90 / 427
第5章 1300キロを越えて
第83話 呉越同舟(2)
しおりを挟む
総勢10人の夕食は、堀ごたつだけだと詰めて8人がけなので、折りたたみテーブルを足していただくことになった。
将は、聡と幸代は足が伸ばせない折りたたみテーブルのほうに座るのだろう、と予想して
「あ、僕、こっちでいいですよ」
と折りたたみテーブルに自ら志願し先手を打った。こうすれば聡の隣の辺か、対面に必ず座れる。
「悪いけど、そうしてくれる?」
と聡も将のたくらみに気付いたようで加勢してくれる。
しかし、博史がさも当然というように、聡の隣にあたる掘りごたつの一番下座に席を取ったのが将には気に入らない。
将は聡の隣の辺を死守した。
夕食は肉団子や豚肉を入れた味噌味の鍋がメインで、ほかに萩名物の瀬付き鯵の刺身、
他に、食べ盛りの高校生対応で、飛騨コンロで焼く牛肉、腹を膨らますためのコロッケやサラダなどが並んだ。
「まあ、1杯ぐらいは」
という大二郎の粋なはからいで将ら高校生もビールを飲んでいいことになり、座は賑やかになった。
「なあ、大悟、あそこおもしれえな」
「井口も気付いてた?おっかしいの」
大悟と井口が、鍋をつつきながら笑っているのは、聡を真ん中に挟んでの将と博史のバトルである。
「センセー、肉とってやろーか」
将が自分の前に置かれた飛騨コンロで焼けた肉を聡にやろうとすると、博史が
「こっちのほうが食べごろだよ」
と先に自分の近くの飛騨コンロからさっと取って聡の皿に置く。
むっとした将は、
「こっちのほうがレアで旨いぜ。いい肉なんだからっ。見蘭牛でしたっけ、ねー、おかーさん」
と負けずに聡の皿に置く。ちなみに見蘭牛とは萩の離島原産の上質な霜降り肉である。
幸代を『おかーさん』よばわりする将に、博史はムッとした顔を表面に出し、
「君のおかあさんじゃないだろう」
とムキになる。しかし将に『おかーさん』と呼ばれた幸代はまんざらでもなさそうで
「いいのよー、別にぃ、博史さん」と太平楽だ。
聡のグラスが空くと、両側からビール瓶が差し出される。
聡が鍋をかき混ぜはじめると、博史と将の両側からさっと空の器が伸びる。
年功序列でいちおう博史のほうからよそってやったものの、聡は将のほうには少し肉団子を多めによそってやった。
将は、それがさっき聡が手でこねていた肉団子だというのを知っているので、嬉しくてつい、
「アキラ、超うめーよ」
と言ってしまった。それを
「おい、先生のことを呼び捨てか」
と博史が咎める。
こんどは聡が
「いいんだってば。あだ名なんだから」
と父や母にも聞こえるようにさりげなくフォローする。
これで将がいつものように『アキラ』と呼んでしまったにしても大丈夫なことになる。
しかし、博史は、聡と反対側の隣に大二郎が座っているので、そっちにも気を遣わなくてはならず、
夕食のバトルは、手伝ったことで幸代のポイントをよくしている将が少々有利だった。
「あ~気持ちいい」
一足先に体を洗った幸代は岩の露天風呂でのんびりと体を伸ばした。
庭園の中にしつらえたような露天風呂が男女各2つずつある旅館・○○屋敷の温泉だ。
萩ではここ2~3年のあいだに温泉が掘削されて配湯されるようになり、ここ○○屋敷でも温泉が楽しめるようになった。
賑やかな夕食の後、大二郎の教え子の3人が帰宅し、残った7人でワゴン車に乗り温泉に来ている。
正月3が日にもかかわらず、時間がずれたせいかそれほど人は多くない。
幸代より髪の毛を洗うのに少し手間取った聡が今、露天風呂に現れた。
本当は内湯で温まりたいが、幸代に話したいことがある聡は、できるだけ幸代のそばでチャンスを伺いたかった。
それにしても、内湯に入らずにいきなり露天に来ると、濡れた肌に寒い風が吹きつけ一瞬で凍えてしまう。
「寒い寒い」とうめきながら湯に身を素早く沈める……今度は湯の温かさに逆に一瞬毛穴がギュッと引き締まる。
それが時間の経過と共に弛緩していく。そんなとき、
「あ~気持ちいい」
という声が思わず漏れる。空を見上げたが、さかんに立ち上る湯気のせいか星は見えない。
こうして母娘揃うと、聡の豊かな胸は母譲りだというのがよくわかる。
「あら、聡、それどうしたの?」
「え?」
幸代が指差す先には、ゆうべ胸元に将がつけたキスマークがあった。
まだ鮮やかに赤い痣。
「え、あ、やだ」
聡は慌ててそれを手で隠す。
「あ、……なんか虫に刺されたみたい」
