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人生最大のピンチ!?
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彼に連れられてやって来たのは都内の有名な宝石店。
ガラスのケースの中には綺麗な宝石のついた指輪やネックレスが輝いていた。
「うわぁ!きれい!」
思わず声に出してしまった!
「以外だな」
「え?何がですか?」
「お前も一応金持ちだろ?こんなの見慣れてて鼻で笑うと思ってたが・・・・・連れてきて正解だったな」
満足そうに微笑む彼に見とれてしまう。
「・・・・・私、昔から、指輪だけは買ってもらえなかったんです」
「は・・・?何でだ?」
「父が指輪には特別な意味が込められているから、そうやすやすとは買ってやれないって」
あぁ、懐かしいな・・・・・・。
私、小さい頃にパパにそう言われて駄々これたんだっけ?
ママの結婚指輪が羨ましくてしょうがなかった。
そしたら、パパが『今はこれで我慢しなさい』って、花瓶に生けてあった花を一本取って、私の人指し指に巻き付けてくれたっけかな。
私は嬉しくて嬉しくて、一日中飛び跳ねて喜んだ。
でも、次の日には花がしおれてて大泣きしたなぁ。
一人でクスクス笑っていると、彼に『何か面白いものでもあったのか?』と聞かれた。
私はニッコリ笑って、人差し指を口にあてた。
「秘密です」
そう答えると彼はニヤリと笑う。
「ほう。それはぜひはかせたいものだな」
「そう言われると尚更言いたくないですねぇ~」
すると、彼の顔はますますヤル気が沸いたらしく、何やら良からぬことを考えているような悪戯っ子の顔をした。
ふとケースに目線を移すと、あるものに心を奪われ、一点に釘付けになる。
なんて、綺麗なんだろう?
私の目線の先には、ある一つの指輪があった。
その指輪は、青いアクアマリンの宝石のまわりに人魚が彫られている、海をイメージさせるデザインだった。
「ん?気に入ったものでもあったのか?」
彼は私の目線を追うようにあの指輪へ目を向けた。
「これか」
独り言のように呟くと、店員さんになにか話し出した。
店内のざわめきもあって、彼らの会話がよく聴こえない。
???
「あの」
と話しかけようと彼に駆け寄ると、いきなり目の前にラッピングされた四角い箱のような物があった。
動揺し、後ずさる。
え?え?
「やるよ」
え・・・・・・?
「えぇ!?ダメですよ!」
「何故だ?気に入ったんだろう?」
そ、それはそうだけど・・・・・・。
「チッ」
ひぃ!
「来い」
彼は私の腕を掴んで歩き出した。
私も急いで歩き出す。
店を出て、向かったのは車。
彼は運転手に『しばらく出てろ!』と言い放ち、無理矢理運転手を車から、出すと私を車内へ放り込んだ。
「きゃっ!」
車の後部座席のシートにお尻を思いきり打ってしまった。
いててて。
「待ってろ」
はい?
バタン
車のドアは閉ざされた。
ピッピッ
ついでに鍵もかけられた。
車内は頭部座席と後部座席には仕切りみたいな透明なガラスみたいのがあって、頭部座席には移れなくなっている。
例えるならば、そうタクシーみたいな・・・・・・。
おまけにこの車は特別製らしく、後部座席には鍵のロックを解除するやつがない。
もしかして、この状況・・・・・・。
「閉じ込められた!?」
え?誘拐?監禁?
大原舞菜、人生最大のピンチです!?
ガラスのケースの中には綺麗な宝石のついた指輪やネックレスが輝いていた。
「うわぁ!きれい!」
思わず声に出してしまった!
「以外だな」
「え?何がですか?」
「お前も一応金持ちだろ?こんなの見慣れてて鼻で笑うと思ってたが・・・・・連れてきて正解だったな」
満足そうに微笑む彼に見とれてしまう。
「・・・・・私、昔から、指輪だけは買ってもらえなかったんです」
「は・・・?何でだ?」
「父が指輪には特別な意味が込められているから、そうやすやすとは買ってやれないって」
あぁ、懐かしいな・・・・・・。
私、小さい頃にパパにそう言われて駄々これたんだっけ?
ママの結婚指輪が羨ましくてしょうがなかった。
そしたら、パパが『今はこれで我慢しなさい』って、花瓶に生けてあった花を一本取って、私の人指し指に巻き付けてくれたっけかな。
私は嬉しくて嬉しくて、一日中飛び跳ねて喜んだ。
でも、次の日には花がしおれてて大泣きしたなぁ。
一人でクスクス笑っていると、彼に『何か面白いものでもあったのか?』と聞かれた。
私はニッコリ笑って、人差し指を口にあてた。
「秘密です」
そう答えると彼はニヤリと笑う。
「ほう。それはぜひはかせたいものだな」
「そう言われると尚更言いたくないですねぇ~」
すると、彼の顔はますますヤル気が沸いたらしく、何やら良からぬことを考えているような悪戯っ子の顔をした。
ふとケースに目線を移すと、あるものに心を奪われ、一点に釘付けになる。
なんて、綺麗なんだろう?
私の目線の先には、ある一つの指輪があった。
その指輪は、青いアクアマリンの宝石のまわりに人魚が彫られている、海をイメージさせるデザインだった。
「ん?気に入ったものでもあったのか?」
彼は私の目線を追うようにあの指輪へ目を向けた。
「これか」
独り言のように呟くと、店員さんになにか話し出した。
店内のざわめきもあって、彼らの会話がよく聴こえない。
???
「あの」
と話しかけようと彼に駆け寄ると、いきなり目の前にラッピングされた四角い箱のような物があった。
動揺し、後ずさる。
え?え?
「やるよ」
え・・・・・・?
「えぇ!?ダメですよ!」
「何故だ?気に入ったんだろう?」
そ、それはそうだけど・・・・・・。
「チッ」
ひぃ!
「来い」
彼は私の腕を掴んで歩き出した。
私も急いで歩き出す。
店を出て、向かったのは車。
彼は運転手に『しばらく出てろ!』と言い放ち、無理矢理運転手を車から、出すと私を車内へ放り込んだ。
「きゃっ!」
車の後部座席のシートにお尻を思いきり打ってしまった。
いててて。
「待ってろ」
はい?
バタン
車のドアは閉ざされた。
ピッピッ
ついでに鍵もかけられた。
車内は頭部座席と後部座席には仕切りみたいな透明なガラスみたいのがあって、頭部座席には移れなくなっている。
例えるならば、そうタクシーみたいな・・・・・・。
おまけにこの車は特別製らしく、後部座席には鍵のロックを解除するやつがない。
もしかして、この状況・・・・・・。
「閉じ込められた!?」
え?誘拐?監禁?
大原舞菜、人生最大のピンチです!?
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