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第三章:蒸奇の国・ガンク・ダンプ
第34話
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入国審査はあっけない程早く終了した。三人が揃った時こそ女性だけであることや、全員が亜人種であることに驚かれたものの、それ以外は取り上げることもない。必要書類に名前や出身などを書き、最後に写真を撮られただけである。魔力を放射しその反射を再びレンズへ閉じ込めて映し出すそれは、すぐにクロエたちの顔を印写した。この手早い入国許可こそ、ミーナの言っていたギルドの知名度のおかげなのだろう。入国理由も「旅における観光、およびギルドの依頼受注」で済むのだ。
入国審査を終えた三人は小屋の隣にある昇降機の中にいた。幌馬車の中にあった荷物はすでにミーナの【パンドラ】によって仕舞われている。
『はーい、皆さん準備はよろしいですかー?』
昇降機に取り付けられたスピーカーから審査官の声が聞こえてきた。電波技術のないこの世界で何故このようなことができるかは、クロエにはわからなかった。
「こちらは準備できております。」
ミーナが代表して答えた。その声をどうやって拾ったのかはわからないが、再びスピーカーから審査官の声が聞こえた。
『では、装置を作動させまーす。危ないので、床に描いてある黄色い線の内側にいてくださいねー。では、改めて。ガンク・ダンプへようこそ! いってらっしゃーい。』
(ジャン〇ルク〇ーズか!)
クロエの内心のツッコミと同時に、昇降機がガコンッと音を立てた。同時に金属が擦れる音も聞こえる。
始めゆっくりと、次第に速度を上げて昇降機は下り始めた。ガラガラという音を立てて四方を壁に囲まれた筒の中を昇降機は下っていく。
「ボクとサラさんは初めてですけど、ミーナさんはこの国に来たことがあるんですよね?」
長い降下時間の間にクロエはミーナに話しかけた。先ほどから同じ鋼鉄の色だけで飽きてきたのだ。ミーナもそれを察したのか、嫌な顔一つせずその問いかけに答えた。
「そうですね。この国は前に申し上げた通り、『蒸奇』という特殊技術の発達した国です。『蒸奇』はこの国の至る処で使われており、生活の道具からこの国の根幹技術まで多岐に至るのです……詳しくは、実際にご覧いただく方が良いでしょう。ほら、ご覧ください。」
ミーナがそう言って指し示した先、ちょうど昇降機の金網の外側、今まで金属の壁に包まれていた光景がパッと開いた。金網の先、そこに広がる光景はまさにクロエのいた世界のスチームパンク世界のそれである。高層ビルのような建物が乱立する、しかしそれでいてどこかヨーロッパの街並みを連想させる光景。高速で下る昇降機から見るその光景からは、まるで建物が地面から生えているかのような錯覚を得た。
「うわぁ……」
顔を輝かせて感嘆するクロエ。その光景はまさに幻想世界。よく見ると、建物の上、まるで気球のようなものも飛んでいる。それ以外にも、人影のようなものも浮いているのが見えた。地上の方を見ると、密集した建物の少し上を大きなパイプのようなものが走っているのが見えた。
「ミ、ミーナさん! アレ! あのパイプみたいなのは何ですか!?」
まるではしゃぐ子供のように、輝くような笑顔でミーナに尋ねるクロエ。その様子にミーナは微笑ましいものを見るかのように目を細めている。サラは隣で顔を背けていた。背けた顔の先にどんな表情があったのかは、誰も知らない。
「あれ、ですか……私が以前来た時にはまだありませんでしたね。そもそも、私がここを訪れたのも百年以上前の話ですから。」
「ミーナさんって――」
そう言いかけて口をつぐむクロエ。その額からは汗が一筋垂れていた。
(あ、危ない……「ミーナさんって何歳なんですか?」なんて聞いたら、何されるかわからないよ……)
クロエはミーナから視線を逸らす。だが、そらした視線の先に回り込まれてしまった。にこやかな笑顔のミーナが近寄る。
「ク・ロ・エ・さん? 一体何を仰ろうとしたのですか? 怒りませんから、素直に言ってください。」
「う、嘘です……それ絶対に怒るやつです……ボク知ってます……」
涙目になりながら端に追いやられていくクロエ。もうダメかと思われたその時、昇降機がガコンッという音を上げて振動した。同時にチーンというベル音が鳴る。ガラガラガラと音を鳴らしながら、クロエたちを囲んでいた金網が開かれた。
「あ! つ、着いたみたいですよ! さ、早く降りましょう!」
ダッと逃げ出したクロエ。背後のミーナの視線を考えると、怖くて振り向けない。クロエの後を追って二人も降りた。全員が下りると、昇降機は再び金網を閉め上に昇りだした。
三人が降り立った場所、そこはガンク・ダンプの端に位置する場所であった。しかし、端とは言えそこは外界との交流場所。多くの宿や商店が軒を連ねるなかなかににぎわった場所であった。
クロエの目の前に広がる街並みは、まさに彼女が彼であったときに見たスチームパンクの世界だった。レンガや大理石、金属を基調とした街並みは、クロエの前世における十九世紀のヨーロッパ建築の趣を見せる。高い尖塔が空を突くように伸びている街並みは、昼間だというのに地上付近は薄暗かった。町全体に薄くかかる霧もその一助を買っているのかもしれない。それ故か、広がる街並みにはランプや街灯が煌々と灯っていた。
石畳の路、クロエたち三人は足音を響かせながら歩いていた。道行く人々はそれぞれがとても個性的な格好をしている。ゴシックドレスのような服を着た女性、作業服のようなオーバーオールを着崩した亜人。着物のようなものを着た人もいた。まさにファンタジーの様相を呈する中、普段ならとても目立つミーナの格好はここでは完全に溶け込んでいた。
「クロエさん、ミーナの趣味はここで培われたかもしれませんわ(ボソッ)」
「奇遇ですね、ボクもちょうどそう思った所です(ボソッ)」
「……お二人とも。私に用があるなら、はっきり仰っていただかないと分からないですよ? (ニコリ)」
底冷えするかのようなミーナの笑みに、二人は身をすくめた。そこから先はおとなしく街並みを観光する。
この国はとても個性的だ。しかし、その最たる特徴は町中に見える機械のような物だろう。建物の一部であったり、人々の服飾の一部であったり、使う道具であったり。中には義手や義足をつけている者もいる。時折見かけるのは、サラとミーナがオーラントで戦ったゴーレムであった。
「凄いですね……なんか、異世界に転生したボクですけど、改めて異世界に来たみたいな錯覚しちゃいそうです。」
クロエが感心したように辺りを見回しながらそう言った。その様子はまるで田舎から出てきたばかりのお上りさんのようだ。
「そうですね。この国はおそらく、世界でも有数の特徴ある国のうちの一つでしょう。この国を支える超技術『蒸奇』は、この国にとってなくてはならないものですから。クロエさん、上をご覧ください。」
「上、ですか……?」
ミーナの言葉に促され、クロエは上を見上げた。サラも見ている。建物に遮られ見えにくい部分があるが、遠くこの国を包む谷の淵が見えた。
「あの谷の淵、あそこに切れ目が走っているのが見えますか?」
「……あ、はい。見えます見えます。あれは、何ですか?」
「あれこそ、この国最大の『蒸奇』です。この国は今のような日の出る時間はこのように空が見えますが、緊急事態になるとあそこからこの国を覆うように防護シャッターが出てくるのです。私が以前この国に来た時、ちょうど傍の山から落石が発生しましてね。けたたましいブザー音が鳴り響く中、あっという間にそのシャッターがこの国を覆ったのを見ました。あれは圧巻ですよ。」
懐かしむように言うミーナ。二人は天を見上げながら感心したように声を上げていた。
「さて、お二人とも。まずは用事を済ませてしまいましょう。ローレンツ支部長からの依頼を達成しなくては。」
「そうでしたね。ところで、どこに向かえば良いんですか?」
クロエが首をかしげる。この蒸奇の国へ届け物をしてほしいと手紙で頼まれたのだが、クロエ自身何を何処へという詳細は聞かされていないのだ。
クロエの疑問にサラが答えた。
「何を、については私たちも知りませんの。箱をそのまま渡されたので、それを開けるのも憚られましたし。何処へ、については聞かされていますわ。この国のギルド支部へ向かえば良いそうですの。ミーナ、場所は知ってますの?」
「無論です。しかし、場所が変わっていなければ良いのですが……」
「その時はその時でしょう。人に聞いても良いですし。この国は谷底で、日差しも遮られているおかげ涼しいですけど、一刻も早くシャワーを浴びたいですもの。さ、行きましょう?」
サラが催促する。その言葉にクロエとミーナは苦笑しつつも頷いた。仲良く並んだ三人は、仲良く足音を響かせながら歩いていくのだった。
―続く―
入国審査を終えた三人は小屋の隣にある昇降機の中にいた。幌馬車の中にあった荷物はすでにミーナの【パンドラ】によって仕舞われている。
『はーい、皆さん準備はよろしいですかー?』
昇降機に取り付けられたスピーカーから審査官の声が聞こえてきた。電波技術のないこの世界で何故このようなことができるかは、クロエにはわからなかった。
「こちらは準備できております。」
ミーナが代表して答えた。その声をどうやって拾ったのかはわからないが、再びスピーカーから審査官の声が聞こえた。
『では、装置を作動させまーす。危ないので、床に描いてある黄色い線の内側にいてくださいねー。では、改めて。ガンク・ダンプへようこそ! いってらっしゃーい。』
(ジャン〇ルク〇ーズか!)
クロエの内心のツッコミと同時に、昇降機がガコンッと音を立てた。同時に金属が擦れる音も聞こえる。
始めゆっくりと、次第に速度を上げて昇降機は下り始めた。ガラガラという音を立てて四方を壁に囲まれた筒の中を昇降機は下っていく。
「ボクとサラさんは初めてですけど、ミーナさんはこの国に来たことがあるんですよね?」
長い降下時間の間にクロエはミーナに話しかけた。先ほどから同じ鋼鉄の色だけで飽きてきたのだ。ミーナもそれを察したのか、嫌な顔一つせずその問いかけに答えた。
「そうですね。この国は前に申し上げた通り、『蒸奇』という特殊技術の発達した国です。『蒸奇』はこの国の至る処で使われており、生活の道具からこの国の根幹技術まで多岐に至るのです……詳しくは、実際にご覧いただく方が良いでしょう。ほら、ご覧ください。」
ミーナがそう言って指し示した先、ちょうど昇降機の金網の外側、今まで金属の壁に包まれていた光景がパッと開いた。金網の先、そこに広がる光景はまさにクロエのいた世界のスチームパンク世界のそれである。高層ビルのような建物が乱立する、しかしそれでいてどこかヨーロッパの街並みを連想させる光景。高速で下る昇降機から見るその光景からは、まるで建物が地面から生えているかのような錯覚を得た。
「うわぁ……」
顔を輝かせて感嘆するクロエ。その光景はまさに幻想世界。よく見ると、建物の上、まるで気球のようなものも飛んでいる。それ以外にも、人影のようなものも浮いているのが見えた。地上の方を見ると、密集した建物の少し上を大きなパイプのようなものが走っているのが見えた。
「ミ、ミーナさん! アレ! あのパイプみたいなのは何ですか!?」
まるではしゃぐ子供のように、輝くような笑顔でミーナに尋ねるクロエ。その様子にミーナは微笑ましいものを見るかのように目を細めている。サラは隣で顔を背けていた。背けた顔の先にどんな表情があったのかは、誰も知らない。
「あれ、ですか……私が以前来た時にはまだありませんでしたね。そもそも、私がここを訪れたのも百年以上前の話ですから。」
「ミーナさんって――」
そう言いかけて口をつぐむクロエ。その額からは汗が一筋垂れていた。
(あ、危ない……「ミーナさんって何歳なんですか?」なんて聞いたら、何されるかわからないよ……)
クロエはミーナから視線を逸らす。だが、そらした視線の先に回り込まれてしまった。にこやかな笑顔のミーナが近寄る。
「ク・ロ・エ・さん? 一体何を仰ろうとしたのですか? 怒りませんから、素直に言ってください。」
「う、嘘です……それ絶対に怒るやつです……ボク知ってます……」
涙目になりながら端に追いやられていくクロエ。もうダメかと思われたその時、昇降機がガコンッという音を上げて振動した。同時にチーンというベル音が鳴る。ガラガラガラと音を鳴らしながら、クロエたちを囲んでいた金網が開かれた。
「あ! つ、着いたみたいですよ! さ、早く降りましょう!」
ダッと逃げ出したクロエ。背後のミーナの視線を考えると、怖くて振り向けない。クロエの後を追って二人も降りた。全員が下りると、昇降機は再び金網を閉め上に昇りだした。
三人が降り立った場所、そこはガンク・ダンプの端に位置する場所であった。しかし、端とは言えそこは外界との交流場所。多くの宿や商店が軒を連ねるなかなかににぎわった場所であった。
クロエの目の前に広がる街並みは、まさに彼女が彼であったときに見たスチームパンクの世界だった。レンガや大理石、金属を基調とした街並みは、クロエの前世における十九世紀のヨーロッパ建築の趣を見せる。高い尖塔が空を突くように伸びている街並みは、昼間だというのに地上付近は薄暗かった。町全体に薄くかかる霧もその一助を買っているのかもしれない。それ故か、広がる街並みにはランプや街灯が煌々と灯っていた。
石畳の路、クロエたち三人は足音を響かせながら歩いていた。道行く人々はそれぞれがとても個性的な格好をしている。ゴシックドレスのような服を着た女性、作業服のようなオーバーオールを着崩した亜人。着物のようなものを着た人もいた。まさにファンタジーの様相を呈する中、普段ならとても目立つミーナの格好はここでは完全に溶け込んでいた。
「クロエさん、ミーナの趣味はここで培われたかもしれませんわ(ボソッ)」
「奇遇ですね、ボクもちょうどそう思った所です(ボソッ)」
「……お二人とも。私に用があるなら、はっきり仰っていただかないと分からないですよ? (ニコリ)」
底冷えするかのようなミーナの笑みに、二人は身をすくめた。そこから先はおとなしく街並みを観光する。
この国はとても個性的だ。しかし、その最たる特徴は町中に見える機械のような物だろう。建物の一部であったり、人々の服飾の一部であったり、使う道具であったり。中には義手や義足をつけている者もいる。時折見かけるのは、サラとミーナがオーラントで戦ったゴーレムであった。
「凄いですね……なんか、異世界に転生したボクですけど、改めて異世界に来たみたいな錯覚しちゃいそうです。」
クロエが感心したように辺りを見回しながらそう言った。その様子はまるで田舎から出てきたばかりのお上りさんのようだ。
「そうですね。この国はおそらく、世界でも有数の特徴ある国のうちの一つでしょう。この国を支える超技術『蒸奇』は、この国にとってなくてはならないものですから。クロエさん、上をご覧ください。」
「上、ですか……?」
ミーナの言葉に促され、クロエは上を見上げた。サラも見ている。建物に遮られ見えにくい部分があるが、遠くこの国を包む谷の淵が見えた。
「あの谷の淵、あそこに切れ目が走っているのが見えますか?」
「……あ、はい。見えます見えます。あれは、何ですか?」
「あれこそ、この国最大の『蒸奇』です。この国は今のような日の出る時間はこのように空が見えますが、緊急事態になるとあそこからこの国を覆うように防護シャッターが出てくるのです。私が以前この国に来た時、ちょうど傍の山から落石が発生しましてね。けたたましいブザー音が鳴り響く中、あっという間にそのシャッターがこの国を覆ったのを見ました。あれは圧巻ですよ。」
懐かしむように言うミーナ。二人は天を見上げながら感心したように声を上げていた。
「さて、お二人とも。まずは用事を済ませてしまいましょう。ローレンツ支部長からの依頼を達成しなくては。」
「そうでしたね。ところで、どこに向かえば良いんですか?」
クロエが首をかしげる。この蒸奇の国へ届け物をしてほしいと手紙で頼まれたのだが、クロエ自身何を何処へという詳細は聞かされていないのだ。
クロエの疑問にサラが答えた。
「何を、については私たちも知りませんの。箱をそのまま渡されたので、それを開けるのも憚られましたし。何処へ、については聞かされていますわ。この国のギルド支部へ向かえば良いそうですの。ミーナ、場所は知ってますの?」
「無論です。しかし、場所が変わっていなければ良いのですが……」
「その時はその時でしょう。人に聞いても良いですし。この国は谷底で、日差しも遮られているおかげ涼しいですけど、一刻も早くシャワーを浴びたいですもの。さ、行きましょう?」
サラが催促する。その言葉にクロエとミーナは苦笑しつつも頷いた。仲良く並んだ三人は、仲良く足音を響かせながら歩いていくのだった。
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