と笑ってごまかした。幸代は
「どんな虫だか」
といぶかしげな顔のままだった。
一方、男湯。
将は、素早く衣服を脱ぐと、誰より早く洗い場へ行き、体を洗ってしまい、内湯に浸かった。
できればあまり、他人に背中のケロイドを見せたくないというのもあるが……。
実は、将は博史の体を観察していたのである。
「お義父さん、背中流しましょう」
と大二郎の背中を流す、博史の裸体。
スーツのときはわからなかったが、かなり筋肉質でしかも陽に焼けている。
腹の筋肉などはしっかりと割れている……将の視線はいやでも、タオルで隠した下半身のほうへ移ってしまう。
大二郎の背中を流し終わった博史は、湯船の中を将のほうへとまっすぐに歩いてきた。
将の隣に腰をおろすと
「お前はゲイか。人のコカンをジロジロみやがって」
と小声で耳打ちする。
将はカッと顔面が熱くなったが、それはもともと温泉の熱で赤くなっていたので表面にはでなかった。
将は、博史の目の前で、わざと勢いよく、ザバっと立ち上がると、
「意識しすぎるテメエのほうこそ、その気があるんじゃねーの」
と言い返して、前も隠さずに露天風呂のほうへ歩いていった。
博史は、将の、大きな傷跡が残りつつも、流れるような筋肉がついた若い背中を憎憎しげに睨んだ。
将の裸体を間近で見た大二郎は、近くに浸かって『一部始終』を見ていた井口と大悟に
「かなり、いい勝負だねぇ~」
と囁いた。目が笑っている。三人は顔を見合わせて笑った。
「お母さん。あのさ……」
聡は湯に浸かったまま、母に話し掛ける。他の客が露天から消えた今が話しどきだ、と判断したのだ。
幸代は早くもいったんのぼせてきたので、裸のまま浴槽のふちに腰掛けて涼んでいる。
「ん?」
「博史さんのことなんだけど」
話題を口に出したとたん、心臓がどきん、と抵抗を始める。
だけど将からもらったキスマークに勇気をもらい、話を続ける。
「私、博史さんとは結婚しないから」
一息に言った。幸代は、それほど驚きもしなかったが一応
「どうして?指輪をもらっちょるんやろ」
と訊き返してきた。
「他に、……好きな人ができたん。私がいけんのやけど」
「博史さんには?まだいっちょらんの?」
「うん。でも、近いうちに絶対に自分でいうから。指輪も返す」
幸代はもう一度湯船に浸かると聡を見据えた。
「その、好きな人っていうのは……。一時的な気の迷いとかじゃないん?」
聡は深くうなずいた。
「でも……。博史さんのほうは、もうご家族でそのつもりなんやろ。病気のお母様も」
『病気のお母様』という言葉が胸に痛い。頭の中で血液がずきん、ずきんと音をたて始めた。
少しのぼせ始めたらしい。
聡は湯からあがると湯船のふちに腰掛けた。さっきは寒かっただけの外気がすーっとほてった肌をなだめていく。
「すごく悪いとは思ってる。でも、もう……夫婦には、なれない」
『夫婦には、なれない』の意味は、幸代にも理解できる。
幸代は、そんな告白をする娘の裸体を盗み見た。
仲のいい母親と二人のせいか、タオルをかけて隠しているのは下だけだ。
湯で濡れた白い肌は温まったせいか桜色に染まっている。
幸代ゆずりのボリューム豊かな乳房はまだ若く張りがあり、小さな先端はピンと上を向いている。
そして、ぐいっとくびれたウエスト。首筋にはアップにした髪のほつれ毛が張り付いている。
自分の娘ながら、なまめかしいと思った。そしてたぶん……この娘は、男をもうとうに知っているのだろう。
幸代は聡の胸元の赤い痣に確信を持った。
「もうあんたも大人なんだから、自分でなんとかするんよ」
幸代は、言った。突き放すような言葉だけど、語調は優しさに満ちている。
「……うん」
聡は自分の胸元に残された将のキスマークを見るようにしてうなづいた。
そうすると必然的に自分の裸の乳房が見える。ゆうべ将が吸ったところも。
「訴えられてもしかたないんよ」
幸代はさらに厳しい言葉を、でも穏やかな口調で続ける。
「……覚悟してる」
裸の聡の背中に、少し冷たすぎる夜風が吹き付けた。聡は肩を縮めると、湯船にまた浸かった。
「それにしても、そんなに急に心変わりするなんてねえ……。相手は誰なの」
問われて答えられない聡は、湯の中に頭まで沈んでみる。
「ちょっと聡?聡ってば」
幸代が呼びかける。……しばらくして、プハァと顔を出して、エヘヘと聡は笑った。
「もう、このコは……」
幸代が苦笑いをした。
