10 / 36
ナーデン兵の襲撃
しおりを挟む
それから十分と経たない間に戦闘は終わったようだ。あちこちに敵兵と魔獣が倒れているが、騎士たちは大丈夫そう。
上空で待機していたエヴァンらが翼竜とともに降り立ってくる。みなが団長のダグラスの元に集まってきた。戦いの興奮が冷めやらぬ騎士たちは、短い息を吐きながら剣を肩に担いだり地面に刺して立っている。
いつもは不真面目なガイルも真剣な表情で、長い前髪からは汗が流れていた。普段はふざけていてもやるときはやる男たちというのは見ていて清々しい。
(すごいなぁ。やっぱりみんな仕事に誇りを持ってる騎士なんだ……異世界でも刑事の仕事と少しも変わらないわ)
「これはナーデン神兵ですね。こんなところで何をしていたのでしょうか」
エヴァンが眉根を寄せて、倒れた兵士たちの体を調べさせる。でも何も手掛かりは見つからなさそうだ。トーマスが愛に耳打ちする。
「ナーデン神国はギリア帝国に属さない王国で、神を中心とした独自の文化を築いてるんだ。神の声を伝える神官によって政事が決められる。とはいえ信者以外には排他的で、ナーデン教を信じないものは皆殺しだ。神兵は国を護るのが目的でこんな風に他国には出てこないはずなんだけど」
(弥生時代の日本といった感じなのかしら。少しだけ親近感が湧くわね)
「とにかく我々の仕事はオーブの回収だ。ここを片付けたら先へ進むぞ! このまま進めば明日にはつくだろう」
ダグラスの合図で隊は再び翼竜と空へと戻った。目的地ははるか先に見える山の中腹にある巨大洞窟。そこには虹色のオーブがあって、それを護っている超大型魔獣がいるらしい。
余計な戦闘があったせいで大幅に遅れたので、今夜は予定外だが山の麓にある町で宿をとることになった。久しぶりの町なのでみな喜んでいる。
「あの、ちなみにその超大型魔獣ってどのくらい強いの?」
「そうだな、大型魔獣より強いのは確かだ。でもたいしたことないさ。これが最後のオーブだからこれが終われば帝国に戻れるぞ。嬉しいだろう、アイ」
ダグラスはそう言っていたが、心配が募る。さっき宿の主人が常連客と話しているのを聞いてしまったから。
『オーブなんか手に入らない幻の石だから価値があるのさ。しかもここのは超大型魔獣だ。普通の大型魔獣とは格が違う。こいつは少なくともここで二千年はオーブを護ってるんだからな』
『違いない。しかもこの超大型魔獣はその間ずっとオーブの魔力を吸ってたんだから普通の人間が敵うわけがねえ。いままでいろんな国の騎士がオーブを採集に来たが、誰一人として戻って来なかった。どうせまた死体のない葬式をださなきゃならんだけさ。難儀なことだぜ』
(超大型魔獣がそんなにすごいなんて……ダグラスでも敵わないんじゃ。あぁ、すごく不安)
明日の作戦を立てるのだとダグラスがエヴァンと宿の部屋にこもったので、愛は宿の周りで散歩をすることにした。
みんながいる場所からそんなに離れるのはまだ怖い。なので愛は宿が見える範囲を歩く。
すでに陽は沈んで空は真っ暗だが、街灯があるので小高い場所にある宿からは街の景色が一望できる。オレンジのレンガの屋根に白い壁。街並みはまるで大学生の卒業旅行で行ったヨーロッパの町のようだ。
けれども決定的に違うのは、空を飛んでいる魔獣たち。翼竜はとても珍しい生き物らしいので滅多に見ないが、猫の頭を持つ体はカラスのような小魔獣は比較的よく見かけられる。夜行性なので特に夜はその数も多い。
(猫は嫌いじゃないけど、シュール過ぎて、申し訳ないけど気持ち悪いわね)
そんなことを考えていると、スズメのような生き物が愛の顔の前に飛んできた。いきなりのことに愛は驚くが、小魔獣は特別なことがない限り人を傷つけないと聞いたことを思い出す。
「うわぁ、顔と手足はハムスターなのに体は本当にスズメそっくりなんだ。色が茶色な分、可愛らしい気もするけど」
まじまじと見ていると、そのハムスターもどきは愛の肩の上にとまった。そうして愛らしいしぐさで羽繕いを始める。
「なに? 人に慣れてるのかな。もっとこっちで顔を見せてよ」
愛が頭を撫でようと手を伸ばしたとたん彼女を呼ぶ声がして、ハムスターもどきは驚いて飛び去ってしまった。振り向くと、トーマスとガイルがいた。
トーマスが笑ってさっきのハムスターもどきについて説明してくれた。
「ははっ、あれはハーブルだな。たいていは誰かに飼われていて知能が高いから色んな使いをするんだ。手紙や薬を届けたり。飼い主以外には滅多に懐かないのに、珍しいな」
以外にハムスターよりも利口らしい。時間の概念もあって、何時に誰に物を届けるとかまでできるそうだ。
「すごいですね。しかも契約者には絶対に逆らうことがないって忠実でいいです」
「そうだろう? だから結構高額で取引されてて庶民じゃ手が出ない値段なんだ。それよりアイ、どうしてこんなところにいるんだ」
彼らは宿にいないアイを心配して、揃って探しに来てくれたのだという。愛が明日の戦いが心配なのだと漏らすと、ガイルは笑ってこう言った。
「大丈夫だよ。確かにこの超大型魔獣は今までのと桁が違うくらい強いけど、あのダグラス団長とエヴァン副団長がいるんだよ。それに僕たち騎士もいる。もしかして誰か一人くらいは死ぬかもしれないけど、そんなことはとうに覚悟して僕たちは騎士団に入ったんだ。帝国のために死ねるなら本望だよ」
トーマスも隣で腕を組んでうなずきながら力強く答えた。
「それにダグラス団長は帝国歴代の団長の中で群を抜いた実力者だ。それに団長はいままでどんな状況でも絶対に部下を見捨てなかった。そのせいで謹慎になったこともある。だから俺たちは団長と副団長を一番に信頼しているし尊敬もしてるんだ。団長と一緒に戦って死ぬなら仕方ないって、騎士隊のみんながそう思ってるはずだ」
(そうなんだ、ダグラスらしいわ。それにこんなに部下に信頼されてる。スケベで強引なだけだって思ってたけど、部下の前では頼りになる上司なんだ)
愛はダグラスのことを思って胸を熱くする。刑事の中には男らしい人もいたけれど、こんなに豪胆ですごい男にいままであったことがなかった。
「大丈夫、アイは明日この宿で留守番だから巻き込まれることはない。心配すんな」
トーマスが安心させようと愛の頭を撫でる。
「そんなのっ! そんなことを心配しているんじゃ…………!」
反論しようと思ったが、彼女は台詞の途中で話すことをやめた。
(私も殉職した父の後を追って刑事になったんだったわ。危険な仕事だってわかってたけど、だからって仕事を辞める気は絶対になかった。仕事に誇りを持っていたもの)
騎士達も同じなのだ。自分の仕事に誇りを持っている。そんな彼らを止める権利など愛にはない。
「だ、だったら……僕も一緒に行きたいです! 一緒に戦いますからつれて行ってください!」
かぶりつくような愛の剣幕に、トーマスとガイルはたじたじとなる。
「ちょ、僕達にはそんな権限はないよ。でもアイは絶対に連れて行かないよ。多少剣の覚えはあるとしても魔法も使えないんじゃ足手まといだ。明日は今日の戦闘どころのレベルじゃなくなる。誰かの面倒をみる余裕は僕たちにはないよ」
