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150 カルルドのかわいいトロンビー
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ランカイド・スートレラ子爵が、次男カルルドがテイムしまくっているトロンビーたちから供されるはちみつを、子爵家の銘で販売しようと策を練っていた頃のこと。
貴族学院の生物教師ミースが、スートレラ子爵家にトロンビーを見に行くとカルルドと相談しているところにドレイファスが通りかかった。
「僕も行きたい、もともとは僕の蜂だよ!」
そう言ってごね出した。
シエルドなら教師の前だと遠慮しただろうが、ちょっぴり自由なドレイファスに忖度はない。
「トロンビー見たい見たい見たいぃっ!」
ちなみにドレイファスは。
自宅にカルルドの手を借りて飼われるスローバードたちが、おとなしく一列に並ぶ姿をもう何度も見ている。だからテイムされた魔物が珍しいわけではない。
自分の庭から出ていったトロンビーにちょっと執着しているだけ、ちょっと見れば気が済む程度の駄々に過ぎなかったが、ミースの目には我儘な生徒にしか見えなかった。
「カルルドくん、私が追い払ってやろうか?」
気を利かせたつもりのミースが短く囁くと、びっくりしたように目を丸くしたカルルドがぶんぶんと首を振って。
てっきり喜ぶと思ったミースは困り顔を浮かべた。
「違うんですミース先生!本当にドルの家から連れてきたトロンビーたちだから、ドルが見たくても当然なんです」
「え?本当にそうなのか?」
「そうです。僕の庭からトロンビーを連れて行ったのはカルディです」
ドレイファスが少し胸を反らして。
今の会話には、自慢のネタになりそうなことは何もなかったはずだが、何故かドヤ顔を振りまいている。
「そうか。では処遇はカルルドくんに任せよう」
「じゃあドルも来たらいいよ。ミース先生がいらっしゃる日でいい?」
「いい!やった!」
ミースとカルルド、ドレイファスは次の休みにスートレラ子爵家を訪ねるということで、約束を交わした。
公爵家に帰宅したドレイファスはうれしそうに母マーリアルにスートレラ訪問を報告する。
マーリアルはまさか学院の教師も一緒だとは思わず、スートレラ家への土産を手配してやり、また少し背が伸びたドレイファスを楽しそうに見つめていた。
週末、ドレイファスにはワーキュロイが護衛について子爵家へと向かった。
マーリアルからのエミル夫人への土産はローザリオの作った新しいジェル。そして大きく実ったレッドメルを三個とガーリーや塩の詰め合わせである。
ドレイファスはミースの存在を完全に忘れていた。
スートレラ家についた馬車からワーキュロイとドレイファス、トレモルがおりるのを見計らったように、ミースもちょうど馬でやって来た。
「おや、この前の!」
我儘小僧と思ったのだが、馬車の紋章に目が吸い付いた。
「ん?この紋章は?」
見知らぬ人間を警戒したワーキュロイがドレイファスに寄り添うのを見て、ミースは両手をパタパタと振り、他意はないと示して見せる。
「申し遅れました、私は貴族学院の生物教師ファロー・ミースです」
「さようでございましたか、失礼致しました。私はフォンブランデイル公爵令息ドレイファス様の護衛、ワーキュロイ・イルツエグと申します」
「え?フォンブランデイル公爵?」
「はい」
ミースの目がドレイファスを、そしてトレモルを見た。
「ぼくは公爵家に寄宿中のモンガル伯爵家のトレモルです」
うん、と頷きドレイファスに視線を戻す。
学年の違う生徒まで把握しているわけではないのだ。ミースはこの碧い目のこどもが公爵家嫡男だと初めて知り、何か自分に不利になるような粗相をしなかったかと大急ぎで頭を巡らせた。
「あ、ドレイファス様はあまり細かなことは気にされませんので、ご心配なく」
見透かしたようにワーキュロイがフォローしたが、かえって恥ずかしくなったミースは少し俯いたが。
「ミース先生、トロンビーを見に行きましょう!ドルとトリィもこっちだよ」
カルルドの声に救われた。
「へえ!花がたっくさんだ!うちの庭とは全然違うね」
庭園を見渡しながらのドレイファスの言葉に、
「そりゃあ、公爵家の庭とは比べものにならないよ。ドルの家は本館も離れも信じられないくらい広いもの」
カルルドがこぼすと、トレモルも頷いて同意する。
「今でこそ慣れたけど、庭に丘や森や牧場があるとか、普通じゃないよ」
うっかりカルルドが言うと、ミースが興味を惹かれたように質問を開始した。
「庭に牛を飼う牧場がある?」
学院の教師ということで、つい気が緩んでしまったカルルドが漏らす。
「はい、牧場で牛を飼って牛乳を絞っているんです」
「牛乳?公爵家の方々飲まれるわけなかろう?一体何のために?」
カルルドはハッとした。
幸いにもその表情の変化にミースは気づかなかったが、ワーキュロイはカルルドの失敗にヒヤリとし、それをリカバリーするか、誤魔化すかを考え始めている。
「公爵家でなぜ牛などを?」
もう一度ミースが訊ねてきたので、ワーキュロイが口を開こうとしたとき。
「ローザリオ先生が牛を飼い始めたときに牛乳をくださって、お母さまも僕もそれが大好きになったんです。もっと飲みたいからってお母さまが牧場を作ったんです」
穢れのない碧い瞳が素のままで答えた。
マーリアルは牛乳を飲みたかったわけではなく、クレーメを作るためなので事実は違う、しかしドレイファスは嘘を言ったり誤魔化したわけではなく、そんな風に覚えていてそのとおりに答えた。
そして意図せずに、カルルドをピンチから救った。
「ローザリオ先生?」
「錬金術師のローザリオ・シズルス様です」
ワーキュロイが口を挟む。
「ああ、あの有名な!」
さすがにミースもその名は知っている。
牛乳など平民が口にするようなものではないかと思ったが、有名な錬金術師が牛を飼っていてその乳を飲ませた!屋敷内に牧場を作るほどに公爵夫人がそれを気に入ったと聞くと、自分も牛乳を飲んでみたくなる。
「公爵家の牧場を見せていただくことはできますか?」
あわよくばそのときに少し飲ませてもらえないかと思いついてミースが訊ねたが、ワーキュロイは頭を下げて詫びた。
「申し訳ないことでこざいますが、牧場は邸内でも公爵ご家族と特に親しき方のみがお過ごしになられる場所にある故、公爵閣下の許可ある者しか入ることができません。また牛も牛乳も公爵夫人の個人所有物のため、どうしてもとご希望なら公爵閣下と公爵夫人御二方の許可をそれぞれにお取りになればもしかしたら・・・」
たかが牛のために面倒くさそうな許可を取れと言われ、ミースは簡単に諦めた。平民で牛を飼う者を探して乳を買い取る方がはるかに楽ではないか!
牛乳を売ってくれる者を見つけることにしようと、気持ちを切り替えた。
「いえ、そこまでは。ちょっと興味があっただけですから。では皆でトロンビーを見せてもらいましょう」
カルルドが、らしくない元気さで「はいっ!」と返事をしてトロンビーたちが潜む庭園へと足を踏み出した。
『みんな!ちょっと出てきて』
せっかくだから、かわいい蜂たちを一斉に見せたいとカルルドが呼ぶ。
「ブウウウン」
低い羽音がいくつも重なり合い、うねるように響き渡る。
「え?」
ドレイファスがパッと反応した!
思い出したのだ、離れの畑で凄まじい数の飛び交う蜂に恐れ慄き逃げ出したことを。
カルルドが呼び寄せた蜂は、ドレイファスだけではなく、トレモルもワーキュロイも、そして動物の変わった生態には狂喜乱舞するはずのミースも、その想像を超える数であった。
「しゅごい・・・」
噛みながら自分たちに向かって飛んでくる蜂を見上げたドレイファスが、ワーキュロイの上着の裾をギュッと握りしめて、ふるりと小さく体を震わせる。
『止まって』
カルルドが小さな声で呟くと、トロンビーたちは空中でホバリングして見せた。
空に縫い留められたように居並ぶ蜂に、ミースはぽけっと見惚れ、トレモルは口が開いたまま閉めることを忘れている。
肩に下げていた鞄から瓶と皿を取り出すと地面に置き、とろりと花の蜜を流し入れたカルルドが
『順番にね』
そう言ったかと思うと、自分たちで順番を決めているとしか思えない動きで、少しづつ皿におり、蜜を舐めてはまた空へと戻っていく。
「す・・ごいな・・・」
ミースから感嘆の声がもれ、耳にしたカルルドがうれしそうに振り返った。
「みんなすごくいい子なんです、本当にかわいくって!巣箱をお見せします!」
ミルケラに頼んで作ってもらった、養蜂箱である。
屋根を大きく張り出して、強い日射しや雨風を避けることができ、巣箱の中には天敵の鳥などが嘴を突っ込んでも生活スペースには届かないよう奥行きを作った上、蜂より大きなものは入れないようにしてある。
但し、屋根は蓋のように開けることもできるので、はちみつを集めることもできるのだ。
子爵家にベアは出ないので、鳥対策さえしてあれば蜂たちは快適に過ごすことができる。
そんな巣箱が庭園のあちらこちらに置かれているのだ。
その数のあまりの多さに、うれしそうなカルルドと対照的に、魔物慣れしたワーキュロイまでが呆然と立ち尽くした。
貴族学院の生物教師ミースが、スートレラ子爵家にトロンビーを見に行くとカルルドと相談しているところにドレイファスが通りかかった。
「僕も行きたい、もともとは僕の蜂だよ!」
そう言ってごね出した。
シエルドなら教師の前だと遠慮しただろうが、ちょっぴり自由なドレイファスに忖度はない。
「トロンビー見たい見たい見たいぃっ!」
ちなみにドレイファスは。
自宅にカルルドの手を借りて飼われるスローバードたちが、おとなしく一列に並ぶ姿をもう何度も見ている。だからテイムされた魔物が珍しいわけではない。
自分の庭から出ていったトロンビーにちょっと執着しているだけ、ちょっと見れば気が済む程度の駄々に過ぎなかったが、ミースの目には我儘な生徒にしか見えなかった。
「カルルドくん、私が追い払ってやろうか?」
気を利かせたつもりのミースが短く囁くと、びっくりしたように目を丸くしたカルルドがぶんぶんと首を振って。
てっきり喜ぶと思ったミースは困り顔を浮かべた。
「違うんですミース先生!本当にドルの家から連れてきたトロンビーたちだから、ドルが見たくても当然なんです」
「え?本当にそうなのか?」
「そうです。僕の庭からトロンビーを連れて行ったのはカルディです」
ドレイファスが少し胸を反らして。
今の会話には、自慢のネタになりそうなことは何もなかったはずだが、何故かドヤ顔を振りまいている。
「そうか。では処遇はカルルドくんに任せよう」
「じゃあドルも来たらいいよ。ミース先生がいらっしゃる日でいい?」
「いい!やった!」
ミースとカルルド、ドレイファスは次の休みにスートレラ子爵家を訪ねるということで、約束を交わした。
公爵家に帰宅したドレイファスはうれしそうに母マーリアルにスートレラ訪問を報告する。
マーリアルはまさか学院の教師も一緒だとは思わず、スートレラ家への土産を手配してやり、また少し背が伸びたドレイファスを楽しそうに見つめていた。
週末、ドレイファスにはワーキュロイが護衛について子爵家へと向かった。
マーリアルからのエミル夫人への土産はローザリオの作った新しいジェル。そして大きく実ったレッドメルを三個とガーリーや塩の詰め合わせである。
ドレイファスはミースの存在を完全に忘れていた。
スートレラ家についた馬車からワーキュロイとドレイファス、トレモルがおりるのを見計らったように、ミースもちょうど馬でやって来た。
「おや、この前の!」
我儘小僧と思ったのだが、馬車の紋章に目が吸い付いた。
「ん?この紋章は?」
見知らぬ人間を警戒したワーキュロイがドレイファスに寄り添うのを見て、ミースは両手をパタパタと振り、他意はないと示して見せる。
「申し遅れました、私は貴族学院の生物教師ファロー・ミースです」
「さようでございましたか、失礼致しました。私はフォンブランデイル公爵令息ドレイファス様の護衛、ワーキュロイ・イルツエグと申します」
「え?フォンブランデイル公爵?」
「はい」
ミースの目がドレイファスを、そしてトレモルを見た。
「ぼくは公爵家に寄宿中のモンガル伯爵家のトレモルです」
うん、と頷きドレイファスに視線を戻す。
学年の違う生徒まで把握しているわけではないのだ。ミースはこの碧い目のこどもが公爵家嫡男だと初めて知り、何か自分に不利になるような粗相をしなかったかと大急ぎで頭を巡らせた。
「あ、ドレイファス様はあまり細かなことは気にされませんので、ご心配なく」
見透かしたようにワーキュロイがフォローしたが、かえって恥ずかしくなったミースは少し俯いたが。
「ミース先生、トロンビーを見に行きましょう!ドルとトリィもこっちだよ」
カルルドの声に救われた。
「へえ!花がたっくさんだ!うちの庭とは全然違うね」
庭園を見渡しながらのドレイファスの言葉に、
「そりゃあ、公爵家の庭とは比べものにならないよ。ドルの家は本館も離れも信じられないくらい広いもの」
カルルドがこぼすと、トレモルも頷いて同意する。
「今でこそ慣れたけど、庭に丘や森や牧場があるとか、普通じゃないよ」
うっかりカルルドが言うと、ミースが興味を惹かれたように質問を開始した。
「庭に牛を飼う牧場がある?」
学院の教師ということで、つい気が緩んでしまったカルルドが漏らす。
「はい、牧場で牛を飼って牛乳を絞っているんです」
「牛乳?公爵家の方々飲まれるわけなかろう?一体何のために?」
カルルドはハッとした。
幸いにもその表情の変化にミースは気づかなかったが、ワーキュロイはカルルドの失敗にヒヤリとし、それをリカバリーするか、誤魔化すかを考え始めている。
「公爵家でなぜ牛などを?」
もう一度ミースが訊ねてきたので、ワーキュロイが口を開こうとしたとき。
「ローザリオ先生が牛を飼い始めたときに牛乳をくださって、お母さまも僕もそれが大好きになったんです。もっと飲みたいからってお母さまが牧場を作ったんです」
穢れのない碧い瞳が素のままで答えた。
マーリアルは牛乳を飲みたかったわけではなく、クレーメを作るためなので事実は違う、しかしドレイファスは嘘を言ったり誤魔化したわけではなく、そんな風に覚えていてそのとおりに答えた。
そして意図せずに、カルルドをピンチから救った。
「ローザリオ先生?」
「錬金術師のローザリオ・シズルス様です」
ワーキュロイが口を挟む。
「ああ、あの有名な!」
さすがにミースもその名は知っている。
牛乳など平民が口にするようなものではないかと思ったが、有名な錬金術師が牛を飼っていてその乳を飲ませた!屋敷内に牧場を作るほどに公爵夫人がそれを気に入ったと聞くと、自分も牛乳を飲んでみたくなる。
「公爵家の牧場を見せていただくことはできますか?」
あわよくばそのときに少し飲ませてもらえないかと思いついてミースが訊ねたが、ワーキュロイは頭を下げて詫びた。
「申し訳ないことでこざいますが、牧場は邸内でも公爵ご家族と特に親しき方のみがお過ごしになられる場所にある故、公爵閣下の許可ある者しか入ることができません。また牛も牛乳も公爵夫人の個人所有物のため、どうしてもとご希望なら公爵閣下と公爵夫人御二方の許可をそれぞれにお取りになればもしかしたら・・・」
たかが牛のために面倒くさそうな許可を取れと言われ、ミースは簡単に諦めた。平民で牛を飼う者を探して乳を買い取る方がはるかに楽ではないか!
牛乳を売ってくれる者を見つけることにしようと、気持ちを切り替えた。
「いえ、そこまでは。ちょっと興味があっただけですから。では皆でトロンビーを見せてもらいましょう」
カルルドが、らしくない元気さで「はいっ!」と返事をしてトロンビーたちが潜む庭園へと足を踏み出した。
『みんな!ちょっと出てきて』
せっかくだから、かわいい蜂たちを一斉に見せたいとカルルドが呼ぶ。
「ブウウウン」
低い羽音がいくつも重なり合い、うねるように響き渡る。
「え?」
ドレイファスがパッと反応した!
思い出したのだ、離れの畑で凄まじい数の飛び交う蜂に恐れ慄き逃げ出したことを。
カルルドが呼び寄せた蜂は、ドレイファスだけではなく、トレモルもワーキュロイも、そして動物の変わった生態には狂喜乱舞するはずのミースも、その想像を超える数であった。
「しゅごい・・・」
噛みながら自分たちに向かって飛んでくる蜂を見上げたドレイファスが、ワーキュロイの上着の裾をギュッと握りしめて、ふるりと小さく体を震わせる。
『止まって』
カルルドが小さな声で呟くと、トロンビーたちは空中でホバリングして見せた。
空に縫い留められたように居並ぶ蜂に、ミースはぽけっと見惚れ、トレモルは口が開いたまま閉めることを忘れている。
肩に下げていた鞄から瓶と皿を取り出すと地面に置き、とろりと花の蜜を流し入れたカルルドが
『順番にね』
そう言ったかと思うと、自分たちで順番を決めているとしか思えない動きで、少しづつ皿におり、蜜を舐めてはまた空へと戻っていく。
「す・・ごいな・・・」
ミースから感嘆の声がもれ、耳にしたカルルドがうれしそうに振り返った。
「みんなすごくいい子なんです、本当にかわいくって!巣箱をお見せします!」
ミルケラに頼んで作ってもらった、養蜂箱である。
屋根を大きく張り出して、強い日射しや雨風を避けることができ、巣箱の中には天敵の鳥などが嘴を突っ込んでも生活スペースには届かないよう奥行きを作った上、蜂より大きなものは入れないようにしてある。
但し、屋根は蓋のように開けることもできるので、はちみつを集めることもできるのだ。
子爵家にベアは出ないので、鳥対策さえしてあれば蜂たちは快適に過ごすことができる。
そんな巣箱が庭園のあちらこちらに置かれているのだ。
その数のあまりの多さに、うれしそうなカルルドと対照的に、魔物慣れしたワーキュロイまでが呆然と立ち尽くした。
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