将は、聡と幸代は足が伸ばせない折りたたみテーブルのほうに座るのだろう、と予想して
「あ、僕、こっちでいいですよ」
と折りたたみテーブルに自ら志願し先手を打った。こうすれば聡の隣の辺か、対面に必ず座れる。
「悪いけど、そうしてくれる?」
と聡も将のたくらみに気付いたようで加勢してくれる。
しかし、博史がさも当然というように、聡の隣にあたる掘りごたつの一番下座に席を取ったのが将には気に入らない。
将は聡の隣の辺を死守した。
夕食は肉団子や豚肉を入れた味噌味の鍋がメインで、ほかに萩名物の瀬付き鯵の刺身、
他に、食べ盛りの高校生対応で、飛騨コンロで焼く牛肉、腹を膨らますためのコロッケやサラダなどが並んだ。
「まあ、1杯ぐらいは」
という大二郎の粋なはからいで将ら高校生もビールを飲んでいいことになり、座は賑やかになった。
「なあ、大悟、あそこおもしれえな」
「井口も気付いてた?おっかしいの」
大悟と井口が、鍋をつつきながら笑っているのは、聡を真ん中に挟んでの将と博史のバトルである。
「センセー、肉とってやろーか」
将が自分の前に置かれた飛騨コンロで焼けた肉を聡にやろうとすると、博史が
「こっちのほうが食べごろだよ」
と先に自分の近くの飛騨コンロからさっと取って聡の皿に置く。
むっとした将は、
「こっちのほうがレアで旨いぜ。いい肉なんだからっ。見蘭牛でしたっけ、ねー、おかーさん」
と負けずに聡の皿に置く。ちなみに見蘭牛とは萩の離島原産の上質な霜降り肉である。
幸代を『おかーさん』よばわりする将に、博史はムッとした顔を表面に出し、
「君のおかあさんじゃないだろう」
とムキになる。しかし将に『おかーさん』と呼ばれた幸代はまんざらでもなさそうで
「いいのよー、別にぃ、博史さん」と太平楽だ。
聡のグラスが空くと、両側からビール瓶が差し出される。
聡が鍋をかき混ぜはじめると、博史と将の両側からさっと空の器が伸びる。
年功序列でいちおう博史のほうからよそってやったものの、聡は将のほうには少し肉団子を多めによそってやった。
将は、それがさっき聡が手でこねていた肉団子だというのを知っているので、嬉しくてつい、
「アキラ、超うめーよ」
と言ってしまった。それを
「おい、先生のことを呼び捨てか」
と博史が咎める。
こんどは聡が
「いいんだってば。あだ名なんだから」
と父や母にも聞こえるようにさりげなくフォローする。
これで将がいつものように『アキラ』と呼んでしまったにしても大丈夫なことになる。
しかし、博史は、聡と反対側の隣に大二郎が座っているので、そっちにも気を遣わなくてはならず、
夕食のバトルは、手伝ったことで幸代のポイントをよくしている将が少々有利だった。
「あ~気持ちいい」
一足先に体を洗った幸代は岩の露天風呂でのんびりと体を伸ばした。
庭園の中にしつらえたような露天風呂が男女各2つずつある旅館・○○屋敷の温泉だ。
萩ではここ2~3年のあいだに温泉が掘削されて配湯されるようになり、ここ○○屋敷でも温泉が楽しめるようになった。
賑やかな夕食の後、大二郎の教え子の3人が帰宅し、残った7人でワゴン車に乗り温泉に来ている。
正月3が日にもかかわらず、時間がずれたせいかそれほど人は多くない。
幸代より髪の毛を洗うのに少し手間取った聡が今、露天風呂に現れた。
本当は内湯で温まりたいが、幸代に話したいことがある聡は、できるだけ幸代のそばでチャンスを伺いたかった。
それにしても、内湯に入らずにいきなり露天に来ると、濡れた肌に寒い風が吹きつけ一瞬で凍えてしまう。
「寒い寒い」とうめきながら湯に身を素早く沈める……今度は湯の温かさに逆に一瞬毛穴がギュッと引き締まる。
それが時間の経過と共に弛緩していく。そんなとき、
「あ~気持ちいい」
という声が思わず漏れる。空を見上げたが、さかんに立ち上る湯気のせいか星は見えない。
こうして母娘揃うと、聡の豊かな胸は母譲りだというのがよくわかる。
「あら、聡、それどうしたの?」
「え?」
幸代が指差す先には、ゆうべ胸元に将がつけたキスマークがあった。
まだ鮮やかに赤い痣。
「え、あ、やだ」
聡は慌ててそれを手で隠す。
「あ、……なんか虫に刺されたみたい」
と笑ってごまかした。幸代は
「どんな虫だか」
といぶかしげな顔のままだった。
一方、男湯。
将は、素早く衣服を脱ぐと、誰より早く洗い場へ行き、体を洗ってしまい、内湯に浸かった。
できればあまり、他人に背中のケロイドを見せたくないというのもあるが……。
