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第8章~宵越しの祭り~
文化祭1日目②
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木村が裏に消えた後、その原因となった沙月に向き直り
「適当な事言うな。付き合ってないだろ」
「でも、ああいう人を穏便に追い払うのには効果的なんですよ~」
「ったく、しょうがないな」
その後沙月はミートパスタ楓風を頼み
「なかなかやりますね、負けてられません」
と独り言ちながらも満足そうに食べていた。
会計の時も俺が呼ばれ、会計を済ますと
「またね、ダーリン♪」
と、またもや爆弾発言を投下して去って行った。
沙月が帰ったと同時に裏から木村が出てきて
「まさか佐藤君の彼女だったなんて。どうりで俺になびかないハズだ」
と髪をかき上げながら言っていた。
何処か田口に似ている感じがした。
沙月が帰って一息つくと、今度は友華さんが来店した。
友華さんを見た木村がもの凄いスピードで向かい
「おかえりなさいませ、女神さま」
「え? え?」
「貴女の様な美の女神は初めてみました」
「は、はぁ。えっと、友也さん呼んで貰っていいですか?」
「……か、かしこまりました」
と言って、木村は物凄い形相で
「御呼びだぞ」
と一言だけ言って裏へ消えていった。
昨日の事が頭を過るが友華さんの元へ行き
「お帰りなさいませお嬢様」
と言うと
「執事服似合ってますね」
「ありがとうございます」
「それじゃあエスコートお願いします」
と言って腕を組んできた。
いつもの友華さんらしくない行動に戸惑っていると
「あら? ご主人様の言う事が聞けないのかしら?」
と揶揄うような笑顔で言われた。
どうやら友華さんのヲタクスイッチが入ってしまっているようなので
「とんでもございませんお嬢様、私が責任を持ってエスコートします」
と友華さんに合わせて俺もスイッチを入れた。
「ご注文はお決まりですか? 本日のおすすめはアイスココアとなっております」
「あら、気が利くじゃない。それを貰うわ」
「かしこまりました。少々お持ちください」
と言って一旦裏に戻ると、木村が興奮気味に
「あの人は何なんだ? 本当のお嬢様で、佐藤君は実は執事として働いているのか?」
「そんな訳ないだろ」
「でも俺の可愛い子リストにあんな女神なんて載ってないぞ」
「ああ、イメチェンしたんだよ。それを見抜けないなんてそのリストは役に立たないな」
その後も俺と友華さんの主従関係は続き、満足して帰っていった。
御客の入りが落ち着いたので、中居と水樹の様子を伺う。
水樹は相変わらず手慣れた様子で相手をしつつ連絡先を交換していた。
中居は最初よりは良くなったが、ぶっきら棒な感じが逆にウケが良かった。
二人の様子を見ていたら突然肩を叩かれ、振り向くと疲弊しきった木村が居た。
「佐藤君、呼ばれてるよ」
と言い、またもや裏に行ってしまった。
「よう友也、来てやったぞ」
と聞こえたので入り口の方を見てみると、真弓さんが手を振っていた。
どうして真弓さんが? と思いつつ真弓さんの元へ向かう。
「お帰りなさいませお嬢様」
「プフッ。に、似合ってるぞ友也」
「笑ってるじゃないですか! それになんで文化祭の事知ってるんですか」
「沙月から聞いたからな。取りあえず座らせてくれ」
と言って勝手に近くの席に座ってしまった。
相変わらず自由奔放なひとだ。
真弓さんからオムライスの注文を受けて裏に行くと同時に俺の名前が呼ばれた。
今度は誰だ? と入り口を見ると、そこには柚希めぐが居た。
オムライスを松本に任せ、柚希の元へ向かう。
「お帰りなさいませお嬢様方」
「ははは、似合ってるよお兄ちゃん」
「だったら笑うな!」
「そうだよゆず、失礼だよ。凄く似合ってますよ」
「ありがとう」
と話していると、真弓さんがこちらに気づき
「なんだ? その子は友也の妹なのか?」
「はい、そうです」
「ふ~ん、中々可愛いじゃないか」
と話していると柚希が
「いつも兄がお世話になっています。妹の佐藤柚希と申します」
と満面の笑みで自己紹介をする。
相変わらずの猫かぶりを発揮していた。
「それよりお兄ちゃん早く案内してよ~」
「はいはい、こちらですよお嬢様」
「それがお客様に対しての態度なの!」
ともっともな事を言い、真弓さんまで
「そうだぞ! いくら文化祭だからと言って手を抜くんじゃない。時給下げるぞ」
「それは職権乱用ですよ!」
というやり取りをしつつ柚希達を席に案内すると
「あぁ! 聖女様が現れた! どうか私めに何なりとお申し付けください」
といつの間にか復活した木村が現れた。
すると柚希は
「聖女だなんてそんなぁ。先輩も凄く似合ってますよ」
と本当に聖女になった様に微笑むと
「うぐっ! こんな純粋な少女が存在していたなんて!」
「ふふ、大袈裟ですよ~」
というやり取りを何故かどや顔で俺に見せて来る。
調子に乗った木村は
「よろしければ今日は私がこの者に代わりお相手させて貰えませんか?」
と言うと
「今日は兄に会いに来たのでまたの機会でお願いします」
「……え? 佐藤君と兄妹なの!」
「はい、これからも兄と仲良くしてください」
と、木村曰く聖女の微笑みで返すと
「ち、ちくしょー。どうして佐藤君ばっかりー」
と叫びながら裏へ行ってしまった。
猫を被っている柚希がこんな事言うなんてと思ったが、周囲の男子の反応を見て理解した。
柚希は木村を利用して注目を浴びて薄く笑っていた。
その後は真弓さんからオムライスがイマイチだと言われ、そのまま帰っていった。
柚希はめぐと二人でミートパスタ楓風、南風を頼み、交換しながら食べていた。
そして帰り際に
「お兄ちゃん頑張ってね♪」
と最後まで良い妹を演じていた。
その後も客足は良好で、良いスタートがきれたと思う。
余談だが、柚希にフラれた木村は、その後裏から出て来ることは無かった。
「適当な事言うな。付き合ってないだろ」
「でも、ああいう人を穏便に追い払うのには効果的なんですよ~」
「ったく、しょうがないな」
その後沙月はミートパスタ楓風を頼み
「なかなかやりますね、負けてられません」
と独り言ちながらも満足そうに食べていた。
会計の時も俺が呼ばれ、会計を済ますと
「またね、ダーリン♪」
と、またもや爆弾発言を投下して去って行った。
沙月が帰ったと同時に裏から木村が出てきて
「まさか佐藤君の彼女だったなんて。どうりで俺になびかないハズだ」
と髪をかき上げながら言っていた。
何処か田口に似ている感じがした。
沙月が帰って一息つくと、今度は友華さんが来店した。
友華さんを見た木村がもの凄いスピードで向かい
「おかえりなさいませ、女神さま」
「え? え?」
「貴女の様な美の女神は初めてみました」
「は、はぁ。えっと、友也さん呼んで貰っていいですか?」
「……か、かしこまりました」
と言って、木村は物凄い形相で
「御呼びだぞ」
と一言だけ言って裏へ消えていった。
昨日の事が頭を過るが友華さんの元へ行き
「お帰りなさいませお嬢様」
と言うと
「執事服似合ってますね」
「ありがとうございます」
「それじゃあエスコートお願いします」
と言って腕を組んできた。
いつもの友華さんらしくない行動に戸惑っていると
「あら? ご主人様の言う事が聞けないのかしら?」
と揶揄うような笑顔で言われた。
どうやら友華さんのヲタクスイッチが入ってしまっているようなので
「とんでもございませんお嬢様、私が責任を持ってエスコートします」
と友華さんに合わせて俺もスイッチを入れた。
「ご注文はお決まりですか? 本日のおすすめはアイスココアとなっております」
「あら、気が利くじゃない。それを貰うわ」
「かしこまりました。少々お持ちください」
と言って一旦裏に戻ると、木村が興奮気味に
「あの人は何なんだ? 本当のお嬢様で、佐藤君は実は執事として働いているのか?」
「そんな訳ないだろ」
「でも俺の可愛い子リストにあんな女神なんて載ってないぞ」
「ああ、イメチェンしたんだよ。それを見抜けないなんてそのリストは役に立たないな」
その後も俺と友華さんの主従関係は続き、満足して帰っていった。
御客の入りが落ち着いたので、中居と水樹の様子を伺う。
水樹は相変わらず手慣れた様子で相手をしつつ連絡先を交換していた。
中居は最初よりは良くなったが、ぶっきら棒な感じが逆にウケが良かった。
二人の様子を見ていたら突然肩を叩かれ、振り向くと疲弊しきった木村が居た。
「佐藤君、呼ばれてるよ」
と言い、またもや裏に行ってしまった。
「よう友也、来てやったぞ」
と聞こえたので入り口の方を見てみると、真弓さんが手を振っていた。
どうして真弓さんが? と思いつつ真弓さんの元へ向かう。
「お帰りなさいませお嬢様」
「プフッ。に、似合ってるぞ友也」
「笑ってるじゃないですか! それになんで文化祭の事知ってるんですか」
「沙月から聞いたからな。取りあえず座らせてくれ」
と言って勝手に近くの席に座ってしまった。
相変わらず自由奔放なひとだ。
真弓さんからオムライスの注文を受けて裏に行くと同時に俺の名前が呼ばれた。
今度は誰だ? と入り口を見ると、そこには柚希めぐが居た。
オムライスを松本に任せ、柚希の元へ向かう。
「お帰りなさいませお嬢様方」
「ははは、似合ってるよお兄ちゃん」
「だったら笑うな!」
「そうだよゆず、失礼だよ。凄く似合ってますよ」
「ありがとう」
と話していると、真弓さんがこちらに気づき
「なんだ? その子は友也の妹なのか?」
「はい、そうです」
「ふ~ん、中々可愛いじゃないか」
と話していると柚希が
「いつも兄がお世話になっています。妹の佐藤柚希と申します」
と満面の笑みで自己紹介をする。
相変わらずの猫かぶりを発揮していた。
「それよりお兄ちゃん早く案内してよ~」
「はいはい、こちらですよお嬢様」
「それがお客様に対しての態度なの!」
ともっともな事を言い、真弓さんまで
「そうだぞ! いくら文化祭だからと言って手を抜くんじゃない。時給下げるぞ」
「それは職権乱用ですよ!」
というやり取りをしつつ柚希達を席に案内すると
「あぁ! 聖女様が現れた! どうか私めに何なりとお申し付けください」
といつの間にか復活した木村が現れた。
すると柚希は
「聖女だなんてそんなぁ。先輩も凄く似合ってますよ」
と本当に聖女になった様に微笑むと
「うぐっ! こんな純粋な少女が存在していたなんて!」
「ふふ、大袈裟ですよ~」
というやり取りを何故かどや顔で俺に見せて来る。
調子に乗った木村は
「よろしければ今日は私がこの者に代わりお相手させて貰えませんか?」
と言うと
「今日は兄に会いに来たのでまたの機会でお願いします」
「……え? 佐藤君と兄妹なの!」
「はい、これからも兄と仲良くしてください」
と、木村曰く聖女の微笑みで返すと
「ち、ちくしょー。どうして佐藤君ばっかりー」
と叫びながら裏へ行ってしまった。
猫を被っている柚希がこんな事言うなんてと思ったが、周囲の男子の反応を見て理解した。
柚希は木村を利用して注目を浴びて薄く笑っていた。
その後は真弓さんからオムライスがイマイチだと言われ、そのまま帰っていった。
柚希はめぐと二人でミートパスタ楓風、南風を頼み、交換しながら食べていた。
そして帰り際に
「お兄ちゃん頑張ってね♪」
と最後まで良い妹を演じていた。
その後も客足は良好で、良いスタートがきれたと思う。
余談だが、柚希にフラれた木村は、その後裏から出て来ることは無かった。
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