召喚された女刑事は強引騎士団長に愛でられる

南 玲子

文字の大きさ
14 / 36

媚薬は甘い香り

しおりを挟む
そのままダグラスに横抱きにされ階段を上がり、寝室に連れ込まれる。

「おい、大丈夫か? アイ。まさかジルミを食べさせられるとはな。あらかじめお前に注意しておけばよかった」

ダグラスの声が聞こえるが、愛は必死で誘惑に耐えているので頭には入ってこない。彼はベッドの端に座りこんで、寝かされている愛の上に身をかがめた。

「どうする? 俺がおさめてやろうか? 何度かイけば興奮はおさまるはずだ」

「――や、やだ。ダグラスはどっか行ってて。自分で何とかする」

愛は枕を抱えてベッドの上に突っ伏して答えた。けれども依然として愛の体は痺れて敏感になっているし、息も熱く激しい。早くダグラスに抱かれて楽になりたいと本能が求めるがそれは嫌なのだ。

「なぜだ? 昨日だってやったじゃないか。それと同じだ……」

戸惑いを含んだ声が愛の鼓膜を揺さぶる。そうしてダグラスが愛の頭を撫でようと手を伸ばしてきた。彼の指が触れたところから気持ちよさが広がって、ますます抱いてほしいと思うようになる。

我慢ができなくなった愛は大きな声で叫んだ。

「さ、触らないでっ!こんな状態で抱かれたら絶対に淫乱女みたいになって恥ずかしいとこみせちゃう。それに媚薬を治めるためのセックスなんて嫌っ。だからダグラスは私をここに置いて宴会に戻って! もし無理やり抱こうとしたら殴るわよ!」

(もう、早く部屋から出て行って!)

傍にいてほしい気持ちと、彼といると理性が外れてしまうかもという不安が交差する。

「分かった、こうしよう」

短く一言つぶやくと、ダグラスは愛の胸元に手を入れた。

「ちょ、やだっていったじゃないっ!」

殴ろうと振り返った愛の両手首を掴むと、ダグラスはそれを大きく頭上に持ち上げる。そうしてガシャリと聞き覚えのある金属音が頭上の手元で聞こえた。

「な、なに……これ」

愛の両手首には手錠が巻かれ、それはベッドの柵に回されていて腕を下ろせない。ダグラスは素早く体の上に覆いかぶさってきた。

「惚れた女が苦しんでるのに放っておくなんてできないだろう。やらないから心配するな、すぐに楽にしてやる」

あっという間にズボンを膝まで降ろされる。そうして間をあけずに股の間に熱い塊が落とされた。一瞬、彼の剛直を当てられたのかと思ったが違う。ダグラスが愛の秘所を舌で舐めているのだ。

「そ、そんなこと誰にもされたことなっ……! あっ……やっ!」

羞恥心が込み上げるがそれ以上に媚薬の効果が大きくて、気持ちよさに足を閉じることができない。そればかりかあそこは敏感になっていて与えられる快感をつぶさに拾ってしまう。

熱い唇が花びらをかき分け、ねっとりとした舌が花びらの蕾を探り当てる。

もうすでに熟しきっていた愛の蕾は、甘い香りのする愛液に浸されてぐっちょりと濡れていた。そこにダグラスの唾液が混ざって更にぴちゃぴちゃと淫靡な音を立てる。

ダグラスは蕾を執拗に舐ったり吸い上げたりして、これでもかといわんばかりに甘い蜜のような快楽を与え続けた。すぐに腰の奥から絶頂が込み上げてくる。愛は足の指を曲げ腰をのけぞらして何度かビクンと体を跳ねさせた。

「あぁぁぁっ! イ、イっちゃうぅ!」

もう愛の目からは涙が流れだし、噛みしめた唇の端からもよだれがこぼれ落ちてきている。

「大丈夫だ。このままどんどんイけ」

彼女がそっと目をやるとダグラスは唇についた液体を腕で拭っていた。その姿があまりにも雄々しくて、媚薬で息をするのも苦しいのに愛は思わずドキンと胸を弾ませる。

(あぁ、ダグラスが欲しい! なりふり構わず懇願して彼のものを挿れてほしい! でもそんな動物みたいなセックスは嫌っ!)

じゅるじゅるという音が聞こえてきて、またあそこを吸われているのだと愛は気づく。もうこのままダグラスの唇でぐちゃぐちゃに溶かされてしまいそうだ。

二、三回どころではなかっただろう。数えきれないほどダグラスに絶頂に導かれた後、愛はようやく朦朧としていた意識がはっきりしていくのを感じた。

いつの間にか手錠は外されていたようで、両手も自由になっている。彼はベッドの上で座って、愛を見下ろしていた。

愛は込み上げる恥ずかしさを抑えて上半身を起こす。そうしてダグラスに向きなおった。彼は冷静を装ってはいるが、欲情に煽られた己を必死で抑えているのだろう。下半身が膨れている。

「ダグラス……ズボンを下ろして」

愛の言っている意味が分からないようだ。ダグラスは何を言っているんだという目で彼女を見た。愛は彼のベルトに手をかけると、それを外し始める。

ようやく彼女の意図が分かったのだろうダグラスが慌て始めた。

「アイ、まだ媚薬が抜けていなかったのか! こらっ! 勝手にズボンを下ろすなっ!」

彼の抵抗もお構いなしに下着まで引きずり下ろした愛は、いきなり飛び出てきた想像を絶する大きさのそれに息を呑んだ。

(す、すごい! こんなに大きいの見たことないわ! ――で、でも怯んじゃダメ!)

「と、とにかく私は借りは返す主義なの。うまくできるかどうか自信はないけど、一回だけ口でイかせてあげるわ」

そういうと愛は目を閉じて一気にその熱い肉棒を口の中に含む。悦楽に悶える彼女の姿を見たせいで、彼の性欲は最高潮まで昂っていたようだ。あれの大きさがそれを証明している。

あまりの大きさに喉が圧迫されて苦しい。けれども顎が外れそうなのを我慢して頭を上下させる。硬い男根のくびれが下唇に引っかかると一度唾液を吸い上げ、そうしてもう一度熱い剛直を口いっぱいに頬張る。

(あっ、なんだか血管がドクンドクンって波打ってるような感じがする。気持ちいいって思ってくれてるの?)

それを繰り返しながらそっと目を開けると、ダグラスと目が合った。彼は自身の剛直を口いっぱいに頬張っている愛を凝視している。そうして目を細めると何度も短い息を繰り返した。

あまりに大きいので唇の端から垂れ落ちる涎を止められない。

「くっ! アイッ! 口を離せっ!」

顔を大きく歪めたかと思ったら口内の塊が大きく動き始めた。愛が気が付いた瞬間には、すでに何度も生暖かい液体が喉の奥深くに注がれている。

(や、やだっ! 少し飲み込んじゃった! うぅぅぅ、ちっとも美味しくないわ。これ……)

「んううぅぅぅぅぅ」

ダグラスのものから口を離すと愛は口いっぱいの状態で彼を見る。そうして近くにあったティッシュの上に白濁液を吐きだして顔を隠しながらこう言った。

「こんなにまずいなんて知らなかったわ。でもこれで貸し借りなしね」

そういうとダグラスが本当に嬉しそうに笑った。どうしたのかと愛がその理由を問う。

「いままでこの味を知らなかったってことは、口でしたのは初めてなんだろう? お前の前の男に勝ったな」

ベッドに胡坐をかいて、半裸で自信満々に語る彼を見て愛は吹き出した。そうしてまた胸に手を入れてこようとするダグラスの手をたたき落とし二人は見つめ合う。

「こういうのは勝ち負けじゃない。それにそういうことを女性に聞くのはルール違反よ」

「ルール違反か……で、それはお前の国では懲役何年なんだ?」

ダグラスは手を顎に当てて真剣に悩んでいる様子。突拍子もない質問に、愛は思わず笑って返した。

「ふふふっ。そうね、重大な犯罪だわ。無期懲役かもね」

「――アイの国は恐ろしいところだな……」

青くなっているダグラスに、彼女は唇を寄せた。気が付いた彼が同時に顔を寄せてくる。唇が触れるか触れないかのうちに、愛は少しだけ身を引いた。まだ口の中にあれが残っているかもしれない。

するとダグラスが切ない顔をしたので、愛はそのまま自分の唇を押し当てた。どちらからともなく深いキスが始まる。くちゅくちゅと互いの舌を絡ませていると、突然愛が神妙な顔をしてキスを中断した。

「――そういえば、私。かなり大声で喘いじゃった気がする。まさか近くの部屋で寝てるトーマスさんに聞こえてないよね」

騎士達は階下で騒いでいるので大丈夫だと思ったが、そういえばトーマスは同じ階で休んでいるのを忘れていた。

「あぁ、それなら俺が結界張ったから大丈夫だ。お前と二人きりになるときは必ずそうしてるから心配するな。部屋の中の音は聞こえないし、誰もこの部屋には入れない」

そういってダグラスはキスを再開させようとするが、なんだか腑に落ちない。愛は両手でダグラスの体を押しのけると、じっとりと責めるような目で彼を見た。

「待って……ということはあなたからセクハラされてた時もテントに結界を張ってたんだ。あの時、ダグラスは誰かに聞かれるかもしれないから声を出すなって言ったわよね。みんなに女だってばれると大変なことになるって」

「あーあの時は、偶然かけ忘れてたんだ。そんなこともある」

愛はひょうひょうと語るダグラスを睨みつけると、無言でベッドから降りてパジャマに着替え始めた。そうして寝る支度をすませてダグラスに向かってこう言った。

「ダグラス、あなた騎士団長でみんなの上司なんだから宴会に戻ったほうがいいわ。世話係の私は先に休ませてもらいます。じゃあお休みなさい」

「――アイッ!」

悲壮な叫びが聞こえるが、愛は構わずシーツの下に潜り込んで目を閉じた。

しおりを挟む
感想 32

あなたにおすすめの小説

異世界召喚されたアラサー聖女、王弟の愛人になるそうです

籠の中のうさぎ
恋愛
 日々の生活に疲れたOL如月茉莉は、帰宅ラッシュの時間から大幅にずれた電車の中でつぶやいた。 「はー、何もかも投げだしたぁい……」  直後電車の座席部分が光輝き、気づけば見知らぬ異世界に聖女として召喚されていた。  十六歳の王子と結婚?未成年淫行罪というものがありまして。  王様の側妃?三十年間一夫一妻の国で生きてきたので、それもちょっと……。  聖女の後ろ盾となる大義名分が欲しい王家と、王家の一員になるのは荷が勝ちすぎるので遠慮したい茉莉。  そんな中、王弟陛下が名案と言わんばかりに声をあげた。 「では、私の愛人はいかがでしょう」

コワモテ軍人な旦那様は彼女にゾッコンなのです~新婚若奥様はいきなり大ピンチ~

3月5日コミカライズ配信♡二階堂まや
恋愛
政治家の令嬢イリーナは社交界の《白薔薇》と称される程の美貌を持ち、不自由無く華やかな生活を送っていた。 彼女は王立陸軍大尉ディートハルトに一目惚れするものの、国内で政治家と軍人は長年対立していた。加えて軍人は質実剛健を良しとしており、彼女の趣味嗜好とはまるで正反対であった。 そのためイリーナは華やかな生活を手放すことを決め、ディートハルトと無事に夫婦として結ばれる。 幸せな結婚生活を謳歌していたものの、ある日彼女は兄と弟から夜会に参加して欲しいと頼まれる。 そして夜会終了後、ディートハルトに華美な装いをしているところを見られてしまって……?

冷徹団長の「ここにいろ」は、騎士団公認の“抱きしめ命令”です

星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー全16話+後日談5話⭐︎ 王都最硬派、規律と責任の塊――騎士団長ヴァルド・アークライトは、夜の見回り中に路地で“落とし物”を拾った。 ……いや、拾ったのは魔物の卵ではなく、道端で寝ていた少女だった。しかも目覚めた彼女は満面の笑みで「落とし物です!拾ってくださってありがとうございます!」と言い張り、団長の屋敷を“保護施設”だと勘違いして、掃除・料理・当番表作りに騎士の悩み相談まで勝手に開始。 追い出せば泣く、士気は落ちる、そして何より――ヴァルド自身の休息が、彼女の存在に依存し始めていく。 無表情のまま「危ないから、ここにいろ」と命令し続ける団長に、周囲はざわつく。「それ、溺愛ですよ」 騎士団内ではついに“団長語翻訳係”まで誕生し、命令が全部“愛の保護”に変換されていく甘々溺愛コメディ!

存在感のない聖女が姿を消した後 [完]

風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは 永く仕えた国を捨てた。 何故って? それは新たに現れた聖女が ヒロインだったから。 ディアターナは いつの日からか新聖女と比べられ 人々の心が離れていった事を悟った。 もう私の役目は終わったわ… 神託を受けたディアターナは 手紙を残して消えた。 残された国は天災に見舞われ てしまった。 しかし聖女は戻る事はなかった。 ディアターナは西帝国にて 初代聖女のコリーアンナに出会い 運命を切り開いて 自分自身の幸せをみつけるのだった。

勘違いで嫁ぎましたが、相手が理想の筋肉でした!

エス
恋愛
「男性の魅力は筋肉ですわっ!!」 華奢な男がもてはやされるこの国で、そう豪語する侯爵令嬢テレーゼ。 縁談はことごとく破談し、兄アルベルトも王太子ユリウスも頭を抱えていた。 そんな折、騎士団長ヴォルフがユリウスの元に「若い女性を紹介してほしい」と相談に現れる。 よく見ればこの男──家柄よし、部下からの信頼厚し、そして何より、圧巻の筋肉!! 「この男しかいない!」とユリウスは即断し、テレーゼとの結婚話を進める。 ところがテレーゼが嫁いだ先で、当のヴォルフは、 「俺は……メイドを紹介してほしかったんだが!?」 と何やら焦っていて。 ……まあ細かいことはいいでしょう。 なにせ、その腕、その太もも、その背中。 最高の筋肉ですもの! この結婚、全力で続行させていただきますわ!! 女性不慣れな不器用騎士団長 × 筋肉フェチ令嬢。 誤解から始まる、すれ違いだらけの新婚生活、いざスタート! ※他サイトに投稿したものを、改稿しています。

【完結】 大切な人と愛する人 〜結婚十年にして初めての恋を知る〜

紬あおい
恋愛
結婚十年、子どもも授かり、日々執務と子育ての毎日。 穏やかで平凡な日々を過ごしていたある日、夫が大切な人を離れに住まわせると言った。 偶然助けた私に一目惚れしたと言い、結婚し、可愛い子ども達まで授けてくれた夫を恨むことも憎むこともしなかった私。 初恋すら知らず、家族愛を与えてくれた夫だから。 でも、夫の大切な人が離れに移り住んで、私の生き方に変化が生まれた。 2025.11.30 完結しました。 スピンオフ『嫌われ悪女は俺の最愛〜グレイシアとサイファの恋物語〜』は不定期更新中です。 【2025.12.27追記】 エミリオンと先に出逢っていたら もしもの世界編は、諸事情により以下に移動しました 『今度は初恋から始めよう〜エミリオンとヴェリティのもう一つの恋物語〜』 よろしければ、ご訪問くださいませ いつもありがとうございます╰(*´︶`*)╯♡

贖罪の花嫁はいつわりの婚姻に溺れる

マチバリ
恋愛
 貴族令嬢エステルは姉の婚約者を誘惑したという冤罪で修道院に行くことになっていたが、突然ある男の花嫁になり子供を産めと命令されてしまう。夫となる男は稀有な魔力と尊い血統を持ちながらも辺境の屋敷で孤独に暮らす魔法使いアンデリック。  数奇な運命で結婚する事になった二人が呪いをとくように幸せになる物語。 書籍化作業にあたり本編を非公開にしました。

勘違い妻は騎士隊長に愛される。

更紗
恋愛
政略結婚後、退屈な毎日を送っていたレオノーラの前に現れた、旦那様の元カノ。 ああ なるほど、身分違いの恋で引き裂かれたから別れてくれと。よっしゃそんなら離婚して人生軌道修正いたしましょう!とばかりに勢い込んで旦那様に離縁を勧めてみたところ―― あれ?何か怒ってる? 私が一体何をした…っ!?なお話。 有り難い事に書籍化の運びとなりました。これもひとえに読んで下さった方々のお蔭です。本当に有難うございます。 ※本編完結後、脇役キャラの外伝を連載しています。本編自体は終わっているので、その都度完結表示になっております。ご了承下さい。

処理中です...