実は、将は博史の体を観察していたのである。
「お義父さん、背中流しましょう」
と大二郎の背中を流す、博史の裸体。
スーツのときはわからなかったが、かなり筋肉質でしかも陽に焼けている。
腹の筋肉などはしっかりと割れている……将の視線はいやでも、タオルで隠した下半身のほうへ移ってしまう。
大二郎の背中を流し終わった博史は、湯船の中を将のほうへとまっすぐに歩いてきた。
将の隣に腰をおろすと
「お前はゲイか。人のコカンをジロジロみやがって」
と小声で耳打ちする。
将はカッと顔面が熱くなったが、それはもともと温泉の熱で赤くなっていたので表面にはでなかった。
将は、博史の目の前で、わざと勢いよく、ザバっと立ち上がると、
「意識しすぎるテメエのほうこそ、その気があるんじゃねーの」
と言い返して、前も隠さずに露天風呂のほうへ歩いていった。
博史は、将の、大きな傷跡が残りつつも、流れるような筋肉がついた若い背中を憎憎しげに睨んだ。
将の裸体を間近で見た大二郎は、近くに浸かって『一部始終』を見ていた井口と大悟に
「かなり、いい勝負だねぇ~」
と囁いた。目が笑っている。三人は顔を見合わせて笑った。
「お母さん。あのさ……」
聡は湯に浸かったまま、母に話し掛ける。他の客が露天から消えた今が話しどきだ、と判断したのだ。
幸代は早くもいったんのぼせてきたので、裸のまま浴槽のふちに腰掛けて涼んでいる。
「ん?」
「博史さんのことなんだけど」
話題を口に出したとたん、心臓がどきん、と抵抗を始める。
だけど将からもらったキスマークに勇気をもらい、話を続ける。
「私、博史さんとは結婚しないから」
一息に言った。幸代は、それほど驚きもしなかったが一応
「どうして?指輪をもらっちょるんやろ」
と訊き返してきた。
「他に、……好きな人ができたん。私がいけんのやけど」
「博史さんには?まだいっちょらんの?」
「うん。でも、近いうちに絶対に自分でいうから。指輪も返す」
幸代はもう一度湯船に浸かると聡を見据えた。
「その、好きな人っていうのは……。一時的な気の迷いとかじゃないん?」
聡は深くうなずいた。
「でも……。博史さんのほうは、もうご家族でそのつもりなんやろ。病気のお母様も」
『病気のお母様』という言葉が胸に痛い。頭の中で血液がずきん、ずきんと音をたて始めた。
少しのぼせ始めたらしい。
聡は湯からあがると湯船のふちに腰掛けた。さっきは寒かっただけの外気がすーっとほてった肌をなだめていく。
「すごく悪いとは思ってる。でも、もう……夫婦には、なれない」
『夫婦には、なれない』の意味は、幸代にも理解できる。
幸代は、そんな告白をする娘の裸体を盗み見た。
仲のいい母親と二人のせいか、タオルをかけて隠しているのは下だけだ。
湯で濡れた白い肌は温まったせいか桜色に染まっている。
幸代ゆずりのボリューム豊かな乳房はまだ若く張りがあり、小さな先端はピンと上を向いている。
そして、ぐいっとくびれたウエスト。首筋にはアップにした髪のほつれ毛が張り付いている。
自分の娘ながら、なまめかしいと思った。そしてたぶん……この娘は、男をもうとうに知っているのだろう。
幸代は聡の胸元の赤い痣に確信を持った。
「もうあんたも大人なんだから、自分でなんとかするんよ」
幸代は、言った。突き放すような言葉だけど、語調は優しさに満ちている。
「……うん」
聡は自分の胸元に残された将のキスマークを見るようにしてうなづいた。
そうすると必然的に自分の裸の乳房が見える。ゆうべ将が吸ったところも。
「訴えられてもしかたないんよ」
幸代はさらに厳しい言葉を、でも穏やかな口調で続ける。
「……覚悟してる」
裸の聡の背中に、少し冷たすぎる夜風が吹き付けた。聡は肩を縮めると、湯船にまた浸かった。
「それにしても、そんなに急に心変わりするなんてねえ……。相手は誰なの」
問われて答えられない聡は、湯の中に頭まで沈んでみる。
「ちょっと聡?聡ってば」
幸代が呼びかける。……しばらくして、プハァと顔を出して、エヘヘと聡は笑った。
「もう、このコは……」
幸代が苦笑いをした。
0
あなたにおすすめの小説
灰かぶりの姉
吉野 那生
恋愛
父の死後、母が連れてきたのは優しそうな男性と可愛い女の子だった。
「今日からあなたのお父さんと妹だよ」
そう言われたあの日から…。
* * *
『ソツのない彼氏とスキのない彼女』のスピンオフ。
