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四章
最奥①
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◇◇◇◇◇
最奥の間…
ついに、ここまで来てしまった。
この層もまた、
圧巻する形状だった。
決死の覚悟で扉へ飛び込んだ二人…
最奥の扉を潜ると
そこにはやはり、
巨大な空間が広がっていた。
先の九層のような、
武骨に岩をくり抜いた形の
空間とは全く違う。
人工的ではない、
しかし、自然造形にしては
余りにも美しすぎる景観…
まるで神が作り上げた玉座のような…
そんな場所だ。
天井や地表から
長く伸びた白く美しい鍾乳石の柱が
無数に煌めき、
光苔の一種だろう、発光する植物が
地下水の中で揺れている。
床は磨いた大理石のように
滑らかで光沢があり、
天井には、菌糸の一種である
胞子が発光しながら点滅し、
まるで煌めく夜空のように瞬いていた。
「おお…幻想的な場所だなぁ」
そんな事を呑気に思っている場合では
ないが、イルは純粋に感嘆していた。
有事でも無ければ、
もっと、のんびりと
いつまでも眺めていたくなるような、
神秘的な空間だったが…
しかし、現実はそんな猶予は許して
くれないようだ。
大空洞の中央に
ぽつんと、人影が見えた事で、
イルは、一気に現実へ引き戻される。
"ラスボス"か⁈
いや?
あの姿には見覚えがあった。
「宮廷魔術士!!やはり到着してたのか」
リーンは急いで走る。
何故なら、
宮廷魔術士の手には
蒼く不気味に燃える札…らしき物が
握られていたからだ。
「まずい、急がねば!」
普段大抵は冷静なリーンだったが…
深刻な表情で走り出す。
「その護符を使わせたらダメだ!
イル!行くぞ!」
◇◇◇◇◇
(最奥②へ続く)
最奥の間…
ついに、ここまで来てしまった。
この層もまた、
圧巻する形状だった。
決死の覚悟で扉へ飛び込んだ二人…
最奥の扉を潜ると
そこにはやはり、
巨大な空間が広がっていた。
先の九層のような、
武骨に岩をくり抜いた形の
空間とは全く違う。
人工的ではない、
しかし、自然造形にしては
余りにも美しすぎる景観…
まるで神が作り上げた玉座のような…
そんな場所だ。
天井や地表から
長く伸びた白く美しい鍾乳石の柱が
無数に煌めき、
光苔の一種だろう、発光する植物が
地下水の中で揺れている。
床は磨いた大理石のように
滑らかで光沢があり、
天井には、菌糸の一種である
胞子が発光しながら点滅し、
まるで煌めく夜空のように瞬いていた。
「おお…幻想的な場所だなぁ」
そんな事を呑気に思っている場合では
ないが、イルは純粋に感嘆していた。
有事でも無ければ、
もっと、のんびりと
いつまでも眺めていたくなるような、
神秘的な空間だったが…
しかし、現実はそんな猶予は許して
くれないようだ。
大空洞の中央に
ぽつんと、人影が見えた事で、
イルは、一気に現実へ引き戻される。
"ラスボス"か⁈
いや?
あの姿には見覚えがあった。
「宮廷魔術士!!やはり到着してたのか」
リーンは急いで走る。
何故なら、
宮廷魔術士の手には
蒼く不気味に燃える札…らしき物が
握られていたからだ。
「まずい、急がねば!」
普段大抵は冷静なリーンだったが…
深刻な表情で走り出す。
「その護符を使わせたらダメだ!
イル!行くぞ!」
◇◇◇◇◇
(最奥②へ続く)
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