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六回戦! オレがコスプレックス⁉︎ オレがヤられるターン!
しおりを挟む閉じたカーテンの隙間から西陽が差し込む。交代宣言後、彼はキョロキョロと部屋を物色し始めた。
「おっ、お前……何とも無いのか?」
冬眠前のクマみたいに何かを探している。
「何とも無くはない……ただ、股間はギンギンなのに頭はキンキンに冴えててな……お前をどう犯すかばっか考えてる」
その顔面は蒼白で、見開かれた目は血走っていた。
こっ、怖えっ! 完全にキマってる目だ!
「プレイ道具とかは……あった。ってなんだよこの品揃え……」
「やめろ馬鹿野郎!使い方とかお前分かって____」
数分後。
「ん゛んんーッ! ん゛んんんーッ⁉︎」
____コイツっ、力で、強引にふん縛りやがったっ……!
口にはギャグボール、手脚にはM字開脚矯正様SMベルトが少し雑に装着され、オレはあっという間に身動きが取れない状態に。
「ははは、あの時の仕返しだ。良い格好だなサクマ」
「ん゛ん゛ぅーッ!」
根に持ってたのかよアレ! クソッ、口塞がれてて言葉が話せない。これじゃ言われたい放題だ。
「ほんとお前ん家来れて良かったな、オレのアパートよか全然広いし。最初からこっちのが……お、エロコスもある。コスプレとかもさせたいなぁ、散々着せ替えで遊んでくれたしな……」
「ん゛んぅっ! んん゛んんっ!」
必死に暴れて見せる。この不完全な形なら、何処か外れて何とかなるかもしれない。
そう思ったけど、甘かった。
「でもそれには一回大人しくさせないとダメか」
カイはそう言って、プレイ道具の中から電気按摩とピンクローターを取り出した。
「折角道具沢山あるんだから、色々使ってこう」
くそっ、狡いぞっ。その手はオレが先に使おうとしていたのにっ。
「ん……ん゛ん……!」
電気按摩のスイッチがオンにされ、ヴーッという電動音が鳴り響く。振動するヘッドが股座へと近付いて来る。オレは首を横に振りながら腰を引いて逃げようとするが、ダメだ。逃げ切れない。
「逃げんな、よっ!」
ヴヴヴッ!
「ん゛んぅっ⁉︎」
押し当てられた瞬間、身体がビクッと跳ねた。想像を超える衝撃だ。もう一度腰を引いて逃れようとしたけど、もう引いた分だけ押し付けられて、全く距離が取れない。
「ん゛っ! ん゛んんぅっ、う゛っ、う゛ぅっ♡」
「ははっ、気持ち良いか?」
「ん゛っ……んぐっ…………!♡」
好きにさせてたまるかと必死に堪えて睨んで見せる。意味が無いのは承知の上だが、こんなのプライドが許さねえっ。
「良い目だなぁ、喋らないお陰で強気な女って感じで凄い唆るわ」
「ん゛っ……ん゛んっ♡」
振動が胎に響いて、その上に浮き出た紋様がぽぅっと桃色に光る。
なんてちょろい身体なんだ。こんな簡単にスイッチ入って、感じ始めてやがるっ。
最中、「おっ……これ、もっと強く出来るんだな」とカイ。どうやら摘みに気付いたようで、カチカチカチッと、一気に回してしまった。
「ん゛っ⁉︎♡」
バイヴが一気に激しくなる。腰が瞬間的に浮いて、生じたショックが脳天へと突き抜けていく。
____バカバカバカッ! 止めろっ、戻せっ!
刺激が急に強過ぎる。んーんー唸って止めろと抗議するも、当然止めては貰えない。寧ろ腰が浮くのを面白がって、より強く追い立てる様に押し当てて来る。
「ん゛んんっ!♡ んう゛っ、う゛ううぅっ!♡♡」
「凄い反応だな……」
ふざけんなっ、こんなのヤバいっもうクるっ! 漏れるっ!
「ん゛んんんうううううぅっ!♡♡♡」
瞬間、視界が明滅する。電マ先生恐るべし。我慢する暇も無く、あっという間にイかされてしまった。
「うおっ、もうイったのか……?」
マシンによっては五秒で瞬殺されるケースも報告されてたけど、演技じゃなかったのか。ここ数日でダントツの最速記録だった。
「ん゛んーっ♡ん゛んんんぅっ♡」
余韻の中、暴れる腰を必死で抑えようともがく。しかし、次の手が来る。
「流石に早過ぎてつまらないな……こっちはどうだ?」
電マの電源を切り、カイは今度はピンクローターの電源をオンに。ブイイインと楕円形が振動を開始し、今度はそれが近付く。
「ん゛んーっ!♡ ん゛っん゛んんぅーっ!♡」
必死で拒否の意思を伝えるが、当然聞き入れてなど貰えない。というか、様子が変だ。
「大丈夫だ。取り敢えずまだ意識もあるし動けてるじゃないか。まだまだイけるだろ」
いや、顔色⁉︎ カイ! よろけてるし、青い顔して鼻から血ぃ出してるぞ⁉︎
もしやと視線を股間に移すが、やっぱりなと言うべきか、いつものカイのテントサイズより少し小さい。大抵この辺まで来たら我慢出来なくなる筈なのに。恐らく発情度合いを示すであろう腹の紋様も何処か禍々しい暗い光を放っていて、一目で健康的じゃないのが分かってしまう。
オーバードーズで体調が悪くなったせいで勃ちがイマイチになってるのか? すぐ挿入しに来ないのもそのせい? 大丈夫かホントに。
なんて人の心配なんてしている場合ではない。挿入して射精して貰えないって事は、終わらないって事でもある。見方によってはより厄介だ。
「ん゛っ♡うっっ♡」
考えている間に、立て直したカイの手がさり気無く男物でぶかぶかのパンツの中に侵入してきて、ずにゅっと割れ目にローターを入れられてしまった。
「んぐっ、ふう゛ううぅっ♡♡」
電撃が走る。いきなり丁度敏感なクリ裏の所に当たって、快感で脳が痺れる。
____女の、このイった後でも登ってくる感覚っ! 慣れねえっ!
ただ、直ぐにナカの痙攣で位置がズレて少し楽になった。だが暫くすると、様子を見ていたカイに「あれ? おかしいな」と気付かれ、再び秘裂に指を突っ込まれてしまう。
「ん゛ぐっ、ふっ⁉︎♡」
「うーんダメだなこれ、なんか固定するものがないとすぐにズレる」
ぐちゅぐちゅ掻き混ぜられ、はしたない音が立つ。自分が今、メスである事を自覚させて来る音だ。それだけで脳味噌が陶酔してしまう。
「うーん、まあいいか」
暫く何か模索する態度を見せていたものの、カイはそこで断念した様だ。ちゅぷっと指を抜いたかと思えば、結局電マを手に取りスイッチオン。
いや、まって、まってほしい。一応ナカで振動してるんだぞ。そこに外からアレがくるとか____ぜったいムリだっ。
激しい振動の音が胎の奥に響く錯覚がして、動悸が酷くなる。
「今凄く良い顔してるぞお前」
カイのイかれたサディスティックスマイルに気付かされる。やめろ、やめろと心の中で思いつつ、逆に何処かで期待を抱いてしまっている自分がいる事を。心まで犯されているのか、オレは。
「ははっ、完全なマゾメスギャルにしてやるよっ!」
ブイイイイイイ!
「ん゛っ⁉︎♡ ん゛んんっ、んぐう゛うぅっ、う゛っ♡ う゛うううぅうぅっ♡♡」
ナカと外、二重の振動が敏感な箇所を襲う。快感が逃がせない。ただひたすらに気持ちいいトコが虐められて、オレのメスの部分が悦んでしまう。
____やばいっ、むりすとっぷっ……!♡ いきできなっ……イクっ、イグぅうううぅっ♡
「ふぐっ♡ ふぐうううううううぅっ♡ う゛っ、う゛ううううぅうううぅっ♡♡♡」
ぷしっ、しっ、と潮が噴出して、忽ちオレのトランクスタイプのパンツがずぶ濡れになっていく。はしたない滲みがじんわりと広がって、その感覚で更にまたイク。
「ははっ、サクマお前、流石に弱過ぎだろ、マジか」
「ん゛う゛ううぅっ♡♡ う゛ううぅっ…………っ♡」
視界が白んで意識が遠退く。抵抗出来ない。頭、フワーッと熱くなって、酸欠、なって____
強烈な快感の中、オレの意識の火は一度フッと掻き消された。
____ただそれも体感では瞬きの間。すぐにまたじんわりと光を取り戻していく。
「う゛……? っ⁉︎」
身体と頭がずーんと痺れて重い。呻きながら状況を確認すると、口枷は解放された様だけど、拘束はされたまま、衣服がノーパンノーブラでパッツパツなコスプレセーラー服に変わっていた。オレはその様子で体感と実際に経った時間に隔たりがある事を自覚する。
っ、よりによってこれを選ぶかね……。
「んおっ、起きたか…………」
声はすれど姿が見えない。「っ、カイっ、てんめっ……」とオレは声のした方向へ何とか身を揺すって身体を起こそうとする。しかし、開脚した状態で尚且つ快楽で弛緩した身体だ。腹筋を使った起き上がり方は出来ない。横に転がるのも難しいけど、幸いまた上手く拘束出来ていなくて少し脚が閉じられる。そっちはぎりぎり出来そうなので頑張る。
「はうっ♡」
キツい衣装のせいで、勃った乳首が強調され擦れる。燻った火種がまた燃え広がってしまいそうだ。なのに、勢いを付けて行った体勢変更は成功して、下手に四つん這いになってしまった。そのせいで乳が揺れて先が擦れ、直ぐに身体が腑抜ける。
これまだ、余韻残ってるっ……ホントヤバすぎっ…………♡
「カイめっ……どこだっ」
「ここだよ…………」
ベッドの下の方から声がした。視線を下げると確かに彼の頭がチラッと見える。
「ここだよじゃねえよっ! こんなもん着せやがって……っ」
服に手をかけた。が、その瞬間に股座に振動が。
「ふゃっ♡」
だめだ、力が入らない。そのままベッドの上に突っ伏してしまう。
「静かにしててくれ……もう少し休めばいけるから……」
「おいこらっ、ツラっみせろっ……♡このまま放置とかっ、あんまりだぞっ!♡」
そう抗議すると、ベッドの下からカイの顔がひょっこり。
「静かにしてろって……うっ、おえぇっ」
嘔吐を繰り返し、顔色はより一層悪化していた。明らかに死に掛けの顔だ。
「おいばかやろっ……♡脱水症状になるぞっ……♡」
「ははっ……そういや喉渇いたな……」
いやこれ本気でまずいのでは。オレだって喉はカラカラなのに、これでこのままコイツが死んだりしたら____最悪通り越して地獄じゃねえかっ!
「水飲みに行けよっ……! ったく、普通ならオレのほうが、そろそろ飲まないとヤバいはずなのにっ……♡」
「悪い……動けないんだ……」
「うそだろっ……っ⁉︎♡」
なんてタチの悪い冗談なんだろう。一転して性的な意味じゃなく、本当の生命の危機だ。
「うっ♡っ、こんな時までっ、なんでっ♡」
身体は振動で感じてしまって思う様に動かない。しかも、よりにもよってこのタイミングで強烈な尿意が。
「やばっ、もれるっ♡ カイとめろっ♡ せめて止めっ、っ♡」
「それを待ってた……」
ギラリ、オレの発言を聴いた途端、ベッド下からカイの眼光が光った。そして、動けないと言っていた筈なのに、まるでクライミングでもしているかの如く下から這い上がり、こちらに迫る。
「飲ませろ……!」
「はっ? なにいってっ、っ♡」