確かにそうだ。愛は騎士でもないし、何かできるわけでもない。ガイルに言われてしゅんと頭を垂らし、小さく声を絞り出す。
「そう……ですよね。すみません、生意気を言いました。でも明日はみなさん絶対に生きて戻ってきてください。僕、ずっと待ってますから」
「おーおー。涙ぐんじゃって、そんなに俺たちが心配なのか。お前は本当に可愛いな。帝国にいる俺の弟を思い出すよ。俺に似てカッコいいんだぜ。明日はかすり傷一つなしにオーブを持って帰ってくるから楽しみに待ってろよ」
そういってトーマスは涙ぐんでいる愛の頭をガシガシと撫でてくれる。おかげで頭がぼさぼさだ。
「トーマス、お前はアイに甘すぎるんだよ」
「お? お前も同じことやって欲しかったのか。ガイルはお兄ちゃんばかり三人だもんな。ほら、遠慮するな!」
「ちょっ! やめてよ! トーマスはいつも野生の猿みたいなんだから! 髪が跳ねちゃうじゃない」
肩を組んで互いに揉み合っている彼らと一緒に、愛は笑いながら宿に戻った。
上空で待機していたエヴァンらが翼竜とともに降り立ってくる。みなが団長のダグラスの元に集まってきた。戦いの興奮が冷めやらぬ騎士たちは、短い息を吐きながら剣を肩に担いだり地面に刺して立っている。
いつもは不真面目なガイルも真剣な表情で、長い前髪からは汗が流れていた。普段はふざけていてもやるときはやる男たちというのは見ていて清々しい。
(すごいなぁ。やっぱりみんな仕事に誇りを持ってる騎士なんだ……異世界でも刑事の仕事と少しも変わらないわ)
「これはナーデン神兵ですね。こんなところで何をしていたのでしょうか」
エヴァンが眉根を寄せて、倒れた兵士たちの体を調べさせる。でも何も手掛かりは見つからなさそうだ。トーマスが愛に耳打ちする。
「ナーデン神国はギリア帝国に属さない王国で、神を中心とした独自の文化を築いてるんだ。神の声を伝える神官によって政事が決められる。とはいえ信者以外には排他的で、ナーデン教を信じないものは皆殺しだ。神兵は国を護るのが目的でこんな風に他国には出てこないはずなんだけど」
(弥生時代の日本といった感じなのかしら。少しだけ親近感が湧くわね)
「とにかく我々の仕事はオーブの回収だ。ここを片付けたら先へ進むぞ! このまま進めば明日にはつくだろう」
ダグラスの合図で隊は再び翼竜と空へと戻った。目的地ははるか先に見える山の中腹にある巨大洞窟。そこには虹色のオーブがあって、それを護っている超大型魔獣がいるらしい。
余計な戦闘があったせいで大幅に遅れたので、今夜は予定外だが山の麓にある町で宿をとることになった。久しぶりの町なのでみな喜んでいる。
「あの、ちなみにその超大型魔獣ってどのくらい強いの?」
「そうだな、大型魔獣より強いのは確かだ。でもたいしたことないさ。これが最後のオーブだからこれが終われば帝国に戻れるぞ。嬉しいだろう、アイ」
ダグラスはそう言っていたが、心配が募る。さっき宿の主人が常連客と話しているのを聞いてしまったから。
『オーブなんか手に入らない幻の石だから価値があるのさ。しかもここのは超大型魔獣だ。普通の大型魔獣とは格が違う。こいつは少なくともここで二千年はオーブを護ってるんだからな』
『違いない。しかもこの超大型魔獣はその間ずっとオーブの魔力を吸ってたんだから普通の人間が敵うわけがねえ。いままでいろんな国の騎士がオーブを採集に来たが、誰一人として戻って来なかった。どうせまた死体のない葬式をださなきゃならんだけさ。難儀なことだぜ』