国枝 那月×野口 航平の過去編です。
独占欲全開の肉食ドクターに溺愛されて極甘懐妊しました
せいとも
恋愛
旧題:ドクターと救急救命士は天敵⁈~最悪の出会いは最高の出逢い~
救急救命士として働く雫石月は、勤務明けに乗っていたバスで事故に遭う。
どうやら、バスの運転手が体調不良になったようだ。
乗客にAEDを探してきてもらうように頼み、救助活動をしているとボサボサ頭のマスク姿の男がAEDを持ってバスに乗り込んできた。
受け取ろうとすると邪魔だと言われる。
そして、月のことを『チビ団子』と呼んだのだ。
医療従事者と思われるボサボサマスク男は運転手の処置をして、月が文句を言う間もなく、救急車に同乗して去ってしまった。
最悪の出会いをし、二度と会いたくない相手の正体は⁇
作品はフィクションです。
本来の仕事内容とは異なる描写があると思います。
イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。
すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。
そこで私は一人の男の人と出会う。
「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」
そんな言葉をかけてきた彼。
でも私には秘密があった。
「キミ・・・目が・・?」
「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」
ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。
「お願いだから俺を好きになって・・・。」
その言葉を聞いてお付き合いが始まる。
「やぁぁっ・・!」
「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」
激しくなっていく夜の生活。
私の身はもつの!?
※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
では、お楽しみください。
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
お兄ちゃんはお兄ちゃんだけど、お兄ちゃんなのにお兄ちゃんじゃない!?
すずなり。
恋愛
幼いころ、母に施設に預けられた鈴(すず)。
お母さん「病気を治して迎えにくるから待ってて?」
その母は・・迎えにくることは無かった。
代わりに迎えに来た『父』と『兄』。
私の引き取り先は『本当の家』だった。
お父さん「鈴の家だよ?」
鈴「私・・一緒に暮らしていいんでしょうか・・。」
新しい家で始まる生活。
でも私は・・・お母さんの病気の遺伝子を受け継いでる・・・。
鈴「うぁ・・・・。」
兄「鈴!?」
倒れることが多くなっていく日々・・・。
そんな中でも『恋』は私の都合なんて考えてくれない。
『もう・・妹にみれない・・・。』
『お兄ちゃん・・・。』
「お前のこと、施設にいたころから好きだった・・・!」
「ーーーーっ!」
※本編には病名や治療法、薬などいろいろ出てきますが、全て想像の世界のお話です。現実世界とは一切関係ありません。
※コメントや感想などは受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
※孤児、脱字などチェックはしてますが漏れもあります。ご容赦ください。
※表現不足なども重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけたら幸いです。(それはもう『へぇー・・』ぐらいに。)
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
【R18】幼馴染がイケメン過ぎる
ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。
幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。
幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。
関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる