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まさかの元彼登場
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なんだか私まで作戦会議に強制連行された。私これから超・侍女の特訓がぁー。といって下がろうと思っていたのに無理やりデューク王の肩の上に担がれて会議室まで連れてこられた。レオール、シューリ、ドイールも一緒にだ。
あのこ達はフリルの付いたカラフルボール4個を背中に乗せて、王城の上空のみならず城下町のほうまで足を伸ばして、フリルの付いたカラフルボール4個を楽しませてあげたらしい。ティールームに帰ってきたフリル集団はフリルであまり顔が見えないので分からないが、かなり空の散歩を楽しんだみたいだ。終始無言でその場でたったまま、おそらく気絶していた。ざまあみろ・・・いえいえ・・お疲れ様でした。むにゃ。むにゃ。
ブレダ王国との戦況に変化があったらしいことが、ウレノール将軍からの報告で分かった。両国の間にレオールが山を作り、そのせいで進軍できなくなったところをシューリが火で武器を全部焼いてしまって、そこにドイールが連日集中豪雨を浴びせるという筋書きで、後は兵が撤退するのを待つばかりではなかったのか?
即席の緊急作戦会議らしく、参加者は前回ほどではなかったが十数名部屋には集まって、騒然となっていた。そこにデューク王が来ると、一瞬で水を打ったように静かになった。さすが暴君だ。部下の躾も行き届いているらしい。
「何事だ・・。私はユリカと接吻の最中で、このまま閨に持ち込もうとしていたところだったんだぞ。報告しだいでは一族郎党、一生安眠できない状態にしてやるぞ」
やっぱりこのままベットインの予定だったんだ!!危なかった。それにしても殺すと言わないところが鬼畜だよね。
「デューク王、この度わが王国に攻め入ろうとしていたブレダ軍全兵が、ブレダ本国に戻ったそうです。緊急に呼び戻されたそうで・・・」
「ほう。それは計画通りじゃないか。やっているのを中止させてまでする報告とは思えないがな」
やっているって、やってなかったじゃん。変な誤解を与えるのはやめて!!
「それが妙な報告が来まして、兵が山を前にして武器を焼かれ、大雨が襲っている間にブレダ王国はある一人の男によって政略されたそうです。ブレダ国王や王女、すべての皇室関係のものはまとめて流刑に処されたそうです」
「一人の男?いったい誰なんだ」
「その男の正体は誰も知らないらしいのです。彼は1ヶ月ほど前に突然、守護精獣の一角獣をつれて現れて、軍師を名乗って王国の中枢に入り込み、今回のわが国への進軍で城の守りが手薄になったところを狙って、王の反対勢力と共に城に攻め入り制圧したそうです・・・・。現在ブレダ王国の王を名乗っています」
ウレノール将軍が真剣な顔をして報告している最中、シューリが突然つぶやく。
「あらん、一角獣ってことは風の精霊のカミールね」
「風の精霊っ!!!!」
シューリの発言は当然、私にしか聞こえないので、それに答えて発した私の声だけが会議室に響いた。そのとたん参謀や将軍らが息を飲んで驚愕する。この場にいる全員が衝撃に固まっている状況のなか、一人冷静になって考えを巡らせていたデューク王が呟いた。
「ブレダ王は娘をボッシュ王国に嫁によこすくらいには愚鈍だが、あの大国を40年近くも治めることができるくらいには知能があった。反対勢力の助けがあろうがそんな簡単に落ちるような城ではない。風の守護精霊を持つ男か・・・面白いな。どんなやつか会ってみたいな。その者の名は?」
ウレノール将軍が神妙な顔で答える。
「ケンジ・レンジョウという名だそうです」
んーなんだかどこかで聞いた名前だな・・・えっ!?
「蓮条 健司!!!!!」
私の元彼だ!!!
あのこ達はフリルの付いたカラフルボール4個を背中に乗せて、王城の上空のみならず城下町のほうまで足を伸ばして、フリルの付いたカラフルボール4個を楽しませてあげたらしい。ティールームに帰ってきたフリル集団はフリルであまり顔が見えないので分からないが、かなり空の散歩を楽しんだみたいだ。終始無言でその場でたったまま、おそらく気絶していた。ざまあみろ・・・いえいえ・・お疲れ様でした。むにゃ。むにゃ。
ブレダ王国との戦況に変化があったらしいことが、ウレノール将軍からの報告で分かった。両国の間にレオールが山を作り、そのせいで進軍できなくなったところをシューリが火で武器を全部焼いてしまって、そこにドイールが連日集中豪雨を浴びせるという筋書きで、後は兵が撤退するのを待つばかりではなかったのか?
即席の緊急作戦会議らしく、参加者は前回ほどではなかったが十数名部屋には集まって、騒然となっていた。そこにデューク王が来ると、一瞬で水を打ったように静かになった。さすが暴君だ。部下の躾も行き届いているらしい。
「何事だ・・。私はユリカと接吻の最中で、このまま閨に持ち込もうとしていたところだったんだぞ。報告しだいでは一族郎党、一生安眠できない状態にしてやるぞ」
やっぱりこのままベットインの予定だったんだ!!危なかった。それにしても殺すと言わないところが鬼畜だよね。
「デューク王、この度わが王国に攻め入ろうとしていたブレダ軍全兵が、ブレダ本国に戻ったそうです。緊急に呼び戻されたそうで・・・」
「ほう。それは計画通りじゃないか。やっているのを中止させてまでする報告とは思えないがな」
やっているって、やってなかったじゃん。変な誤解を与えるのはやめて!!
「それが妙な報告が来まして、兵が山を前にして武器を焼かれ、大雨が襲っている間にブレダ王国はある一人の男によって政略されたそうです。ブレダ国王や王女、すべての皇室関係のものはまとめて流刑に処されたそうです」
「一人の男?いったい誰なんだ」
「その男の正体は誰も知らないらしいのです。彼は1ヶ月ほど前に突然、守護精獣の一角獣をつれて現れて、軍師を名乗って王国の中枢に入り込み、今回のわが国への進軍で城の守りが手薄になったところを狙って、王の反対勢力と共に城に攻め入り制圧したそうです・・・・。現在ブレダ王国の王を名乗っています」
ウレノール将軍が真剣な顔をして報告している最中、シューリが突然つぶやく。
「あらん、一角獣ってことは風の精霊のカミールね」
「風の精霊っ!!!!」
シューリの発言は当然、私にしか聞こえないので、それに答えて発した私の声だけが会議室に響いた。そのとたん参謀や将軍らが息を飲んで驚愕する。この場にいる全員が衝撃に固まっている状況のなか、一人冷静になって考えを巡らせていたデューク王が呟いた。
「ブレダ王は娘をボッシュ王国に嫁によこすくらいには愚鈍だが、あの大国を40年近くも治めることができるくらいには知能があった。反対勢力の助けがあろうがそんな簡単に落ちるような城ではない。風の守護精霊を持つ男か・・・面白いな。どんなやつか会ってみたいな。その者の名は?」
ウレノール将軍が神妙な顔で答える。
「ケンジ・レンジョウという名だそうです」
んーなんだかどこかで聞いた名前だな・・・えっ!?
「蓮条 健司!!!!!」
私の元彼だ!!!
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