6 / 43
ユリカ 城に行く
しおりを挟む
馬車の中にはお金持ちイケメンのほかに、もう一人ご令嬢が乗っていらっしゃった。さすがお金持ち超絶イケメン様と同伴されているだけあって・・・・おおっと、キャバクラ用語が出てしまった。もとい・・・超絶イケメン様と同乗されているだけあって、金持ちオーラ半端無い。
そのなかに、まあキャバクラ用のワンピースだからドレスと形容してもいいのだろう服と、10センチヒールを履いたノーメイクの女。プラス、死にかけの演技をしている黒豆芝。
そりゃあ気分悪くなるよね、お嬢さん。そんなに睨まないでくださいな。こちとら無職でホームレスで無一文の女なんですから。背に腹は替えられないんです。とにかく仕事さえいただければ、ささっとおいとましますから、その後はお二人でにゃんにゃんしてくださいな。
イケメン様とぶすくれ嬢のほうをあまり見ないようにしながら、気まずい雰囲気の中をどうやってやり過ごそうと考えていると、イケメン様が口を開いた。
「その犬はどこで手に入れたの?」
いやだから、死んだお母さんが残してくれたっていったじゃん。
「母が子供の頃、川で拾ってきたそうです」
「ふうん。あんまり見ない犬種だね。なんていう種類なの?」
そうだ黒豆芝は日本産だった。この世界では存在しない犬種なのかもしれない。
「これは日本黒犬と言いまして、この国から最遠方にある日本国で産出された希少種の末裔です」
適当なことをもっともらしく言うのは得意分野だ。
「ふうん。で、君はどこから来たのかな?」
いやぁ。これ不審者がられてますよね。でもここで引くわけには行かない。何故かと言うともう少しでお仕事を貰えそうだからだ。私はキャバクラで鍛えた、愛想笑いを満面に貼り付けて言った。
「どこからだと思います?」
答えたくない質問には質問で返す。これもキャバクラで覚えた技だ。できる限り可愛く言うのがコツだ。
イケメン様が反応される前に、ぶすくれ嬢が口を開いた。
「デューク様。このような者と同乗されるなんて・・・信じられませんわ。それにこの犬、さっきからなんだか笑っているような顔をしていて、気味が悪いんですの。早く降りていただいてくださいな」
おい!!レオール!!私のさっきからのやり取りを聞いていて、笑っていやがったな!!私はひそかに指でひげをひっぱってやった。ザマアミロ!レオールの尻尾が一瞬はねた。
イケメン様は思い切り優しい顔をされ、ぶすくれ嬢に笑いかける。
「そんなことを言うのはダメだよ。この黒犬は私の馬車に跳ねられて死にかけているんだ。早く獣医に見せてやりたいと思うのは人として当然ではないかな?」
おーー。人として論でました。これは反論できないよね。反論したら人に非ずってことだものね。やっぱ私このイケメン様、苦手かも・・・。こういう話し方本当に元彼にそっくり。そうそうに仕事を紹介してもらったら、とっととずらかろう。レオール(布団)さえあればどこでも寝られるしね。
そうこうするうちに、お城に着いた。ものすごく豪奢でかつ豪勢な、チェコのプラハ城に似た感じの細長いお城だった。
やった、かなりのお金持ち様をゲットしたらしい。見えないようにガッツポーズをする。やっぱり金持ちはスケールが違うね!でも私はこんな大きなお城で驚いたりはしない。何故ならドィズニーランドには何度も通ったことがあるからね。ふふふ。
訳の分からない自慢をする。
そのなかに、まあキャバクラ用のワンピースだからドレスと形容してもいいのだろう服と、10センチヒールを履いたノーメイクの女。プラス、死にかけの演技をしている黒豆芝。
そりゃあ気分悪くなるよね、お嬢さん。そんなに睨まないでくださいな。こちとら無職でホームレスで無一文の女なんですから。背に腹は替えられないんです。とにかく仕事さえいただければ、ささっとおいとましますから、その後はお二人でにゃんにゃんしてくださいな。
イケメン様とぶすくれ嬢のほうをあまり見ないようにしながら、気まずい雰囲気の中をどうやってやり過ごそうと考えていると、イケメン様が口を開いた。
「その犬はどこで手に入れたの?」
いやだから、死んだお母さんが残してくれたっていったじゃん。
「母が子供の頃、川で拾ってきたそうです」
「ふうん。あんまり見ない犬種だね。なんていう種類なの?」
そうだ黒豆芝は日本産だった。この世界では存在しない犬種なのかもしれない。
「これは日本黒犬と言いまして、この国から最遠方にある日本国で産出された希少種の末裔です」
適当なことをもっともらしく言うのは得意分野だ。
「ふうん。で、君はどこから来たのかな?」
いやぁ。これ不審者がられてますよね。でもここで引くわけには行かない。何故かと言うともう少しでお仕事を貰えそうだからだ。私はキャバクラで鍛えた、愛想笑いを満面に貼り付けて言った。
「どこからだと思います?」
答えたくない質問には質問で返す。これもキャバクラで覚えた技だ。できる限り可愛く言うのがコツだ。
イケメン様が反応される前に、ぶすくれ嬢が口を開いた。
「デューク様。このような者と同乗されるなんて・・・信じられませんわ。それにこの犬、さっきからなんだか笑っているような顔をしていて、気味が悪いんですの。早く降りていただいてくださいな」
おい!!レオール!!私のさっきからのやり取りを聞いていて、笑っていやがったな!!私はひそかに指でひげをひっぱってやった。ザマアミロ!レオールの尻尾が一瞬はねた。
イケメン様は思い切り優しい顔をされ、ぶすくれ嬢に笑いかける。
「そんなことを言うのはダメだよ。この黒犬は私の馬車に跳ねられて死にかけているんだ。早く獣医に見せてやりたいと思うのは人として当然ではないかな?」
おーー。人として論でました。これは反論できないよね。反論したら人に非ずってことだものね。やっぱ私このイケメン様、苦手かも・・・。こういう話し方本当に元彼にそっくり。そうそうに仕事を紹介してもらったら、とっととずらかろう。レオール(布団)さえあればどこでも寝られるしね。
そうこうするうちに、お城に着いた。ものすごく豪奢でかつ豪勢な、チェコのプラハ城に似た感じの細長いお城だった。
やった、かなりのお金持ち様をゲットしたらしい。見えないようにガッツポーズをする。やっぱり金持ちはスケールが違うね!でも私はこんな大きなお城で驚いたりはしない。何故ならドィズニーランドには何度も通ったことがあるからね。ふふふ。
訳の分からない自慢をする。
0
あなたにおすすめの小説
召喚失敗!?いや、私聖女みたいなんですけど・・・まぁいっか。
SaToo
ファンタジー
聖女を召喚しておいてお前は聖女じゃないって、それはなくない?
その魔道具、私の力量りきれてないよ?まぁ聖女じゃないっていうならそれでもいいけど。
ってなんで地下牢に閉じ込められてるんだろ…。
せっかく異世界に来たんだから、世界中を旅したいよ。
こんなところさっさと抜け出して、旅に出ますか。
召喚されたら聖女が二人!? 私はお呼びじゃないようなので好きに生きます
かずきりり
ファンタジー
旧題:召喚された二人の聖女~私はお呼びじゃないようなので好きに生きます~
【第14回ファンタジー小説大賞エントリー】
奨励賞受賞
●聖女編●
いきなり召喚された上に、ババァ発言。
挙句、偽聖女だと。
確かに女子高生の方が聖女らしいでしょう、そうでしょう。
だったら好きに生きさせてもらいます。
脱社畜!
ハッピースローライフ!
ご都合主義万歳!
ノリで生きて何が悪い!
●勇者編●
え?勇者?
うん?勇者?
そもそも召喚って何か知ってますか?
またやらかしたのかバカ王子ー!
●魔界編●
いきおくれって分かってるわー!
それよりも、クロを探しに魔界へ!
魔界という場所は……とてつもなかった
そしてクロはクロだった。
魔界でも見事になしてみせようスローライフ!
邪魔するなら排除します!
--------------
恋愛はスローペース
物事を組み立てる、という訓練のため三部作長編を予定しております。
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
「魔道具の燃料でしかない」と言われた聖女が追い出されたので、結界は消えます
七辻ゆゆ
ファンタジー
聖女ミュゼの仕事は魔道具に力を注ぐだけだ。そうして国を覆う大結界が発動している。
「ルーチェは魔道具に力を注げる上、癒やしの力まで持っている、まさに聖女だ。燃料でしかない平民のおまえとは比べようもない」
そう言われて、ミュゼは城を追い出された。
しかし城から出たことのなかったミュゼが外の世界に恐怖した結果、自力で結界を張れるようになっていた。
そしてミュゼが力を注がなくなった大結界は力を失い……
巻添え召喚されたので、引きこもりスローライフを希望します!
あきづきみなと
ファンタジー
階段から女の子が降ってきた!?
資料を抱えて歩いていた紗江は、階段から飛び下りてきた転校生に巻き込まれて転倒する。気がついたらその彼女と二人、全く知らない場所にいた。
そしてその場にいた人達は、聖女を召喚したのだという。
どちらが『聖女』なのか、と問われる前に転校生の少女が声をあげる。
「私、ガンバる!」
だったら私は帰してもらえない?ダメ?
聖女の扱いを他所に、巻き込まれた紗江が『食』を元に自分の居場所を見つける話。
スローライフまでは到達しなかったよ……。
緩いざまああり。
注意
いわゆる『キラキラネーム』への苦言というか、マイナス感情の描写があります。気にされる方には申し訳ありませんが、作中人物の説明には必要と考えました。
お兄様、冷血貴公子じゃなかったんですか?~7歳から始める第二の聖女人生~
みつまめ つぼみ
ファンタジー
17歳で偽りの聖女として処刑された記憶を持つ7歳の女の子が、今度こそ世界を救うためにエルメーテ公爵家に引き取られて人生をやり直します。
記憶では冷血貴公子と呼ばれていた公爵令息は、義妹である主人公一筋。
そんな義兄に戸惑いながらも甘える日々。
「お兄様? シスコンもほどほどにしてくださいね?」
恋愛ポンコツと冷血貴公子の、コミカルでシリアスな救世物語開幕!
義妹の嫌がらせで、子持ち男性と結婚する羽目になりました。義理の娘に嫌われることも覚悟していましたが、本当の家族を手に入れることができました。
石河 翠
ファンタジー
義母と義妹の嫌がらせにより、子持ち男性の元に嫁ぐことになった主人公。夫になる男性は、前妻が残した一人娘を可愛がっており、新しい子どもはいらないのだという。
実家を出ても、自分は家族を持つことなどできない。そう思っていた主人公だが、娘思いの男性と素直になれないわがままな義理の娘に好感を持ち、少しずつ距離を縮めていく。
そんなある日、死んだはずの前妻が屋敷に現れ、主人公を追い出そうとしてきた。前妻いわく、血の繋がった母親の方が、継母よりも価値があるのだという。主人公が言葉に詰まったその時……。
血の繋がらない母と娘が家族になるまでのお話。
この作品は、小説家になろうおよびエブリスタにも投稿しております。
扉絵は、管澤捻さまに描いていただきました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる