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貴婦人は令嬢を独占する
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「ごめんなさいね、執事殿。今宵は――女性だけの夜にさせていただくわ」
静かにそう言い残し、セシリアは寝室の扉をそっと閉めた。
それは、彼の存在を拒んだのではなく、ただ綾乃とふたりきりになることを選んだ、確かな宣言だった。
「……セシリアさん……」
戸惑いの混じった綾乃の声に、セシリアはふわりと笑って応える。
「大丈夫よ、怖がらないで。あなたを笑わせたいだけなの。私なりの――“愛の仕方”で」
その言葉と同時に、綾乃のナイトドレスのリボンが解かれる。
ゆっくりと滑るように露わになっていく肌に、セシリアの指がそっと触れる。
「さぁ、腕をあげて……そう、素直でよろしいわ」
ベッドの天蓋に結ばれたシルクの帯に、綾乃の両腕がやさしく固定される。
力強さではなく、拘束されることへの信頼と甘さだけが、そこにはあった。
セシリアは、まずその脇の下のくぼみに、唇を寄せる。
息を吹きかけ、そっと舌先で撫でると――
「ひゃぁっ……!? ちょっ、や……くすぐったいっ、くすぐったいですぅっ……!」
「可愛いわ、綾乃……あなたの笑い声、本当に……女の子のままなのね」
セシリアの愛撫は、指先ではなく、唇と舌でのものだった。
“くすぐる”というより、“味わう”ような、女にしかできない密やかな愛撫。
「脇の奥、細い神経の集まる場所……ここをこんなふうに、なぞられると……ほら、震えるのね」
「うっ、ふふっ……や、だめっ、だめぇぇぇ……ああぁ……」
笑いと息が混ざり合い、綾乃は顔を紅潮させながら身をよじる。
セシリアの指は、そのまま脇腹のくびれへと滑っていく。
その繊細な愛撫は、執事とは明らかに違った。
「貴女の身体はね、女性の指を待っていたのよ。ここも……このくぼみも……ほら、甘くてくすぐったいでしょ?」
「ふはぁっ……セシリアさん……や、そんな……そこまで、わかっちゃ……」
「ええ、わかるのよ。“私だから”わかるの。だって私も、あなたと同じ女ですもの」
甘く囁きながら、セシリアは綾乃の脚へと移る。
足の甲を指で撫で、足指の間に舌を差し入れた瞬間――
「んんんっっ!? ひゃぁぁあっ……や、やだっ、そこ、変な感じぃっ……!!」
「うふふ……ここはね、女の子のくすぐったい場所なのよ。内緒の、秘密のくすぐり」
綾乃の足が、艶やかに震え、笑いと喘ぎの間で揺れる。
しかし、その時。
扉の外に立つ執事の胸中に、微かなざらつきが生まれていた。
(私の知らぬ、あの声……きっと、表情までも――)
その声が、綾乃のものとは思えぬほど甘く、柔らかく、そして“女”だった。
セシリアは、綾乃の首元に顔を寄せ、そっとささやいた。
「彼の指先も確かに見事。でも……私の愛には、女としての理解がある」
「私のくすぐりは、笑いと一緒に、女としての悦びをも連れてくるの。
それがわかるなら……あなたはもう、戻れないわ」
綾乃は、乱れた吐息のまま、何も答えられなかった。
その夜――愛は笑いの中に溶け、
そして館の外では、嵐が静かに去っていった。
静かにそう言い残し、セシリアは寝室の扉をそっと閉めた。
それは、彼の存在を拒んだのではなく、ただ綾乃とふたりきりになることを選んだ、確かな宣言だった。
「……セシリアさん……」
戸惑いの混じった綾乃の声に、セシリアはふわりと笑って応える。
「大丈夫よ、怖がらないで。あなたを笑わせたいだけなの。私なりの――“愛の仕方”で」
その言葉と同時に、綾乃のナイトドレスのリボンが解かれる。
ゆっくりと滑るように露わになっていく肌に、セシリアの指がそっと触れる。
「さぁ、腕をあげて……そう、素直でよろしいわ」
ベッドの天蓋に結ばれたシルクの帯に、綾乃の両腕がやさしく固定される。
力強さではなく、拘束されることへの信頼と甘さだけが、そこにはあった。
セシリアは、まずその脇の下のくぼみに、唇を寄せる。
息を吹きかけ、そっと舌先で撫でると――
「ひゃぁっ……!? ちょっ、や……くすぐったいっ、くすぐったいですぅっ……!」
「可愛いわ、綾乃……あなたの笑い声、本当に……女の子のままなのね」
セシリアの愛撫は、指先ではなく、唇と舌でのものだった。
“くすぐる”というより、“味わう”ような、女にしかできない密やかな愛撫。
「脇の奥、細い神経の集まる場所……ここをこんなふうに、なぞられると……ほら、震えるのね」
「うっ、ふふっ……や、だめっ、だめぇぇぇ……ああぁ……」
笑いと息が混ざり合い、綾乃は顔を紅潮させながら身をよじる。
セシリアの指は、そのまま脇腹のくびれへと滑っていく。
その繊細な愛撫は、執事とは明らかに違った。
「貴女の身体はね、女性の指を待っていたのよ。ここも……このくぼみも……ほら、甘くてくすぐったいでしょ?」
「ふはぁっ……セシリアさん……や、そんな……そこまで、わかっちゃ……」
「ええ、わかるのよ。“私だから”わかるの。だって私も、あなたと同じ女ですもの」
甘く囁きながら、セシリアは綾乃の脚へと移る。
足の甲を指で撫で、足指の間に舌を差し入れた瞬間――
「んんんっっ!? ひゃぁぁあっ……や、やだっ、そこ、変な感じぃっ……!!」
「うふふ……ここはね、女の子のくすぐったい場所なのよ。内緒の、秘密のくすぐり」
綾乃の足が、艶やかに震え、笑いと喘ぎの間で揺れる。
しかし、その時。
扉の外に立つ執事の胸中に、微かなざらつきが生まれていた。
(私の知らぬ、あの声……きっと、表情までも――)
その声が、綾乃のものとは思えぬほど甘く、柔らかく、そして“女”だった。
セシリアは、綾乃の首元に顔を寄せ、そっとささやいた。
「彼の指先も確かに見事。でも……私の愛には、女としての理解がある」
「私のくすぐりは、笑いと一緒に、女としての悦びをも連れてくるの。
それがわかるなら……あなたはもう、戻れないわ」
綾乃は、乱れた吐息のまま、何も答えられなかった。
その夜――愛は笑いの中に溶け、
そして館の外では、嵐が静かに去っていった。
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