Two of a kind 絶対に知られたくない【僕】の秘密…

むらさきおいも

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最終話 似たもの同士

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それから俺たちは一緒に住むことになって、今では少し広い部屋に引っ越して、奏汰も真面目に働くようになった。

あの火事が俺らの運命を大きく変えたんだ。

今日も一日が終わる頃、二人で寝れるように買い換えたベットに横になりまったりと過ごしてると、ふと昔の事を思い出した。


「お前さ…覚えてる?沙耶が俺のお嫁さんになるって言った時の事」

「ん?そんな事あったっけ?」

「俺だけかよ…覚えてんの…」

「あーで?どんな話?」


こいつ…本当に忘れてる?
ただ惚けてるだけなのか…?

俺的にはこの前の出来事がなければ、今までで一番衝撃的な出来事だったんだけどな。


「…そしたらお前、はるちゃんは俺んだからダメって本気で怒って、沙耶の事泣かせたじゃん…」

「えへっ!?あったか!?そんな事…」

「あったんだよっ…////」

「よく覚えてたな、そんな小学生の時話さぁ…」

「覚えてるよ…」


忘れるわけねぇだろ?
だってあん時お前、俺に何したか忘れたの!?

奏汰にとっては、忘れちゃうくらいなんでもない事だったのか…

確かに小学生の時の話ではあるけど、俺だけの記憶に残ってたなんてなんかちょっとショックだな。

…ん?何で小学生って知ってんだよ!


「お前さ…覚えてんだろ」

「あはっ…バレたぁ?」

「あのさぁ…何であんな事したんだよ…」

「んー、もうそん時からはるちゃんの事、好きだったのかもな…」
「な…っ///そういう事サラッと言うなよっ///」

「はる、めっちゃ怒ったよな!」

「そりゃそーだろっ!沙耶にダメって言ったかと思ったら、引っ張られてぶちゅーってさぁ…」

「ふはっ!あん時はそうしとけば俺のものになると思ってたんだろ!マーキング的な?まぁ…妹だからって取られたくなかったんだろうな…」

「…あれ、俺のファーストキス…」 

「おっ、奇遇だな!俺もだわ…」


寝っ転がりながら向かい合う奏汰の表情が柔らかくなると、どちらともなく近ずき唇を重ねた。


「…っ、これでまた俺のもんね」

「べっ、別に…もうずっとお前のもんだろ…っ///」

「へぇ…嬉しいねぇ…♡」


伏し目がちに下がる長いまつ毛の間から見つめられれば、自ずと湧き上がる高揚感に耐えられず奏汰に手を伸ばす…


「なぁ…シよ…?」

「今日はやたら積極的じゃん?」

「んなこと…ねぇよ…」

「そ?俺は嬉しいけど…♡」


欲を含んだ目で見つめ合い、奏汰の手が俺の頬に触れると、キスをしながら足を絡ませ体制を変えながらゆらゆらと求め合い、どことなく似たもの同士の俺らは、重なり合い一つになっていった…

多分、これからも…
ずっと…永遠に♡
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感想 1

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みんなの感想(1件)

雪うさぎ
2022.11.25 雪うさぎ

何度も読み返してます( ´艸`)
二人の気持ちの隠し合いが気持ちいいテンポで描かれていて、ページをめくる指が止まらないです。完結してしまってさみしいですが、
これからもまだ何回も読ませていただこうと思います!!

2022.12.18 むらさきおいも

ありがとうございます😊
ぜひまた他の作品も読みに来てください‼️

解除

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