手を添え、目を閉じて何かを確信した様に頷くと
「私は友也さんが好き! でもやっぱりこれが本当の恋か分からない」
好きだけどそれが本物か分からないか。
お姉ちゃんらしい臆病な考えだ。
そこで私のスマホが震えた。
確認すると柚希ちゃんからのメッセージだった。
メッセージを確認した私は
「ならさ、自分の気持ちを確かめようよ」
「確かめるって?」
「友也さんに今の気持ちを伝えるの!」
「そ、そそ、そんなの無理だよ」
「いいからいいから。膳は急げ! 友也さんに明日会えるか聞いてみよう」
そう言ってお姉ちゃんのスマホを奪い友也さんに通話を掛ける。
「ちょ、沙月なにやってるの!」
慌てるお姉ちゃんにコール中のスマホを渡す。
「頑張ってねおねえちゃん、応援はできないけどライバルとして仲良くしようね」
こうして私の初恋は終わった。
だけど私は諦めない! 絶対に振り向かせてやるんだから!
私はどうして友也さんにあんな事をしてしまったんだろう。
跨って胸をはだけさせて……これじゃ引かれてもおかしくない。
でも友也さんはそんな私の話を真剣に聞いてくれた。
そしてキチンと答えを出してくれた。
やっぱり友也さんは今まで知り合った男達とは違う。
もっと友也さんの事を知りたい。
もっと友也さんの近くに居たい。
だから私は柚希ちゃんの計画に乗る事にした。
「ただいま~」
家に着き、とりあえずお風呂に入って気持ちを落ち着かせたかった。
初めて振られたショックはかなり精神的にきていた。
「あ、沙月、おかえりなさい」
お風呂上がりのお姉ちゃんとすれ違う。
相変わらず家族相手にもオドオドしていて腹が立つ
お姉ちゃんを無視してお風呂に行こうとすると、珍しくお姉ちゃんに呼び止められた。
正直今はソッとしておいて欲しい。
「沙月、何かあったの?」
「別に」
「別にって、だったらどうして泣いてるの?」
えっ? 泣いてる?
頬に触れてみると、確かに涙が流れていた。
まさか私が振られた程度で泣くなんて思ってもみなかった。
「もしかして友也くんと何かあった?」
どうしてこういう時だけ鋭いのだろう。
そんな所にも腹が立つ。
「友也さんに告白してフラれちゃった……はは、今までの罰が当たったのかな」
私がそう言うとお姉ちゃんは驚いた表情をした後、私を抱きしめた。
「ちょ、お姉ちゃんどうしたの? 離してよ」
私が少しの抵抗を見せると、抱き締める力を強めて
「沙月にも本気で好きな人が出来たんだね」
そう言ってお姉ちゃんも泣き始めた。
「どうしてお姉ちゃんが泣くのよ」
「ずっと心配してたから」
「どういう意味?」
「沙月が男の子と遊びだして、その男の子も変わっていって、本当の恋をしてないんじゃないかって」
「何それ……」
本当の恋って何? そんなのお姉ちゃんには関係ないじゃん!
ってちょっと前の私なら言ってたんだろうなぁ。
今はお姉ちゃんの言葉の重みが分かる気がする。
「そういえばお姉ちゃんが小言言ってくる様になったのもその時期からだったね」
私の帰りが遅かったり、男の子と遊びに行くと言ったら誰と行くの? とかうるさかった。
それが切っ掛けでお姉ちゃんの事段々と嫌いになっていったんだっけ。
今までずっと私の事を心配して言ってくれてたんだね。
そう思った瞬間に今度は自分でも分かる程の涙を流していた。
それからしばらく泣いて、落ち着いた私はお姉ちゃんを自分の部屋に連れ込んだ。
「お姉ちゃんに話しておきたい話があるの」
「私に?」
「私がどうしてフラれたか。そして今の友也さんの現状について」
「どうしてフラれたかなんて言わなくてもいいよ!」
「ダメ! ちゃんと聞いて」
「うぅ、わかった」
私は今の友也さんの現状を説明した。
そして柚希ちゃんの計画の事も話した。
その計画に私も乗っかる事を決意した事も。
全てを話し終えてお姉ちゃんに尋ねる。
「今の現状だと確実にフラれるけどお姉ちゃんはそれでも友也さんの事を好きでい続けられる?」
さすがにショックだったのかお姉ちゃんはしばらく返事が出来ないでいた。
「お姉ちゃんの初恋は友也さんだろうけど、諦める?」
そう問いかけると
「あのね、私は友也さんの事が好き。でもそれが本当の恋なのか分からないの」
「はぁ? あれだけ大好きオーラ出してるのに?」
「そんなオーラ出してないよぉ! じゃなくて、恋ってした事がないから分からないんだ」
そんな事で悩んでるなんてやっぱりお姉ちゃんはお姉ちゃんだ。
「あのねお姉ちゃん、恋って何? って聞かれて答えられるものじゃないんだよ」
「そうなの?」
「もし答えられるならこの世で恋に悩む人は居なくなるよ」
「そう……なのかな」
「そうなの! 私が聞きたいのは一つだけ」
一呼吸置いて、お姉ちゃんを真っすぐ見据えて
「友也さんのことは好き?」
お姉ちゃんは胸に手を添え、目を閉じて何かを確信した様に頷くと
「私は友也さんが好き! でもやっぱりこれが本当の恋か分からない」
好きだけどそれが本物か分からないか。
お姉ちゃんらしい臆病な考えだ。
そこで私のスマホが震えた。
確認すると柚希ちゃんからのメッセージだった。
メッセージを確認した私は
「ならさ、自分の気持ちを確かめようよ」
「確かめるって?」
「友也さんに今の気持ちを伝えるの!」
「そ、そそ、そんなの無理だよ」
「いいからいいから。膳は急げ! 友也さんに明日会えるか聞いてみよう」
そう言ってお姉ちゃんのスマホを奪い友也さんに通話を掛ける。
「ちょ、沙月なにやってるの!」
慌てるお姉ちゃんにコール中のスマホを渡す。
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