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辺境のタケリード編
15話
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「えっ?」
少なくともその時点でのタケリードに深い意図はなく、指輪がほしいなら一緒に買いに行こうよくらいのものだったが、瓢箪から駒が転がり出た。
かぁぁと赤くなったナナリーが、小さな白い手で胸をぽんぽんと叩く。
─落ち着け落ち着け、タケリード様は今何をおっしゃったのかしら─
『では指輪は次回に。私には選ぶ目がないので一緒に買いに行きませんか』
─指輪を一緒に買いに行って私に贈るってこと?
指輪を贈るというのは、普通ならそういうこと。さすがに鈍さ百万倍のタケリード様でも、それはわかっていて言っているわよね?
えっ!
そ、それ、それってもしかしてプ、プ、プロポーズ!どどどどどうどう、どうしよう─
いざ自分のことになると、タケリードと同じように封印してきた乙女ナナリーが慌てだした。
チラっと視線を送ると、まだ跪いていてチケットを手にしたままナナリーを覗き込んでくる。
その姿がおかしくて吹き出すと少し落ち着きを取り戻し、そのチケットを受け取った。
「指輪はピンクダイヤモンドが欲しいわ」
「ピンクダイヤモンド?」
世に疎いタケリードでもわかる、それはとびきり高い宝石。現場監督になってからの数年分の俸給はほとんど手をつけていないが、それでも買えないかも知れない。
だが、どれほど傷つけたかわからないのに、それなのに自分が贈る指輪を受け取ってくれるというなら、贖罪も込めてそれくらいは当然だと頷いた。
「友だちの商会で安く買えるところがあるの。石を小さくして普段つけていても邪魔にならないデザインがいいわ」
下見をして金が足りなければ父に借りようと、商会の名をナナリーに聞き、観劇の約束を交わして別れると。
ザンバト家に戻ったタケリードは、すぐ父ユードに
「指輪を買いたいが金が足りないかも知れないので、そのときは少し貸してほしい」
と頼みに行った。
「指輪?指輪を買うのか?」
「はい、ナナリー様がほしいものがあるそうで一緒に見繕おうかと」
「そうかっ!そうかあ、でかした!やっとか。貸してくれなんて言うな、足りなければいくらでもやるから言えよ。いつ行くんだ?」
「観劇に行くので、そのときに日を決めるつもりです」
「なに?観劇にも行くのか?よしっいいぞいいぞ!」
盛り上がる父と、ただニヤニヤと口元で笑う母に居心地が悪くなったタケリードは、教えられた商会を覗きに行くことにした。
メリエラ伯爵家では、ナナリーがふわふわと雲の上を歩いている。
「はああああ」
特大のため息を何度もついて。
「あの人、私が欲しい指輪を買ってくれるって言ったわ」
考えるのが怖い。
期待してまた裏切られて傷つきたくない。
恋は複雑。それに比べたら仕事は簡単だ。うまくいくか失敗するかしかない。
「んん?恋?恋って何よ!タケリード様に恋してるとでも言うの?うそうそうそぉ!ないない!ないってば!ないわっ!」
自分で言って驚き、また真っ赤になる。
父マードルにはだいぶ前から考えろと言われていたので、タケリードもユードに言われてのことだとは思う。
それでも突然のことに驚き焦って、前からいいなと思っていたピンクダイヤモンドの話をしてしまった。小さなものでもかなり高いことは間違いなく、気軽に贈るような金額ではない品である。
「まさかね、まさかよね?えっまさか本気?」
結果として、タケリードは本当にナナリーのためにピンクダイヤモンドを買い、商会近くの薔薇が咲き乱れる公園で跪いて、彼女の指にそれをはめることに成功した。
「ねえ、他になにか言うことはないの?」
「言う事?」
「もうっ、ほんっと~に鈍いんだから!」
タケリードにはめてもらったばかりの指輪をぐぐっと目の前に出すと
「いま言わなかったら、いつ言うの?」
ハッとしたような顔をするタケリードに、呆れたナナリーは笑いが漏れる。
「あ」
「噛まないように落ち着いてゆっくりよ」
自分へのプロポーズを、噛まずにゆっくり言えというおかしなナナリーだが。
タケリードは思い出していた。
学院で自分が引き起こした醜聞で酷く傷つけたにも関わらず、ナナリーがそれとはわからない心配りで自分を支えてくれていたこと、おかげで汚名返上の機会を得ることができ、今ここにいる。
まだ深い気持ちとは言えないかもしれないが、タケリードはそれでも決意していた。
ナナリーと今度こそ心を通わせ、彼女を守り支えていくと。
深く息を吸うと跪いてその手を取った。
「ナナリー・メリエラ伯爵令嬢様、どうか私と結婚してください」
お互い歳も歳、一日でも早く!という両親たちの配慮で、貴族の結婚としては異例の三ヶ月の婚約期間ののち、無事華燭の宴を迎えた。
昔のふたりの経緯を知る者ももちろんいたが、力を持ちすぎたメリエラ伯爵家と、どん底から血を吐くような努力で新進気鋭の研究者までのし上がったタケリード・ザンバトに迂闊なことを言うものはいない。
なにより素直に幸せいっぱいな顔を見せたナナリーに、落ち着くところに落ち着いてよかったと誰もがふたりの幸せを祈ったのだった。
─結婚後。
日々タケリードの何気ない話を聞くたびに、それは商売になりそうだとあれこれ閃くナナリーは、新しい事業をいくつも起業して父マードルを超える大実業家と呼ばれるようになる。貴族としてはだいぶ遅くに結婚したふたりだが、仕事をしながらもふたりの男の子にも恵まれた。
「旦那さま、ねえ?テオドールの夏休みの課題見てあげてくださったのでしょ?」
「ああ、今の課題は昔より難しくなった気がするね」
「そうなの?どこがどんな風に難しいと思った?そうだわ!自宅で課題に取り組むときにどんなテキストがあったら勉強しやすくなるかしらね?」
さっきまでの母の顔が、あっと言う間に商売人の顔に変わっていると、タケリードがくすくすと笑う。
「また何か売り出すものを思いついた?」
「ええ、夏休みの課題の創作活動のヒント集みたいなのを作ったらどうかなって。例えば、切り取って組み立てる物とか、夏休みに読みたくなる本のあらすじがまとめられた紹介本とか、あっ!夏休みの日数分だけの日記帳はどうかしら?」
こうなると止まらない。
ひとりで思いついたことをいろいろ話していたが、晴れ晴れと笑うと一際きっぱりと言った。
「ああ、これでまた儲かっちゃうわ!」
うふふ~あはは~と貴族らしからぬ笑い声をあげる金儲けが大好きな妻。
タケリードは彼女と、そしてこどもたちとともにいられることに感謝する、誰に向けるでもなくしあわせそうに微笑んだ。
完
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
ここまでお読み下さり、本当にありがとうございました。
これで、ナナリーとタケリードのお話は終わりとなります。楽しんでいただけたら嬉しく思います。
恋愛ものの次作は明日から連載開始です。
ぜひお立ち寄りください。
よろしくお願い致します。
少なくともその時点でのタケリードに深い意図はなく、指輪がほしいなら一緒に買いに行こうよくらいのものだったが、瓢箪から駒が転がり出た。
かぁぁと赤くなったナナリーが、小さな白い手で胸をぽんぽんと叩く。
─落ち着け落ち着け、タケリード様は今何をおっしゃったのかしら─
『では指輪は次回に。私には選ぶ目がないので一緒に買いに行きませんか』
─指輪を一緒に買いに行って私に贈るってこと?
指輪を贈るというのは、普通ならそういうこと。さすがに鈍さ百万倍のタケリード様でも、それはわかっていて言っているわよね?
えっ!
そ、それ、それってもしかしてプ、プ、プロポーズ!どどどどどうどう、どうしよう─
いざ自分のことになると、タケリードと同じように封印してきた乙女ナナリーが慌てだした。
チラっと視線を送ると、まだ跪いていてチケットを手にしたままナナリーを覗き込んでくる。
その姿がおかしくて吹き出すと少し落ち着きを取り戻し、そのチケットを受け取った。
「指輪はピンクダイヤモンドが欲しいわ」
「ピンクダイヤモンド?」
世に疎いタケリードでもわかる、それはとびきり高い宝石。現場監督になってからの数年分の俸給はほとんど手をつけていないが、それでも買えないかも知れない。
だが、どれほど傷つけたかわからないのに、それなのに自分が贈る指輪を受け取ってくれるというなら、贖罪も込めてそれくらいは当然だと頷いた。
「友だちの商会で安く買えるところがあるの。石を小さくして普段つけていても邪魔にならないデザインがいいわ」
下見をして金が足りなければ父に借りようと、商会の名をナナリーに聞き、観劇の約束を交わして別れると。
ザンバト家に戻ったタケリードは、すぐ父ユードに
「指輪を買いたいが金が足りないかも知れないので、そのときは少し貸してほしい」
と頼みに行った。
「指輪?指輪を買うのか?」
「はい、ナナリー様がほしいものがあるそうで一緒に見繕おうかと」
「そうかっ!そうかあ、でかした!やっとか。貸してくれなんて言うな、足りなければいくらでもやるから言えよ。いつ行くんだ?」
「観劇に行くので、そのときに日を決めるつもりです」
「なに?観劇にも行くのか?よしっいいぞいいぞ!」
盛り上がる父と、ただニヤニヤと口元で笑う母に居心地が悪くなったタケリードは、教えられた商会を覗きに行くことにした。
メリエラ伯爵家では、ナナリーがふわふわと雲の上を歩いている。
「はああああ」
特大のため息を何度もついて。
「あの人、私が欲しい指輪を買ってくれるって言ったわ」
考えるのが怖い。
期待してまた裏切られて傷つきたくない。
恋は複雑。それに比べたら仕事は簡単だ。うまくいくか失敗するかしかない。
「んん?恋?恋って何よ!タケリード様に恋してるとでも言うの?うそうそうそぉ!ないない!ないってば!ないわっ!」
自分で言って驚き、また真っ赤になる。
父マードルにはだいぶ前から考えろと言われていたので、タケリードもユードに言われてのことだとは思う。
それでも突然のことに驚き焦って、前からいいなと思っていたピンクダイヤモンドの話をしてしまった。小さなものでもかなり高いことは間違いなく、気軽に贈るような金額ではない品である。
「まさかね、まさかよね?えっまさか本気?」
結果として、タケリードは本当にナナリーのためにピンクダイヤモンドを買い、商会近くの薔薇が咲き乱れる公園で跪いて、彼女の指にそれをはめることに成功した。
「ねえ、他になにか言うことはないの?」
「言う事?」
「もうっ、ほんっと~に鈍いんだから!」
タケリードにはめてもらったばかりの指輪をぐぐっと目の前に出すと
「いま言わなかったら、いつ言うの?」
ハッとしたような顔をするタケリードに、呆れたナナリーは笑いが漏れる。
「あ」
「噛まないように落ち着いてゆっくりよ」
自分へのプロポーズを、噛まずにゆっくり言えというおかしなナナリーだが。
タケリードは思い出していた。
学院で自分が引き起こした醜聞で酷く傷つけたにも関わらず、ナナリーがそれとはわからない心配りで自分を支えてくれていたこと、おかげで汚名返上の機会を得ることができ、今ここにいる。
まだ深い気持ちとは言えないかもしれないが、タケリードはそれでも決意していた。
ナナリーと今度こそ心を通わせ、彼女を守り支えていくと。
深く息を吸うと跪いてその手を取った。
「ナナリー・メリエラ伯爵令嬢様、どうか私と結婚してください」
お互い歳も歳、一日でも早く!という両親たちの配慮で、貴族の結婚としては異例の三ヶ月の婚約期間ののち、無事華燭の宴を迎えた。
昔のふたりの経緯を知る者ももちろんいたが、力を持ちすぎたメリエラ伯爵家と、どん底から血を吐くような努力で新進気鋭の研究者までのし上がったタケリード・ザンバトに迂闊なことを言うものはいない。
なにより素直に幸せいっぱいな顔を見せたナナリーに、落ち着くところに落ち着いてよかったと誰もがふたりの幸せを祈ったのだった。
─結婚後。
日々タケリードの何気ない話を聞くたびに、それは商売になりそうだとあれこれ閃くナナリーは、新しい事業をいくつも起業して父マードルを超える大実業家と呼ばれるようになる。貴族としてはだいぶ遅くに結婚したふたりだが、仕事をしながらもふたりの男の子にも恵まれた。
「旦那さま、ねえ?テオドールの夏休みの課題見てあげてくださったのでしょ?」
「ああ、今の課題は昔より難しくなった気がするね」
「そうなの?どこがどんな風に難しいと思った?そうだわ!自宅で課題に取り組むときにどんなテキストがあったら勉強しやすくなるかしらね?」
さっきまでの母の顔が、あっと言う間に商売人の顔に変わっていると、タケリードがくすくすと笑う。
「また何か売り出すものを思いついた?」
「ええ、夏休みの課題の創作活動のヒント集みたいなのを作ったらどうかなって。例えば、切り取って組み立てる物とか、夏休みに読みたくなる本のあらすじがまとめられた紹介本とか、あっ!夏休みの日数分だけの日記帳はどうかしら?」
こうなると止まらない。
ひとりで思いついたことをいろいろ話していたが、晴れ晴れと笑うと一際きっぱりと言った。
「ああ、これでまた儲かっちゃうわ!」
うふふ~あはは~と貴族らしからぬ笑い声をあげる金儲けが大好きな妻。
タケリードは彼女と、そしてこどもたちとともにいられることに感謝する、誰に向けるでもなくしあわせそうに微笑んだ。
完
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
ここまでお読み下さり、本当にありがとうございました。
これで、ナナリーとタケリードのお話は終わりとなります。楽しんでいただけたら嬉しく思います。
恋愛ものの次作は明日から連載開始です。
ぜひお立ち寄りください。
よろしくお願い致します。
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今、読み終えました。辺境編がとても、とても、面白く、引き込まれました。失敗しても、努力の積み重ねで、道を切り開いた!!
本当によく頑張ったと思います。胸が熱くなる、、グッとくる所もあり、一気に読ませてもらいました。
色んなお話を 楽しみにしてます。
ありがとうございました。
感想ありがとうございます。
楽しんで頂けたらうれしいです。
また是非お立ち寄りくださいませ。
あ~面白かった😍
一気読みです…😁😁😁
帯状疱疹が痛くて、お話で気を紛らわしています…
紆余曲折あるけど、頑張ることで幸せになるお話…とっても良かったです🤩💘🤩💘
感想ありがとうございます。楽しんで頂けたと知り、作者もうれしいです。
油木様の一日も早いご回復をお祈りしております。
てっきり、タケリードがざまぁされっぱなしで終わるかと思っていたので、ハッピーエンドにはビックリしました。
でも、心の底から、ああ良かったー!と言える最後に嬉しくなりました♪
とても素敵な物語でをありがとうございました♪
感想ありがとうございます。
大失敗からの下剋上、させてみました^_^
楽しんで頂けましたらうれしいです。