そしてそのまま飛びついて来たかと思えば、レスリング選手張りの動きでぬるりと背後に回り込まれて、スカートの中に顔を突っ込まれた。
「くひゃっ⁉︎♡ おまっ、ちょっとっ⁉︎♡ っ!♡」
案の定、割れ目に口が付けられ、快楽と嫌悪感の混じったぞわぞわが身体を駆け抜ける。向こうは当然容赦が無い。そのままスジに沿って舌を這わせ、ペロペロクチュクチュ舐りだす。
「う゛あっ♡あっ♡っ、ふぅっ♡っ、やめっ……んぅっ♡」
腰が浮く。ローターの振動とクンニの刺激を受けて、どんどん高くなる。開脚が維持されているせいで快感が全く逃がせない。防御力皆無の敏感部分を好き放題されてしまう。
「んっ♡っ、おんなのっ、アソコなんてっ♡キツいだろがっ♡やめろってっ♡」
「うまい……」
「はぁっ⁉︎♡」
「甘じょっぱい……もっとだ、もっと寄越せ……はむっ」
「んっ、くぅっ♡♡」
完全にイカれてやがるっ。舐めた事はあるけど、女のアソコなんてエグ味が酷くて、飲むなんてもっての外なのに……味覚までおかしくなったかっ____いやっ、オレもおかしいっ、腰動いてっ、ダメだっ、また、イかされるっ……♡今イったら、もれっ……っ!♡
これまた短時間で限界を迎えて、爆ぜてしまった。
「んはあああああぁっ♡♡♡」
痙攣した瞬間、ぷしっ、と勢い良く噴水がスプラッシュ。ピンクの震える卵が産み落とされ、激しく散った水飛沫がカイの顔を濡らした。が、しかし、出た事を確認するなり彼はそれを公園の水飲み場みたいにごきゅごきゅ飲み始め、その全てを自身の体内に収めていく。
「んああ゛ぁっ♡っ♡よせっ♡やめろっ♡」
言葉に表せない恥ずかしさで気が変になる。こんなの絶対おかしい。でも、意味が分からないけど、何処か癖になりそうで怖いっ……♡
止めようとしても止まらず、結局そのままオレの膀胱の中にあった全ての水分を飲み干される。
____っ、ああっ、全部、飲まれた……っ♡
「んふっ⁉︎♡」
ベッドに顔を埋めて震えていると、せびる様にもう止まった噴水口に口付けされた。また不可抗力で腰が跳ねる。
「っ、いいかげんにっ♡しろっ♡もうでないってっ……っ♡」
「っ、んはぁ……みたいだな」
出ない事に気付いたカイは、名残惜しそうに太腿から股にかけて残った水滴を一つ残さず舐めとっていく。
っ♡きもいきもいきもいっ、マジでっ、そろそろ正気にもどってくれ……っ♡
「カイっ……!♡」
もうオレは祈る様な思いで、涙を流しながら懇願する。これ以上は心も身体も保たない。やめてくれ、許してくれと。
馬鹿だ、男のオレなら分かる筈なのに。こんな事、寧ろ情欲を焚き付けるだけだって。
気付いたところでもう遅かった。背後からカイの大きな掌が伸びて来て、両胸にぶら下がっているたわわな果実を鷲掴みにする。そして硬く痼った乳首を指で転がし、揉みながら刺激開始。
「ふぎゅっ、っ~♡」
同時に硬くて太い棒の感覚が尻に乗った。身体はその形と温度を嫌でも意識して、欲しがって疼きだす。
____もういやだ、こんなのっ……♡
「カイ、おねがいだっ……♡やるならその前に、せめて水分ほきゅっ♡」
最後の理性を振り絞り振り向いて説得しようとしたその唇も、キスで塞がれてしまった。
「んっ、んぅっ♡ちゅっ、んふぅっ、じゅっ♡」
今舌に絡み付くこの味は自分の体液とカイの唾液が混じった物の筈。なのにどうしてこんなに甘くて、頭が痺れるんだろう。
十二分に蕩けた所でちゅはっ、と一度離れた。二人の唇の間に糸の橋がかかって、互いの荒い息で揺れ動く。それが途切れる前にカイは、
「そんなの、エッチしながらすればいいだろっ」
と馬鹿げた事を言って、熱く滾った巨根をぐちょ濡れの割れ目へゆっくりと沈めた。
「っ、んぐっ、んあ゛あぁっ♡♡」
みちみち肉がこじ開けられ、訪れる強烈な圧迫感と灼熱感に身悶える。決して慣れた訳じゃない。ただ、身体は確実にその感覚を覚え込まされていて、回数を重ねる度にどんどん肉棒のスペースを作られていく様な、そんな錯覚を覚えてしまう。
「もうすっかり虜だなっ……」
「んなことっ……お゛ぉっ♡」
上の口で反抗しても、閉じる事の出来ない下の口はズンっと奥へ一突きされるだけではしたなく音を上げる。
「お゛っ、んお゛っ♡ん゛っ、ふっ、かぁ……っ♡んぐっ、う゛あ゛ぁっ♡」
気持ち良すぎてエロい声が抑えられない。さっきまでの快感は強烈だったけど、まだ浅かった。けれど、これは深い。
「だってほら、全然声我慢出来てないだろ」
「う゛っ、ないぞ、うっ……おされてるっ、らけぇっ♡」
「知ってる、押されると声出るよな。さっき体感したから分かる。でも、そんな甘ったるい声はっ、感じて無いと出ないんだよっ」
「ん゛あっ、あ゛ぁっ♡」
テクニックの成長も著しい。どんどん上手くなってる。子宮を揺さぶるピストンワークを習得しつつある。元々良いチ○ポを持ってる分、金棒の使い方を知った鬼になりつつある。
当たり前か。オレから直接、学んでるんらからっ♡
「ん゛んっ♡ちょっとっ、まえまでぇっ……♡ドーテーらったっ、クセにぃっ♡」
「ふっ、ありがとうなっ、自信付けてくれてっ」
「うるっ、ひぇっ♡ちょーしっ、のんらっ♡」
くそっ、舌まわんねぇっ♡カラダの芯からっ……どんどんっ、トロトロになってきてるっ♡
淫蕩を見計った様に、カイはオレの口に指を突っ込んだ。
これも教えたやつだっ♡何でか分からないけど、オンナは蕩けてくるとこれだけでぼーっとしてっ♡あたまっ、はたらかなくなってっ……♡♡
「ほらっ、しゃぶれよっ……」
「んむっ、んっふぅっ……♡っ、ちゅっ、はん゛っ♡♡」
「ははっ、素直過ぎだろっ」
やばっ、これむりイぐっ♡イクイクイクイぐぅっ♡
「ん゛う゛っ♡♡♡っ、っ~~~~っ♡♡♡」
オレはド派手に絶頂してしまった。きゅうっ、きゅうっという胎の痙縮に合わせて、ピストンされながら射精してるみたいにぴゅっぴゅく潮を噴いた。
男の頃ならこのまま徐々に落ち着いてお終い。でも、このカラダは残念ながらメスだった。
らめっ♡これらめこわれりゅっ♡脳ピキピキイッてりゅっ♡メスイキふかしゅぎへっ……っ、もろってこれらいっっ♡♡♡
「うお゛っ、締まるっ!」
「ん゛うっ♡♡っ、ふう゛ううぅっ♡♡♡」
腰が浮いて、痙攣と共に意識がトんでは戻ってを繰り返す。
オレっ、おとこっ♡おとこだからっ♡おとこっ……おとこぉっ♡♡♡
必死に自分が男だって事にしがみ付いた。こんなのは自分じゃない、そう思わなければ、あっという間に流されて堕ちてしまう。防衛本能に近い反応だった。
尚それを突き崩すべく、カイの白濁が膣奥を襲う。
「くっ、射精るっ!」
どくっ、どっどっどっ! ここ数日味わった中で最大の衝撃だ。ナカはあっという間に溢れ返って、びぶっと下品な音を立てながらオスとメスの混合液が噴き出す。
「ん゛ぅっっ♡♡っ~~~♡♡♡」
でてるっ♡まらイクっ♡いやらっ、やめろっ、もうはいんないっ♡とまれっ♡やめろっ、やめろおおぉっ♡♡
耳元で「孕めっ、孕めよっ……」と囁かれながら、際限なく満たされてイク。この感覚が嫌だ。好きになんてなりたくないのに、この行為が、カイが、愛おしくなってしまう。
____なんて。
サッカクだっ……こんなのっ、ぜったいにみとめねぇっ♡♡
あまりに強い快感が男としてのプライドを刺激して対抗心を呼び覚ます。対し、それを押し流さんと吐き出され続け、びぷっ、ぷちゅっ♡と中々流出の止まらないカイの精子。勝つのは、果たして。
びっ、びぴゅっ♡ぴゅっ、ぴっ……♡
噴出が収まって、徐々に緩やかになる。とろーっと暫し流れ落ち、そして、漸く落ち着いた。
「んぐっ♡う゛っ…………ふーっ……っ♡」
____ようやく……とまったっ…………♡
勝ったのはプライドだった。しかしそれは一瞬の話。蕩けた理性は直ぐに気付く。
____あれっ……もどら、ないっ……?♡ うそらっ、なん、れっ……♡
中途半端じゃない。これだけ射精したからにはもう打ち止めなハズ……なのにもどらないってコトは、まさか、オレのカラダ、セーシにまけてっ……♡
これまで一度で終わらなかった事は何度かあった。しかし、今回のは量が量だ。本能的に、孕まされたのではと脳が警鐘を鳴らしていて、嫌な予感が止まらない。
不安と恐怖が襲う中、口に入れられていたカイの指がちゅぽっと引き抜かれる。
「へうっ……♡」
口惜しさで浅ましく舌が指を追って、切なげな声が出てしまった。
「っ、うそらっ……♡ っ、いやらっ……いやらっ♡」
オレは絶望に打ちひしがれる。嫌なのに、嫌と思い切れない部分も含めて自分が信じられず、茫然自失になってしまう。
そこをすかさずカイ。自慢のデカマラを急速復活させ、ドロドロのナカを掻き混ぜる。
「う゛あっ♡あ゛あぁっ♡♡」
「サクマもなんとなく分かったか。決着が付いたって」
「っ♡んなっ……ことっ……♡」
「これでもう、俺の女だな」
「っ、ちがっ、う゛っ♡♡」
その一言にゾクゾクきたのは、嫌悪感なのか、それとも。分からないけど挿入されたまま、身体は横に一回転。向き合った体位にされる。
「違わないだろっ、孕ませたら、責任取らないといけないしなっ」
密着して再びずぶぶっと深挿し。抵抗しようとしても全く歯が立たず、柔肌は逞しい男の身体に成す術なく抱かれてしまう。
「ん゛おおっ♡んっ、やらっ♡いやらぁ……っ♡」
「ガキかよ。嫌って言っても、お前に選択権は無いっ」
ピストン開始。ズンッズンッと巨根が再び開発されたポルチオを襲う。イキマンコはもう止まらない。快感を受け入れて、一突き毎に甘くイク。
「あ゛っ♡やっ♡んあっ、あっ、あんっ♡」
「ふっ、負けた方が勝った方の物になるっ。自然な流れじゃねえかっ」
「んお゛っ♡っ、おまえっ♡じぶんがっ、あ゛っ♡にゃにっ、イってりゅかっ♡わかってぇっ♡」
「分かってるよっ、寧ろお前が分かれっ。そうなるしか無いだろっ」
ぱんぱん肌と肌が打ち合う音がして、そこで快感が爆ぜる。身体がバラバラになってしまうんじゃないかと錯覚してしまう程に、何度も、何度も。
「おれっ♡っ、おとこらってばっ♡」
「どこがだよっ……アヘ顔晒してっ、どっからどう見てもエロいマゾギャルだろっ!」
「あへっ♡♡へぅっ♡ちがぁっ♡」
ぜったいちがうっ♡これはオレじゃなひっ♡こんなカラダにされてるだけっ♡ぜんぶカラダのせいっ♡
「違わないだろっ、ほらっ、今だってオレに犯されてっ、よがり狂ってるっ」
ちがうっ♡おまえにおかされてるからじゃないっ!♡
「ちがうぜっ……んっ、なにされてもっ♡おれはぁっ……っ♡オレはっ、オンナがすきなんだよっ♡」
「だから何だっ?」
「これはっ、おかされてるおれがっ、はぁっ……オレがエロいからっ、こうなってんだっ……♡オトコのっ♡おまえなんてっ♡っ、い゛やだねっ♡」
追い詰められた末の渾身の告白だった。そう、男の側が女になった方を愛せたとしても、女になった方は男を愛すなんて出来ない。元の性的趣向は、変わらないのだから。
彼も思い当たる節があるのか、話をキスで遮ったりもせず、ピストンもそぞろになっていく。
「セックスでゴーインにっ♡っ、ねじまげられたとしてもっ……♡それはサッカクっ…………イチジテキなっ、サッカクってヤツだっ♡」
「っ…………」
そうして遂には止まってしまい、ナカで脈打つだけになった。言葉も押し黙ってしまって、何も言い返して来ない。
「へっ、らからっ♡っ、おまえのモノになるなんてっ……カンチガイもっ、はなはらしいんらよっ♡わかったら、とっととこのっ、デカマラぬけっ♡ほらはやくっ♡」
埒が開かないから、取り敢えずそう言って諭そうとした。しかし、抜いては貰えない。寧ろ、挿入ったままナカで脈打つ肉棒の存在感が増していく。
「っ、ほらっ……ぬいたらっ、オナホでっ、ヌいてやるからっ♡ほらっ、どけってぇっ⁉︎♡♡」
思いとは裏腹に、ぐぐぐっと、これ以上奥は無いのに押し込まれた。言葉が途切れ、代わりに黙っていた向こうが口を開く。
「別に構わないっ、どの道、孕んだなら妊婦だっ……お前には俺が、必要になる」
何処か変に覚悟の決まった顔だった。抽送が再開される。
「んぐっ♡そんなのっ、このあとすぐっ、クスリのめばっ、あ゛っ♡」
「それは許さないっ。それをしたらっ、俺の安全が保証されない気がする」
「っ!♡ っ、おまえっ、じぶんさえよければっ、それでいいのかっ⁉︎♡」
「勿論だっ。自分は大事だ、当たり前だろっ」
主張もち○ぽも押し付け気味だ。なんて酷い、鬼畜め。そう思った。
「でもっ、お前も大事にするからっ」
「んぅっ⁉︎♡♡」
何故か分からない。けれど、本来なら笑いの種にするであろう歯の浮く様なその一言で、今までにない熱が胎の奥に灯って、キュンと鳴った。
「お前は悪友だけどっ、唯一ずっと付き合いのある友人だっ。無下にはしないっ」
「ん゛っ♡やめっ、やめろっ♡きもいっ……♡」
「例え歪んだお前だとしても、一緒に居てやるよ」
やめろっ♡なんだよっ、それっ♡
胸までじんわり暖かくなる。何だこの感覚は。嫌だ、気持ち悪い。そういった拒絶反応が湧いてくるも、その温度に溶かされていく。
「おまっ、よくもっ、そんなセリフっ……♡♡」
顔がアツい。絶対真っ赤になってる。情緒がおかしい。自覚していても制御が効かない。頭が勝手に、女の自分がカイと共に人生を歩む様を想像してしまっている。
「だからっ……」
「よせっ、やめろっ……♡」
揺れる瞳が一挙手一投足を追って、次の言動に期待した刹那。全てを破壊するバイブレーションの音が響く。そして、彼はイかれたサディスティックスマイルを浮かべ言った。
「存分に、壊れてくれ」
____ああ、どうして。
直後、振動がクリトリスに当てられ、意識がトぶ。ピストンで引き戻されるが、強烈な刺激で再び気絶。それを繰り返す。
「っ~~~~♡♡♡♡」
ほぼ白みっぱなしのまま明滅する視界の中、響くのはバイヴの音と自分の嬌声ばかり。何も分からないまま、最後にオレは自分の胎が白濁液で膨れ上がる最悪のイメージを抱き、底へ沈んでイったのだった。
✳︎
気絶明け。徐に重い瞼を開けて、すぐ閉じた。現実を見るのが怖かった。身体を少し揺らすのも億劫で、少しの間強張ったまま動けなかった。
けれど聴こえる息遣いは嫌でも耳に入って来るし、拘束の無くなった手脚の感覚で概ね分かってしまって、結局身体を起こして目を開く事に。
「…………あ?」
猫の様に小さく丸まった全裸のにょたカイがすーすー寝息を立てている。あれは夢か幻だったのか。オレの身体は元の男の肉体に戻っていた。
しかし一つ、よく見ると、戻った身体には変化が。
「っ⁉︎」
下腹部で依然としてジクジク疼く紋様。それが少し赤みを帯び、より緻密で卑猥なデザインへ変わっていた。続けて気付いた瞬間、咽せる様な青臭い獣臭が鼻を突きクラっとする。うっと俯いたその視線の先には、くしゃくしゃのベッドシーツに落ちた大きなシミがあって、激しい行為があった事を物語る。
「はっ…………」
変態的な記憶の数々を思い返してゾゾゾっとサブイボが立った。ただ振り返れば振り返る程、心臓がドクンと脈打って、変な気分まで呼び起される。
途中で首を振って回想を止め、落ち着く為に一度時計を見る。時刻は深夜0時を回っていた。
最中、「んん……んあ?」とカイが起床。
「あっ、あれっ? 何でだ? なっ…………」
困惑して見せた後、こちらを見て真っ赤になった。
「っ、喉乾いた。ちょっと飲み物取ってくる」
居た堪れなくなったオレは先にそう言って立ち上がり、ふらふらと部屋の外へ。ドアを閉め、それを背にして動悸が落ち着くのを待ってから、ふーっと長く息を吐く。
____これは、そういう事なのかね。
そして一人、事態を推測して焦燥する。あの老婆が言っていた事と、この変化。紋様の意味。それが示す、自分の現状。
「っ……はぁ……」
顔を手で覆って、今一度深く溜息を吐いた。
今すぐ、何かしねぇと____
0
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