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1.少女になってもクズはクズ まずは全部洗いざらい吐いて貰おうか
クズ、コスプレ晒して罪晒す 1
しおりを挟む「…………あの、アイリ、さん?」
マコトはしおらしくもじもじして聞いてくる。言いたい事は分かり切ってるから「あ゛ぁ? なんだよ」と怪訝に返す。
「この、格好は……」
「ああ、良く似合ってるよ。アンタがアタシに寄越した、サイズのちっさいコスプレ体操着」
時を少し戻そう。まず、取り敢えずクズ男が少女になってしまった訳だが、これをどう活かしたものか。案外難しくて、思案は難航していた。
「あ、あのー……」
「あぁ?」
「ひっ、すみません……」
威勢良く女理解らせるとか、反省させるとか言ったは良いものの……どうやんだ?
まず世間一般に、アタシは女だが正直他の女の気持ちなんて分からん。だから必然的に理解させるのはアタシの気持ちとなるワケだが____
「…………うーん」
やべぇ、全然思いつかねぇ。されて傷付いた事を仕返しするって手はあるが、アタシが他の男と付き合ってるのを見せてコイツがダメージ受けるか? いやそれそもそも別に男の頃のコイツ相手でも出来る仕返しだし、そんな事、仕返しに利用される男が不憫だ。却下。
グダグダ考えていると、くーっと腹が鳴る。
「……くそ、腹減ってきた。そういや昨日から全然食ってねえや」
「あ、オレも」
「やめろ同意すんな、気が立ってんだよ」
「りっ、理不尽……!」
「お前が言うなよ」
「ひあっ、ごめんなさいっ!」
とは言え腹が減っては何とやら、一度食糧庫にあるカップ麺を取り出し、開封する。
「っ…………」
奴が自分も欲しそうに此方を見ている。これが見た目通りの可愛げある少女なら施さんでも無い。が、そうではないのだ。寧ろ外面のせいで煤けた内面の憎さが膨れ上がって、コイツに何かを与えるなんて気が全く起きない。というか餓死して欲しい。
「食いたいなら自分で買ってこいよ」
「っ、そんな! この格好でもう一回外になんて……!」
「別にここまで来られたんだから問題ないだろ……あっ」
いいこと思い付いた。格好、そうだ。コイツの趣味で辟易してたものがあるじゃないか。
「くくっ、そういやあったなぁ、アレ」
「なっ、何を思い付いたんだよ」
「ははは、それは食ってからのお楽しみだ……」
三分後、アタシは腹を空かせたマコトの前でカップ麺を汁まで一気に平げると、例のブツを衣類収納棚から探す。
「ううっ……汁まで飲んだら健康に悪いんだぞ」
お前が飲みたかっただけだろ、とまでは返事せず。奴の動向に注意を向けつつ棚の中を探り、そして。
「おっ、あったぞ。っ、そこ! 勝手に立つな!」
「うっ」
勝手に動こうとしていたクズを制止して言った。
「これ着ろ。そしたらカップ麺、許可してやる」
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