(超大型魔獣がそんなにすごいなんて……ダグラスでも敵わないんじゃ。あぁ、すごく不安)
明日の作戦を立てるのだとダグラスがエヴァンと宿の部屋にこもったので、愛は宿の周りで散歩をすることにした。
みんながいる場所からそんなに離れるのはまだ怖い。なので愛は宿が見える範囲を歩く。
すでに陽は沈んで空は真っ暗だが、街灯があるので小高い場所にある宿からは街の景色が一望できる。オレンジのレンガの屋根に白い壁。街並みはまるで大学生の卒業旅行で行ったヨーロッパの町のようだ。
けれども決定的に違うのは、空を飛んでいる魔獣たち。翼竜はとても珍しい生き物らしいので滅多に見ないが、猫の頭を持つ体はカラスのような小魔獣は比較的よく見かけられる。夜行性なので特に夜はその数も多い。
(猫は嫌いじゃないけど、シュール過ぎて、申し訳ないけど気持ち悪いわね)
そんなことを考えていると、スズメのような生き物が愛の顔の前に飛んできた。いきなりのことに愛は驚くが、小魔獣は特別なことがない限り人を傷つけないと聞いたことを思い出す。
「うわぁ、顔と手足はハムスターなのに体は本当にスズメそっくりなんだ。色が茶色な分、可愛らしい気もするけど」
まじまじと見ていると、そのハムスターもどきは愛の肩の上にとまった。そうして愛らしいしぐさで羽繕いを始める。
「なに? 人に慣れてるのかな。もっとこっちで顔を見せてよ」
愛が頭を撫でようと手を伸ばしたとたん彼女を呼ぶ声がして、ハムスターもどきは驚いて飛び去ってしまった。振り向くと、トーマスとガイルがいた。
トーマスが笑ってさっきのハムスターもどきについて説明してくれた。
「ははっ、あれはハーブルだな。たいていは誰かに飼われていて知能が高いから色んな使いをするんだ。手紙や薬を届けたり。飼い主以外には滅多に懐かないのに、珍しいな」
以外にハムスターよりも利口らしい。時間の概念もあって、何時に誰に物を届けるとかまでできるそうだ。
「すごいですね。しかも契約者には絶対に逆らうことがないって忠実でいいです」
「そうだろう? だから結構高額で取引されてて庶民じゃ手が出ない値段なんだ。それよりアイ、どうしてこんなところにいるんだ」
彼らは宿にいないアイを心配して、揃って探しに来てくれたのだという。愛が明日の戦いが心配なのだと漏らすと、ガイルは笑ってこう言った。
「大丈夫だよ。確かにこの超大型魔獣は今までのと桁が違うくらい強いけど、あのダグラス団長とエヴァン副団長がいるんだよ。それに僕たち騎士もいる。もしかして誰か一人くらいは死ぬかもしれないけど、そんなことはとうに覚悟して僕たちは騎士団に入ったんだ。帝国のために死ねるなら本望だよ」
トーマスも隣で腕を組んでうなずきながら力強く答えた。
「それにダグラス団長は帝国歴代の団長の中で群を抜いた実力者だ。それに団長はいままでどんな状況でも絶対に部下を見捨てなかった。そのせいで謹慎になったこともある。だから俺たちは団長と副団長を一番に信頼しているし尊敬もしてるんだ。団長と一緒に戦って死ぬなら仕方ないって、騎士隊のみんながそう思ってるはずだ」
(そうなんだ、ダグラスらしいわ。それにこんなに部下に信頼されてる。スケベで強引なだけだって思ってたけど、部下の前では頼りになる上司なんだ)
愛はダグラスのことを思って胸を熱くする。刑事の中には男らしい人もいたけれど、こんなに豪胆ですごい男にいままであったことがなかった。
「大丈夫、アイは明日この宿で留守番だから巻き込まれることはない。心配すんな」
トーマスが安心させようと愛の頭を撫でる。
「そんなのっ! そんなことを心配しているんじゃ…………!」
反論しようと思ったが、彼女は台詞の途中で話すことをやめた。
(私も殉職した父の後を追って刑事になったんだったわ。危険な仕事だってわかってたけど、だからって仕事を辞める気は絶対になかった。仕事に誇りを持っていたもの)
騎士達も同じなのだ。自分の仕事に誇りを持っている。そんな彼らを止める権利など愛にはない。
「だ、だったら……僕も一緒に行きたいです! 一緒に戦いますからつれて行ってください!」
かぶりつくような愛の剣幕に、トーマスとガイルはたじたじとなる。
「ちょ、僕達にはそんな権限はないよ。でもアイは絶対に連れて行かないよ。多少剣の覚えはあるとしても魔法も使えないんじゃ足手まといだ。明日は今日の戦闘どころのレベルじゃなくなる。誰かの面倒をみる余裕は僕たちにはないよ」
確かにそうだ。愛は騎士でもないし、何かできるわけでもない。ガイルに言われてしゅんと頭を垂らし、小さく声を絞り出す。
「そう……ですよね。すみません、生意気を言いました。でも明日はみなさん絶対に生きて戻ってきてください。僕、ずっと待ってますから」
「おーおー。涙ぐんじゃって、そんなに俺たちが心配なのか。お前は本当に可愛いな。帝国にいる俺の弟を思い出すよ。俺に似てカッコいいんだぜ。明日はかすり傷一つなしにオーブを持って帰ってくるから楽しみに待ってろよ」
そういってトーマスは涙ぐんでいる愛の頭をガシガシと撫でてくれる。おかげで頭がぼさぼさだ。
「トーマス、お前はアイに甘すぎるんだよ」
「お? お前も同じことやって欲しかったのか。ガイルはお兄ちゃんばかり三人だもんな。ほら、遠慮するな!」
「ちょっ! やめてよ! トーマスはいつも野生の猿みたいなんだから! 髪が跳ねちゃうじゃない」
肩を組んで互いに揉み合っている彼らと一緒に、愛は笑いながら宿に戻った。
11
あなたにおすすめの小説
大好きな旦那様はどうやら聖女様のことがお好きなようです
古堂すいう
恋愛
祖父から溺愛され我儘に育った公爵令嬢セレーネは、婚約者である皇子から衆目の中、突如婚約破棄を言い渡される。
皇子の横にはセレーネが嫌う男爵令嬢の姿があった。
他人から冷たい視線を浴びたことなどないセレーネに戸惑うばかり、そんな彼女に所有財産没収の命が下されようとしたその時。
救いの手を差し伸べたのは神官長──エルゲンだった。
セレーネは、エルゲンと婚姻を結んだ当初「穏やかで誰にでも微笑むつまらない人」だという印象をもっていたけれど、共に生活する内に徐々に彼の人柄に惹かれていく。
だけれど彼には想い人が出来てしまったようで──…。
「今度はわたくしが恩を返すべきなんですわ!」
今まで自分のことばかりだったセレーネは、初めて人のために何かしたいと思い立ち、大好きな旦那様のために奮闘するのだが──…。
二度目の召喚なんて、聞いてません!
みん
恋愛
私─神咲志乃は4年前の夏、たまたま学校の図書室に居た3人と共に異世界へと召喚されてしまった。
その異世界で淡い恋をした。それでも、志乃は義務を果たすと居残ると言う他の3人とは別れ、1人日本へと還った。
それから4年が経ったある日。何故かまた、異世界へと召喚されてしまう。「何で!?」
❋相変わらずのゆるふわ設定と、メンタルは豆腐並みなので、軽い気持ちで読んでいただけると助かります。
❋気を付けてはいますが、誤字が多いかもしれません。
❋他視点の話があります。
【完結】番である私の旦那様
桜もふ
恋愛
異世界であるミーストの世界最強なのが黒竜族!
黒竜族の第一皇子、オパール・ブラック・オニキス(愛称:オール)の番をミースト神が異世界転移させた、それが『私』だ。
バールナ公爵の元へ養女として出向く事になるのだが、1人娘であった義妹が最後まで『自分』が黒竜族の番だと思い込み、魅了の力を使って男性を味方に付け、なにかと嫌味や嫌がらせをして来る。
オールは政務が忙しい身ではあるが、溺愛している私の送り迎えだけは必須事項みたい。
気が抜けるほど甘々なのに、義妹に邪魔されっぱなし。
でも神様からは特別なチートを貰い、世界最強の黒竜族の番に相応しい子になろうと頑張るのだが、なぜかディロ-ルの侯爵子息に学園主催の舞踏会で「お前との婚約を破棄する!」なんて訳の分からない事を言われるし、義妹は最後の最後まで頭お花畑状態で、オールを手に入れようと男の元を転々としながら、絡んで来ます!(鬱陶しいくらい来ます!)
大好きな乙女ゲームや異世界の漫画に出てくる「私がヒロインよ!」な頭の変な……じゃなかった、変わった義妹もいるし、何と言っても、この世界の料理はマズイ、不味すぎるのです!
神様から貰った、特別なスキルを使って異世界の皆と地球へ行き来したり、地球での家族と異世界へ行き来しながら、日本で得た知識や得意な家事(食事)などを、この世界でオールと一緒に自由にのんびりと生きて行こうと思います。
前半は転移する前の私生活から始まります。
【完結】裏切られたあなたにもう二度と恋はしない
たろ
恋愛
優しい王子様。あなたに恋をした。
あなたに相応しくあろうと努力をした。
あなたの婚約者に選ばれてわたしは幸せでした。
なのにあなたは美しい聖女様に恋をした。
そして聖女様はわたしを嵌めた。
わたしは地下牢に入れられて殿下の命令で騎士達に犯されて死んでしまう。
大好きだったお父様にも見捨てられ、愛する殿下にも嫌われ酷い仕打ちを受けて身と心もボロボロになり死んでいった。
その時の記憶を忘れてわたしは生まれ変わった。
知らずにわたしはまた王子様に恋をする。
【完結】赤ちゃんが生まれたら殺されるようです
白崎りか
恋愛
もうすぐ赤ちゃんが生まれる。
ドレスの上から、ふくらんだお腹をなでる。
「はやく出ておいで。私の赤ちゃん」
ある日、アリシアは見てしまう。
夫が、ベッドの上で、メイドと口づけをしているのを!
「どうして、メイドのお腹にも、赤ちゃんがいるの?!」
「赤ちゃんが生まれたら、私は殺されるの?」
夫とメイドは、アリシアの殺害を計画していた。
自分たちの子供を跡継ぎにして、辺境伯家を乗っ取ろうとしているのだ。
ドラゴンの力で、前世の記憶を取り戻したアリシアは、自由を手に入れるために裁判で戦う。
※1話と2話は短編版と内容は同じですが、設定を少し変えています。
「お前を愛するつもりはない」な仮面の騎士様と結婚しました~でも白い結婚のはずなのに溺愛してきます!~
卯月ミント
恋愛
「お前を愛するつもりはない」
絵を描くのが趣味の侯爵令嬢ソールーナは、仮面の英雄騎士リュクレスと結婚した。
だが初夜で「お前を愛するつもりはない」なんて言われてしまい……。
ソールーナだって好きでもないのにした結婚である。二人はお互いカタチだけの夫婦となろう、とその夜は取り決めたのだが。
なのに「キスしないと出られない部屋」に閉じ込められて!?
「目を閉じてくれるか?」「えっ?」「仮面とるから……」
書き溜めがある内は、1日1~話更新します
それ以降の更新は、ある程度書き溜めてからの投稿となります
*仮面の俺様ナルシスト騎士×絵描き熱中令嬢の溺愛ラブコメです。
*ゆるふわ異世界ファンタジー設定です。
*コメディ強めです。
*hotランキング14位行きました!お読みいただき&お気に入り登録していただきまして、本当にありがとうございます!
〈完結〉【書籍化&コミカライズ・取り下げ予定】毒を飲めと言われたので飲みました。
ごろごろみかん。
恋愛
王妃シャリゼは、稀代の毒婦、と呼ばれている。
国中から批判された嫌われ者の王妃が、やっと処刑された。
悪は倒れ、国には平和が戻る……はずだった。
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる