18 / 43
黒い鱗の竜
しおりを挟む
早速デューク王に、朝一番で寝室に突撃訪問して提案したら即、右手で頭頂部にチョップを食らった。
「その案は却下!」
私は痛む頭を押さえながら、次の提案をしてみる。
「じゃ、エリョリーナ王女の前で1分間おならをするのはどうかな?両足を首の後ろにまわして両手で歩くとか、はたまた、よだれと鼻水を垂らしながら暮らすとか・・・・」
デューク王はその度に私の頭にチョップを食らわし、最後には両手で私の頬を締め上げて、その整ったお顔を近づけてきた。私の鼻と彼の鼻が当るくらいに近い。
ぎゃぁぁぁーーーー。イケメン怖い。イケメン怖い!!!
「私がなにかをしたりという方向じゃない案を出してくれないか?それとも私にスミスみたいになれと言うのか」
いや・・もしかして、もしかしなくても怒ってらっしゃる?
「で・・・でも、スミスさんはデューク王と違ってとっても普通の素敵な人です」
私の基準はイケメンは、悪人。普通の人は、素敵な人。だった。なのでデューク王の言っている意味が分からなかった。
デューク王の機嫌がますます悪くなる。
「もういい。そんなことをさせられるくらいなら、今から私がエリョリーナ王女を殺してくる」
そういって近くにいる騎士から剣を貰おうとしている。
えー!!仮にも婚約者でしょう?なんて物騒なお人なの・・・この人!
「人殺し反対です!平和的解決を目指しましょう。そうだよくあるドラマだと結婚間近のカップルの前に現れるのは、たいてい元彼、元彼女です。デューク王の元彼女は今どこですか?その人に何とかしてもらいましょう!!」
デューク王が貸してもらった剣を腰に刺しながら言った。
「私の元彼女はいないといえばいないし、いるといえば100人ほどいる」
はいいいいい????
するとデューク王が、丁寧に説明してくれた。
2年ほど前、王国の状態が安定したので・・( 実は侵略に飽きてきたらしい・・ )そろそろ跡継ぎをと思い、いろんな女性と避妊魔法をかけながらそういう関係になったそうで・・・。1ヶ月で100人と試してみた結果、女はもういいという結論に達したらしい。
「どの女もみんな同じだ。しかもみんな私より顔も悪いし頭も悪い。女とそういう行為をするくらいなら、このまま結婚しなくてもいいと結論付けた」
ほーう。いや馬鹿じゃない?この人?
「不器用なんですね。デューク王は・・・」つい本音が出てしまった。
その一言にデューク王が過剰に反応する。
「おいユリカ不器用ってどういうことだ?!私は生まれてこの方、そんなことを誰かに言われたことはないぞ!」
あー無自覚ですか・・・。だけど真実だと内心では思っているから過剰に反応するって訳ですね。
「1ヶ月で100人ってところがですよ。今度は逆を試すといいです。1人を100日ってことでどうでしょうか?そうしたら見えてくるものがあると思いますよ」
私がキレた子供を諭すようにいうと、背後でレオールとシューリが笑っている声が聞こえた。
いや、私にしか聞こえないからいいけどね、デューク王が聞いたら激怒するよ。そしたら明日は豹鍋に鳥からが晩御飯のメニューにのるよ・・。
デューク王は何か思うところがあるようで、暫く熟考した後で口を開いた。
「わかった。じゃあ、お前にする」
「はぁ??!」
「1人を100日ってやつだ。お前なら他の女と全然違うからできそうな気がする。試しに毎日やってみよう」
ちょっと待って!やるって、その夜のいけない感じのやるですか?いや、間に合ってます。結構です。遠慮します!!!!
私はドサクサにまぎれて抱きついてこようとする人間の皮をかぶった悪魔から必死で逃れた。あわやベットに押し倒されそうになった時に、目の前にありえないものを見た。私の上にのしかかっているデューク王の肩越しに見る空間に、なにやら黒くて大きいものが見えた。
まわりの近衛兵が、あまりの事に動揺している。私の視線に気がついたらしいデューク王が振り返ると、そこには大きな漆黒の翼をもった竜がいた。
その竜が私に向かって話しかけた。
「お主がユリカか。俺のシューリがお主の守護精霊になったと聞いてやってきた。俺のシューリはどこだ?」
な・に・ご・と????!!
「その案は却下!」
私は痛む頭を押さえながら、次の提案をしてみる。
「じゃ、エリョリーナ王女の前で1分間おならをするのはどうかな?両足を首の後ろにまわして両手で歩くとか、はたまた、よだれと鼻水を垂らしながら暮らすとか・・・・」
デューク王はその度に私の頭にチョップを食らわし、最後には両手で私の頬を締め上げて、その整ったお顔を近づけてきた。私の鼻と彼の鼻が当るくらいに近い。
ぎゃぁぁぁーーーー。イケメン怖い。イケメン怖い!!!
「私がなにかをしたりという方向じゃない案を出してくれないか?それとも私にスミスみたいになれと言うのか」
いや・・もしかして、もしかしなくても怒ってらっしゃる?
「で・・・でも、スミスさんはデューク王と違ってとっても普通の素敵な人です」
私の基準はイケメンは、悪人。普通の人は、素敵な人。だった。なのでデューク王の言っている意味が分からなかった。
デューク王の機嫌がますます悪くなる。
「もういい。そんなことをさせられるくらいなら、今から私がエリョリーナ王女を殺してくる」
そういって近くにいる騎士から剣を貰おうとしている。
えー!!仮にも婚約者でしょう?なんて物騒なお人なの・・・この人!
「人殺し反対です!平和的解決を目指しましょう。そうだよくあるドラマだと結婚間近のカップルの前に現れるのは、たいてい元彼、元彼女です。デューク王の元彼女は今どこですか?その人に何とかしてもらいましょう!!」
デューク王が貸してもらった剣を腰に刺しながら言った。
「私の元彼女はいないといえばいないし、いるといえば100人ほどいる」
はいいいいい????
するとデューク王が、丁寧に説明してくれた。
2年ほど前、王国の状態が安定したので・・( 実は侵略に飽きてきたらしい・・ )そろそろ跡継ぎをと思い、いろんな女性と避妊魔法をかけながらそういう関係になったそうで・・・。1ヶ月で100人と試してみた結果、女はもういいという結論に達したらしい。
「どの女もみんな同じだ。しかもみんな私より顔も悪いし頭も悪い。女とそういう行為をするくらいなら、このまま結婚しなくてもいいと結論付けた」
ほーう。いや馬鹿じゃない?この人?
「不器用なんですね。デューク王は・・・」つい本音が出てしまった。
その一言にデューク王が過剰に反応する。
「おいユリカ不器用ってどういうことだ?!私は生まれてこの方、そんなことを誰かに言われたことはないぞ!」
あー無自覚ですか・・・。だけど真実だと内心では思っているから過剰に反応するって訳ですね。
「1ヶ月で100人ってところがですよ。今度は逆を試すといいです。1人を100日ってことでどうでしょうか?そうしたら見えてくるものがあると思いますよ」
私がキレた子供を諭すようにいうと、背後でレオールとシューリが笑っている声が聞こえた。
いや、私にしか聞こえないからいいけどね、デューク王が聞いたら激怒するよ。そしたら明日は豹鍋に鳥からが晩御飯のメニューにのるよ・・。
デューク王は何か思うところがあるようで、暫く熟考した後で口を開いた。
「わかった。じゃあ、お前にする」
「はぁ??!」
「1人を100日ってやつだ。お前なら他の女と全然違うからできそうな気がする。試しに毎日やってみよう」
ちょっと待って!やるって、その夜のいけない感じのやるですか?いや、間に合ってます。結構です。遠慮します!!!!
私はドサクサにまぎれて抱きついてこようとする人間の皮をかぶった悪魔から必死で逃れた。あわやベットに押し倒されそうになった時に、目の前にありえないものを見た。私の上にのしかかっているデューク王の肩越しに見る空間に、なにやら黒くて大きいものが見えた。
まわりの近衛兵が、あまりの事に動揺している。私の視線に気がついたらしいデューク王が振り返ると、そこには大きな漆黒の翼をもった竜がいた。
その竜が私に向かって話しかけた。
「お主がユリカか。俺のシューリがお主の守護精霊になったと聞いてやってきた。俺のシューリはどこだ?」
な・に・ご・と????!!
0
あなたにおすすめの小説
召喚失敗!?いや、私聖女みたいなんですけど・・・まぁいっか。
SaToo
ファンタジー
聖女を召喚しておいてお前は聖女じゃないって、それはなくない?
その魔道具、私の力量りきれてないよ?まぁ聖女じゃないっていうならそれでもいいけど。
ってなんで地下牢に閉じ込められてるんだろ…。
せっかく異世界に来たんだから、世界中を旅したいよ。
こんなところさっさと抜け出して、旅に出ますか。
召喚されたら聖女が二人!? 私はお呼びじゃないようなので好きに生きます
かずきりり
ファンタジー
旧題:召喚された二人の聖女~私はお呼びじゃないようなので好きに生きます~
【第14回ファンタジー小説大賞エントリー】
奨励賞受賞
●聖女編●
いきなり召喚された上に、ババァ発言。
挙句、偽聖女だと。
確かに女子高生の方が聖女らしいでしょう、そうでしょう。
だったら好きに生きさせてもらいます。
脱社畜!
ハッピースローライフ!
ご都合主義万歳!
ノリで生きて何が悪い!
●勇者編●
え?勇者?
うん?勇者?
そもそも召喚って何か知ってますか?
またやらかしたのかバカ王子ー!
●魔界編●
いきおくれって分かってるわー!
それよりも、クロを探しに魔界へ!
魔界という場所は……とてつもなかった
そしてクロはクロだった。
魔界でも見事になしてみせようスローライフ!
邪魔するなら排除します!
--------------
恋愛はスローペース
物事を組み立てる、という訓練のため三部作長編を予定しております。
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
「魔道具の燃料でしかない」と言われた聖女が追い出されたので、結界は消えます
七辻ゆゆ
ファンタジー
聖女ミュゼの仕事は魔道具に力を注ぐだけだ。そうして国を覆う大結界が発動している。
「ルーチェは魔道具に力を注げる上、癒やしの力まで持っている、まさに聖女だ。燃料でしかない平民のおまえとは比べようもない」
そう言われて、ミュゼは城を追い出された。
しかし城から出たことのなかったミュゼが外の世界に恐怖した結果、自力で結界を張れるようになっていた。
そしてミュゼが力を注がなくなった大結界は力を失い……
巻添え召喚されたので、引きこもりスローライフを希望します!
あきづきみなと
ファンタジー
階段から女の子が降ってきた!?
資料を抱えて歩いていた紗江は、階段から飛び下りてきた転校生に巻き込まれて転倒する。気がついたらその彼女と二人、全く知らない場所にいた。
そしてその場にいた人達は、聖女を召喚したのだという。
どちらが『聖女』なのか、と問われる前に転校生の少女が声をあげる。
「私、ガンバる!」
だったら私は帰してもらえない?ダメ?
聖女の扱いを他所に、巻き込まれた紗江が『食』を元に自分の居場所を見つける話。
スローライフまでは到達しなかったよ……。
緩いざまああり。
注意
いわゆる『キラキラネーム』への苦言というか、マイナス感情の描写があります。気にされる方には申し訳ありませんが、作中人物の説明には必要と考えました。
お兄様、冷血貴公子じゃなかったんですか?~7歳から始める第二の聖女人生~
みつまめ つぼみ
ファンタジー
17歳で偽りの聖女として処刑された記憶を持つ7歳の女の子が、今度こそ世界を救うためにエルメーテ公爵家に引き取られて人生をやり直します。
記憶では冷血貴公子と呼ばれていた公爵令息は、義妹である主人公一筋。
そんな義兄に戸惑いながらも甘える日々。
「お兄様? シスコンもほどほどにしてくださいね?」
恋愛ポンコツと冷血貴公子の、コミカルでシリアスな救世物語開幕!
義妹の嫌がらせで、子持ち男性と結婚する羽目になりました。義理の娘に嫌われることも覚悟していましたが、本当の家族を手に入れることができました。
石河 翠
ファンタジー
義母と義妹の嫌がらせにより、子持ち男性の元に嫁ぐことになった主人公。夫になる男性は、前妻が残した一人娘を可愛がっており、新しい子どもはいらないのだという。
実家を出ても、自分は家族を持つことなどできない。そう思っていた主人公だが、娘思いの男性と素直になれないわがままな義理の娘に好感を持ち、少しずつ距離を縮めていく。
そんなある日、死んだはずの前妻が屋敷に現れ、主人公を追い出そうとしてきた。前妻いわく、血の繋がった母親の方が、継母よりも価値があるのだという。主人公が言葉に詰まったその時……。
血の繋がらない母と娘が家族になるまでのお話。
この作品は、小説家になろうおよびエブリスタにも投稿しております。
扉絵は、管澤捻さまに描いていただきました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる