執事と貴婦人に、くすぐられて悦ぶ彼女

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愛あるいじわる、甘い試練

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「綾乃……少し震えているわね。ふふ……何を考えてるのかしら?」

セシリアが頬を寄せ、唇すれすれの距離で囁く。
指先は、綾乃の脇腹のくびれにそっと添えられ、わずかに圧をかけて上下に揺れる。

「ひゃ……ぁ……あはっ、くすぐったいっ……でも、でもぉ……っ」

「ん?“でも”? ふふ……“でも”のあとが知りたいわねぇ」

わざと追い込むように、セシリアはくびれから肋骨の下端に沿って、爪先を立てず、あくまで“愛撫”のようにくすぐる。
くすぐったさに甘さを含ませて、じわじわと“我慢の限界”を引き出していく。

一方、執事はベッドの下方に腰を下ろし、綾乃の足首を優しく支えながら、
その足の甲を指の腹で、弧を描くようにゆっくりと――

「綾乃様。ここは先ほども敏感に反応していらっしゃいましたね。……では、試してみましょう。片足ずつ、感度の違いを」

「えっ、や、やだ、それって、ああっ、んひっ、ひゃはははっ、あっ、あああああっ!」

左足の甲の中央――骨のくぼみのあたりに、じわりと円を描く指先。
すると綾乃は反射的に右足を震わせ、腰をくねらせる。

「おや……左足が弱いようですね。では――今度は右を……ああ、逃げないでください、逃げると余計に“いじわる”したくなってしまいます」

「そうねぇ、綾乃。私たちの前では、逃げ場なんてないの。ふたりであなたを、くすぐり尽くすんだから」

セシリアがくすくすと笑いながら、両手を上げて、綾乃の脇のくぼみに指を添える。
くすぐるというより、触れるか触れないかの距離。
まるでその予感だけで、綾乃の背筋がぞくりとする。

「や、やだっ、それだけはっ、予感だけで変になっちゃうのっ……!」

「だったら……どうなるのか、確かめなきゃね?」

ふたりの声は合図のように重なり――
セシリアが両脇を“くいっ”と責め、執事が足の裏の土踏まずを“くすくすっ”と撫で上げた。

「ひゃははははっ!やだやだぁぁぁっ!だめぇぇっ!ふたりとも、いじわるすぎっ!」

「そうでしょうか? 私たちは、綾乃様の反応が見たくてたまらないだけでして」

「愛してるから、焦らしたくなるのよ。泣き笑いする顔も、息を切らす声も、ぜんぶ……欲しくなっちゃうの」

綾乃は、翻弄される感覚の中で、確かに感じていた。
この“いじわる”は、責めではない。支配でもない。
ふたりが“彼女をもっと深く知りたい”と願う、甘やかで、熱のこもった愛なのだと――

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