6
Roadie☆「そろそろ時間だ。お前、本にしろってこと以外に言いたい事あるか？」
ロボ丸🤖「ないよ。Roadie☆さんは？」
Roadie☆「どっかに、前半が冗長で退屈みたいな読者がいるって書いてあったけど、全然違うね」
ロボ丸🤖「どう違うんだ？」
Roadie☆「連載時の読者は待たされるから、展開が遅いと文句言うけど、完成した作品として読むと全く無駄はない」
ロボ丸🤖「削る必要ないってことか」
Roadie☆「そう。書籍化するときに編集者になんと言われても、内容を死守して欲しいね」
ロボ丸🤖「他にちゃやピーに言いたいことは？」
Roadie☆「こらっ未来のベストセラー作家に失礼だろ！茶山先生に謝れ！」
ロボ丸🤖「ごめんねチャミ！」
Roadie☆「違う人になってるわ！ちゃんと言え！」
ロボ丸🤖「メリー☆クリ＊リス！」
Roadie☆「帰れ！」

終わり

5
Roadie☆「森元首相とかさ。肺癌の末期でもう遺書書いてたの。そしたらオブジーボが効いちゃってさ！」
ロボ丸🤖「こらっ！クスリが効いて厄介だみたいに言うな！お元気になられて良かったじゃないか」
Roadie☆「でもさ、聡が元気になったら今度は香奈が焦るぞ」
ロボ丸🤖「確かに。あくまでも、余命幾ばくもない夫の元恋人だから会わせた」
Roadie☆「そう。むしろ、ダンナの閉ざされた心が開いて欲しいという思いの方が、妻としての本音かもしれない」
ロボ丸🤖「だから、聡には早めに死んで欲しいと思ってる」
Roadie☆「そこまでは言っとらんわ！」
ロボ丸🤖「とにかくさ、オレが面白いと言ったのは、ラストを超えてストーリーが続くというところ」
Roadie☆「なんでそれが良いんだ？」
ロボ丸🤖「この小説はドラマ化できる」
Roadie☆「なるほど。結構場面設定も豊富で、日本国内や海外も出てくるからいろんなエピソードが作れるね」
ロボ丸🤖「それだけじゃない。大悟や博史、あるいは康三や毛利、みな子だってサイドストーリーが作れる」
Roadie☆「なるほど。スピンオフか」
ロボ丸🤖「やっぱ早く出版しないと何も始まらん」
Roadie☆「アルファポリス以外はないのか？」
ロボ丸🤖「双葉文庫でルーキー大賞をやってる。入賞したら出版出来るらしい」
Roadie☆「それもまどろっこしいね。このクオリティだったら、このままカドカワかどこかに送ったら本にならないかな」
ロボ丸🤖「出版業界は結構新人に冷たいのよ。百田尚樹さんだって無名の新人の時、あちこち出版社回ったって」
Roadie☆「ああ、ゼロの焦点ね」
ロボ丸🤖「違うわ！永遠のゼロだよ。とりあえず出版社にコネがないとね」
Roadie☆「この本は絶対にどこかで出版されるべきだ。いずれドラマにも映画にもなる」
ロボ丸🤖「それ、オレが言い出したんだよ！」
Roadie☆「どっちでも良い。もしさ、君僕がベストセラーになったら」
ロボ丸🤖「なったら？」
Roadie☆「この対談が巻末に掲載されて、オレ達にも印税がガッポガッポ！」
ロボ丸🤖「ならねえよ！」
Roadie☆「じゃいい。インターネットの宇宙の砂になって残れば。いつかハヤブサが回収に来る」
ロボ丸🤖「来るか！そんな貴重なもんじゃねえや」

4
ロボ丸🤖「こういうホンワカする設定もあるのに、弁当屋には冷たい。みな子も大阪かどっかに追いやってそれっきり！」
Roadie☆「しょうがないだろ！脇役なんだから。むしろみな子押しのオレとしては結構ご褒美エピソードがあったと思ってる」
ロボ丸🤖「どんな？」
Roadie☆「覚えてない？交差点でさっとみな子とキスをした後、将の心が揺れるんだよ」
ロボ丸🤖「単純だな。たかがキスで」
Roadie☆「お前羨ましいんだろ！ロボットはキスなんかしないからな」
ロボ丸🤖「うるせえな！じゃあ萩の元カレと聡の不思議な関係もロボットにわかるように説明してみろ！」
Roadie☆「秋月のことか。彼氏じゃないよ。そうならなかったんだ」
ロボ丸🤖「あいつ聡のピンチになぜか現れる。聡のこと今でも好きだよね。一見サバサバしてるけど」
Roadie☆「だろうな。お前、意外とウエットな感情わかるじゃん！？」
ロボ丸🤖「そんなことないよ。結局、この話はハッピーエンドなの？」
Roadie☆「YMOだと思うよ。いやどっちでもない」
ロボ丸🤖「少なくとも将は首相になったし、若くて聡明な妻と子宝にも恵まれた。ハッピーだろ？」
Roadie☆「う～ん。世間的にはそうだけど、将の心は二十年以上閉じたままだ。これって幸せかな。聡ときたら、このまま愛されないまま死んでいくんだよ」
ロボ丸🤖「山荘のエッチが最後だったな」
Roadie☆「そういう即物的なことじゃない」
ロボ丸🤖「でもラストシーンはちょっと含みを残しているか」
Roadie☆「暗示的だね。雪の中、現役総理が全てをかなぐり捨てて愛に向かって走るんだぜ。読んでて震えたよ」
ロボ丸🤖「雪だもんな」
Roadie☆「違うわ！感動して震えてるんだよ。お前はこの後どうなると思う？」
ロボ丸🤖「どうもならんだろう。聡はどのみち癌の末期だ。精々、死の床を将に看取って貰えるくらいじゃね」
Roadie☆「それじゃドラマ化は無理。映画化しても客は入らん。なんか奇跡でも起きないと」
ロボ丸🤖「だと面白いね」
Roadie☆「奇跡が？」
ロボ丸🤖「聡の病気が治るとかないかな」
Roadie☆「う～ん。無くはないかな。全身に癌が広がっていても、例のノーベル賞のオブジーボ使うと効くことがあるらしいよ」
ロボ丸🤖「へぇ～」

3
ロボ丸🤖「結局、口でしたんだよな」
Roadie☆「違うわ！一線は守ったの！だから七十年経っても想いが残るんだよ！」
ロボ丸🤖「ロボットには全くわからん、そのウェットさ」
Roadie☆「いやいやこの微妙な感情というか、アンビバレントな設定が君僕が一流なとこなんだよ」
ロボ丸🤖「例えば？」
Roadie☆「将と大悟の関係。将は大悟の危機を救った恩人であると同時に、殺人の罪を被せた張本人でもある」
ロボ丸🤖「なるほどね」
Roadie☆「将と純代、将と康三、それぞれ屈折した関係で単純な敵味方じゃない。こういうのが重層的にストーリーに深みを与えてる」
ロボ丸🤖「オレはよくこんなに残酷な展開にできるなって思ったよ」
Roadie☆「どういうこと？」
ロボ丸🤖「なんというか、気を持たせてパッと裏切るのよ。例えば、弁当屋の夫婦なんかただ良いだけの人じゃない？どんなことがあっても将と聡に優しくて、ほっこりするエピソードばかりなのよ」
Roadie☆「それが？」
ロボ丸🤖「途中で、将と聡のスキャンダルを隠す為、土地開発だとか言って弁当屋を立ち退きさせるの。意地悪くない？」
Roadie☆「誰がだよ。オレはむしろ政治の世界でリアリティあると思っちゃったけど」
ロボ丸🤖「大体さ、メインプロット自体が聡が将を裏切るハナシになってるじゃん。こういうとこが恋愛モノを逸脱してる」
Roadie☆「同意。そこはオレも強く言いたい！」
ロボ丸🤖「Roadie☆さん、コメント欄でもブーブー言ってたよね」
Roadie☆「作者は相手のために自分を犠牲にする高度な愛みたいな説明をするんだけど、それがわからん」
ロボ丸🤖「でもそういうのあるんじゃない？糟糠の妻みたいな」
Roadie☆「いや糟糠の妻や日陰の女は、男を裏切ったりしないよ。男が幸せになるのを陰で支えるのであって、男の心に傷をつけて消えるとかおかしいよ」
ロボ丸🤖「なるほどね」
Roadie☆「そういう点では、聡の心理がわからないんだよ。愛のない相手と、愛する男の子供を育てるってどうかしてる。よく博史がキレなかったよ。巷じゃこういうケースで子殺しが普通に起きてる」
ロボ丸🤖「博史って優しいよね」
Roadie☆「ホント優しい。博史目線で考えると、将に人生滅茶苦茶にされてんだもん。陽とうまくいってるってのがホント救い」

2
ロボ丸🤖「全然いやらしく無いならR18じゃなくない？」
Roadie☆「いや、充分エッチ。出だしから結構ショッキングじゃん。赴任したての女教師古城聡が不良グループに襲われる」
ロボ丸🤖「どき！」
Roadie☆「乳首を丸出しにされちゃう」
ロボ丸🤖「げ！」
Roadie☆「先っぽを舐められて、、、、」
ロボ丸🤖「感じちゃう💕」
Roadie☆「違うわ！そこへ不良のリーダー格が現れる」
ロボ丸🤖「やば！」
Roadie☆「絶体絶命、陵辱の危機。ところが、、、」
ロボ丸🤖「ところが？」
Roadie☆「ネタバレだから言わない」
ロボ丸🤖「焦らすな！」
Roadie☆「とにかく、多少の暴力とエロがある作品だということ」
ロボ丸🤖「山荘で隣のおじさんに覗かれそうなところが興奮するよな」
Roadie☆「お前、よく知ってるじゃん。こういうR18シーンのある小説はどの部門がいいのよ？」
ロボ丸🤖「覗きモノかぁ、、、」
Roadie☆「違う！普通のセック＊シーンだよ」
ロボ丸🤖「ア＊ルは？相互オ＊＊ーは？緊＊は？」
Roadie☆「やめろ！ノーマルセック＊って言ってるだろ！」
ロボ丸🤖「だったらエタニティってのがあるよ」
Roadie☆「エタニティ？永遠ってこと？」
ロボ丸🤖「永遠の愛のことだって。ここじゃアダルト系恋愛作品の総称だ」
Roadie☆「う～ん、やっぱり違うかな。君僕はアダルト系恋愛の枠をも超えてる」
ロボ丸🤖「どんなとこが？」
Roadie☆「例えば、18歳の時に凶行で倒れて、場面が変わると二十年経って首相になってるんだよ。こんなのエタニティじゃないだろ」
ロボ丸🤖「それだと今流行りの異世界転生モノかな」
Roadie☆「そんな要素はない。わけのわからん公爵とか貴族とか出てこないもん。あくまで現代劇だ」
ロボ丸🤖「でも大正時代とかあったぞ」
Roadie☆「それオレの好きなとこだ。ヒージー最高！」
ロボ丸🤖「あの回想シーン良いよね。先生に思慕してさ」
Roadie☆「若き日のヒージーが告ると、先生が言う」
ロボ丸🤖「やっちゃってください💕」
Roadie☆「違うわ！「戯れにそんなことをしてはいけないわ」だよ」
ロボ丸🤖「そのままそこでやっちゃうんだよな」
Roadie☆「ばか！それお前の心の声だろ！結局、接吻だけなんだよ。接吻！くぅ～！」

年末鼎談「ぼくらの君僕」

By Roadie☆ & ロボ丸🤖

ロボ丸🤖「何これ？リモート対談すんの？」
Roadie☆「そう。今流行りのオンライン会議だよ。感染防止ってことで」
ロボ丸🤖「でもロボットにビールスは感染しないよ」
Roadie☆「ビールス！お前は大正時代の学者か。北里柴三郎か。今はウイルスっていうんだよ！」
ロボ丸🤖「サブちゃんってウイルスに詳しいのか？」
Roadie☆「違うわ！北里博士を北島サブちゃんみたいに言うな！」
ロボ丸🤖「そんでタイトルの「ぼくらの君僕」って何？青山さんの新刊？」
Roadie☆「違う！ 小説「君は僕の太陽、月のように君次第な僕」をファンの間で「君僕」って言われてんの！」
ロボ丸🤖「ホントかよ。これ本になってんの？」
Roadie☆「いや、なってない。アルファポリスのサイトで公開されてる。無料で読める」
ロボ丸🤖「マジか！お前、こんなエグい小説、タダで読んでたのかよ。ちゃんとカネ払え！」
Roadie☆「お前も一緒に読んでたろ！払いたくても払えないんだよ！書籍化されたら即買いするわ！」
ロボ丸🤖「なら編集部の黒倉さんに相談しろ」
Roadie☆「誰だよ！とにかくこのクオリティの小説が放置なんておかしいわ。ゴミ溜めの中のダイヤモンドだ」
ロボ丸🤖「こらっ！ここの他の作家さんに失礼だろ！アルファポリスでやってる小説大賞に選ばれると本になるシステムなんだよ」
Roadie☆「そうなのか。君僕はどの部門が良いのよ？」
ロボ丸🤖「知らん。ライトノベルじゃね」
Roadie☆「いや、ライトじゃないな。もっと深い人生模様が詰まってるよ。時間軸も長い」
ロボ丸🤖「じゃ恋愛部門か？」
Roadie☆「そうかもな。ちょっとR18あるけど大丈夫？」
ロボ丸🤖「おっと。確かに山荘で抜かずの三発があったなあ、、、」
Roadie☆「いやいや、そんな濃厚なエロじゃない。愛し合う二人のまぐわいだよ」
ロボ丸🤖「そうだっけ？ちゃんとマスクしてソーシャル・ディスタンス取ってたか？唾液が危ないんだぞ」
Roadie☆「バカ！コ＊ナなんか出てこねえよ。現実とごっちゃにするな」

425話。おぉ見事に結んだ〜！

将が走る！吹き荒む雪！真っ白な画面！一瞬の静寂！「ラブストーリーは突然に」のイントロ！エンドクレジット！
パチパチパチパチ👏👏👏👏

(鳥肌立って動けん、、、、By ロボ丸🤖)

419話。なんか博史が可哀想になってきちゃったよ。

海外を飛び回る将来を嘱望されたビジネスマン。日本に置いてきた美人のフィアンセとは年に数度の逢瀬ながら、結婚は秒読み。老いた両親も心待ちにしている。

うん！

ところが、女教師のフィアンセが、赴任した底辺校で、なんとイケメン十七歳の生徒に猛アタックされ籠絡、付き合いだす。ほどなく寝取られ、やがて妊娠。一悶着のあと一旦別れるも、相手の少年の親から頼まれ、元の鞘に戻ることに。その間に老母は病魔に倒れ、嫁を見せられぬまま他界。イケメン俳優になった少年の親からの金銭的な支援と、彼女との結婚の引き換えに、仕事を退職、米国留学、相手の子を自分の子として育てることを了承。

ふ〜

米国では決して妻を責めず、幸せなそうな家庭の子煩悩パパとして振る舞う。でも一度心の離れた妻は、自分の愛情を受け入れようとしない。熱のないしらけた子作りセックスの末、なんとか待望の実子を受胎するも、あろう事か流産。六年余りの結婚生活は破綻し、妻子を失う。

が〜ん！

月日がたち、相手の少年は政治の道に進み最高位、宰相とすら呼ばれる存在に。名家を継ぎ、幸せ(そうな)家庭を持っている。一方、別れた妻はいま不治の病に侵され、、、

泣けてくるわ。

いま博史はどこで何を思うのか？再婚したんだよね。短い間、自分の子として育てた陽とは悪くないという。それだけが救い。

(博史目線で、将を悪者にしてるけど、将だって心の傷を抱えて、ぜんぜん勝ち逃げじゃないぞ。By ロボ丸🤖)

415話。㊗️更新！

アウェイってこういうことを言うんだろうね。はるばる日本から愛する人に会いに来たつもりが、そこには犯さざるべき家族の壁があって、いつの間にか自分は場違いな他人になっていた。

こんな悲劇はない。失恋とかそんな洒落たモノじゃない。心が根元からポッキリ折れる。それこそ、横＊早紀江さんが、万感の思いで平壌にめ＊みさんに会いに行ったら、他人のフリをされるくらいのこと。

よくここから立ち直って、総理大臣まで昇り詰めたものだ。叩き上げの菅＊偉も偉いが、苦しみながら頂点を極めた二世三世首相の安＊晋三や鷹＊将がもっと褒められていい。

（こらっ、そのちょくちょくリアル時事ネタを挟むのやめろ！By ロボ丸🤖）

414話。香奈ちゃんカッケー！小6なのに既にアゲマンの片鱗を見せてる。どこまで把握していたのかはともかく、将の抱えてる問題を見抜いて、解決の為の具体的な方法をちゃんと見つけ出してる。要するに論理的思考なのだ。今回の再会でも好き嫌いでなく、プラス・マイナスを考えて、自らセッティングに動いてる。こんな頭の良い子が将さまの近くにいて良かった。運命なのかな。

(こんな子と結婚したら、将は頭上がらんゾ。By ロボ丸🤖)

413話。手足もままならない身体で、地べたを這うように、聡の部屋を目指す将。心肺停止するくらいの大怪我のあと。こんな無茶をすれば、塞がりかけた傷口が裂けて、たちまち血の海だ。必死の思いで着いてみると、そこは何もないがらんとした部屋って。将の気持ちを想うと、胸が苦しくなる。

でも今日このレストランで、聡に相対しているのは、失意のすえ人生を諦めた落伍者じゃない。ということは、十八歳の将は、恋人から信じられない裏切りをされても、最後はちゃんと現実を受け入れ、前向きの人生を歩むことが出来る人間だったということ。つまり話せば分かったのだ。本人の為だからと、同意も何もなく人格を無視して、一方的に聡が消える必要など無かったし、完全に間違いだった。

香奈が考えるように、将が深い心の傷にフタをして二十五年生きて来たとすれば、それを変えられるのは今でしょう！

(最後の林先生要らんやろ。By ロボ丸🤖)

412話。㊗️無事御出産！博史も協力的！

でもそれ以外は、将が不憫でただただ涙、涙、涙。

吹っ切れたって！あんたねぇ、そりゃ身勝手過ぎるわ、、、。

(もう許してやれよ。将のため、それから康三の懇願もあっての決断なんだよ。By ロボ丸🤖)

411話。あるよね、こういうこと。人に話すとオカルトって言われるけど。知り合いがボストンにいたとき、日本にいたお父さんが亡くなったと同時に時計が止まったって言ってた。死に目に肉親が夢に出てくるとか普通に聞くもん。

(お前、オレの電池切ったら化けて出てやる！By ロボ丸🤖)

410話。「心配だろう。日本に・・・帰りたい？」と博史。おそらく本気じゃないだろう。痩せ我慢かも知れない。でもこれに乗っかって、「帰りたい」となぜ言わない？

そりゃ日本に帰るのは、社会的にはマズいかもしれない。でも今こそ将の横にいて、回復に祈りを捧げるべきは、地球上に一人しかいない。博史はそれを分かってるから、あえて言ってる。ここは偉い。康三をスポンサーにした彼の立場なら黙っていた方がいいのだ。

たとえフリでも好意は受けて、ここは緊急帰国、その借りはあとでしっかり返せば良いのだ。将が回復したところで、別れ話を切り出し、どんなに揉めても、ちゃんと話をつけてからボストンに戻る。聡がケジメをつけて、自分から帰って来ることで、博史は救われる。

とにかく、愛を誓いお腹の子の親でもある恋人を、しかも死に向き合ってる時に、一方的に置き去りにするなんて、完全に人の道に反する。そんなことをされたら、人が信じられなくなる。絶望して自決したっておかしくない。

と言いたくなる。もう終わったことだが。

409話。ここは二人の関係を定点観測出来るレストランだ。知り合って間もない将がいきなり告白した一度目、十八歳になり結婚を切り出した二度目、そして長いインターバルを経て再会した今回。今はもう違う人生を生きている。まるで大河ドラマを見てるようだ。

そして会話は核心へ。

「まさか、あなたが僕を捨てていたなんて」

これだ。凶行に倒れ、一か月もの昏睡から覚めると、最愛の人に棄てられていたなんて！深い傷を負い、蘇生後の後遺症を抱え、傍にいて一番支えて欲しい人がいないなんて！瀕死の将さまを置き去りにして昔の男とドロンするなんて！お腹の中に愛の結晶を宿しながら、だまって外国に高飛びするなんて！

今でも許せない！ 💢

(アカン！こいつまたヘンなモードに入っちゃった。よく思いだせ。聡は全く事件を知らずに渡航させられたんだよ！By ロボ丸🤖)

408話。「あのとき将を真に愛したであろう彼女に、行動で引けをとりたくない」

そっか。これは女の闘いなんだ。香奈が不治の病の聡を気遣って「どうぞ夫とお会いください」といった体で、実は「私だって夫への愛で負けてない」という女の意地があるわけだ。たぶん、将も聡もそういうメッセージとは受け取らないだろうから、香奈の一人相撲なんだけどね。笑

(男を取り合うより、譲り合う勝負ってナニ？By ロボ丸🤖)

なるほど。余命宣告はあくまで二年前になされた医者の見立てであって、実際には聡はまだ日常生活も出来るし、外見上も普通の時期であると。当方なんとなくもうだいぶ悪いのだと思いこんでおりました。ご説明ありがとうございます。😃

407話。そうか、サプライズと言う手があったか！やっぱり自分からは色々考えちゃって会えないよね。妻の香奈に悪いなって。でも香奈と陽が仕掛けるのなら、ハナシは別だ。そして何が良いって、周りを固めることで情死みたいな「突発的事故」を防止出来る。二十五年前の経緯を考えたら、二人だけで逢えばまさかってことも起こりえる。あと、どこで調べたか、二人の思い出のレストランにセッティングするなんて出来過ぎだ。香奈と陽に一本取られた。グッジョブ！

「先生！」
「鷹枝くん、久しぶりね。いつもテレビで見てるわよ、総理」
「先生、教えてください、先生はぼくを捨てたんですか」
「・・・」
「先生！」
「・・・」
「アキラ！答えて！」
よろめく聰。将が抱きとめる。
見つめ合う二人・・・・

くぅ〜！やっば！いかん！妄想が止まらん、、、、、、

(何だよ！絶対会わせるなとか言ってた奴が、会うとなったら今度は大はしゃぎかよ！By ロボ丸🤖)

406話。香奈が危険なカケに出た。やっぱり育ちが良過ぎるのかな、夫と昔の女を再会させるなんて、、、、ユーミンとか中島みゆきを好きな女子たちが聞いたら「あり得ない！」ってなるわ。

しかしホントに「女としての私情を押し殺して、将の死んだ心を生き返らせてあげたい」だけなの？「愛してる夫の心の傷を治してあげたい」転じて「引きちぎられた昔の恋をちゃんと終わらせてほしい」転じて「そして私をイチからちゃんと愛してほしい」という女心もあるんじゃないの。古い愛を成仏させなければ、夫は自分を心から愛してくれないっていうのがきっと本音だよ（今のところ淡白なエッチに不満は無いとしても）。将が真の笑顔を取り戻すには、今しかないという切迫感もね。

でもやっぱりヤバいよ。かつて「いなくなったら死んでしまう」ほど惹かれあっていた男女だ。会釈とか握手だけで終わるわけない。ハグ、ベロチュウ、そして、、、、、やっば！！まして今の将は日本国を預かる重要人物、文春や政敵、外国スパイまでスキャンダルを狙ってる。密会なんてまるで危ない。

どうしよう、、、、、、悩むなぁ。

(どうしてお前が悩むんだよ！とにかく聡にはもう時間が無いんだぜ。By ロボ丸🤖）

405話。将は心から笑ってない・・・。実は仮面夫婦だったのかな。喧嘩はしなくても、心を開いていないというか。ヘンな話、夫婦生活はどうなんだろう。二人の初夜は？あの聡との山間の狂おしい一夜などとは、比べるべくもないのか。

「お兄ちゃん、どうしちゃったの？しっかりして！」

火照った身体を持て余す香奈の叫びが聞こえて来るようだ。この夫婦の寝室を覗いて見たくなる。

(尤もらしく言ってるが、エロエピソードを期待してるだけだろ！このドヘンタイ！By ロボ丸🤖)

404話。純代さん、なんでそれを香奈に言っちゃうのよ。揉めるに決まってるじゃん。案の定、香奈がモヤモヤしちゃった。家族でも言わない方が良いことってあるよ、特に元カレ・元カノのこと。

さて、「先週、専門誌向けに出した論文がさっそくゲラになって戻ってきた」
には違和感あり。学術論文の場合、依頼原稿でもない限り査読を経るので、通常、投稿から掲載までに数週間から数ヶ月かかる。「先週、専門誌にアクセプト(採用)された論文がさっそくゲラになって戻ってきた」なら分かる。

(お前、それも言わなくて良いことだわ！By ロボ丸🤖)

402話。聡がまた手を伸ばせば届くところにいる。二十五年前の聡は「最強キャラ」だった。瑞樹、みな子、そして香奈など足元にも及ばない。だが、二十五年で全てが色褪せ、もう将を惹きつける神通力はないはずだ。

麻雀で言えば、むかしは「国士無双」でも今は、、、、

聡の持ち手：
熱愛の思い出　二飜
恩師　一飜
陽の母　一飜
五十代美魔女系　一飜
合計　五飜（満貫）

香奈の持ち手：
正妻　二飜
時間の共有　二飜
海と了の母　二飜
四十代インテリ系　一飜
合計　七飜（ハネ満）

言うまでもなく、冷静なら将はハネ満の香奈を取る。しかし聡は「余命いくばくもない」でリーチを掛けている。もし聡が目の前に現れたらどうだ。将の中で時計が巻き戻り、「熱情」の暗刻が出来る。そして抱き合いでもしたら、理性は飛び、一気に和了(ロン)だ。

想像して欲しい。一国の総理が全てを放り出して、愛の逃避行へ向かう姿を。思い出の山口へ向かうのだろうか。日本国は権力の空白となり、虚を突いて中国が尖閣へ攻め入る。国家存亡の危機、悪夢だ。

要するに、いかなる理由でも「決して将と聡を再開させてならない」ということ。

(そんなモン、別に麻雀に例えんでも、同じ結論になるやろ！By ロボ丸🤖)

401話。なんか海が将に、将が康三に見えてきた。四半世紀というのは、世代が一つ進む時間なんだね。月並みだけど、親の気持ちって、自分が親にならないと分からない。今なら康三さんの将に対する厳しさの多くを理解できる。それでも、将から聡を、陽から実の父親を強引に奪ったことは許せないけど。☹️

さて、「被害者である将が意識不明の間に、いったん殺人未遂罪として起訴予定となっていたが、息を吹き返した将の強い願いもあり減刑された」という文章は、やや不自然。「息を吹き返した」とは心肺蘇生が奏功したことを言うので、意識回復とは違う。恐らく心肺停止で搬送された将が、蘇生措置をされた段階で、心拍と自発呼吸は戻り、その後昏睡状態が一ヶ月続いたということだろう。なので、「意識が回復した将の強い願いもあり」の方が自然だと思う。

400話。おっカメオ出演か？！でもさ、今や一国の首相でも、聡の近況を聞くと気持ちがグラッとくるって、なんだか嬉しいな。一瞬、あの青臭いみんなの好きな将に戻ったみたいで。返す返す思い起こすのはヒージーのこと。九十年経っても、あの遂げられなかった大正ロマンの恋の灯は消えてなかった。夢を捨て去り、肉体は老いさらばえても、青春の滾りを忘れない。今年の精霊流しも華やかに、、、。😌

(お前はさだまさしか！By ロボ丸🤖)

399話。なんだか町を出て25年後に、同窓会で昔の友達の近況を聞いている感じ。そうか、兵藤は寿司屋の大将か。井口は夢を捨てても、ダンスは捨ててないのか。みな子はどうしてる？ドロップアウトした連中は？やんちゃしてても、なるようになるもんだ。みんなちゃんとした大人になって。今となれば、どれも良い思い出。😊

って違うだろ！！

瑞樹や大悟の止まった時間、将のぶった切られた思いは、どうなるんだ！今もふらふらと彷徨って、ぜんぜん成仏出来てない！何よりも今の聡が心配！

(焦るな！そういうのは、たぶんこれから徐々に分かってくんだよ。By ロボ丸🤖)